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第5章~創造とエデンと2つの力
62 エデンの正体
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その後、イェルメスさんはこの長い話を再び話した。
僕は勿論、ティファーナ達全員が詳しく話を聞きたかったからだ。
あ、正確に言うとティファーナはそこまで真剣に受け止めていない。ディオルドでさえも珍しく少し真剣に話をきいているというのに。
まぁいいでしょう。
僕が現実から目を反らしたくなる事も、ティファーナの様にあまり興味がないの事も、どちらも正解。結局は人それぞれだからね。
バレンとロセリーヌさんとがしっかりと話を聞いているのも、それぞれ性格が現れている。時折的確な質問をしているところも。
眼鏡を掛けているからより知的に見えるし、話を聞いているだけなのにやはりロセリーヌさんはお美しい。
意外なのはやはりディオルド。
こんなこと言うのは申し訳ないけど、ディオルドは細かく考えるより行動するタイプ。どちらかと言えばティファーナより。そんな君が大人しく話を聞いているだけでも妙な感じだ。
「――待て待て待て」
「どうした?」
そんな風に思っていた直後、遂にディオルドが動き出した。
「何時まで聞いてても出てくる気配がねぇから聞くけどよ、そんな大魔戦より“エデン”の事教えてくれよイェルメス」
なるほど~。そう言う事だったんですねディオルドさん! 貴方が大人しく話を聞いていた理由が分かりました。
君はこの力の事よりもエデンに興味がいっているのか。でも確かにそれはこの力と同じぐらい僕も気になる。星の数程冒険者はいるのに、誰も明確な答えを知らないんだから。
ん? ちょっと待てよ。もしエデンの噂が本当なら、ひょっとしてその“願い”で大魔戦を防げるんじゃ……?
まぁそもそも起こるかも分からないし、当然起こってほしくないけどさ。エデンを見つければ万が一の可能性を回避出来るかも!
「エデンの事を……? ああ、別に構わんが」
「本当にエデンって存在するのか? 願いを叶えてくれるってのもマジなのかよ?」
「まぁそうだな。エデンはあるぞ――」
「「……!」」
凄い。やっぱりあるんだエデン。
他の誰でもないイェルメスさんが言うのならば、本当にエデンは存在するのだろう。
「こりゃいよいよ目指すしかなくなったなお頭」
「うん、そうだね!」
「で? 何処にあるんだよエデンは」
「ん」
ディオルドの問いかけに、イェルメスさんは突然“僕”を指差したのだった。
「「……ん?」」
「だから、エデン」
そう言いながらイェルメスさんは再度僕を指差した。
僕とディオルドの頭にはクエスチョンマークが浮かんでいる。
ピンときていない僕達を見て、イェルメスさんは分かりやすくこう言った。
「まだ言ってなかったか? さっきも話したと思うが、エデンというのはジル……君のその力だ」
「「……⁉」」
「正確には、君の魔力を与えるそのバースの力と、もう1つの魔力を奪うロストの力。第一次で2つの力を手にした者が“その力”で一定条件を加え、何とか力を封じ込めたと言っただろう? その力こそが“エデン”だ――」
え……どういう事……⁉
「彼が2つの力を手にした時、“何でも出来る”と思える程の魔力を手にしたと話しただろう。神の魔力と言われた代物だ。その正体こそが“エデン”。
長年の月日の中で、何時しかそう呼ばれる様になったそうだ。今に至るまでな」
何度言葉を失えばいいんだろう。
兎に角スケールがデカ過ぎるし、いちいち理解するのが大変だな全く。
「へぇ~、そう言う事だったのかよ」
「欲しい答えを渡せたかな?ディオルドよ」
「ああ、十分過ぎる程にな。つまり第一次世界大魔戦を治めたとかいうソイツは、お頭ともう1つの力……その両方を手にした。そしてその力はソイツの感覚とやらが正しければ、それこそが何でも出来る神の力であり、イコール何でも願いが叶えられるエデンの力……って事だな」
「その通り」
全ての謎が一気に解決した――。
何も分からなかった点と点がようやく1つに繋がった。
「何だかとてつもなく壮大な話になってきたゲロ」
「そうですね……。私も言葉になりません」
「ハッハッハッ! 何辛気臭ぇ顔してやがる。これでやる事全てがはっきりしただろうがよ!」
出来れば僕は今すぐ耳を塞ぎたい。
「お頭がバースとかいう力を持ってるなら、もう1つを探してエデンを手に入れるしかねぇ」
やはりそう来たか。でも……。
「聞いてなかったのディオルド! その力の奪い合いが戦争を引き起こしているんだよ!」
「確かに。きっとディオルドみたいな奴のせいで争いが起こったんだケロよ」
「それは違うぜお頭。いいか?よく聞けよ――」
違わないよ。もう止めようよこの話。話せば話せす程怖いよ……。
「正直、エデンの正体を知って少しショックだ俺は」
「何で……?」
「だってそうだろうがよ。俺はエデンの願いでこの変な体質を治そうと思っていたのに、こんな話聞かされたらエデンの力を無駄遣い出来ねぇだろ」
「ディオルド……」
これが君のいい所だよね本当に。耳を塞ぎたいなんて思ってごめん。僕は目の前の恐怖から逃げようとしていたのに、ディオルドはもう考えているんだよね、“その先”の事を。君は何時もそうだから……。恥ずかしいよ自分が。後で自分で自分をぶん殴ろうと思う。
「因みにイェルメス、大魔戦が起こる確率は……?」
ディオルドの表情がいつの間にか真剣になっていた。
「そこまでは分からぬ。だが、第三次世界大魔戦から実に2000年が経っている。最早いつ起こっても可笑しくないだろう。それに語られている通り既にジルの力は覚醒し、少なからず君ら3人の対象者が現れているからな」
「成程……。ってなるとますますエデンの力を手にしないとな」
「何で?」
「俺だって好き好んで戦争なんて起きてほしくねぇ。だがもし、もう1つの力であるロストを受け継いだ者が馬鹿だったらどうする? それこそそんな奴に渡す訳にはいかねぇだろ。
ロストを受け継いだ奴が俺らと同じ考えならそこで全て終わり。協力して皆でこの力の防ぎ方でも考えよう。
だが、少なからず歴史は繰り返す。もしもロストの奴が馬鹿な事を考える様な奴なら、望まない争いは起きちまう。
そして万が一そうなった時、被害を最小限に食い止められるのは事情を知る俺達しかいねぇんだからよ」
ディオルドの言う通りだ。
イェルメスさんのお陰でとても大事な事を知ることが出来た。確かに不安しかないけど、もし無駄な争いを防げるのならそれに越したことはない。
「見た目の割に賢いじゃないかディオルド」
「うるせぇな。人を何だと思ってやがるオッサン」
「君の言う通りだねディオルド。取り越し苦労ならそれでいい。でも万が一の事を考えて、先ずは出来る限りロストの力を探そう」
「別に無理して探さなくていいだろうがよ」
「え、何で? 自分だってもう1つを探してエデンを手に入れるとか言ってたじゃないか……」
「あー、確かにそうは言ったけどよ。だからってわざわざ探さなくてもいいんじゃねぇか? なぁイェルメス、そうだろ?」
「この神話が何処まで正確かは分からぬがな。語られた通りなら確かに、2つの力は“互いを引き寄せ合っている”だろうからな」
そういう事か――。
僕は勿論、ティファーナ達全員が詳しく話を聞きたかったからだ。
あ、正確に言うとティファーナはそこまで真剣に受け止めていない。ディオルドでさえも珍しく少し真剣に話をきいているというのに。
まぁいいでしょう。
僕が現実から目を反らしたくなる事も、ティファーナの様にあまり興味がないの事も、どちらも正解。結局は人それぞれだからね。
バレンとロセリーヌさんとがしっかりと話を聞いているのも、それぞれ性格が現れている。時折的確な質問をしているところも。
眼鏡を掛けているからより知的に見えるし、話を聞いているだけなのにやはりロセリーヌさんはお美しい。
意外なのはやはりディオルド。
こんなこと言うのは申し訳ないけど、ディオルドは細かく考えるより行動するタイプ。どちらかと言えばティファーナより。そんな君が大人しく話を聞いているだけでも妙な感じだ。
「――待て待て待て」
「どうした?」
そんな風に思っていた直後、遂にディオルドが動き出した。
「何時まで聞いてても出てくる気配がねぇから聞くけどよ、そんな大魔戦より“エデン”の事教えてくれよイェルメス」
なるほど~。そう言う事だったんですねディオルドさん! 貴方が大人しく話を聞いていた理由が分かりました。
君はこの力の事よりもエデンに興味がいっているのか。でも確かにそれはこの力と同じぐらい僕も気になる。星の数程冒険者はいるのに、誰も明確な答えを知らないんだから。
ん? ちょっと待てよ。もしエデンの噂が本当なら、ひょっとしてその“願い”で大魔戦を防げるんじゃ……?
まぁそもそも起こるかも分からないし、当然起こってほしくないけどさ。エデンを見つければ万が一の可能性を回避出来るかも!
「エデンの事を……? ああ、別に構わんが」
「本当にエデンって存在するのか? 願いを叶えてくれるってのもマジなのかよ?」
「まぁそうだな。エデンはあるぞ――」
「「……!」」
凄い。やっぱりあるんだエデン。
他の誰でもないイェルメスさんが言うのならば、本当にエデンは存在するのだろう。
「こりゃいよいよ目指すしかなくなったなお頭」
「うん、そうだね!」
「で? 何処にあるんだよエデンは」
「ん」
ディオルドの問いかけに、イェルメスさんは突然“僕”を指差したのだった。
「「……ん?」」
「だから、エデン」
そう言いながらイェルメスさんは再度僕を指差した。
僕とディオルドの頭にはクエスチョンマークが浮かんでいる。
ピンときていない僕達を見て、イェルメスさんは分かりやすくこう言った。
「まだ言ってなかったか? さっきも話したと思うが、エデンというのはジル……君のその力だ」
「「……⁉」」
「正確には、君の魔力を与えるそのバースの力と、もう1つの魔力を奪うロストの力。第一次で2つの力を手にした者が“その力”で一定条件を加え、何とか力を封じ込めたと言っただろう? その力こそが“エデン”だ――」
え……どういう事……⁉
「彼が2つの力を手にした時、“何でも出来る”と思える程の魔力を手にしたと話しただろう。神の魔力と言われた代物だ。その正体こそが“エデン”。
長年の月日の中で、何時しかそう呼ばれる様になったそうだ。今に至るまでな」
何度言葉を失えばいいんだろう。
兎に角スケールがデカ過ぎるし、いちいち理解するのが大変だな全く。
「へぇ~、そう言う事だったのかよ」
「欲しい答えを渡せたかな?ディオルドよ」
「ああ、十分過ぎる程にな。つまり第一次世界大魔戦を治めたとかいうソイツは、お頭ともう1つの力……その両方を手にした。そしてその力はソイツの感覚とやらが正しければ、それこそが何でも出来る神の力であり、イコール何でも願いが叶えられるエデンの力……って事だな」
「その通り」
全ての謎が一気に解決した――。
何も分からなかった点と点がようやく1つに繋がった。
「何だかとてつもなく壮大な話になってきたゲロ」
「そうですね……。私も言葉になりません」
「ハッハッハッ! 何辛気臭ぇ顔してやがる。これでやる事全てがはっきりしただろうがよ!」
出来れば僕は今すぐ耳を塞ぎたい。
「お頭がバースとかいう力を持ってるなら、もう1つを探してエデンを手に入れるしかねぇ」
やはりそう来たか。でも……。
「聞いてなかったのディオルド! その力の奪い合いが戦争を引き起こしているんだよ!」
「確かに。きっとディオルドみたいな奴のせいで争いが起こったんだケロよ」
「それは違うぜお頭。いいか?よく聞けよ――」
違わないよ。もう止めようよこの話。話せば話せす程怖いよ……。
「正直、エデンの正体を知って少しショックだ俺は」
「何で……?」
「だってそうだろうがよ。俺はエデンの願いでこの変な体質を治そうと思っていたのに、こんな話聞かされたらエデンの力を無駄遣い出来ねぇだろ」
「ディオルド……」
これが君のいい所だよね本当に。耳を塞ぎたいなんて思ってごめん。僕は目の前の恐怖から逃げようとしていたのに、ディオルドはもう考えているんだよね、“その先”の事を。君は何時もそうだから……。恥ずかしいよ自分が。後で自分で自分をぶん殴ろうと思う。
「因みにイェルメス、大魔戦が起こる確率は……?」
ディオルドの表情がいつの間にか真剣になっていた。
「そこまでは分からぬ。だが、第三次世界大魔戦から実に2000年が経っている。最早いつ起こっても可笑しくないだろう。それに語られている通り既にジルの力は覚醒し、少なからず君ら3人の対象者が現れているからな」
「成程……。ってなるとますますエデンの力を手にしないとな」
「何で?」
「俺だって好き好んで戦争なんて起きてほしくねぇ。だがもし、もう1つの力であるロストを受け継いだ者が馬鹿だったらどうする? それこそそんな奴に渡す訳にはいかねぇだろ。
ロストを受け継いだ奴が俺らと同じ考えならそこで全て終わり。協力して皆でこの力の防ぎ方でも考えよう。
だが、少なからず歴史は繰り返す。もしもロストの奴が馬鹿な事を考える様な奴なら、望まない争いは起きちまう。
そして万が一そうなった時、被害を最小限に食い止められるのは事情を知る俺達しかいねぇんだからよ」
ディオルドの言う通りだ。
イェルメスさんのお陰でとても大事な事を知ることが出来た。確かに不安しかないけど、もし無駄な争いを防げるのならそれに越したことはない。
「見た目の割に賢いじゃないかディオルド」
「うるせぇな。人を何だと思ってやがるオッサン」
「君の言う通りだねディオルド。取り越し苦労ならそれでいい。でも万が一の事を考えて、先ずは出来る限りロストの力を探そう」
「別に無理して探さなくていいだろうがよ」
「え、何で? 自分だってもう1つを探してエデンを手に入れるとか言ってたじゃないか……」
「あー、確かにそうは言ったけどよ。だからってわざわざ探さなくてもいいんじゃねぇか? なぁイェルメス、そうだろ?」
「この神話が何処まで正確かは分からぬがな。語られた通りなら確かに、2つの力は“互いを引き寄せ合っている”だろうからな」
そういう事か――。
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