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第4章~賢者と聖女と新たな門出~
55 大賢者イェルメス
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“その人”もまた、突然と姿を現した――。
「アンタは随分と老けたねぇ『イェルメス』や。隠居生活が寂しくなったかい?変人め」
「人の醜い争いを感じない、自然が素晴らしい場所だよ“メイリーン山”はね」
見覚えのないその男の人とシスターは知り合いなのだろうか、会話をしたかと思いきや今度はお互いに笑い合い、仲良く握手をし始めた。
「アッハッハッハッ!久しぶりじゃないかイェルメス!相変わらずシケた顔してるねぇ」
「お前も相変わらずの様だアグネス。シスターになってもガサツさが消えないな」
白髪の長い髪に白い髭。旅人の様な深緑色のローブを纏ったその男の人は突然現れた。見た目はシスターと同じぐらい……? いや、でも待てよ。それだとこの人も100歳って事になるぞ……。
それにアグネスって、どう考えてもシスターの名前だよな?
どういう関係なんだこの2人は。っていうかそんな事よりいい加減ギガノキア消した方が良くない?
何か無事にロセリーヌさんの力が認められて一件落着みたいな雰囲気だけど、まだ街の人達パニックになってるから! 動きは止まったけど聳え立ってるし怖いから! ギガノキアが!先にしまおうよ。ね、シスター。
……で、そのオジさんも結局誰ですか?
「ギガノキアか……。これはまた随分と懐かしいものを」
「時の流れは早いものだろう。新緑が芽吹いてきたのさ」
「彼女が次のシスターか」
「ああ。まだ少し頼りないがね」
「あの若さで冷静にギガノキアを封じ込めらるのなら大丈夫だろう。お前と違ってな」
「アッハッハッハッ。悪口はぶっ飛ばすよイェルメス」
「それより、用が済んだなら早くギガノキアをしまえ。街にもっと混乱が生まれる」
「そうだったね、忘れてたわい。……ロセリーヌ! 祈りをしたまま結界魔法を出しな! 魔力を高めてギガノキアを一気に封印するんだ、メイリーン山に!」
言われたロセリーヌさんは驚いていた。それはきっとこの場にいた全員が思ったに違いない。まさかギガノキアがメイリーン山に封印されていたなんて初めて知った。
驚きつつももう後には退けないロセリーヌさんは、シスターの指示通り、祈りを唱えたまま結界魔法を使った。
聖女の祈りは魔力や魔法の効果を高めると言われている。
それが理由なのか、それともこれが元々のロセリーヌさんの力なのかは分からないけど、彼女の結界魔法が強い光と共にギガノキアのデカい体を囲った。
「ほう。これはまた見事な結界魔法だ。メイリーン山も彼女の魔力に呼応するかの如く強さが増していっているな」
そして次の瞬間、ロセリーヌさんの強力な結界魔法によりギガノキアが封印され、その大きな姿が一瞬で消え去った――。
「はぁ……はぁ……出来た……?」
「よくやったねロセリーヌ」
「凄いよロセリーヌ、やったね!」
「凄いものを見てしまったケロ」
「意外と面白かったな。まさかあんな怪物がいたとは」
こうして、ブロッサム大聖堂の次期シスターの座をかけた壮大な勝負が幕を閉じた。
これがロセリーヌさんとエンビアの勝負だって事を、僕はいつの間にか忘れていた……。まぁしょうがないよね。
「さて、これで終わりだねぇ。皆中に戻って仕事しな!」
それは幾ら何でも……。たった今こんな事が起きていたのに、皆そんな簡単に気持ちを切り替えられないでしょ。
「――シスター!」
突然大声を出したのはロセリーヌさんだ。
「どうしたロセリーヌ」
「あ、あの……私……」
僕はこの時思った。
シスターは一体、何処までロセリーヌさんの事を見抜いていたのだろうと――。
「なんだい?言いたいことがあるならハッキリいいな」
「私、自分にこんな力があるなんて知らなかった……。昨日病院でシスターから話を聞くまで、私も心の何処かで贔屓されているんじゃないかと……そう思ってたの。
でも、シスターは本当に1人の聖女として私を見てくれていた。自分の力に気付けた今日までずっと。
私は自分に自信がなかった……。シスターは疎か聖女としても。幾ら自分に力があったからって、直ぐには自信も持てないし簡単には変わる事なんで出来ない。シスターやティファーナちゃんの様に……」
俯きながら話すロセリーヌの言葉はとても力強く感じられる。まだ会ったばかりだけど、今まで話した中で1番強く思いが伝わってくる。
そんな風に思っていた矢先、ロセリーヌさの話は意外な方向へ舵を切った。
そしてその話の結論に衝撃を受けるのは今から数分後のお話――。
「……私にとって、ジル君とティファーナちゃんとの出会いは大きな変化だった。会ったのは昨日。時間にしたらとても短いけど、ジル君とティファーナちゃんが私を前へと押し出してくれた。そして、シスターと本音で話し、今日のこの出来事を通して思ったの……。
シスター……私、もっと強い人間になりたい――」
この言葉を聞いた瞬間、僕にはシスターの顔が一瞬喜んでいる様に見えた。
「だからね、シスター……私“旅に出よう”と思うの!」
「え?ロセリーヌさん……⁉」
「アッハッハッハッ!」
旅に出るって? 何でそうなるの?
「もっと強い人間になって、自分に自信のある聖女になりたい。私は生まれてからずっとここにいるから、外の世界も知らないし、今までは自分を変えたいと思っても中々踏み出せなかった……。私にその勇気がやっと今日生まれたの。心の強い立派なシスターになる為に、1度私に旅をさせて下さい! “シスターの様に”!」
「旅に出るときたか……。ハッハッハッ! 今までのアンタからは想像も出来ない言葉だねぇ」
成程……。ロセリーヌさんは自分の為に旅を経験しようとしているんだね。僕が言うのもアレだけど、確かに外の世界は広く険しい。想像も出来ない凄い世界が広がっているから、人として成長出来ると思う。良くも悪くもだけどね……。
だがそれよりも、僕はロセリーヌさんの“最後”の一言が何故か引っ掛かっている。
旅をさせて下さい……。“シスターの様に”……?
「あの~、お話し中申し訳ないんですが……」
気が付くと、僕はシスターに話し掛けていた。
「何だいジル坊」
「シスターの様に旅に出るという意味は……?」
「おや、言ってなかったかい? 私はこれでも“元冒険者”だよ」
「え⁉ そうなんですか⁉」
「シスターも冒険者だったんだ!」
「そうなんですよ。私も冒険者というのは詳しく知りませんが、シスターは“Sランク”? と言う冒険者だったみたいです。ジル君やティファーナちゃんと同じですよね?」
「「Sランク……⁉」」
僕は勿論、すぐ横にいたディオルドとバレンも驚愕した。
「シ、シスターが元冒険者⁉ しかもSランクの⁉ 本当に⁉」
「ハッハッハッ。そうさ。別にそんな驚く事じゃないだろう。たかがSランク如きで」
「いやいやいや!Sランクなんて僕まともに会った事ないですよ!」
「何だい、そんなに今は冒険者のレベルでも落ちているのかい? そこのジジイだって“Sランク”だよ――」
シスターはそう言いながら、イェルメスと呼んでいたオジさんを指差した。
「ええぇぇぇぇ⁉ オジさんもッ⁉……って失礼ですが、先程からオジさんの事も気になっていまして……」
何がどうなっているの? 貴方達は一体何者ですか……?
「フハハハハ、面白い少年だ。改めて、私の名は『イェルメス・バーキーン』と言う。突然君達の輪の中に入ってしまってすまないね」
「い、いえ、とんでもないです。こちらこそ急にすいません。あ、僕はジルと言います。ジル・インフィニート。オジ……じゃなくて、イェルメスさんもSランクの冒険者なんですか?」
「ああ、まぁね。一応私とアグネスは昔の仲間なんだ」
「ハッハッハッ! 何十年前の話をしているんだよアンタは」
「凄いね!シスターもオジさんもSランクなんて。私達もSランク目指しているんだよ。ね、皆!」
ティファーナがそう言って僕達を見てきた。
「Sランクになるのって、ドラゴンを捕まえないといけないんでしょ?」
「ああ、確かそうだったねぇ。それは昔から変わっていないのかい?」
「それは今でも変わっていない様だぞアグネス」
「そうなのかい。懐かしいねぇ。まぁあの時だけは、アンタの“無駄な知恵”が役立ったねぇ確か」
「知恵に無駄なものなんてない」
「はいはい、分かってるよ。本ばかり読み漁って何が楽しいんだかねぇ。そういえば、ここ何十年か前から“大賢者”とか呼ばれているらしいじゃないかアンタ!アッハッハッハッ! 」
「「――⁉」」
僕とティファーナとディオルドとバレンは一斉に互いの目を合わせた。
――大賢者……?
「アッハッハッハッ! 笑わせるねぇホントに!何が大賢者だよ全く!」
シスターの大笑いは、僕達の耳には一切届いてこなかった――。
「アンタは随分と老けたねぇ『イェルメス』や。隠居生活が寂しくなったかい?変人め」
「人の醜い争いを感じない、自然が素晴らしい場所だよ“メイリーン山”はね」
見覚えのないその男の人とシスターは知り合いなのだろうか、会話をしたかと思いきや今度はお互いに笑い合い、仲良く握手をし始めた。
「アッハッハッハッ!久しぶりじゃないかイェルメス!相変わらずシケた顔してるねぇ」
「お前も相変わらずの様だアグネス。シスターになってもガサツさが消えないな」
白髪の長い髪に白い髭。旅人の様な深緑色のローブを纏ったその男の人は突然現れた。見た目はシスターと同じぐらい……? いや、でも待てよ。それだとこの人も100歳って事になるぞ……。
それにアグネスって、どう考えてもシスターの名前だよな?
どういう関係なんだこの2人は。っていうかそんな事よりいい加減ギガノキア消した方が良くない?
何か無事にロセリーヌさんの力が認められて一件落着みたいな雰囲気だけど、まだ街の人達パニックになってるから! 動きは止まったけど聳え立ってるし怖いから! ギガノキアが!先にしまおうよ。ね、シスター。
……で、そのオジさんも結局誰ですか?
「ギガノキアか……。これはまた随分と懐かしいものを」
「時の流れは早いものだろう。新緑が芽吹いてきたのさ」
「彼女が次のシスターか」
「ああ。まだ少し頼りないがね」
「あの若さで冷静にギガノキアを封じ込めらるのなら大丈夫だろう。お前と違ってな」
「アッハッハッハッ。悪口はぶっ飛ばすよイェルメス」
「それより、用が済んだなら早くギガノキアをしまえ。街にもっと混乱が生まれる」
「そうだったね、忘れてたわい。……ロセリーヌ! 祈りをしたまま結界魔法を出しな! 魔力を高めてギガノキアを一気に封印するんだ、メイリーン山に!」
言われたロセリーヌさんは驚いていた。それはきっとこの場にいた全員が思ったに違いない。まさかギガノキアがメイリーン山に封印されていたなんて初めて知った。
驚きつつももう後には退けないロセリーヌさんは、シスターの指示通り、祈りを唱えたまま結界魔法を使った。
聖女の祈りは魔力や魔法の効果を高めると言われている。
それが理由なのか、それともこれが元々のロセリーヌさんの力なのかは分からないけど、彼女の結界魔法が強い光と共にギガノキアのデカい体を囲った。
「ほう。これはまた見事な結界魔法だ。メイリーン山も彼女の魔力に呼応するかの如く強さが増していっているな」
そして次の瞬間、ロセリーヌさんの強力な結界魔法によりギガノキアが封印され、その大きな姿が一瞬で消え去った――。
「はぁ……はぁ……出来た……?」
「よくやったねロセリーヌ」
「凄いよロセリーヌ、やったね!」
「凄いものを見てしまったケロ」
「意外と面白かったな。まさかあんな怪物がいたとは」
こうして、ブロッサム大聖堂の次期シスターの座をかけた壮大な勝負が幕を閉じた。
これがロセリーヌさんとエンビアの勝負だって事を、僕はいつの間にか忘れていた……。まぁしょうがないよね。
「さて、これで終わりだねぇ。皆中に戻って仕事しな!」
それは幾ら何でも……。たった今こんな事が起きていたのに、皆そんな簡単に気持ちを切り替えられないでしょ。
「――シスター!」
突然大声を出したのはロセリーヌさんだ。
「どうしたロセリーヌ」
「あ、あの……私……」
僕はこの時思った。
シスターは一体、何処までロセリーヌさんの事を見抜いていたのだろうと――。
「なんだい?言いたいことがあるならハッキリいいな」
「私、自分にこんな力があるなんて知らなかった……。昨日病院でシスターから話を聞くまで、私も心の何処かで贔屓されているんじゃないかと……そう思ってたの。
でも、シスターは本当に1人の聖女として私を見てくれていた。自分の力に気付けた今日までずっと。
私は自分に自信がなかった……。シスターは疎か聖女としても。幾ら自分に力があったからって、直ぐには自信も持てないし簡単には変わる事なんで出来ない。シスターやティファーナちゃんの様に……」
俯きながら話すロセリーヌの言葉はとても力強く感じられる。まだ会ったばかりだけど、今まで話した中で1番強く思いが伝わってくる。
そんな風に思っていた矢先、ロセリーヌさの話は意外な方向へ舵を切った。
そしてその話の結論に衝撃を受けるのは今から数分後のお話――。
「……私にとって、ジル君とティファーナちゃんとの出会いは大きな変化だった。会ったのは昨日。時間にしたらとても短いけど、ジル君とティファーナちゃんが私を前へと押し出してくれた。そして、シスターと本音で話し、今日のこの出来事を通して思ったの……。
シスター……私、もっと強い人間になりたい――」
この言葉を聞いた瞬間、僕にはシスターの顔が一瞬喜んでいる様に見えた。
「だからね、シスター……私“旅に出よう”と思うの!」
「え?ロセリーヌさん……⁉」
「アッハッハッハッ!」
旅に出るって? 何でそうなるの?
「もっと強い人間になって、自分に自信のある聖女になりたい。私は生まれてからずっとここにいるから、外の世界も知らないし、今までは自分を変えたいと思っても中々踏み出せなかった……。私にその勇気がやっと今日生まれたの。心の強い立派なシスターになる為に、1度私に旅をさせて下さい! “シスターの様に”!」
「旅に出るときたか……。ハッハッハッ! 今までのアンタからは想像も出来ない言葉だねぇ」
成程……。ロセリーヌさんは自分の為に旅を経験しようとしているんだね。僕が言うのもアレだけど、確かに外の世界は広く険しい。想像も出来ない凄い世界が広がっているから、人として成長出来ると思う。良くも悪くもだけどね……。
だがそれよりも、僕はロセリーヌさんの“最後”の一言が何故か引っ掛かっている。
旅をさせて下さい……。“シスターの様に”……?
「あの~、お話し中申し訳ないんですが……」
気が付くと、僕はシスターに話し掛けていた。
「何だいジル坊」
「シスターの様に旅に出るという意味は……?」
「おや、言ってなかったかい? 私はこれでも“元冒険者”だよ」
「え⁉ そうなんですか⁉」
「シスターも冒険者だったんだ!」
「そうなんですよ。私も冒険者というのは詳しく知りませんが、シスターは“Sランク”? と言う冒険者だったみたいです。ジル君やティファーナちゃんと同じですよね?」
「「Sランク……⁉」」
僕は勿論、すぐ横にいたディオルドとバレンも驚愕した。
「シ、シスターが元冒険者⁉ しかもSランクの⁉ 本当に⁉」
「ハッハッハッ。そうさ。別にそんな驚く事じゃないだろう。たかがSランク如きで」
「いやいやいや!Sランクなんて僕まともに会った事ないですよ!」
「何だい、そんなに今は冒険者のレベルでも落ちているのかい? そこのジジイだって“Sランク”だよ――」
シスターはそう言いながら、イェルメスと呼んでいたオジさんを指差した。
「ええぇぇぇぇ⁉ オジさんもッ⁉……って失礼ですが、先程からオジさんの事も気になっていまして……」
何がどうなっているの? 貴方達は一体何者ですか……?
「フハハハハ、面白い少年だ。改めて、私の名は『イェルメス・バーキーン』と言う。突然君達の輪の中に入ってしまってすまないね」
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「ああ、まぁね。一応私とアグネスは昔の仲間なんだ」
「ハッハッハッ! 何十年前の話をしているんだよアンタは」
「凄いね!シスターもオジさんもSランクなんて。私達もSランク目指しているんだよ。ね、皆!」
ティファーナがそう言って僕達を見てきた。
「Sランクになるのって、ドラゴンを捕まえないといけないんでしょ?」
「ああ、確かそうだったねぇ。それは昔から変わっていないのかい?」
「それは今でも変わっていない様だぞアグネス」
「そうなのかい。懐かしいねぇ。まぁあの時だけは、アンタの“無駄な知恵”が役立ったねぇ確か」
「知恵に無駄なものなんてない」
「はいはい、分かってるよ。本ばかり読み漁って何が楽しいんだかねぇ。そういえば、ここ何十年か前から“大賢者”とか呼ばれているらしいじゃないかアンタ!アッハッハッハッ! 」
「「――⁉」」
僕とティファーナとディオルドとバレンは一斉に互いの目を合わせた。
――大賢者……?
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