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第15話 新たなライバル
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(※骨視点)
「あの女、気に入りません!」
睨みつける先にいるのは、ピンク髪の露出度の高いどエロ女。あの下品極まりないクソビ〇チが、我が敬愛する主様にベタベタしているのだ。
「ルルカ様ー、如何でございましょうか」
「うむ、実に気持ちいい。お前はかなりのテクニックを持っているのだな」
「いやーん、嬉しいですわ! とある理由でマッサージの技術を習得したんですの。 特にオイルマッサージが得意ですのよ」
ドエロ女はうつ伏せになった主様の上に跨り、肩や背中を揉んでいる。
なんと羨ましい……いや、はしたない。
「では下半身のマッサージを始めていきますわねー。うひひひひ」
どエロ女は涎と鼻血を垂らしながら、主様の太ももの付け根に指を這わせる。
「おいど変態、そこはちょっと際どいぞ」
「人間はここにリンパが集中しているのですわー。リンパをほぐさないと、デトックスできませんのよー」
主様をあの毒牙から守らなくては。
「ちょっと、どエロ女! 主様は至高の存在。リンパに毒など溜まっていませんよ!」
「素人が口出すんじゃねぇですの。プロが溜まってるって言ってるんだから、それはもう色んなものが溜まってるんですの!」
このどエロ女はまだ氣の道を歩み始めてから日が浅いが、元々高いポテンシャルを持っているので、私と互角に張り合ってくる。
「やめよ、お前達。弟子同士で争うでない!」
「も、申し訳ありません!」
「御免あそばせ」
なんだその謝罪の仕方は。接すれば接する程お前が嫌いになっていく。それに気に食わないのは、他にもある。
なんというか、こやつは女子力が高いのだ。
「お待たせしましたわ。旬の野菜と生ハムの新鮮野菜の盛り合わせでございますの!」
「おお、見事なものだな」
何やらお洒落な料理を運んできた。
「死んでから初めて料理を口にしたのもあるのだろうが、とても美味いな」
「あーん、嬉しくて死にそうですわー!」
どエロ女が嬉しそうに全身を震わせるのを見て、思わず拳を握り締めていた。
幼少の頃から、両親に魔術師として英才教育を施され、魔導学院を首席で卒表。卒業後は宮廷魔術師となり、研究室に籠る日々。最終的に人外の存在となる訳だが、私の人生は魔法の研究一色のみだった。
その為、魔法以外の事は何も出来ない。
料理、洗濯、掃除はもちろん、殿方の気を引くなど以ての外である。なんて言ったって、恋愛経験がゼロなのだ。
それでも、女が自分だけなのであれば勝機は十分にあった。
だが、強力なライバルの出現に、今の私の心は穏やかではない。
**
~地下600階~
ど変態ランドの次の階層は、悪魔が支配する領域だ。ここ、地下600階の階層の守護者の間を守るのは、蠅の王ベルゼブブ。
あらゆる悪魔の王であり、魔王と呼ぶに相応しい存在だ。
「アスモデウス。貴様、その者達に寝返ったのか?」
巨大な蠅が、恐ろしい声でどエロ女に声を掛けた。
「ご、ごめんあそばせ、ま、魔王様……」
ドエロ女は、ガタガタと震えながら跪いていた。
しかし、それは彼女だけではない。私、どアホ大王、そして筋肉インコ。全員がその圧倒的な恐怖を前に、完全に固まってしまっていた。
蠅の王は、これまでの存在とは次元が違う。蟻同士の喧嘩に、象が現れた様なものなのだ。
でもそんな中、主様だけがいつも通りだった。
「なぁ蠅、お前さっきから何をやっているんだ」
「ドラゴンの糞に卵を産み付けているのだ」
ベルゼブブはドラゴンの糞から離れると、手をコスコスと擦り合わせる。
蠅の足先には味覚を感じ取る器官があった。それを正常に保つために、ああしてまめに掃除しているのだろう。
「最悪だ。絶対にそれで俺に触れるなよ。触れようとしただけでも殺すからな」
流石は主様。恐怖よりも衛生管理の思いの方が強い。
「人間よ、我を汚物の様に扱うとは、断じて許さぬ! 死ねぇッ!」
ベルゼブブは超速の体当たりを主様に食らわした。目に氣を集中させていたが、それでも動きが全く見えなかった。
主様が奴の攻撃を受け止めたから、体当たりをしたのだと分かったくらいである。
「触るなと言っただろうが、このクソ蠅がっ!」
刹那、主様が怒りの超エネルギー波を放った。殴らなかったという事は、相当触りたくなかったのだろう。
しかし、蠅の王は全次元最高の素早さと反射神経を持つ存在。未だかつて、ベルゼブブに攻撃を当てられた者は存在しないのだ。
その証拠に、主様の超エネルギー波ですら外され、後ろの壁をぶち破っただけだった。
「ふん、遅すぎてあくびが出るわ!」
「ほう、やるな。俺の攻撃を避けた奴はお前が初めてだぞ、恐らく」
「人間如きが魔王に生意気な口を叩くでない、直ぐに殺してくれようぞ」
ベルゼブブの姿が消え、一瞬で主様の背後に姿を現した。速過ぎる。
「あ、主様、後ろですッ!」
「心臓を貫いてくれ……ぎゃあああッ!?」
ベルゼブブは背後からエネルギー波を撃たれ、体の上半分がゴッソリと、この世から消滅してしまった。
「今のエネルギー波、一体誰が……!」
私達はキョロキョロと辺りを見回したが、それらしい人物はいない。戸惑っていると、主様が一言。
「あー、あれは恐らく俺の超エネルギー波だ。世界を一周してきたのだろう」
「「はあああ!?」」
皆一斉に素っ頓狂な声を上げた。そんな事が人間に可能なのか。
というか、本当にこのお方は人間なのだろうか。神が我々を弄んでいるとは考えられないだろうか。
そんな事を考えていた直後、ベルゼブブが人間形態へと変化した。短い触角と蠅の複眼が頭に付いた、黒髪の美しい女性の姿だ。
「す、すぴばせん……どうかお命だげは、だすげで下さい……!」
「あ、魔王様。ルルカ様にはその類の手は全く通用しませんの」
「え、そうなの?」
「ああ、そうだ。では糞の付いた体で俺に触れた罪、しっかり償ってもらおう」
「い、いぎゃぁぁぁ!」
主様が指弾を連射し、ベルゼブブは蜂の巣になった。
「親方様、肩をお揉みしまずぶへッ!」
「汚い手で触るな!」
主様はしっしっ、と蠅を手で追い払う。
「ウンコ触った後は、ちゃんと三秒水で洗っています!」
「短い、それにそもそも糞を触るな!」
蠅と主様の絡みを見て、なんだか嫉妬してしまう。
一見、蠅は嫌われている様に見える。だが、主様があんなに感情を剥き出しにするのは、蠅に対してだけなのだ。それが堪らなく羨ましい。
「また新たなライバル出現か……」
「あの女、気に入りません!」
睨みつける先にいるのは、ピンク髪の露出度の高いどエロ女。あの下品極まりないクソビ〇チが、我が敬愛する主様にベタベタしているのだ。
「ルルカ様ー、如何でございましょうか」
「うむ、実に気持ちいい。お前はかなりのテクニックを持っているのだな」
「いやーん、嬉しいですわ! とある理由でマッサージの技術を習得したんですの。 特にオイルマッサージが得意ですのよ」
ドエロ女はうつ伏せになった主様の上に跨り、肩や背中を揉んでいる。
なんと羨ましい……いや、はしたない。
「では下半身のマッサージを始めていきますわねー。うひひひひ」
どエロ女は涎と鼻血を垂らしながら、主様の太ももの付け根に指を這わせる。
「おいど変態、そこはちょっと際どいぞ」
「人間はここにリンパが集中しているのですわー。リンパをほぐさないと、デトックスできませんのよー」
主様をあの毒牙から守らなくては。
「ちょっと、どエロ女! 主様は至高の存在。リンパに毒など溜まっていませんよ!」
「素人が口出すんじゃねぇですの。プロが溜まってるって言ってるんだから、それはもう色んなものが溜まってるんですの!」
このどエロ女はまだ氣の道を歩み始めてから日が浅いが、元々高いポテンシャルを持っているので、私と互角に張り合ってくる。
「やめよ、お前達。弟子同士で争うでない!」
「も、申し訳ありません!」
「御免あそばせ」
なんだその謝罪の仕方は。接すれば接する程お前が嫌いになっていく。それに気に食わないのは、他にもある。
なんというか、こやつは女子力が高いのだ。
「お待たせしましたわ。旬の野菜と生ハムの新鮮野菜の盛り合わせでございますの!」
「おお、見事なものだな」
何やらお洒落な料理を運んできた。
「死んでから初めて料理を口にしたのもあるのだろうが、とても美味いな」
「あーん、嬉しくて死にそうですわー!」
どエロ女が嬉しそうに全身を震わせるのを見て、思わず拳を握り締めていた。
幼少の頃から、両親に魔術師として英才教育を施され、魔導学院を首席で卒表。卒業後は宮廷魔術師となり、研究室に籠る日々。最終的に人外の存在となる訳だが、私の人生は魔法の研究一色のみだった。
その為、魔法以外の事は何も出来ない。
料理、洗濯、掃除はもちろん、殿方の気を引くなど以ての外である。なんて言ったって、恋愛経験がゼロなのだ。
それでも、女が自分だけなのであれば勝機は十分にあった。
だが、強力なライバルの出現に、今の私の心は穏やかではない。
**
~地下600階~
ど変態ランドの次の階層は、悪魔が支配する領域だ。ここ、地下600階の階層の守護者の間を守るのは、蠅の王ベルゼブブ。
あらゆる悪魔の王であり、魔王と呼ぶに相応しい存在だ。
「アスモデウス。貴様、その者達に寝返ったのか?」
巨大な蠅が、恐ろしい声でどエロ女に声を掛けた。
「ご、ごめんあそばせ、ま、魔王様……」
ドエロ女は、ガタガタと震えながら跪いていた。
しかし、それは彼女だけではない。私、どアホ大王、そして筋肉インコ。全員がその圧倒的な恐怖を前に、完全に固まってしまっていた。
蠅の王は、これまでの存在とは次元が違う。蟻同士の喧嘩に、象が現れた様なものなのだ。
でもそんな中、主様だけがいつも通りだった。
「なぁ蠅、お前さっきから何をやっているんだ」
「ドラゴンの糞に卵を産み付けているのだ」
ベルゼブブはドラゴンの糞から離れると、手をコスコスと擦り合わせる。
蠅の足先には味覚を感じ取る器官があった。それを正常に保つために、ああしてまめに掃除しているのだろう。
「最悪だ。絶対にそれで俺に触れるなよ。触れようとしただけでも殺すからな」
流石は主様。恐怖よりも衛生管理の思いの方が強い。
「人間よ、我を汚物の様に扱うとは、断じて許さぬ! 死ねぇッ!」
ベルゼブブは超速の体当たりを主様に食らわした。目に氣を集中させていたが、それでも動きが全く見えなかった。
主様が奴の攻撃を受け止めたから、体当たりをしたのだと分かったくらいである。
「触るなと言っただろうが、このクソ蠅がっ!」
刹那、主様が怒りの超エネルギー波を放った。殴らなかったという事は、相当触りたくなかったのだろう。
しかし、蠅の王は全次元最高の素早さと反射神経を持つ存在。未だかつて、ベルゼブブに攻撃を当てられた者は存在しないのだ。
その証拠に、主様の超エネルギー波ですら外され、後ろの壁をぶち破っただけだった。
「ふん、遅すぎてあくびが出るわ!」
「ほう、やるな。俺の攻撃を避けた奴はお前が初めてだぞ、恐らく」
「人間如きが魔王に生意気な口を叩くでない、直ぐに殺してくれようぞ」
ベルゼブブの姿が消え、一瞬で主様の背後に姿を現した。速過ぎる。
「あ、主様、後ろですッ!」
「心臓を貫いてくれ……ぎゃあああッ!?」
ベルゼブブは背後からエネルギー波を撃たれ、体の上半分がゴッソリと、この世から消滅してしまった。
「今のエネルギー波、一体誰が……!」
私達はキョロキョロと辺りを見回したが、それらしい人物はいない。戸惑っていると、主様が一言。
「あー、あれは恐らく俺の超エネルギー波だ。世界を一周してきたのだろう」
「「はあああ!?」」
皆一斉に素っ頓狂な声を上げた。そんな事が人間に可能なのか。
というか、本当にこのお方は人間なのだろうか。神が我々を弄んでいるとは考えられないだろうか。
そんな事を考えていた直後、ベルゼブブが人間形態へと変化した。短い触角と蠅の複眼が頭に付いた、黒髪の美しい女性の姿だ。
「す、すぴばせん……どうかお命だげは、だすげで下さい……!」
「あ、魔王様。ルルカ様にはその類の手は全く通用しませんの」
「え、そうなの?」
「ああ、そうだ。では糞の付いた体で俺に触れた罪、しっかり償ってもらおう」
「い、いぎゃぁぁぁ!」
主様が指弾を連射し、ベルゼブブは蜂の巣になった。
「親方様、肩をお揉みしまずぶへッ!」
「汚い手で触るな!」
主様はしっしっ、と蠅を手で追い払う。
「ウンコ触った後は、ちゃんと三秒水で洗っています!」
「短い、それにそもそも糞を触るな!」
蠅と主様の絡みを見て、なんだか嫉妬してしまう。
一見、蠅は嫌われている様に見える。だが、主様があんなに感情を剥き出しにするのは、蠅に対してだけなのだ。それが堪らなく羨ましい。
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