2 / 45
第1章~呪いの勇者降臨~
1-2 真の力を引寄せ
しおりを挟む
レオハルト家を出たはいいものの、僕には当然これと言って行く当てもない。名のあるレオハルト家だけあって僕の噂が王都中に広まるのもあっという間だろうな。
もう王都を出るしかない、そんな事を思っていると突如背後から声が響いた。
「お待ちください、ジーク様!」
「え、レベッカ……⁉ 何でこんなところに」
「私もお供します!」
駆け足で僕の元に来たのは使用人のレベッカ。彼女は呼吸を整えると、綺麗な桜色の髪を靡かせながら真っ直ぐ僕に言い放ってきた。
「お供しますって、僕はたった今レオハルト家を追い出された身だぞ。もし僕を庇ってくれた事で居辛くなったなら、何処か他の貴族や王家に雇ってもらった方がいいよ。レオハルト家での実績があればきっと直ぐに見つかるから」
「いえ。私はジーク様にお仕えしたいのです。他では意味がありません」
レベッカは決して気を遣ってくれている訳じゃない。本心で言ってくれているのだと分かった。
でも、だったら尚更ダメだ。君まで路頭に迷わせる訳にはいかない。
「レベッカありがとう。その気持ちだけで十分嬉しいよ。でも僕なんかに付いて来てはダメだ」
「ジーク様は私がいたら邪魔ですか?」
「い、いや、そんな訳ないだろ! レベッカの事を邪魔だなんて思った事は1度もない。寧ろ感謝しかしていないんだから」
さっきだって君は唯一僕の味方でいてくれた。平気な振りをしていたけど正直結構辛かったんだ。
「なら私をジーク様と一緒にいさせて下さい」
「何でそうまでして僕なんかに」
「ジーク様は“奴隷”として売り飛ばされそうだった私を助けてくれました。本来なら由緒ある名家の方が奴隷に関わるなどあり得ません。
それどころか奴隷の私を使用人としてジーク様に仕えさせて下さるなんて、私の御恩は一生懸けても返しきれないんですよ」
やば。
レベッカの偽りない笑顔に思わず涙が零れそうになった。
「ありがとう、レベッカ」
「それはOKの返事という事で宜しいですね?」
「うん。宜しく」
「こちらこそ宜しくお願いしますジーク様。私の『空間魔法』スキルは物を入れるぐらいしか役に立ちませんが、必要とあれば何時でも頼って下さいね」
レベッカの優しさをしかと受け取った僕にはもう気を落としている暇はない。彼女の為にもしっかりしないと。
そんな事を思いながら僕とレベッカは一緒に歩き始めた――。
♢♦♢
辺りはすっかり日が沈み、夜空には綺麗な星が輝いている。
あれから僕達は先ず今後の生活費を稼ごうと色々考えた結果、商売の経験や知識も特にない為、自分が出来る最低限の剣術を活かせる“冒険者”登録しようという結論に至った。
案の定僕が呪いのスキルを引き当てたという情報は早くも王都中に広まっており、道を歩けば刺さる様な視線を向けられ、買い物しようと入った商店でも明らかに感じの悪い対応をされる始末。これは王都ではもうダメだと判断した僕達は王都から少し離れたクラフト村に向かっている途中だ。
「ふッ、はッ――! よし、こんなもんか」
「お疲れ様です」
クラフト村に向かう道中で野宿の準備をした僕とレベッカ。もうレオハルト家の人間ではないが、こうして剣を振るのは僕の日課。レベッカの空間魔法のスキルのお陰で野宿に必要な道具も簡単に出し入れ出来ている。
本当にレベッカには助けられてばかりだ。
僕はレベッカから差し出された飲み物を受け取ると、徐にレベッカが口を開いた。
「それにしてもジーク様のそのスキル、本当に呪われたスキルなんでしょうか?」
「どうかな。確かに書物にはそう書かれていたし、ある意味勇者のスキルより珍しいから詳しい事が分からないんだよね。
まぁ家を追い出されたから早くも呪いの効果が出てるのかも。ハハハ」
レベッカと話しながら不意に腕輪に視線を落とす。
僕の知る限りではこの『引寄せ』というスキルはモンスターや災いを引寄せるもの。この言い伝えは一般的に皆が1度は聞いた事があるぐらいだ。引寄せの力の持ち主やその周りでは次々に災いが起こり、結果破滅すると言われている。
だけどそれがどこまで本当なのかは分からない。逆に情報がそれぐらいしかないから。
それにスキルの種類は多種多様。スキルが進化する事もあるし、新しく習得する事も出来る。
言わば“伸びしろ”を現す1つの形がこの腕輪だ。
とは言っても僕の腕輪は最も下のランクのブロンズ。もしかしてこの『引寄せ』のスキルがこれから進化したり、新しいスキルを習得出来ると考えるのは、まだ現実を受け入れられていない僕のただの願望なのかもしれない――。
「ジーク様なら絶対に大丈夫です。私はジーク様が誰よりも強く優しく、日々鍛錬を積んできた事を知っていますから。ジーク様ならきっと呪いの力なんて打ち破れますよ」
「そうかな……まぁ不安しかないけど、レベッカを守る強さだけは手に入れないとな」
勿論意識して言った訳じゃない。
自然と口から出た言葉だったけど、なんだか“レベッカを守る”なんて口にしたらちょっと恥ずかしさが込み上げてきた。
「ありがとうございます、ジーク様」
レベッカの綺麗な笑顔が月明かりに照らされた。と、その次の瞬間……。
『ウオォォォォッ――!』
澄み渡った静寂を破るかの如く、突如雄叫びが響いた。
今のはもしかしてゴブリンの……⁉ いや、だとしても普通のゴブリンではない。
まさか――。
反射的に立ち上がった僕とレベッカは雄叫び響いた方向を見る。そこは木々が生い茂る林だったが、もう暗くて奥まで全く見えない。だが“そこ”から間違いなく気配を感じていた。
パキパキと小枝の折れる音が数回した後、木々の間から緑色の巨体を揺らした大型のゴブリンが姿を露にした。
「くそッ、やっぱりゴブリンか。しかも……」
『ウオォォッ!』
「やばい! 逃げるぞレベッカ!」
僕は咄嗟にレベッカの手を取り一目散に走り出した。
あれは普通のゴブリンではなくてギガントゴブリン。
奴は普通のゴブリンとはまるでレベルが違うと前に父上が言っていた。実力者でもパーティを組んで倒すモンスターだと。
無論、「もし単独で遭遇したら迷わず退け」と――。
「安心しろレベッカ! ギガントゴブリンは確かに危険だけど、アイツは動きが遅いからこのまま走れば逃げ切れッ……!」
振り返りながらレベッカにそう伝えた刹那、既に少し距離が取れていたギガントゴブリンは突如腰を低くし、あろう事かそのままジャンプしてこちらに跳んできた。
「なッ……⁉」
――ズドォン!
強い地響きと共に視界の上から姿を現したギガントゴブリン。奴は一瞬にして僕達の目の前に立ち塞がった。
更に待ったなしで、奴はその手に持つ大きな棍棒を僕達に振り下ろしてきた。
「離れろレベッカ!」
咄嗟に僕はレベッカを後方へ突き飛ばし、迫り来る棍棒を剣で防いだ。
だが、凄まじい勢いで振られた奴の攻撃を受け止めきれなかった僕は瞬く間にぶっ飛ばされてしまった。
「ぐはッ……!」
「ジ、ジーク様!」
勢いよく木に打ちつけられた衝撃で一瞬呼吸が止まった。飛びそうになった意識を必死で保ち何とか剣を構える。
ぐッ……なんでギガントゴブリンの動きがこんなにッ……!
思うところはあったけど、今はそんな余裕はない。奴の視線は次にレベッカに向いていた。
「そうは……させるか……!」
無意識に剣を握る手に力が入る。
レベッカだけは絶対に守らなくちゃ。
僕の藁にも縋る思いに呼応するかの様に、ブロンズの腕輪が淡く輝き出す。
呪いの力でも何でもいい。レベッカを守る力をくれ――。
無我夢中でギガントゴブリン目掛けて剣を振り上げる。さっきのダメージが思ってる以上に残っているな。全身が痛い。どの道コイツを倒すにはこの一撃……モンスターの弱点である“核”を狙うしかない。
「はあああッ!」
自分の中でも最速の剣術を繰り出し、一直線にギガントゴブリンの核を狙った。
だが、僕の最速の攻撃を更に上回る速さで剣を躱した奴は、躱すとほぼ同時に今度は僕目掛けて棍棒を振り下ろしてきたのだった。
死ぬ――。
そう悟った次の瞬間、突如ブロンズの腕輪が強く輝き出し、直後空を切った筈の僕の剣の切っ先にギガントゴブリンの巨体がまるで“引寄せ”られるかの如く寄ってきた。
そして僕の剣はなんとギガントゴブリンの胸に存在した核を勢いよく砕いたのだった。
――パキン!
「ッ⁉」
『ヴガァァッ!』
核を破壊されたギガントゴブリンはそのまま地面に倒れ込むと、全く動かなくなった。
もう王都を出るしかない、そんな事を思っていると突如背後から声が響いた。
「お待ちください、ジーク様!」
「え、レベッカ……⁉ 何でこんなところに」
「私もお供します!」
駆け足で僕の元に来たのは使用人のレベッカ。彼女は呼吸を整えると、綺麗な桜色の髪を靡かせながら真っ直ぐ僕に言い放ってきた。
「お供しますって、僕はたった今レオハルト家を追い出された身だぞ。もし僕を庇ってくれた事で居辛くなったなら、何処か他の貴族や王家に雇ってもらった方がいいよ。レオハルト家での実績があればきっと直ぐに見つかるから」
「いえ。私はジーク様にお仕えしたいのです。他では意味がありません」
レベッカは決して気を遣ってくれている訳じゃない。本心で言ってくれているのだと分かった。
でも、だったら尚更ダメだ。君まで路頭に迷わせる訳にはいかない。
「レベッカありがとう。その気持ちだけで十分嬉しいよ。でも僕なんかに付いて来てはダメだ」
「ジーク様は私がいたら邪魔ですか?」
「い、いや、そんな訳ないだろ! レベッカの事を邪魔だなんて思った事は1度もない。寧ろ感謝しかしていないんだから」
さっきだって君は唯一僕の味方でいてくれた。平気な振りをしていたけど正直結構辛かったんだ。
「なら私をジーク様と一緒にいさせて下さい」
「何でそうまでして僕なんかに」
「ジーク様は“奴隷”として売り飛ばされそうだった私を助けてくれました。本来なら由緒ある名家の方が奴隷に関わるなどあり得ません。
それどころか奴隷の私を使用人としてジーク様に仕えさせて下さるなんて、私の御恩は一生懸けても返しきれないんですよ」
やば。
レベッカの偽りない笑顔に思わず涙が零れそうになった。
「ありがとう、レベッカ」
「それはOKの返事という事で宜しいですね?」
「うん。宜しく」
「こちらこそ宜しくお願いしますジーク様。私の『空間魔法』スキルは物を入れるぐらいしか役に立ちませんが、必要とあれば何時でも頼って下さいね」
レベッカの優しさをしかと受け取った僕にはもう気を落としている暇はない。彼女の為にもしっかりしないと。
そんな事を思いながら僕とレベッカは一緒に歩き始めた――。
♢♦♢
辺りはすっかり日が沈み、夜空には綺麗な星が輝いている。
あれから僕達は先ず今後の生活費を稼ごうと色々考えた結果、商売の経験や知識も特にない為、自分が出来る最低限の剣術を活かせる“冒険者”登録しようという結論に至った。
案の定僕が呪いのスキルを引き当てたという情報は早くも王都中に広まっており、道を歩けば刺さる様な視線を向けられ、買い物しようと入った商店でも明らかに感じの悪い対応をされる始末。これは王都ではもうダメだと判断した僕達は王都から少し離れたクラフト村に向かっている途中だ。
「ふッ、はッ――! よし、こんなもんか」
「お疲れ様です」
クラフト村に向かう道中で野宿の準備をした僕とレベッカ。もうレオハルト家の人間ではないが、こうして剣を振るのは僕の日課。レベッカの空間魔法のスキルのお陰で野宿に必要な道具も簡単に出し入れ出来ている。
本当にレベッカには助けられてばかりだ。
僕はレベッカから差し出された飲み物を受け取ると、徐にレベッカが口を開いた。
「それにしてもジーク様のそのスキル、本当に呪われたスキルなんでしょうか?」
「どうかな。確かに書物にはそう書かれていたし、ある意味勇者のスキルより珍しいから詳しい事が分からないんだよね。
まぁ家を追い出されたから早くも呪いの効果が出てるのかも。ハハハ」
レベッカと話しながら不意に腕輪に視線を落とす。
僕の知る限りではこの『引寄せ』というスキルはモンスターや災いを引寄せるもの。この言い伝えは一般的に皆が1度は聞いた事があるぐらいだ。引寄せの力の持ち主やその周りでは次々に災いが起こり、結果破滅すると言われている。
だけどそれがどこまで本当なのかは分からない。逆に情報がそれぐらいしかないから。
それにスキルの種類は多種多様。スキルが進化する事もあるし、新しく習得する事も出来る。
言わば“伸びしろ”を現す1つの形がこの腕輪だ。
とは言っても僕の腕輪は最も下のランクのブロンズ。もしかしてこの『引寄せ』のスキルがこれから進化したり、新しいスキルを習得出来ると考えるのは、まだ現実を受け入れられていない僕のただの願望なのかもしれない――。
「ジーク様なら絶対に大丈夫です。私はジーク様が誰よりも強く優しく、日々鍛錬を積んできた事を知っていますから。ジーク様ならきっと呪いの力なんて打ち破れますよ」
「そうかな……まぁ不安しかないけど、レベッカを守る強さだけは手に入れないとな」
勿論意識して言った訳じゃない。
自然と口から出た言葉だったけど、なんだか“レベッカを守る”なんて口にしたらちょっと恥ずかしさが込み上げてきた。
「ありがとうございます、ジーク様」
レベッカの綺麗な笑顔が月明かりに照らされた。と、その次の瞬間……。
『ウオォォォォッ――!』
澄み渡った静寂を破るかの如く、突如雄叫びが響いた。
今のはもしかしてゴブリンの……⁉ いや、だとしても普通のゴブリンではない。
まさか――。
反射的に立ち上がった僕とレベッカは雄叫び響いた方向を見る。そこは木々が生い茂る林だったが、もう暗くて奥まで全く見えない。だが“そこ”から間違いなく気配を感じていた。
パキパキと小枝の折れる音が数回した後、木々の間から緑色の巨体を揺らした大型のゴブリンが姿を露にした。
「くそッ、やっぱりゴブリンか。しかも……」
『ウオォォッ!』
「やばい! 逃げるぞレベッカ!」
僕は咄嗟にレベッカの手を取り一目散に走り出した。
あれは普通のゴブリンではなくてギガントゴブリン。
奴は普通のゴブリンとはまるでレベルが違うと前に父上が言っていた。実力者でもパーティを組んで倒すモンスターだと。
無論、「もし単独で遭遇したら迷わず退け」と――。
「安心しろレベッカ! ギガントゴブリンは確かに危険だけど、アイツは動きが遅いからこのまま走れば逃げ切れッ……!」
振り返りながらレベッカにそう伝えた刹那、既に少し距離が取れていたギガントゴブリンは突如腰を低くし、あろう事かそのままジャンプしてこちらに跳んできた。
「なッ……⁉」
――ズドォン!
強い地響きと共に視界の上から姿を現したギガントゴブリン。奴は一瞬にして僕達の目の前に立ち塞がった。
更に待ったなしで、奴はその手に持つ大きな棍棒を僕達に振り下ろしてきた。
「離れろレベッカ!」
咄嗟に僕はレベッカを後方へ突き飛ばし、迫り来る棍棒を剣で防いだ。
だが、凄まじい勢いで振られた奴の攻撃を受け止めきれなかった僕は瞬く間にぶっ飛ばされてしまった。
「ぐはッ……!」
「ジ、ジーク様!」
勢いよく木に打ちつけられた衝撃で一瞬呼吸が止まった。飛びそうになった意識を必死で保ち何とか剣を構える。
ぐッ……なんでギガントゴブリンの動きがこんなにッ……!
思うところはあったけど、今はそんな余裕はない。奴の視線は次にレベッカに向いていた。
「そうは……させるか……!」
無意識に剣を握る手に力が入る。
レベッカだけは絶対に守らなくちゃ。
僕の藁にも縋る思いに呼応するかの様に、ブロンズの腕輪が淡く輝き出す。
呪いの力でも何でもいい。レベッカを守る力をくれ――。
無我夢中でギガントゴブリン目掛けて剣を振り上げる。さっきのダメージが思ってる以上に残っているな。全身が痛い。どの道コイツを倒すにはこの一撃……モンスターの弱点である“核”を狙うしかない。
「はあああッ!」
自分の中でも最速の剣術を繰り出し、一直線にギガントゴブリンの核を狙った。
だが、僕の最速の攻撃を更に上回る速さで剣を躱した奴は、躱すとほぼ同時に今度は僕目掛けて棍棒を振り下ろしてきたのだった。
死ぬ――。
そう悟った次の瞬間、突如ブロンズの腕輪が強く輝き出し、直後空を切った筈の僕の剣の切っ先にギガントゴブリンの巨体がまるで“引寄せ”られるかの如く寄ってきた。
そして僕の剣はなんとギガントゴブリンの胸に存在した核を勢いよく砕いたのだった。
――パキン!
「ッ⁉」
『ヴガァァッ!』
核を破壊されたギガントゴブリンはそのまま地面に倒れ込むと、全く動かなくなった。
0
お気に入りに追加
686
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
補助魔法はお好きですか?〜研究成果を奪われ追放された天才が、ケモ耳少女とバフ無双
黄舞
ファンタジー
魔術師ハンスはある分野の研究で優秀な成果を残した男だった。その研究とは新たな魔術体系である補助魔法。
味方に様々な恩恵と、敵に恐ろしい状態異常を与えるその魔法の論理は、百年先の理論を作ったとさえいわれ、多大な賞賛を受けるはずだった。
しかし、現実は厳しい。
研究の成果は恩師に全て奪われ口封じのために命の危険に晒されながらもなんとか生き延びたハンス。
自分自身は一切戦闘する能力がないハンスは、出会った最強種族の一角である白虎族の少女セレナをバフで更に強くする。
そして数々の偉業という軌跡を残していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる