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第12召喚 これが上の景色か(新Eランクレベル)
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~ダンジョン・フロア5~
====================
アーサー・リルガーデン
【スキル】召喚士(D): Lv10
・アーティファクト召喚(9/10)
・ランクアップ召喚(3/3)
・スキルP:333
【装備アーティファクト】
・スロット1:『良質な剣(D):Lv9』
・スロット2:『ゴブリンの帽子(D):Lv9』
・スロット3:『ゴブリンアーマー(D):Lv9』
・スロット4:『ゴブリンのグローブ(D):Lv9』
・スロット5:『ゴブリンの草履(D):Lv9』
【能力値】
・ATK:15『+300』
・DEF:18『+150』
・SPD:21『+150』
・MP:25『+150』
====================
これが現状のアーサーのステータス。
(とにかく行ける所まで進もう。アーティファクトがちょっと強くなったからといっても油断は禁物だ)
気を引き締めたアーサーは遂にフロア5から上のフロアに足を進める。出現するモンスターは変わらずスライムとゴブリンばかり。だが出現数や個体の強さが徐々にではあったが確実に増していた。
しかし、新たに手に入れたDランクアーティファクトもまた確実にアーサーの力を高めている。順調にスライムとゴブリンを倒しまくったアーサーが辿り着いたのはフロア10。今彼の目の前には重厚な石の扉が立ち塞がっていた。
「ここが最初のボスのギガスライムか。まさか本当に来てしまうとは。以前の僕なら考えられない」
一呼吸置き、気持ちを固めたアーサーは力一杯石の扉を開く。待っていたのは広く空けた空間と大きな松明の炎。そしてそんな広い空間の丁度中央に、そいつはいた。
「あれがギガスライム――」
そこにいたのは今まで散々倒してきた最弱のスライム。だが明らかに今までのスライムとは様子が違う。大きさも一回り以上大きく、感じる魔力も普通のスライムより強い。部屋に入ってきたアーサーに気が付いたのか、徐に目が合ったギガスライムは部屋中に響く鳴き声を上げてそのままアーサー目掛けて突撃してきたのだった。
『ピピーッ!』
ギガスライムはその青いボディで勢いよく体当たりを狙う。対するアーサーは剣でギガスライムの攻撃を受け止めた。流石はボス。やはり普通のスライムと比べてパワーもスピードも上。
しかし。
やはりアーサーはそれ以上に強くなっていた――。
「これがフロア10のギガスライムの力……。思っていた以上に強くないかも」
ギガスライムの体当たりを受け止めたアーサーはそこから剣を振るってギガスライムを弾き飛ばす。そしてグッと地面を蹴って距離を詰めたアーサーはその勢いのまま剣を振り下ろした。
『ピギィィィ……!』
「よし、これならいける」
フロア10のギガスライムを一刀両断したアーサー。
決して敵が弱かった訳ではない。ギガスライムを見くびったハンター達がEランクアーティファクトのまま挑んで帰らぬ人となった事案も数多い。
アーティファクト召喚――。
無能と謳われた彼の唯一無二にして最強のスキルが、誰にも知られず静かにであるが確かにその真価を発揮した瞬間であった。
『フロア10のギガスライムを討伐しました。魔鉱石(中)を獲得。スキルPが20P追加されました』
(うおー。一気に20Pも増えた! やっぱ上のフロアは凄い。確か次のレベルアップに必要なのが1,100Pぐらいだったから、まだ半分にも達していないか。でもこれなら後40回も周回すれば余裕で集められるぞ)
ギガスライムを倒したアーサーはまだ余力がある。嘘みたいにテンポよく進んでいた彼はこのまま更に上のフロアに進む事を決める。
優先するはフロアの攻略とスキルPの獲得。正直まだCランクまでランクアップ召喚が可能なのかも分からないが、それでもスキルレベルが上げられるのなら上げる他ない。その後もアーサーはフロア11、12、13……と快調に攻略を重ね、あれよあれよという間に遂に新Eランク最終となる“フロア19”まで上り詰めたのだった。
~ダンジョン・フロア5~
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アーサー・リルガーデン
【スキル】召喚士(D): Lv10
・アーティファクト召喚(9/10)
・ランクアップ召喚(3/3)
・スキルP:333
【装備アーティファクト】
・スロット1:『良質な剣(D):Lv9』
・スロット2:『ゴブリンの帽子(D):Lv9』
・スロット3:『ゴブリンアーマー(D):Lv9』
・スロット4:『ゴブリンのグローブ(D):Lv9』
・スロット5:『ゴブリンの草履(D):Lv9』
【能力値】
・ATK:15『+300』
・DEF:18『+150』
・SPD:21『+150』
・MP:25『+150』
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これが現状のアーサーのステータス。
(とにかく行ける所まで進もう。アーティファクトがちょっと強くなったからといっても油断は禁物だ)
気を引き締めたアーサーは遂にフロア5から上のフロアに足を進める。出現するモンスターは変わらずスライムとゴブリンばかり。だが出現数や個体の強さが徐々にではあったが確実に増していた。
しかし、新たに手に入れたDランクアーティファクトもまた確実にアーサーの力を高めている。順調にスライムとゴブリンを倒しまくったアーサーが辿り着いたのはフロア10。今彼の目の前には重厚な石の扉が立ち塞がっていた。
「ここが最初のボスのギガスライムか。まさか本当に来てしまうとは。以前の僕なら考えられない」
一呼吸置き、気持ちを固めたアーサーは力一杯石の扉を開く。待っていたのは広く空けた空間と大きな松明の炎。そしてそんな広い空間の丁度中央に、そいつはいた。
「あれがギガスライム――」
そこにいたのは今まで散々倒してきた最弱のスライム。だが明らかに今までのスライムとは様子が違う。大きさも一回り以上大きく、感じる魔力も普通のスライムより強い。部屋に入ってきたアーサーに気が付いたのか、徐に目が合ったギガスライムは部屋中に響く鳴き声を上げてそのままアーサー目掛けて突撃してきたのだった。
『ピピーッ!』
ギガスライムはその青いボディで勢いよく体当たりを狙う。対するアーサーは剣でギガスライムの攻撃を受け止めた。流石はボス。やはり普通のスライムと比べてパワーもスピードも上。
しかし。
やはりアーサーはそれ以上に強くなっていた――。
「これがフロア10のギガスライムの力……。思っていた以上に強くないかも」
ギガスライムの体当たりを受け止めたアーサーはそこから剣を振るってギガスライムを弾き飛ばす。そしてグッと地面を蹴って距離を詰めたアーサーはその勢いのまま剣を振り下ろした。
『ピギィィィ……!』
「よし、これならいける」
フロア10のギガスライムを一刀両断したアーサー。
決して敵が弱かった訳ではない。ギガスライムを見くびったハンター達がEランクアーティファクトのまま挑んで帰らぬ人となった事案も数多い。
アーティファクト召喚――。
無能と謳われた彼の唯一無二にして最強のスキルが、誰にも知られず静かにであるが確かにその真価を発揮した瞬間であった。
『フロア10のギガスライムを討伐しました。魔鉱石(中)を獲得。スキルPが20P追加されました』
(うおー。一気に20Pも増えた! やっぱ上のフロアは凄い。確か次のレベルアップに必要なのが1,100Pぐらいだったから、まだ半分にも達していないか。でもこれなら後40回も周回すれば余裕で集められるぞ)
ギガスライムを倒したアーサーはまだ余力がある。嘘みたいにテンポよく進んでいた彼はこのまま更に上のフロアに進む事を決める。
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