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第4章~賢者と聖女と新たな門出~
42 SML
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♢♦♢
エデンの願い事を話していた昨日から一夜が明けた。
僕達はここ数日、当たり前の様にスコッチ村に宿泊している。毎日トビオさんやバールさん達が村とギルドを造り、村の人達もその手伝いや酒造りを再開していた。僕達も勿論手伝えることは手伝っている。
村の修繕が終わり、少し手が空いた僕達(僕を除く、ティファーナ、ディオルド、バレンの3人)は、その空いた時間にクエストを受けていた。いつもの如く凄い額を稼いでくるし、瞬く間にバレンもAランクに上がった矢先、昨日ディオルドの口からまたとんでもない発言が生まれたのだった。
「――昨日の続きだけどよ」
「まさかSランクの事?」
そう。
突如放たれた“Sランク”というワード。
「ああ。それ以外にないだろ。ギルドはまだだから、まぁ“ギルドランク”は後回しだけど、個人の冒険者ランクは上げとくに越したことはねぇ」
「それは確かにそうだね」
意見はごもっともだ。ギルドランクはギルドが完成してからじゃないと登録出来ないからね。今出来る事と言えば個人のランクを上げることぐらいだもん。
「Sランクってどうやってなるの? 今までみたいに一杯クエストやってれば上がるんじゃないの?」
「Sランクだけは勝手が違うんだよティファーナ。Aランクまではテキトーにやってりゃ上がるけどよ、Sランクは“一定条件をクリア”しないといけない」
「一定条件?」
ディオルドの言う通りだ。だが初めに断っておく。決してテキトーにやるレベルでAランクなんて辿り着けない。Aランクが既に凄い話だ。
でもその更に上のSランクは、言わずもがな冒険者の中でも僅か一握りの存在。その狭き門を潜るには、当然それ相応の実力が伴っていなければならないんだ。
そしてSランクになるその一定条件が……。
「“ドラゴンの捕獲”だ」
「ドラゴン⁉ 本当にいるケロか。そんなものが」
「驚いているとこ悪いが、ドラゴンよりお前の方が珍しいと思うぞ俺はよ」
「ケロ? そうなのか? 魔法が存在する何でもありの異世界だろここは。なのにドラゴンより俺の方が珍しいとは驚くゲロ」
まぁその辺の感覚は人それぞれだ。だがバレン。ちょっとゴメンだけど、僕もディオルドよりの意見です。ドラゴンも希少だけど、異世界から転生してきた蛙人間はもっとレアだと思う。
「まぁいい、話を戻すぞ。Sランクになるには兎に角、このドラゴンの捕獲が条件の1つだ」
「捕獲って、倒しちゃいけないの?」
「そこがポイントなんだけどよ。いいか? 討伐ってなると、単純に“戦闘力”が高い奴が有利だ。ただ力任せに倒せばいいだけだからな。でもそう単純で済まないのがこのSランク。要は、基本的な実力が高い事が大前提且つ、他の奴より秀でた能力がなきゃダメだ」
正にその通り。
Sランクになるには、当然実力があること自体が大前提。まぁこれはAランクになってる時点で十分条件は満たしている。ただ今ディオルドが言った通り、シンプルな討伐では、言ってしまえば“戦闘力しか”測れないのだ。
そもそも冒険者の職種や能力や種族は多種多様。戦闘が得意な者もいれば回復が得意な者もいる。そうなると当然、討伐だけだと得意不得意が諸に出る。それを考慮したのが“捕獲”だと言われている。
捕獲ならば、戦闘力に自信がある者は勿論有利であるし、戦闘向きでない者にも、倒す以外の他のやり方が生まれるのだ。まぁ言うのは簡単だけどね。
この捕獲はなるべくフェアな判定をするという事以外にも、ただ戦闘力が高いだけでなくて、強いドラゴンと対峙した時でさえも、相手を弱らせて捕獲するという技術等があるかどうかの判断にもなる。逆に倒しきる力の無い者でも、自身の得意な能力で捕獲が出来ればいいのだ。また言うけど、言うのは簡単。
「ん~、ちょっと複雑そう」
「そうでもねぇよ。ただ捕まえればいいだけだからな。人によっては戦わなくていいから楽だぜ」
「でも捕獲は捕獲で難しいな。ていうか、そもそも俺ドラゴンなんて見たことないぞゲロ」
これに関しては僕も同じ。ドラゴンがこの世界に存在するのは知っているし、話にも聞いたことはある。だけど、実際に本物を見た事がない。いや、見た事が無いと言うのは噓になる。“SサイズやMサイズ”なら数え切れる程だが見た事ある。
だけど……。
「ドラゴン自体はそこら辺にいるぜ?」
「私も見た事あるよドラゴン!」
「何だ、そんな簡単に見つかるレベルなのかケロ。だったら心配いらないな」
「アホか。そこがまたポイントだ。Sランクがそんな甘い訳ねぇだろうよ」
「まだ条件あるの?」
「当り前だ。Sランクの捕獲条件は“Lサイズ”以上のドラゴンだ」
そう言う事だ。
ドラゴンには小型、中型、大型と、それぞれS、M、Lサイズに分かれている。小型~中型のS、Mサイズを見かける事は珍しくない。実際に僕も数回あるからね。でも、大型であるLサイズのドラゴンは滅多に見られない。この広い異世界のどこに生息しているのかも明らかになっていない、非常にレアなモンスターだ。
実力の前に、Lサイズのドラゴンに出会う“運”も、このSランクの条件の1つとして組み込まれているのでは? とも言われている。あくまで噂程度だが、僕はこれは当たっていると思う。実力もさることながら、出会えなければ意味がない。
「まさかドラゴンがそんなサイズ表記で別れているとは……元の世界の食べ物を思い出しちゃったケロ。久々に食べたいケロね~。Lサイズのポテト」
「何だそれ? 訳分かんねぇ事言ってる前に、このLサイズのドラゴンをどう探すか考えないとよ。それに、どうせやるなら俺は“更に上”を狙ってる」
「――⁉」
ディオルドの言葉の意味を理解しているのは恐らく僕だけだろう。
Lサイズよりも更に上……。
「狙うは“XLサイズ”だ――」
エデンの願い事を話していた昨日から一夜が明けた。
僕達はここ数日、当たり前の様にスコッチ村に宿泊している。毎日トビオさんやバールさん達が村とギルドを造り、村の人達もその手伝いや酒造りを再開していた。僕達も勿論手伝えることは手伝っている。
村の修繕が終わり、少し手が空いた僕達(僕を除く、ティファーナ、ディオルド、バレンの3人)は、その空いた時間にクエストを受けていた。いつもの如く凄い額を稼いでくるし、瞬く間にバレンもAランクに上がった矢先、昨日ディオルドの口からまたとんでもない発言が生まれたのだった。
「――昨日の続きだけどよ」
「まさかSランクの事?」
そう。
突如放たれた“Sランク”というワード。
「ああ。それ以外にないだろ。ギルドはまだだから、まぁ“ギルドランク”は後回しだけど、個人の冒険者ランクは上げとくに越したことはねぇ」
「それは確かにそうだね」
意見はごもっともだ。ギルドランクはギルドが完成してからじゃないと登録出来ないからね。今出来る事と言えば個人のランクを上げることぐらいだもん。
「Sランクってどうやってなるの? 今までみたいに一杯クエストやってれば上がるんじゃないの?」
「Sランクだけは勝手が違うんだよティファーナ。Aランクまではテキトーにやってりゃ上がるけどよ、Sランクは“一定条件をクリア”しないといけない」
「一定条件?」
ディオルドの言う通りだ。だが初めに断っておく。決してテキトーにやるレベルでAランクなんて辿り着けない。Aランクが既に凄い話だ。
でもその更に上のSランクは、言わずもがな冒険者の中でも僅か一握りの存在。その狭き門を潜るには、当然それ相応の実力が伴っていなければならないんだ。
そしてSランクになるその一定条件が……。
「“ドラゴンの捕獲”だ」
「ドラゴン⁉ 本当にいるケロか。そんなものが」
「驚いているとこ悪いが、ドラゴンよりお前の方が珍しいと思うぞ俺はよ」
「ケロ? そうなのか? 魔法が存在する何でもありの異世界だろここは。なのにドラゴンより俺の方が珍しいとは驚くゲロ」
まぁその辺の感覚は人それぞれだ。だがバレン。ちょっとゴメンだけど、僕もディオルドよりの意見です。ドラゴンも希少だけど、異世界から転生してきた蛙人間はもっとレアだと思う。
「まぁいい、話を戻すぞ。Sランクになるには兎に角、このドラゴンの捕獲が条件の1つだ」
「捕獲って、倒しちゃいけないの?」
「そこがポイントなんだけどよ。いいか? 討伐ってなると、単純に“戦闘力”が高い奴が有利だ。ただ力任せに倒せばいいだけだからな。でもそう単純で済まないのがこのSランク。要は、基本的な実力が高い事が大前提且つ、他の奴より秀でた能力がなきゃダメだ」
正にその通り。
Sランクになるには、当然実力があること自体が大前提。まぁこれはAランクになってる時点で十分条件は満たしている。ただ今ディオルドが言った通り、シンプルな討伐では、言ってしまえば“戦闘力しか”測れないのだ。
そもそも冒険者の職種や能力や種族は多種多様。戦闘が得意な者もいれば回復が得意な者もいる。そうなると当然、討伐だけだと得意不得意が諸に出る。それを考慮したのが“捕獲”だと言われている。
捕獲ならば、戦闘力に自信がある者は勿論有利であるし、戦闘向きでない者にも、倒す以外の他のやり方が生まれるのだ。まぁ言うのは簡単だけどね。
この捕獲はなるべくフェアな判定をするという事以外にも、ただ戦闘力が高いだけでなくて、強いドラゴンと対峙した時でさえも、相手を弱らせて捕獲するという技術等があるかどうかの判断にもなる。逆に倒しきる力の無い者でも、自身の得意な能力で捕獲が出来ればいいのだ。また言うけど、言うのは簡単。
「ん~、ちょっと複雑そう」
「そうでもねぇよ。ただ捕まえればいいだけだからな。人によっては戦わなくていいから楽だぜ」
「でも捕獲は捕獲で難しいな。ていうか、そもそも俺ドラゴンなんて見たことないぞゲロ」
これに関しては僕も同じ。ドラゴンがこの世界に存在するのは知っているし、話にも聞いたことはある。だけど、実際に本物を見た事がない。いや、見た事が無いと言うのは噓になる。“SサイズやMサイズ”なら数え切れる程だが見た事ある。
だけど……。
「ドラゴン自体はそこら辺にいるぜ?」
「私も見た事あるよドラゴン!」
「何だ、そんな簡単に見つかるレベルなのかケロ。だったら心配いらないな」
「アホか。そこがまたポイントだ。Sランクがそんな甘い訳ねぇだろうよ」
「まだ条件あるの?」
「当り前だ。Sランクの捕獲条件は“Lサイズ”以上のドラゴンだ」
そう言う事だ。
ドラゴンには小型、中型、大型と、それぞれS、M、Lサイズに分かれている。小型~中型のS、Mサイズを見かける事は珍しくない。実際に僕も数回あるからね。でも、大型であるLサイズのドラゴンは滅多に見られない。この広い異世界のどこに生息しているのかも明らかになっていない、非常にレアなモンスターだ。
実力の前に、Lサイズのドラゴンに出会う“運”も、このSランクの条件の1つとして組み込まれているのでは? とも言われている。あくまで噂程度だが、僕はこれは当たっていると思う。実力もさることながら、出会えなければ意味がない。
「まさかドラゴンがそんなサイズ表記で別れているとは……元の世界の食べ物を思い出しちゃったケロ。久々に食べたいケロね~。Lサイズのポテト」
「何だそれ? 訳分かんねぇ事言ってる前に、このLサイズのドラゴンをどう探すか考えないとよ。それに、どうせやるなら俺は“更に上”を狙ってる」
「――⁉」
ディオルドの言葉の意味を理解しているのは恐らく僕だけだろう。
Lサイズよりも更に上……。
「狙うは“XLサイズ”だ――」
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