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第20話 町長の実力
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ルルカが地獄から戻って五日後。
ルートガー伯爵は、東の村の村長の家でワインを飲んでいた。この村にワインなど置いてある訳がない。これはベルックスの街を脱出する時に持参したものだ。
「ベルックスの町民が全く来んぞ。ハンクと町長は何をやっているのだ」
大人の足なら一日で到着可能な距離。どれだけ遅くても二日あれば辿り着く筈だ。斥候が村に移住する様に伝えたのは確実。
何かトラブルが発生したのだろうか。
「失礼します」
一人の斥候が、ルートガー伯爵の元にやって来た。再度ベルックスに向かわせた斥候だ。
「何事だ」
「ベルックスの街の住人が、村への移住を拒否しました! あの場所に住み続けるそうです!」
「何!? 報告ではベルックスは死の街と化したと聞いているぞ……! 住める訳がなかろう」
「そ、それが……私が再び見に行ったところ、街は完全に再建され、しかも周囲には、広大な小麦畑まで広がっておりました……!」
「馬鹿も休み休み言えッ! ゴブリンを撃退してから、、まだ五日しか経っていないのだぞ!」
「た、確かにルートガー卿の仰る通りなのですが、実際に起きている事なのです……!」
「ぐっ、また奇跡でも起きたと言うのか……!?」
ハンク達がどうやってゴブリンを全滅させたのかは未だに謎であった。
斥候が町民に聞いて回ったが、どいつもこいつも「邪神様のお力です」の一点張り。何の奇跡が起きたのだろうと、ルートガー伯爵は考えていた。
「ふむ、よく分からぬが、ベルックスが再建された事は喜ばしい。騎馬隊を編成しろ、直ぐに戻るぞ!」
「はっ、直ちに!」
ルートガー伯爵の税収はほぼベルックスの街からによるものだ。二つの村の税だけでは、とてもやっていけない。この先どうしようかと悩んでいた矢先に、この朗報であった。
ゴブリンに襲われた時は、自分は世界一不幸な男だと嘆いていたが、どうやら神に愛されている様だ、とほくそ笑んでいた。伯爵は満足した様子で、ワインを一気に飲み干した。
**
翌日、伯爵達は馬でベルックスの街へと出発した。
そして彼らは今、城壁の前に広がる、広大な小麦畑を前にして固まっている。
「ど、どういう事だ、小麦がもう穂をつけている……」
小麦の収穫には最低でも半年以上掛かる。こんな事は有り得ない。
「ルートガー卿、あれを!」
「ん、なんだあれは……!?」
兵士が指差した方向。その先には川、そして川岸にある幾つもの水車が見えた。信じられない規模の製粉所。あんな代物は、教会すら持っていない筈。
「信じられん……」
ルートガー伯爵達は、気味の悪さを感じながら、城門を潜った。そこには小規模ではあるが、活気ある街の姿があった。
「瓦礫が全くない……しかも住居の造りが、以前より洗練されているではないか」
彼らはポカンと口を開けながら、小高い丘を登り、我が居城へと入場した。
だが、小城に掲げられていた旗は、既にルートガー伯爵のものではなくなっていた。
禍々しい、悪魔の姿が描かれた邪悪な旗がそこにはあった。
「ハンク、町長、出て来いっ! これは一体どういう事だ!」
百の騎兵が入って来たのだ。その音で、主であるルートガー伯爵が戻って来た事は直ぐに分かる筈。それなのに出迎えすらしない。ルートガーは青筋を立てて怒る。
すると、小城のバルコニーから、インコのマスクを被った全裸マッチョが姿を現し、ルートガー達を一瞥する。そして直ぐに中に戻っていった。
「な、なんだ今の男は? 何故あんな変態が私の城にいるのだ……!」
謎のマッチョ男に困惑していると、次にハンク戦士長と町長が姿を現した。
「これはこれは、ルートガー卿。どうも、ご無沙汰しております」
町長が軽く頭を下げる。
「これは一体どういう事だ! ベルックスの街がたった数日で再建され、小麦畑が広がっているではないか」
「全て邪神王陛下のお力でございます。それとルートガー卿。この街の名はもうベルックスなどという品も知性もない下衆な名前ではございません。
ここはルルカ邪神王国、首都ヘルサターンデスでございます。以後、お見知りおきを」
「過ちは一回まで許しましょう。しかし、次はその首を刎ね飛ばしますので、ご注意なさって下さい」
町長に続いてそう言い放ったハンク戦士長は、ルートガーは伯爵の首に剣を当てて脅した。
「ひ、ひいぃ……!?」
驚いた伯爵は尻もちを着く。
「き、貴様っ、この私に向かって何という態度だ……! 言っている事も滅茶苦茶であれば、そもそも邪神王国とは何だこの大馬鹿者め!」
ルートガー伯爵は唾を撒き散らしながら、二人を怒鳴りつけた。
「御用件は何でしょうか。我々は忙しいので、さっさと終わらせたいのですが」
「ちょ、町長! 貴様、何という口の利き方だ! 私はお前の領主なのだぞ!」
「いえ、違います。我らの王は、ルルカ邪神王陛下です。民を見捨てて逃げ出した虫ケラなど、主と認めませぬ」
「貴様ぁぁッ! 騎兵共、コイツを殺せぇぇ!」
「「はっ!」」
四人の騎兵が剣を抜き、町長に襲い掛かる。
「町長殿……」
「私1人で十分です。ふしゅぅぅ……おさおさおさおさおさ長長長長ぁぁ!」
「「がはッ!」」
騎兵達は町長にボコボコにされた。
「まだ続けますかな?」
町長はギロリと、ルートガー伯爵を睨んだ。
「な、なんと恐ろしい! 退却だ……!」
ルートガー伯爵は馬に飛び乗り、一目散に逃げ出した。
「あのクソ町長め、武術の達人である事を隠しておったのか……!」
どこかの流派の師範だったりするのだろう。何故実力を隠していたのかは知らないが、後ろめたい過去でもあるのかもしれない。きっとゴブリン共を倒したのも奴の筈だ、と理解したルートガー伯爵。
「おのれ……! この屈辱、絶対に晴らさせてもらうぞ!」
ギリギリと歯を噛み締めながら、伯爵は西へ進路を向ける。東の村とは、真逆の方角だ。ルートガー伯爵が向かったのは、ゴロック侯爵の居城。この地方一帯を治める大貴族であった。
町長がベルックスの街を不法に占拠した。これは、伯爵に対しての反逆行為だけでは済まされない。レオナルド王国に対する謀反となるのだ。
となれば、この逆賊を討つ為、ゴロック侯爵の力を借りる事が出来る。
「全員串刺し刑に処してやる!」
ルートガー伯爵は、目に激しい憎悪の炎を宿らせながら、馬に鞭を入れた。
ルルカが地獄から戻って五日後。
ルートガー伯爵は、東の村の村長の家でワインを飲んでいた。この村にワインなど置いてある訳がない。これはベルックスの街を脱出する時に持参したものだ。
「ベルックスの町民が全く来んぞ。ハンクと町長は何をやっているのだ」
大人の足なら一日で到着可能な距離。どれだけ遅くても二日あれば辿り着く筈だ。斥候が村に移住する様に伝えたのは確実。
何かトラブルが発生したのだろうか。
「失礼します」
一人の斥候が、ルートガー伯爵の元にやって来た。再度ベルックスに向かわせた斥候だ。
「何事だ」
「ベルックスの街の住人が、村への移住を拒否しました! あの場所に住み続けるそうです!」
「何!? 報告ではベルックスは死の街と化したと聞いているぞ……! 住める訳がなかろう」
「そ、それが……私が再び見に行ったところ、街は完全に再建され、しかも周囲には、広大な小麦畑まで広がっておりました……!」
「馬鹿も休み休み言えッ! ゴブリンを撃退してから、、まだ五日しか経っていないのだぞ!」
「た、確かにルートガー卿の仰る通りなのですが、実際に起きている事なのです……!」
「ぐっ、また奇跡でも起きたと言うのか……!?」
ハンク達がどうやってゴブリンを全滅させたのかは未だに謎であった。
斥候が町民に聞いて回ったが、どいつもこいつも「邪神様のお力です」の一点張り。何の奇跡が起きたのだろうと、ルートガー伯爵は考えていた。
「ふむ、よく分からぬが、ベルックスが再建された事は喜ばしい。騎馬隊を編成しろ、直ぐに戻るぞ!」
「はっ、直ちに!」
ルートガー伯爵の税収はほぼベルックスの街からによるものだ。二つの村の税だけでは、とてもやっていけない。この先どうしようかと悩んでいた矢先に、この朗報であった。
ゴブリンに襲われた時は、自分は世界一不幸な男だと嘆いていたが、どうやら神に愛されている様だ、とほくそ笑んでいた。伯爵は満足した様子で、ワインを一気に飲み干した。
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翌日、伯爵達は馬でベルックスの街へと出発した。
そして彼らは今、城壁の前に広がる、広大な小麦畑を前にして固まっている。
「ど、どういう事だ、小麦がもう穂をつけている……」
小麦の収穫には最低でも半年以上掛かる。こんな事は有り得ない。
「ルートガー卿、あれを!」
「ん、なんだあれは……!?」
兵士が指差した方向。その先には川、そして川岸にある幾つもの水車が見えた。信じられない規模の製粉所。あんな代物は、教会すら持っていない筈。
「信じられん……」
ルートガー伯爵達は、気味の悪さを感じながら、城門を潜った。そこには小規模ではあるが、活気ある街の姿があった。
「瓦礫が全くない……しかも住居の造りが、以前より洗練されているではないか」
彼らはポカンと口を開けながら、小高い丘を登り、我が居城へと入場した。
だが、小城に掲げられていた旗は、既にルートガー伯爵のものではなくなっていた。
禍々しい、悪魔の姿が描かれた邪悪な旗がそこにはあった。
「ハンク、町長、出て来いっ! これは一体どういう事だ!」
百の騎兵が入って来たのだ。その音で、主であるルートガー伯爵が戻って来た事は直ぐに分かる筈。それなのに出迎えすらしない。ルートガーは青筋を立てて怒る。
すると、小城のバルコニーから、インコのマスクを被った全裸マッチョが姿を現し、ルートガー達を一瞥する。そして直ぐに中に戻っていった。
「な、なんだ今の男は? 何故あんな変態が私の城にいるのだ……!」
謎のマッチョ男に困惑していると、次にハンク戦士長と町長が姿を現した。
「これはこれは、ルートガー卿。どうも、ご無沙汰しております」
町長が軽く頭を下げる。
「これは一体どういう事だ! ベルックスの街がたった数日で再建され、小麦畑が広がっているではないか」
「全て邪神王陛下のお力でございます。それとルートガー卿。この街の名はもうベルックスなどという品も知性もない下衆な名前ではございません。
ここはルルカ邪神王国、首都ヘルサターンデスでございます。以後、お見知りおきを」
「過ちは一回まで許しましょう。しかし、次はその首を刎ね飛ばしますので、ご注意なさって下さい」
町長に続いてそう言い放ったハンク戦士長は、ルートガーは伯爵の首に剣を当てて脅した。
「ひ、ひいぃ……!?」
驚いた伯爵は尻もちを着く。
「き、貴様っ、この私に向かって何という態度だ……! 言っている事も滅茶苦茶であれば、そもそも邪神王国とは何だこの大馬鹿者め!」
ルートガー伯爵は唾を撒き散らしながら、二人を怒鳴りつけた。
「御用件は何でしょうか。我々は忙しいので、さっさと終わらせたいのですが」
「ちょ、町長! 貴様、何という口の利き方だ! 私はお前の領主なのだぞ!」
「いえ、違います。我らの王は、ルルカ邪神王陛下です。民を見捨てて逃げ出した虫ケラなど、主と認めませぬ」
「貴様ぁぁッ! 騎兵共、コイツを殺せぇぇ!」
「「はっ!」」
四人の騎兵が剣を抜き、町長に襲い掛かる。
「町長殿……」
「私1人で十分です。ふしゅぅぅ……おさおさおさおさおさ長長長長ぁぁ!」
「「がはッ!」」
騎兵達は町長にボコボコにされた。
「まだ続けますかな?」
町長はギロリと、ルートガー伯爵を睨んだ。
「な、なんと恐ろしい! 退却だ……!」
ルートガー伯爵は馬に飛び乗り、一目散に逃げ出した。
「あのクソ町長め、武術の達人である事を隠しておったのか……!」
どこかの流派の師範だったりするのだろう。何故実力を隠していたのかは知らないが、後ろめたい過去でもあるのかもしれない。きっとゴブリン共を倒したのも奴の筈だ、と理解したルートガー伯爵。
「おのれ……! この屈辱、絶対に晴らさせてもらうぞ!」
ギリギリと歯を噛み締めながら、伯爵は西へ進路を向ける。東の村とは、真逆の方角だ。ルートガー伯爵が向かったのは、ゴロック侯爵の居城。この地方一帯を治める大貴族であった。
町長がベルックスの街を不法に占拠した。これは、伯爵に対しての反逆行為だけでは済まされない。レオナルド王国に対する謀反となるのだ。
となれば、この逆賊を討つ為、ゴロック侯爵の力を借りる事が出来る。
「全員串刺し刑に処してやる!」
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