4 / 73
第4召喚 最強スキルの予感がしています
しおりを挟む
♢♦♢
時は戻って現在――。
「ひとまず命があってなにより……。どうせ意味ないけど、一応スキルPを使っておくか
アーサーは1人でそう呟くと、今の戦闘で貯まったスキルPを使用してレベルを上げる。
『スキルPを500使用。召喚士Lv10になりました』
(やっぱり何も変化なしか)
本来であればどのスキルでもレベルを上げると能力値も上がる。しかし最弱無能のアーサーの『召喚士』スキルは今回も何変化しない。そう思われたが──。
『召喚士Lv10になった事によりランクが上がります。ランクアップ召喚の上限回数が上がります』
「え?」
再び耳を疑うアーサー。だがそれはやはり聞き間違えでも見間違えでもない。彼のウォッチに映るステータスは確かに変化を見せていた。
====================
アーサー・リルガーデン
【スキル】召喚士(D): Lv10
・アーティファクト召喚(10/10)
・ランクアップ召喚(3/3)
・スキルP:0
【装備アーティファクト】
・スロット1:『良質な剣(D):Lv1』
・スロット2:空き
・スロット3:空き
・スロット4:空き
・スロット5:空き
【能力値】
・ATK:15『+70』
・DEF:18『+0』
・SPD:21『+0』
・MP:25『+0』
====================
「うわ……召喚士のランクがEからDに上がってる。ランクアップ召喚の上限回数も。でも能力値は何も変化なしか……」
変化しないと分かってはいても、いざ本当に能力値の変化がない事にアーサーは毎度ガックリしていた。だが今回は違う。確かに能力値自体の変化は見られなかったが、彼のそのスキルは大きく進化した。
「未だに何が起こったのかよく分からないけど、僕はEランクのアーティファクトをDランクに上げられるようになった……って事だよな? 実感ないけど実際に『良質な剣(D):Lv1』を持ってるし」
アーサーは手にする『良質な剣(D):Lv1』をまじまじと見つめながら独り言を零す。そしてふと我に返るアーサー。
「ランクが上がったせいかな? 1日の上限回数もリセットされてる」
今まではレベルを上げてもその日の回数がリセットされる事はなかった。数分前の“死の瀬戸際”からまさかの展開が続くアーサー。彼はここである1つの事を考え付く。
「EランクをDランクにランクアップさせられたって事は……もしかしてDランクを更に上の“Cランク”にする事も――」
アーサーはそんな自分の憶測に思わず鳥肌が立つ。もしそれが可能であるならば、彼は文字通り“最強”のアーティファクト召喚士として瞬く間にトップレベルのハンターとなりうる。
「これはヤバいぞ。試さずにはいられない」
思い立ったアーサーは今しがた死にかけていた事も忘れ、手に入れたばかりの『良質な剣(D):Lv1』を8回連続で召喚。『良質な剣(D):Lv1』は一切の不都合なく『良質な剣(D):Lv9』までレベルアップしたのだった。
(拝啓母さん、それにエレイン……。兄ちゃんは今信じられないブツを手にしています――)
====================
アーサー・リルガーデン
【スキル】召喚士(D): Lv10
・アーティファクト召喚(2/10)
・ランクアップ召喚(3/3)
・スキルP:0
【装備アーティファクト】
・スロット1:『良質な剣(D):Lv9』
・スロット2:空き
・スロット3:空き
・スロット4:空き
・スロット5:空き
【能力値】
・ATK:15『+150』
・DEF:18『+0』
・SPD:21『+0』
・MP:25『+0』
====================
ひたすら目を見開き、開いた口が塞がらないアーサーはもうこれ以上震えられない程驚きで全身が震えている。何故ならそれはアーサーが自分の人生とは無縁だと思っていたEランク以上のアーティファクトを手にしてしまったから。
更にDランクアーティファクトをレベルMAXにまでした事で、その“取引価格”もEランクとは比べものにならないぐらい跳ね上がるからだ――。
「一体これは“何G(ギル)”で売れるんだろうか……」
貧しい生活を送っているアーサーが真っ先に思い浮かんだ言葉がそれ。
“G(ギル)”はこの世界の通貨である。
アーティファクトはダンジョンでしか入手できない為市場でも大変価値があり、世界中で高額取引されている。アーティファクトを専門に扱う商会まで当たり前に存在する程にである。
だが最低ランクのEランクアーティファクトは珍しくなく数も多い為、取引価格が著しく低い。そのせいで唯一アーティファクトを召喚出来るアーサーでさえも日の稼ぎは雀の涙程度であったが、Dランクとなれば話は大きく変わる。
市場での取引はDランクから値段が一気に上がり、桁が増えるのが相場。
ハンターが装備出来るアーティファクトは“5つまで”と決まっており、もし全てをDランクアーティファクトで一式揃えるとなると単純に数百万はするだろう。
今アーサーが手にしている『良質な剣(D):Lv9』1つでも優に200,000Gはする代物であった――。
「待て待て待て、焦るな僕。Dランクアーティファクトは逃げたりしない。貧乏なウチにとってはこれ1つでも確かに超大金だけど、僕達の生活を……母さんの治療費を稼ぐにはもっとお金が必要だ」
アーサーは焦る気持ちを懸命に抑える。そして興奮が収まらぬまま再びランクアップ召喚を使用。
すると。
――ブー。
『召喚士スキルのランクが低い為、これ以上のランクアップは出来ません』
「へ……?」
興奮が一気に冷めたアーサー。これまで祝福続きであった無機質なアナウンスが過去最高に冷たく聞こえた。
だが。
『Dランクアーティファクトをランクアップするには召喚士スキルを“Cランク”に上げて下さい』
祝福が終わった訳ではない。
アーサーの耳には更なる新しい希望が響いた。
「ランクアップ出来なかった……けど今言ったよな? ランクアップするにはCランクにって……って事は僕のこのスキルはまだ“成長”する――」
冷めた興奮がまた全身を包み込むアーサー。
「待て待て、だから焦るな僕。確かにDランクをCランクに上げる事は“今は”出来ない。でもEランクは確実にDランクに上げる事が出来る……!」
既に気持ちを切り替えていたアーサーは残り2回となったアーティファクト召喚を使用する。
「アーティファクト召喚は“一度装備した事があるアーティファクト”を召喚出来る。バットに身ぐるみ剥がされたけど、僕のこのスキルなら――」
アーサーはいつからか自分のスキルに負い目を感じていた。周りから嘲笑されるだけの使えない自分のスキルを。だが彼は初めて自分のスキルに可能性を見出している。
『アーティファクト召喚を使用。『スライムの防具(E):Lv9』を召喚しました』
「よし!」
アーティファクト召喚で出された『スライムの防具(E):Lv9』は確かに弱いアーティファクト。だがEランクアーティファクトの中では最上物となる“スライムコース”の1つでもある。
アーティファクトの種類は実に数千種類。その強さはランクによって表されているが、例えば同じEランクアーティファクトの中でも更に能力値や性能によって強さの順位が代わり、どのランクにおいてもアーティファクトの名前にモンスターの名が入った“モンスターネーム”のアーティファクトはそのランクの最上物として認知されている。
つまり、アーサーがランクアップする前に召喚した『普通の剣(E):Lv1』よりも“スライム”というモンスターの名が入った『スライムの防具(E):Lv1』の方が性能が高い。これはEランクアーティファクトの中だと微々たる変化だが、高いランクになればなるほどその性能や能力値に大きな差が生まれるのだ。
Eランクの最上物はスライム……そこからDランクの“ゴブリン”、Cランクの”オーガ”、Bランクの“エルフ”、そして最高ランクと言われるAランクには“ドラゴン”の名がそれぞれ入っている。
「さっきの『普通の剣』は『良質な剣』に変化したけど、この『スライムの防具(E):Lv9』は何に変化するんだろう……?」
期待と少しの不安が入り混じる中、アーサーは『スライムの防具』にランクアップ召喚を使用。
『ランクアップ召喚を使用しました。『スライムの防具(E):Lv9』が『ゴブリンアーマー(D):Lv1』にランクアップしました』
「ゴブリンキターーーーーッ!!」
静かなフロアに響き渡ったアーサーの大歓喜。
「どうするよこれ! 普通のDランクアーティファクトでも奇跡的なのにモンスターネームが入った最上物だ。どうしようどうしようッ……。これマジで全部の装備Dランクアーティファクトで揃えられるじゃん――」
周りに人もモンスターもいない状況でひたすら興奮を覚えるアーサー。
最弱無能のレッテルを貼られていた1人の男が青年が奇跡を生み出す。
アーティファクトが物を言うハンターの世界で、唯一アーティファクトを召喚――それも1人で召喚からランクアップまでが可能という未曽有のスキルを覚醒させた。
世界中の者達はまだ誰1人として知らない。
最弱無能のハンターが“最強”の領域に足を踏み入れた事を。
まだ誰も知る由がなかった――。
「とにかく家に帰る……! 後の事は後で考えよう。その前に先ず“今”出来る事を!」
何かを思い立った様子のアーサーは勢いよく走り出した。
そして彼は興奮しながらも冷静に、もうモンスターと遭遇しないようにと身を隠しながら素早く無事にダンジョンから帰還するのであった――。
時は戻って現在――。
「ひとまず命があってなにより……。どうせ意味ないけど、一応スキルPを使っておくか
アーサーは1人でそう呟くと、今の戦闘で貯まったスキルPを使用してレベルを上げる。
『スキルPを500使用。召喚士Lv10になりました』
(やっぱり何も変化なしか)
本来であればどのスキルでもレベルを上げると能力値も上がる。しかし最弱無能のアーサーの『召喚士』スキルは今回も何変化しない。そう思われたが──。
『召喚士Lv10になった事によりランクが上がります。ランクアップ召喚の上限回数が上がります』
「え?」
再び耳を疑うアーサー。だがそれはやはり聞き間違えでも見間違えでもない。彼のウォッチに映るステータスは確かに変化を見せていた。
====================
アーサー・リルガーデン
【スキル】召喚士(D): Lv10
・アーティファクト召喚(10/10)
・ランクアップ召喚(3/3)
・スキルP:0
【装備アーティファクト】
・スロット1:『良質な剣(D):Lv1』
・スロット2:空き
・スロット3:空き
・スロット4:空き
・スロット5:空き
【能力値】
・ATK:15『+70』
・DEF:18『+0』
・SPD:21『+0』
・MP:25『+0』
====================
「うわ……召喚士のランクがEからDに上がってる。ランクアップ召喚の上限回数も。でも能力値は何も変化なしか……」
変化しないと分かってはいても、いざ本当に能力値の変化がない事にアーサーは毎度ガックリしていた。だが今回は違う。確かに能力値自体の変化は見られなかったが、彼のそのスキルは大きく進化した。
「未だに何が起こったのかよく分からないけど、僕はEランクのアーティファクトをDランクに上げられるようになった……って事だよな? 実感ないけど実際に『良質な剣(D):Lv1』を持ってるし」
アーサーは手にする『良質な剣(D):Lv1』をまじまじと見つめながら独り言を零す。そしてふと我に返るアーサー。
「ランクが上がったせいかな? 1日の上限回数もリセットされてる」
今まではレベルを上げてもその日の回数がリセットされる事はなかった。数分前の“死の瀬戸際”からまさかの展開が続くアーサー。彼はここである1つの事を考え付く。
「EランクをDランクにランクアップさせられたって事は……もしかしてDランクを更に上の“Cランク”にする事も――」
アーサーはそんな自分の憶測に思わず鳥肌が立つ。もしそれが可能であるならば、彼は文字通り“最強”のアーティファクト召喚士として瞬く間にトップレベルのハンターとなりうる。
「これはヤバいぞ。試さずにはいられない」
思い立ったアーサーは今しがた死にかけていた事も忘れ、手に入れたばかりの『良質な剣(D):Lv1』を8回連続で召喚。『良質な剣(D):Lv1』は一切の不都合なく『良質な剣(D):Lv9』までレベルアップしたのだった。
(拝啓母さん、それにエレイン……。兄ちゃんは今信じられないブツを手にしています――)
====================
アーサー・リルガーデン
【スキル】召喚士(D): Lv10
・アーティファクト召喚(2/10)
・ランクアップ召喚(3/3)
・スキルP:0
【装備アーティファクト】
・スロット1:『良質な剣(D):Lv9』
・スロット2:空き
・スロット3:空き
・スロット4:空き
・スロット5:空き
【能力値】
・ATK:15『+150』
・DEF:18『+0』
・SPD:21『+0』
・MP:25『+0』
====================
ひたすら目を見開き、開いた口が塞がらないアーサーはもうこれ以上震えられない程驚きで全身が震えている。何故ならそれはアーサーが自分の人生とは無縁だと思っていたEランク以上のアーティファクトを手にしてしまったから。
更にDランクアーティファクトをレベルMAXにまでした事で、その“取引価格”もEランクとは比べものにならないぐらい跳ね上がるからだ――。
「一体これは“何G(ギル)”で売れるんだろうか……」
貧しい生活を送っているアーサーが真っ先に思い浮かんだ言葉がそれ。
“G(ギル)”はこの世界の通貨である。
アーティファクトはダンジョンでしか入手できない為市場でも大変価値があり、世界中で高額取引されている。アーティファクトを専門に扱う商会まで当たり前に存在する程にである。
だが最低ランクのEランクアーティファクトは珍しくなく数も多い為、取引価格が著しく低い。そのせいで唯一アーティファクトを召喚出来るアーサーでさえも日の稼ぎは雀の涙程度であったが、Dランクとなれば話は大きく変わる。
市場での取引はDランクから値段が一気に上がり、桁が増えるのが相場。
ハンターが装備出来るアーティファクトは“5つまで”と決まっており、もし全てをDランクアーティファクトで一式揃えるとなると単純に数百万はするだろう。
今アーサーが手にしている『良質な剣(D):Lv9』1つでも優に200,000Gはする代物であった――。
「待て待て待て、焦るな僕。Dランクアーティファクトは逃げたりしない。貧乏なウチにとってはこれ1つでも確かに超大金だけど、僕達の生活を……母さんの治療費を稼ぐにはもっとお金が必要だ」
アーサーは焦る気持ちを懸命に抑える。そして興奮が収まらぬまま再びランクアップ召喚を使用。
すると。
――ブー。
『召喚士スキルのランクが低い為、これ以上のランクアップは出来ません』
「へ……?」
興奮が一気に冷めたアーサー。これまで祝福続きであった無機質なアナウンスが過去最高に冷たく聞こえた。
だが。
『Dランクアーティファクトをランクアップするには召喚士スキルを“Cランク”に上げて下さい』
祝福が終わった訳ではない。
アーサーの耳には更なる新しい希望が響いた。
「ランクアップ出来なかった……けど今言ったよな? ランクアップするにはCランクにって……って事は僕のこのスキルはまだ“成長”する――」
冷めた興奮がまた全身を包み込むアーサー。
「待て待て、だから焦るな僕。確かにDランクをCランクに上げる事は“今は”出来ない。でもEランクは確実にDランクに上げる事が出来る……!」
既に気持ちを切り替えていたアーサーは残り2回となったアーティファクト召喚を使用する。
「アーティファクト召喚は“一度装備した事があるアーティファクト”を召喚出来る。バットに身ぐるみ剥がされたけど、僕のこのスキルなら――」
アーサーはいつからか自分のスキルに負い目を感じていた。周りから嘲笑されるだけの使えない自分のスキルを。だが彼は初めて自分のスキルに可能性を見出している。
『アーティファクト召喚を使用。『スライムの防具(E):Lv9』を召喚しました』
「よし!」
アーティファクト召喚で出された『スライムの防具(E):Lv9』は確かに弱いアーティファクト。だがEランクアーティファクトの中では最上物となる“スライムコース”の1つでもある。
アーティファクトの種類は実に数千種類。その強さはランクによって表されているが、例えば同じEランクアーティファクトの中でも更に能力値や性能によって強さの順位が代わり、どのランクにおいてもアーティファクトの名前にモンスターの名が入った“モンスターネーム”のアーティファクトはそのランクの最上物として認知されている。
つまり、アーサーがランクアップする前に召喚した『普通の剣(E):Lv1』よりも“スライム”というモンスターの名が入った『スライムの防具(E):Lv1』の方が性能が高い。これはEランクアーティファクトの中だと微々たる変化だが、高いランクになればなるほどその性能や能力値に大きな差が生まれるのだ。
Eランクの最上物はスライム……そこからDランクの“ゴブリン”、Cランクの”オーガ”、Bランクの“エルフ”、そして最高ランクと言われるAランクには“ドラゴン”の名がそれぞれ入っている。
「さっきの『普通の剣』は『良質な剣』に変化したけど、この『スライムの防具(E):Lv9』は何に変化するんだろう……?」
期待と少しの不安が入り混じる中、アーサーは『スライムの防具』にランクアップ召喚を使用。
『ランクアップ召喚を使用しました。『スライムの防具(E):Lv9』が『ゴブリンアーマー(D):Lv1』にランクアップしました』
「ゴブリンキターーーーーッ!!」
静かなフロアに響き渡ったアーサーの大歓喜。
「どうするよこれ! 普通のDランクアーティファクトでも奇跡的なのにモンスターネームが入った最上物だ。どうしようどうしようッ……。これマジで全部の装備Dランクアーティファクトで揃えられるじゃん――」
周りに人もモンスターもいない状況でひたすら興奮を覚えるアーサー。
最弱無能のレッテルを貼られていた1人の男が青年が奇跡を生み出す。
アーティファクトが物を言うハンターの世界で、唯一アーティファクトを召喚――それも1人で召喚からランクアップまでが可能という未曽有のスキルを覚醒させた。
世界中の者達はまだ誰1人として知らない。
最弱無能のハンターが“最強”の領域に足を踏み入れた事を。
まだ誰も知る由がなかった――。
「とにかく家に帰る……! 後の事は後で考えよう。その前に先ず“今”出来る事を!」
何かを思い立った様子のアーサーは勢いよく走り出した。
そして彼は興奮しながらも冷静に、もうモンスターと遭遇しないようにと身を隠しながら素早く無事にダンジョンから帰還するのであった――。
412
お気に入りに追加
1,232
あなたにおすすめの小説

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる