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第4章~奴隷商会~
新たなグレイ・レオハルト
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♢♦♢
~某所~
「つッ……あれ、ここは……」
「ヒヒヒ、目が覚めましたかグレイ様」
王都ではない何処か。
見覚えなのない場所でグレイは目覚めた。
目の前にいる黒いローブの男がゲノムという事は分かった。他でもない自分に赤い結晶を授けてくれた理解者であるからだ。
そんな事を思いながらグレイはゆっくりと自分の現状と思い出せる限りの記憶を辿る。
「そうだ……俺は確かアイツと決闘をしていてそれで……」
「はいそうです。貴方はジーク・レオハルトに惨敗。私があげた結晶を使っていただけた様ですが、それでも勝てなかったのですね」
ゲノムに言われ、グレイは自分に起きた事を全て思い出した。
「くそッ、そうだ思い出したぞ。俺はあの野郎に負けかけた。だがあの赤い石の効果で凄まじい力を手にしたんだ。ジークの野郎も後少しで……ぐッ!」
「まだ動かない方がいいですよ。力の反動に体が耐えきれていませんからね」
顔を歪めながら、グレイはジークを仕留め切れなかった事への怒りを露にしている。
「畜生ッ、あそこまでして俺は奴を仕留めるのに失敗したのか……! 何をやっているんだ俺は。本当に忌々しい奴だなジーク。何故勇者の俺がこんな目に……!」
「ヒヒヒ、その真相は明白ですよグレイ様。理由は至ってシンプル。貴方の勇者スキルより、ジーク・レオハルトの引寄せスキルの方が圧倒的に上なんです――」
ゲノムの予想外の言葉に、グレイは直ぐに意味が理解出来なかった。
「更にジーク・レオハルトは短期間と言えど、それなりの経験を積んだ筈。その分がまた貴方との実力差を付けたんですよ。折角結晶をあげたのに残念でしたね。まだグレイ様では彼に勝てるレベルではありませんでしたか」
「何だと貴様ッ! この俺を馬鹿にするなど、たたじゃ済まさんぞ!」
「いやはや、そんな怖い顔で言われましてもねぇ。私は事実を述べただけです」
「いちいちイラつかせる野郎だな。元はと言えば、途中であんな邪魔が入らなければ俺は勝っていたんだ!」
全てを懸けたグレイにとってそう簡単には負けを認められない。大勢の人の前で、更に父上の前で醜態を晒してしまったグレイはこの赤い結晶の力が最後の頼みの綱だった。
「それはどうですかね。ジーク・レオハルトの本気はあんなものではないでしょう。あの場には大勢の人がいましたし、無駄な殺生をするタイプでもありません。グレイ様とも何か話したそうでしたから手加減をしていたと思いますよ」
「ふざけるなッ……! さっきから何だお前は! 俺の味方じゃなかったのか⁉」
「勿論味方ですよ。ただ引寄せのスキルの真価はあんなものではないと言いたかったのです。ヒヒヒヒ」
不敵な笑みを浮かべるゲノムに一瞬苛立ちを覚えたグレイであったが、ふと冷静になった彼はゲノムの発言に引っ掛かりを感じた。
「そういえばさっきからお前が言っているその“引寄せ”とやらは何の事だ。勇者の俺より上のスキルなんてものが存在するというのか?」
まさかと思いながらも、グレイはこれまでの事を走馬灯の様に思い出していた。
もし今ゲノムのが言った様に本当に勇者スキルよりも特別なスキルが存在するとなれば、ジークがあれだけの力を身に着けたのも十分頷けるとグレイは思った。
だが決して認めるとは言えない。
「ええ。存在しますよ」
「お前はその事について知っているのか?」
「はい。知ってるも何も、元々引寄せが呪いのスキルであると“デマ”を流したのは私ですから――」
「何だって……」
想定外の説明に頭が困惑するグレイ。
一方のゲノムはここぞとばかりに流暢に経緯を話し始めるのだった。
「ヒッヒッヒッ。実はですね、あの『引寄せ』というスキルはかつて魔王軍団にいた預言者が、私達魔王軍団を壊滅に追いやる災いのスキルであると預言しました。その預言者の預言は絶対。
当時あらゆる手段で引寄せのスキルを持った勇者を滅ぼそうとしましたが、結果は予言通り。忌まわしい勇者に魔王様は討ち取られ我らが魔王軍団は滅びました。
私は死ぬ直前に自身の黒魔術で何とか生き延びる事に成功したので、こうして魔王復活を狙っているのです。
それと同時に今度こそ魔王軍団が世界を物にする為、忌まわしき引寄せのスキルの存在を何十年も前から私が情報操作し、その結果が今に至るという事ですね。はい。
分かっていただけたでしょうかグレイ様――」
ゲノムはスラスラと話し終えると、再び口角をキュっと上げてグレイを見ていた。
一方のグレイは目を見開いたまま中々言葉が出てこない。
無理もないだろう。
例え物分かりが良く理解力のある者であったとしても、目の前の人物が何十年も前の魔王軍団の生き残りであるという上に堂々と魔王を復活させると言っている。挙句の果てにはスキルの情報操作も行ったと。
突然そんな事を告げられ、はいそうですか。と誰がなるであろう――。
驚きと戸惑いで正常に脳が働かないながらも、グレイは出来る限り平常心を保ちながら言葉を振り絞った。
「……って事はなんだ、お前は元魔王軍団の生き残りで、本気で魔王復活を企んでいると……?」
「はい」
「しかも現代で呪いのスキルと呼ばれている『引寄せ』とやらは魔王を倒した勇者も持っていた最強のスキルだと……?」
「そうです」
1つ1つ自分の中で飲み込む様に確認していくグレイ。
ここまで実感がない話だと怒りや呆れを通り越してただ頷く事しか出来ないのだとグレイはこの時初めて体感したのだった。
しかし、1度無になった筈のグレイの心の奥底からは再び“憎しみ”の火種が生まれる――。
「成程。つまり最強だと思っていた俺の勇者スキルは偽りだったと。本当の選ばれし者はジークという事なのか」
生まれた火種は一瞬で炎となり燃え上がる。
グレイは爆発しそうな感情をグッと堪えながら、自身の手首に光るゴールドの腕を見て舌打ちをした。
「グレイ様のスキルもかなり強いですよ。それに嘘はありません。ただ最強は引寄せです」
「それはもういい。それより俺に渡したあの赤い結晶は何だ。 何故あんな力が出せる?」
「ヒヒヒヒ。流石、お目が高いですねグレイ様。あの結晶は使っていただいた通り、使用者の力を大幅に高める物。ですがあれはまだ未完成なんですよ」
「あれで未完成? ならば完成すればあれ以上の力が出せるのか?」
結晶に興味を示すグレイを見たゲノムはずっとニヤニヤとしている。
「それは勿論」
「だったらその完成品を俺にくれ。もしくは未完成でも構わない。もう1度あの力さえ使えれば今度こそジークを殺してやる!」
「ヒッヒッヒッ、それでこそグレイ様です。貴方はこんな所で埋もれる器ではありません。本気でジーク・レオハルトを消すならもっといい方法がありますよ――」
そう言ってゲノムはグレイを自分の思い描く方向へとどんどん誘導していく。
「何だって……。スタンピードで王都ごと襲うだと……?」
想像以上の事態を聞かされたグレイは再び戸惑いを見せた。
「あれ、私が思っていた反応と違いますね? グレイ様には赤い結晶よりも更に力の強い結晶をお渡ししますよ。それでスタンピードの先頭で指揮をとっていただきたいのです」
「いや、流石にそれは……」
「どうして迷っているのですか? お言葉ですがグレイ様が家や王都に戻ったとしても、周りからの目はとても冷ややかなものになっている事は確実です。
それどころか結晶の力で人外の姿を晒しましたからね。グレイ様が魔族や化け物扱いされていても可笑しくありません。それでも戻りたいですか?」
ゲノムの言葉には一理あった。
最早グレイには戻る場所も帰る場所も行く場所も何もない。全てを失ってしまったのだ。
そしてゲノムの言う通り、グレイはジークを倒したいという一心で魔族の力にも手を染めてしまった。そう思ったグレイの心には最後の引っ掛かりがスッと消え、開き直ったグレイは新たな決意と覚悟を決めた。
「それもそうだな……。ここまで来たら後戻りは出来ない。ならいっそ全てをリセットして1から俺の思う国を築くのも悪くない」
「ヒッヒッヒッ、その通りですよグレイ様。貴方にはそれだけの力が備わっているのですから」
「よし。そうと決まればその結晶とやらをよこせ。世界を変えに行くぞゲノム――」
~某所~
「つッ……あれ、ここは……」
「ヒヒヒ、目が覚めましたかグレイ様」
王都ではない何処か。
見覚えなのない場所でグレイは目覚めた。
目の前にいる黒いローブの男がゲノムという事は分かった。他でもない自分に赤い結晶を授けてくれた理解者であるからだ。
そんな事を思いながらグレイはゆっくりと自分の現状と思い出せる限りの記憶を辿る。
「そうだ……俺は確かアイツと決闘をしていてそれで……」
「はいそうです。貴方はジーク・レオハルトに惨敗。私があげた結晶を使っていただけた様ですが、それでも勝てなかったのですね」
ゲノムに言われ、グレイは自分に起きた事を全て思い出した。
「くそッ、そうだ思い出したぞ。俺はあの野郎に負けかけた。だがあの赤い石の効果で凄まじい力を手にしたんだ。ジークの野郎も後少しで……ぐッ!」
「まだ動かない方がいいですよ。力の反動に体が耐えきれていませんからね」
顔を歪めながら、グレイはジークを仕留め切れなかった事への怒りを露にしている。
「畜生ッ、あそこまでして俺は奴を仕留めるのに失敗したのか……! 何をやっているんだ俺は。本当に忌々しい奴だなジーク。何故勇者の俺がこんな目に……!」
「ヒヒヒ、その真相は明白ですよグレイ様。理由は至ってシンプル。貴方の勇者スキルより、ジーク・レオハルトの引寄せスキルの方が圧倒的に上なんです――」
ゲノムの予想外の言葉に、グレイは直ぐに意味が理解出来なかった。
「更にジーク・レオハルトは短期間と言えど、それなりの経験を積んだ筈。その分がまた貴方との実力差を付けたんですよ。折角結晶をあげたのに残念でしたね。まだグレイ様では彼に勝てるレベルではありませんでしたか」
「何だと貴様ッ! この俺を馬鹿にするなど、たたじゃ済まさんぞ!」
「いやはや、そんな怖い顔で言われましてもねぇ。私は事実を述べただけです」
「いちいちイラつかせる野郎だな。元はと言えば、途中であんな邪魔が入らなければ俺は勝っていたんだ!」
全てを懸けたグレイにとってそう簡単には負けを認められない。大勢の人の前で、更に父上の前で醜態を晒してしまったグレイはこの赤い結晶の力が最後の頼みの綱だった。
「それはどうですかね。ジーク・レオハルトの本気はあんなものではないでしょう。あの場には大勢の人がいましたし、無駄な殺生をするタイプでもありません。グレイ様とも何か話したそうでしたから手加減をしていたと思いますよ」
「ふざけるなッ……! さっきから何だお前は! 俺の味方じゃなかったのか⁉」
「勿論味方ですよ。ただ引寄せのスキルの真価はあんなものではないと言いたかったのです。ヒヒヒヒ」
不敵な笑みを浮かべるゲノムに一瞬苛立ちを覚えたグレイであったが、ふと冷静になった彼はゲノムの発言に引っ掛かりを感じた。
「そういえばさっきからお前が言っているその“引寄せ”とやらは何の事だ。勇者の俺より上のスキルなんてものが存在するというのか?」
まさかと思いながらも、グレイはこれまでの事を走馬灯の様に思い出していた。
もし今ゲノムのが言った様に本当に勇者スキルよりも特別なスキルが存在するとなれば、ジークがあれだけの力を身に着けたのも十分頷けるとグレイは思った。
だが決して認めるとは言えない。
「ええ。存在しますよ」
「お前はその事について知っているのか?」
「はい。知ってるも何も、元々引寄せが呪いのスキルであると“デマ”を流したのは私ですから――」
「何だって……」
想定外の説明に頭が困惑するグレイ。
一方のゲノムはここぞとばかりに流暢に経緯を話し始めるのだった。
「ヒッヒッヒッ。実はですね、あの『引寄せ』というスキルはかつて魔王軍団にいた預言者が、私達魔王軍団を壊滅に追いやる災いのスキルであると預言しました。その預言者の預言は絶対。
当時あらゆる手段で引寄せのスキルを持った勇者を滅ぼそうとしましたが、結果は予言通り。忌まわしい勇者に魔王様は討ち取られ我らが魔王軍団は滅びました。
私は死ぬ直前に自身の黒魔術で何とか生き延びる事に成功したので、こうして魔王復活を狙っているのです。
それと同時に今度こそ魔王軍団が世界を物にする為、忌まわしき引寄せのスキルの存在を何十年も前から私が情報操作し、その結果が今に至るという事ですね。はい。
分かっていただけたでしょうかグレイ様――」
ゲノムはスラスラと話し終えると、再び口角をキュっと上げてグレイを見ていた。
一方のグレイは目を見開いたまま中々言葉が出てこない。
無理もないだろう。
例え物分かりが良く理解力のある者であったとしても、目の前の人物が何十年も前の魔王軍団の生き残りであるという上に堂々と魔王を復活させると言っている。挙句の果てにはスキルの情報操作も行ったと。
突然そんな事を告げられ、はいそうですか。と誰がなるであろう――。
驚きと戸惑いで正常に脳が働かないながらも、グレイは出来る限り平常心を保ちながら言葉を振り絞った。
「……って事はなんだ、お前は元魔王軍団の生き残りで、本気で魔王復活を企んでいると……?」
「はい」
「しかも現代で呪いのスキルと呼ばれている『引寄せ』とやらは魔王を倒した勇者も持っていた最強のスキルだと……?」
「そうです」
1つ1つ自分の中で飲み込む様に確認していくグレイ。
ここまで実感がない話だと怒りや呆れを通り越してただ頷く事しか出来ないのだとグレイはこの時初めて体感したのだった。
しかし、1度無になった筈のグレイの心の奥底からは再び“憎しみ”の火種が生まれる――。
「成程。つまり最強だと思っていた俺の勇者スキルは偽りだったと。本当の選ばれし者はジークという事なのか」
生まれた火種は一瞬で炎となり燃え上がる。
グレイは爆発しそうな感情をグッと堪えながら、自身の手首に光るゴールドの腕を見て舌打ちをした。
「グレイ様のスキルもかなり強いですよ。それに嘘はありません。ただ最強は引寄せです」
「それはもういい。それより俺に渡したあの赤い結晶は何だ。 何故あんな力が出せる?」
「ヒヒヒヒ。流石、お目が高いですねグレイ様。あの結晶は使っていただいた通り、使用者の力を大幅に高める物。ですがあれはまだ未完成なんですよ」
「あれで未完成? ならば完成すればあれ以上の力が出せるのか?」
結晶に興味を示すグレイを見たゲノムはずっとニヤニヤとしている。
「それは勿論」
「だったらその完成品を俺にくれ。もしくは未完成でも構わない。もう1度あの力さえ使えれば今度こそジークを殺してやる!」
「ヒッヒッヒッ、それでこそグレイ様です。貴方はこんな所で埋もれる器ではありません。本気でジーク・レオハルトを消すならもっといい方法がありますよ――」
そう言ってゲノムはグレイを自分の思い描く方向へとどんどん誘導していく。
「何だって……。スタンピードで王都ごと襲うだと……?」
想像以上の事態を聞かされたグレイは再び戸惑いを見せた。
「あれ、私が思っていた反応と違いますね? グレイ様には赤い結晶よりも更に力の強い結晶をお渡ししますよ。それでスタンピードの先頭で指揮をとっていただきたいのです」
「いや、流石にそれは……」
「どうして迷っているのですか? お言葉ですがグレイ様が家や王都に戻ったとしても、周りからの目はとても冷ややかなものになっている事は確実です。
それどころか結晶の力で人外の姿を晒しましたからね。グレイ様が魔族や化け物扱いされていても可笑しくありません。それでも戻りたいですか?」
ゲノムの言葉には一理あった。
最早グレイには戻る場所も帰る場所も行く場所も何もない。全てを失ってしまったのだ。
そしてゲノムの言う通り、グレイはジークを倒したいという一心で魔族の力にも手を染めてしまった。そう思ったグレイの心には最後の引っ掛かりがスッと消え、開き直ったグレイは新たな決意と覚悟を決めた。
「それもそうだな……。ここまで来たら後戻りは出来ない。ならいっそ全てをリセットして1から俺の思う国を築くのも悪くない」
「ヒッヒッヒッ、その通りですよグレイ様。貴方にはそれだけの力が備わっているのですから」
「よし。そうと決まればその結晶とやらをよこせ。世界を変えに行くぞゲノム――」
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