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第5章~創造とエデンと2つの力
61 歴史は繰り返す③
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無理無理無理無理むり無理無理無理無理無理無理ムリムリ無理無理無視……。
そうだ。
いっその事もう無視しよう。無理じゃなくて無視無視。
悪いが突然そんな話を聞かされても鵜吞みに出来ない。いくらイェルメスさんがあの大賢者だとしても会ってまだ数日だし、全てを信用した訳じゃない。酷い事を言ってるのは自分でも分かってる。
でもね、バースだのロストだの……不老不死だの神の魔力だの第何次世界大魔戦だの、そんな話をされても到底理解が追いつかない。と言うより、それは事実であってほしくない。
だから僕はもう無視したい。
「盛り上がってんなぁお頭」
「ジルも楽しそうだね!」
「何かここだけ雰囲気が違うケロね」
「顔色が悪いみたいだけど、大丈夫ジル君?」
僕とイェルメスさんの所にいつの間にか皆が集まってきた。
「何か凄い話をしていたよ……。俺にはよく分からないけど」
側にいたトビオさんも今の話を聞いていた。だがトビオさんは僕の力についてそこまで詳しく知らない。だから冷静なのだ。まぁトビオさんは何時も冷静で大人だけどね。僕と違って……。
「丁度いいタイミングだな。どれ、対象者と言われる紋章を私にも見せてくれないか?」
「紋章……?」
「あ、それって私達が魔力使う時に浮かび上がってくるやつ?」
「ああそうだ。ジルの力について君達からも話は伺っていたが、1度実物を見せてほしい。“事”は思っている以上に大きそうだからね」
優しく語るイェルメスさんの表情から少しだけ緊張感を感じた気がした。
「いいよ。それじゃあいくね!」
躊躇いなく、イェルメスさんに例の紋章を見せようとティファーナが魔法を使った。
軽く練り上げただけなのに凄い魔力。ティファーナは何故か海水で大きな玉を作り出したかと思いきや、そのまま
海水の玉を勢いよく空に向かって飛ばした。
何をする気だ……。
「いっけぇぇぇ!」
元気な掛け声と共に上げられた海水の玉は一瞬にして暗い夜空に吸い込まれ見えなくなった。……と思った次の瞬間。
――ドォォンッ……!
「「おおー!」」
「綺麗」
「何か懐かしいケロ」
夜空を彩るが如く、打ち上げられた海水の玉はとても綺麗で鮮やかな花火となって、僕達の前に姿を現した。
「どう?綺麗だったでしょ」
「海で酒飲みながら見る花火ってのもまたいいもんだ」
「前から疑問だったけど、ディオルドの“侍”や今の“花火”がこの世界にもありながら、何でポテトがないゲロ……」
確かに綺麗な花火だったな。
「……話が少し逸れている様だが」
あ、いけない。花火じゃなくて紋章の話をしていたんだった。
「ほら、イェルメス。これがその紋章だよ」
ティファーナは、淡く光り浮かんでいた紋章をイェルメスさんに見せた。
「“やはり”な」
本当に止めて頂きたい……。
この力が一体何なのか、僕もとても知りたがっていたけど、もう知りたくない。
都合がいいよね。分かってる。でも僕は怖くて危険な事は是が非でも避けたい。臭い物には蓋をしたいし、嫌な事からは目を背けたい。そんなの誰だって思うでしょ。自分の手に余る事態なら尚更。
だったら僕がそう思うのも、きっと誰かしらは理解してくれるよね?
今間違いなく、僕は嵐の前の静けさの中にいる――。
ここから1歩でも動いてしまえばもう後には戻れない気がするし取り返しも絶対につかない。僕の直感がそう訴えかけている。力について最低限知る事は出来た。それは有り難うございますイェルメスさん。
だがしかし。
だがしかしそれ以上はもう何も話さなッ……「これは思った以上に危険だ」
もう本当に嫌だッッ!!
僕のそんな思いも空しく、会話はどんどんどんどんと……僕の思い描いていた最悪なシナリオへと進んでいった――。
「さっきから何の話してるんだよ」
「何か分かったケロか?力の事が」
「ディオルド……バレン……。僕はもうこの話をしたくない」
「相変わらず大袈裟だなお頭は。イェルメス、俺達にも教えてくれよ。力の事」
完全に目が死んでいるであろう僕を他所に、ディオルド達も詳しく話を聞き出した。
「ああ。今見せてもらった紋章……やはり間違いない様だ。
ジル、今君には話したが、この紋章は第一次世界大魔戦を治めた彼らの軍の紋章だ。やはり君のその力はバース……。そしてティファーナ、ディオルド、バレンの3人が既に対象者として覚醒されている」
「「――!」」
あぁぁぁぁぁぁぁ、なんてこった……。
「第一次世界大魔戦って、あの歴史でよく語られている……?」
「なんだそれ? 俺のいた世界にも凄くよく似た名前の戦争があったけど、もしかして物騒な話しゲロか?」
「ちょっと目を離した隙にまた面白そうな事になってるじゃねぇかよ」
「いちじ……だいません……? それって何?」
ティファーナが首を傾げながらイェルメスさんに聞いた。反応を見るに、ディオルドとロセリーヌさんはその名を当然知っている様子。バレンがいた元の世界の事は知らないが、バレンも何やら察していそうだね。
「大魔戦とは、その名の通り戦争だ。知っている者いると思うが、このファーストでは過去、世界を揺るがす規模の大きな戦争が3度起きている。それが第一次から第三次までの世界大魔戦だ。
過去に起きた大魔戦は全て、ある2つの強大な力を奪おうと始まったもの。そしてその力こそが、バースとロストと呼ばれる力であり、ジルの持つ不思議な魔力の正体なのだよ」
「「……⁉」」
僕だけじゃない。
珍しく僕以外にも皆が驚いている。
だけどやっぱり君達は違った――。
いや、僕が情けないと言うのは百も承知だが、それを差し引いてもやはり誤算だったよ、君達は……。
「へぇ~。何かよく分からないけど、やっぱジルのこの力は特別なものだったんだね」
「成程な。じゃあイェルメスが言っていた大きな事っつうのは、“第四次”が起こりかねねぇって話か」
「やっぱ戦争だったケロ……。どの世界のどんな時代にも戦争はあるって授業で先生が言っていたけど、まさかここでもとは」
「大魔戦なんて怖い響きですね……どうしたらいいのでしょう……」
「大丈夫だよロセリーヌ! それより私の花火もう1回見る?」
「やるからには何でも勝たねぇとな」
「戦争なんてそんなやる気出すものじゃないゲロよ。経験したことはないけど」
「え、それって勝負なのディオルド?だったら絶対勝たなきゃ! だよねジル!」
君達といると心配事が心配じゃなくなるからある意味凄い。
そうだ。
いっその事もう無視しよう。無理じゃなくて無視無視。
悪いが突然そんな話を聞かされても鵜吞みに出来ない。いくらイェルメスさんがあの大賢者だとしても会ってまだ数日だし、全てを信用した訳じゃない。酷い事を言ってるのは自分でも分かってる。
でもね、バースだのロストだの……不老不死だの神の魔力だの第何次世界大魔戦だの、そんな話をされても到底理解が追いつかない。と言うより、それは事実であってほしくない。
だから僕はもう無視したい。
「盛り上がってんなぁお頭」
「ジルも楽しそうだね!」
「何かここだけ雰囲気が違うケロね」
「顔色が悪いみたいだけど、大丈夫ジル君?」
僕とイェルメスさんの所にいつの間にか皆が集まってきた。
「何か凄い話をしていたよ……。俺にはよく分からないけど」
側にいたトビオさんも今の話を聞いていた。だがトビオさんは僕の力についてそこまで詳しく知らない。だから冷静なのだ。まぁトビオさんは何時も冷静で大人だけどね。僕と違って……。
「丁度いいタイミングだな。どれ、対象者と言われる紋章を私にも見せてくれないか?」
「紋章……?」
「あ、それって私達が魔力使う時に浮かび上がってくるやつ?」
「ああそうだ。ジルの力について君達からも話は伺っていたが、1度実物を見せてほしい。“事”は思っている以上に大きそうだからね」
優しく語るイェルメスさんの表情から少しだけ緊張感を感じた気がした。
「いいよ。それじゃあいくね!」
躊躇いなく、イェルメスさんに例の紋章を見せようとティファーナが魔法を使った。
軽く練り上げただけなのに凄い魔力。ティファーナは何故か海水で大きな玉を作り出したかと思いきや、そのまま
海水の玉を勢いよく空に向かって飛ばした。
何をする気だ……。
「いっけぇぇぇ!」
元気な掛け声と共に上げられた海水の玉は一瞬にして暗い夜空に吸い込まれ見えなくなった。……と思った次の瞬間。
――ドォォンッ……!
「「おおー!」」
「綺麗」
「何か懐かしいケロ」
夜空を彩るが如く、打ち上げられた海水の玉はとても綺麗で鮮やかな花火となって、僕達の前に姿を現した。
「どう?綺麗だったでしょ」
「海で酒飲みながら見る花火ってのもまたいいもんだ」
「前から疑問だったけど、ディオルドの“侍”や今の“花火”がこの世界にもありながら、何でポテトがないゲロ……」
確かに綺麗な花火だったな。
「……話が少し逸れている様だが」
あ、いけない。花火じゃなくて紋章の話をしていたんだった。
「ほら、イェルメス。これがその紋章だよ」
ティファーナは、淡く光り浮かんでいた紋章をイェルメスさんに見せた。
「“やはり”な」
本当に止めて頂きたい……。
この力が一体何なのか、僕もとても知りたがっていたけど、もう知りたくない。
都合がいいよね。分かってる。でも僕は怖くて危険な事は是が非でも避けたい。臭い物には蓋をしたいし、嫌な事からは目を背けたい。そんなの誰だって思うでしょ。自分の手に余る事態なら尚更。
だったら僕がそう思うのも、きっと誰かしらは理解してくれるよね?
今間違いなく、僕は嵐の前の静けさの中にいる――。
ここから1歩でも動いてしまえばもう後には戻れない気がするし取り返しも絶対につかない。僕の直感がそう訴えかけている。力について最低限知る事は出来た。それは有り難うございますイェルメスさん。
だがしかし。
だがしかしそれ以上はもう何も話さなッ……「これは思った以上に危険だ」
もう本当に嫌だッッ!!
僕のそんな思いも空しく、会話はどんどんどんどんと……僕の思い描いていた最悪なシナリオへと進んでいった――。
「さっきから何の話してるんだよ」
「何か分かったケロか?力の事が」
「ディオルド……バレン……。僕はもうこの話をしたくない」
「相変わらず大袈裟だなお頭は。イェルメス、俺達にも教えてくれよ。力の事」
完全に目が死んでいるであろう僕を他所に、ディオルド達も詳しく話を聞き出した。
「ああ。今見せてもらった紋章……やはり間違いない様だ。
ジル、今君には話したが、この紋章は第一次世界大魔戦を治めた彼らの軍の紋章だ。やはり君のその力はバース……。そしてティファーナ、ディオルド、バレンの3人が既に対象者として覚醒されている」
「「――!」」
あぁぁぁぁぁぁぁ、なんてこった……。
「第一次世界大魔戦って、あの歴史でよく語られている……?」
「なんだそれ? 俺のいた世界にも凄くよく似た名前の戦争があったけど、もしかして物騒な話しゲロか?」
「ちょっと目を離した隙にまた面白そうな事になってるじゃねぇかよ」
「いちじ……だいません……? それって何?」
ティファーナが首を傾げながらイェルメスさんに聞いた。反応を見るに、ディオルドとロセリーヌさんはその名を当然知っている様子。バレンがいた元の世界の事は知らないが、バレンも何やら察していそうだね。
「大魔戦とは、その名の通り戦争だ。知っている者いると思うが、このファーストでは過去、世界を揺るがす規模の大きな戦争が3度起きている。それが第一次から第三次までの世界大魔戦だ。
過去に起きた大魔戦は全て、ある2つの強大な力を奪おうと始まったもの。そしてその力こそが、バースとロストと呼ばれる力であり、ジルの持つ不思議な魔力の正体なのだよ」
「「……⁉」」
僕だけじゃない。
珍しく僕以外にも皆が驚いている。
だけどやっぱり君達は違った――。
いや、僕が情けないと言うのは百も承知だが、それを差し引いてもやはり誤算だったよ、君達は……。
「へぇ~。何かよく分からないけど、やっぱジルのこの力は特別なものだったんだね」
「成程な。じゃあイェルメスが言っていた大きな事っつうのは、“第四次”が起こりかねねぇって話か」
「やっぱ戦争だったケロ……。どの世界のどんな時代にも戦争はあるって授業で先生が言っていたけど、まさかここでもとは」
「大魔戦なんて怖い響きですね……どうしたらいいのでしょう……」
「大丈夫だよロセリーヌ! それより私の花火もう1回見る?」
「やるからには何でも勝たねぇとな」
「戦争なんてそんなやる気出すものじゃないゲロよ。経験したことはないけど」
「え、それって勝負なのディオルド?だったら絶対勝たなきゃ! だよねジル!」
君達といると心配事が心配じゃなくなるからある意味凄い。
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