10 / 70
第1章~追放と人魚と婚約破棄~
08 記録メモ~表~
しおりを挟む
「ジル!これで貯まったでしょ?早くギルド建てようよ!」
「えっ……あ、うん。そ、そうだね……!ハハハ」
驚き過ぎて顔が引きつっちゃう。だってとんでもない額が貯まってるんだもん!
しかもたかが1週間で。誰でも驚くでしょこれは。今回のクエストだって500,000Gだよ!500,000!あり得ないって。
この間のリヴァイアサンのクエストでも報酬は1,000,000Gなのに。
まぁ金額だけ聞けばかなり高いじゃんって思うよね。
でも少し冷静になって考えよう。確かに報酬は高い。だけど、リヴァイアサンを倒すにはまず船が必要。そうなったらこの報酬からその分引かれるよね。
次に、いくら船を出したからといっても、確実にリヴァイアサンと遭遇するかは分からない。ここは完全に運任せ。回数が重なれば重なる程出費も嵩む。
報酬が1,000,000Gであっても、余計な出費を抑えなければ結局手元に残る額が少なくなってしまう。
それが自分だけに全て入るのならまだいいが、高額報酬のクエストなどAランク以上の実力者や、パーティを組んでいない限り滅多に稼げない。パーティを組めば自然と報酬は山分けにもなる。
それに何と言っても命の危険というリスクが常に隣り合わせだ。
こう考えると、リヴァイアサンのクエストもさほど報酬が良い感じはしなくなる。その辺の感覚は人それぞれだけどね。でも命を落としたら元も子もない事は誰にでも分かるでしょ。
けど勿論、クエストにはあらゆるパターンが存在する。今回のティファ―ナが正に良い例だ。
報酬こそリヴァイアサンの半分だが、重要なのは中身。結局の所、最終的にどれだけ自分達が得できるのかが大事なんだ。
今回ティファ―ナが受けたクエストは素材集め。素材と言っても種類は多岐に渡るけど。
そこら辺で簡単に入手出来る物から、危険なエリアや上級モンスターが出てくる場所でしか入手出来ない物まで様々だ。素材を手に入れるには指定のモンスターを倒さないといけない場合だって多々ある。
ティファ―ナの場合はモンスター討伐こそ無いが、そもそも危険度が高く指定されたエリアであった。
場所は海底―。
異世海でも遥か北の方角。年中氷点下を記録する極寒エリア。
クエストの依頼内容は、このエリアの海底にあると言われている特殊な石の入手。普通の人間ならばまず辿り着くことが不可能。しかし、人魚族や魚人族等、海を得意とする者ならば話は早い。
後は、周辺に出るモンスターと万が一遭遇した時に対処できるか否か、目的の場所に辿り着き確実に物を入手出来るか。不測の事態が起こっても冷静に対応出来る実力があるのかどうか。もし条件が合い、これといったトラブルも無ければ最高の形でクエストクリアだ。
海系のクエストは陸のものと比べると当然数は少ないが、自然と入手困難な物や危険度が高いとのイメージから報酬の相場が少し高くなっている。
そして見事ティファ―ナは、条件も合いトラブルに遭遇する事もなくクエストをこなし、報酬を受け取った。
言うまでもなく、海に出るのに船も使っていなければ、誰かとパーティを組んだ訳でもないので余計な出費は一切無し。全額1人で手にしたんだから凄いよホントに。
でも1番何が凄いかって、クエストに掛かった時間だよね。
ティファ―ナが行った極寒エリアは、海を得意とする種族でも、僕が今いる場所から約2日程掛かると言う。海の種族でも、泳ぎの速い者もいればそこまで速くない者もいる。だから平均で掛かるのが2日ぐらいらしい。それでも人間の僕達からするとあり得ない速さだ。
僕はこの日、ティファ―ナが今回のクエストを受けると言い出してから始めてその情報を知った。平均でそのぐらいならば、人魚族の遊泳スピードならもう少し速く辿り着けそうだなと思った。片道で1日掛かっても往復で2日。
余裕で平均以上のスピードだ。……そんな安易な考えをした僕は何処まで馬鹿なのだろう。
この1週間、ずっとティファ―ナのクエストを終える速さに驚かされていたのに、何故普通の発想をしてしまったのか自分でもよく分からない。
平均でいくならば往復で4日。早い種族でも2日ぐらい。だから僕も、この間にギルドに必要な物を色々準備しようと思いティファ―ナにもそう伝えた。
出会ってからずっとティファ―ナはクエストを受け続け、僕はギルドでただただ待っていた。待っていたと言うより、戻って来るのが早すぎて何処にも行けなかったんだよね。
でも流石に今回は場所が場所なだけに、少し時間が掛かるかな~と思っていたのに、いざ蓋を開けてみればティファ―ナはものの“40分”程で戻って来た――。
ここまでくると最早怖いよね。怖いよ僕は。
速いって事は分かっていたけど40分ってヤバくない?しかも往復で。しかもちゃんと指定の石みたいなの持ってるし! 40分で500,000G……こんな事があって良いのだろうか……。
まぁそんなこんなの1週間だった訳だから、ギルドを建てられる大金が貯まるのも十分納得出来る。
――ガサガサッ……。
ただギルドで待つのも退屈だから、暇つぶしにメモしていたんだ。“ティファ―ナのクエスト記録”も今となっては紙にギッシリ記録が残っているな。
ーーーーーーーーーーーーーーー
~ティファ―ナクエスト記録~
・1日目
Fランク 500G
Fランク 1,000G
Fランク 1,000G
Eランク 1,500G
Eランク 1,000G
Eランク 2,000G
Eランク 2,500G
受注数:7 総額:9,500G
・2日目
Eランク 1,500G
Eランク 1,000G
Fランク 1,000G
Eランク 2,000G
Fランク 1,000G
Eランク 3,000G
Eランク 2,000G
Eランク 2,000G
ティファ―ナFランク→Eランク
ここまで一緒にクエストしたが、海のクエストもあると知り挑戦したいと言う。
Eランク 5,000G
Eランク 3,500G
Eランク 4,000G
Eランク 4,000G
受注数:12 総額:30,000G
・3日目
Eランク 4,500G
Eランク 3,000G
Eランク 5,000G
Eランク 5,000G
Eランク 3,500G
Eランク 4,500G
Eランク 4,000G
Eランク 5,000G
Eランク 3,000G
Eランク 5,500G
Eランク 10,000G
Eランク 5,000G
Eランク 4,000G
Eランク 5,000G
Eランク 7,000G
Eランク 6,500G
Eランク 5,000G
Eランク 6,000G
Eランク 8,000G
Eランク 8,500G
Eランク 8,000G
受注数:21 総額:116,000G
海のクエストで回転率がかなり上がった。
しかもやっぱり海系は相場が高い。
「えっ……あ、うん。そ、そうだね……!ハハハ」
驚き過ぎて顔が引きつっちゃう。だってとんでもない額が貯まってるんだもん!
しかもたかが1週間で。誰でも驚くでしょこれは。今回のクエストだって500,000Gだよ!500,000!あり得ないって。
この間のリヴァイアサンのクエストでも報酬は1,000,000Gなのに。
まぁ金額だけ聞けばかなり高いじゃんって思うよね。
でも少し冷静になって考えよう。確かに報酬は高い。だけど、リヴァイアサンを倒すにはまず船が必要。そうなったらこの報酬からその分引かれるよね。
次に、いくら船を出したからといっても、確実にリヴァイアサンと遭遇するかは分からない。ここは完全に運任せ。回数が重なれば重なる程出費も嵩む。
報酬が1,000,000Gであっても、余計な出費を抑えなければ結局手元に残る額が少なくなってしまう。
それが自分だけに全て入るのならまだいいが、高額報酬のクエストなどAランク以上の実力者や、パーティを組んでいない限り滅多に稼げない。パーティを組めば自然と報酬は山分けにもなる。
それに何と言っても命の危険というリスクが常に隣り合わせだ。
こう考えると、リヴァイアサンのクエストもさほど報酬が良い感じはしなくなる。その辺の感覚は人それぞれだけどね。でも命を落としたら元も子もない事は誰にでも分かるでしょ。
けど勿論、クエストにはあらゆるパターンが存在する。今回のティファ―ナが正に良い例だ。
報酬こそリヴァイアサンの半分だが、重要なのは中身。結局の所、最終的にどれだけ自分達が得できるのかが大事なんだ。
今回ティファ―ナが受けたクエストは素材集め。素材と言っても種類は多岐に渡るけど。
そこら辺で簡単に入手出来る物から、危険なエリアや上級モンスターが出てくる場所でしか入手出来ない物まで様々だ。素材を手に入れるには指定のモンスターを倒さないといけない場合だって多々ある。
ティファ―ナの場合はモンスター討伐こそ無いが、そもそも危険度が高く指定されたエリアであった。
場所は海底―。
異世海でも遥か北の方角。年中氷点下を記録する極寒エリア。
クエストの依頼内容は、このエリアの海底にあると言われている特殊な石の入手。普通の人間ならばまず辿り着くことが不可能。しかし、人魚族や魚人族等、海を得意とする者ならば話は早い。
後は、周辺に出るモンスターと万が一遭遇した時に対処できるか否か、目的の場所に辿り着き確実に物を入手出来るか。不測の事態が起こっても冷静に対応出来る実力があるのかどうか。もし条件が合い、これといったトラブルも無ければ最高の形でクエストクリアだ。
海系のクエストは陸のものと比べると当然数は少ないが、自然と入手困難な物や危険度が高いとのイメージから報酬の相場が少し高くなっている。
そして見事ティファ―ナは、条件も合いトラブルに遭遇する事もなくクエストをこなし、報酬を受け取った。
言うまでもなく、海に出るのに船も使っていなければ、誰かとパーティを組んだ訳でもないので余計な出費は一切無し。全額1人で手にしたんだから凄いよホントに。
でも1番何が凄いかって、クエストに掛かった時間だよね。
ティファ―ナが行った極寒エリアは、海を得意とする種族でも、僕が今いる場所から約2日程掛かると言う。海の種族でも、泳ぎの速い者もいればそこまで速くない者もいる。だから平均で掛かるのが2日ぐらいらしい。それでも人間の僕達からするとあり得ない速さだ。
僕はこの日、ティファ―ナが今回のクエストを受けると言い出してから始めてその情報を知った。平均でそのぐらいならば、人魚族の遊泳スピードならもう少し速く辿り着けそうだなと思った。片道で1日掛かっても往復で2日。
余裕で平均以上のスピードだ。……そんな安易な考えをした僕は何処まで馬鹿なのだろう。
この1週間、ずっとティファ―ナのクエストを終える速さに驚かされていたのに、何故普通の発想をしてしまったのか自分でもよく分からない。
平均でいくならば往復で4日。早い種族でも2日ぐらい。だから僕も、この間にギルドに必要な物を色々準備しようと思いティファ―ナにもそう伝えた。
出会ってからずっとティファ―ナはクエストを受け続け、僕はギルドでただただ待っていた。待っていたと言うより、戻って来るのが早すぎて何処にも行けなかったんだよね。
でも流石に今回は場所が場所なだけに、少し時間が掛かるかな~と思っていたのに、いざ蓋を開けてみればティファ―ナはものの“40分”程で戻って来た――。
ここまでくると最早怖いよね。怖いよ僕は。
速いって事は分かっていたけど40分ってヤバくない?しかも往復で。しかもちゃんと指定の石みたいなの持ってるし! 40分で500,000G……こんな事があって良いのだろうか……。
まぁそんなこんなの1週間だった訳だから、ギルドを建てられる大金が貯まるのも十分納得出来る。
――ガサガサッ……。
ただギルドで待つのも退屈だから、暇つぶしにメモしていたんだ。“ティファ―ナのクエスト記録”も今となっては紙にギッシリ記録が残っているな。
ーーーーーーーーーーーーーーー
~ティファ―ナクエスト記録~
・1日目
Fランク 500G
Fランク 1,000G
Fランク 1,000G
Eランク 1,500G
Eランク 1,000G
Eランク 2,000G
Eランク 2,500G
受注数:7 総額:9,500G
・2日目
Eランク 1,500G
Eランク 1,000G
Fランク 1,000G
Eランク 2,000G
Fランク 1,000G
Eランク 3,000G
Eランク 2,000G
Eランク 2,000G
ティファ―ナFランク→Eランク
ここまで一緒にクエストしたが、海のクエストもあると知り挑戦したいと言う。
Eランク 5,000G
Eランク 3,500G
Eランク 4,000G
Eランク 4,000G
受注数:12 総額:30,000G
・3日目
Eランク 4,500G
Eランク 3,000G
Eランク 5,000G
Eランク 5,000G
Eランク 3,500G
Eランク 4,500G
Eランク 4,000G
Eランク 5,000G
Eランク 3,000G
Eランク 5,500G
Eランク 10,000G
Eランク 5,000G
Eランク 4,000G
Eランク 5,000G
Eランク 7,000G
Eランク 6,500G
Eランク 5,000G
Eランク 6,000G
Eランク 8,000G
Eランク 8,500G
Eランク 8,000G
受注数:21 総額:116,000G
海のクエストで回転率がかなり上がった。
しかもやっぱり海系は相場が高い。
0
お気に入りに追加
1,269
あなたにおすすめの小説
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
セリオン共和国再興記 もしくは宇宙刑事が召喚されてしまったので・・・
今卓&
ファンタジー
地球での任務が終わった銀河連合所属の刑事二人は帰途の途中原因不明のワームホールに巻き込まれる、彼が気が付くと可住惑星上に居た。
その頃会議中の皇帝の元へ伯爵から使者が送られる、彼等は捕らえられ教会の地下へと送られた。
皇帝は日課の教会へ向かう途中でタイスと名乗る少女を”宮”へ招待するという、タイスは不安ながらも両親と周囲の反応から招待を断る事はできず”宮”へ向かう事となる。
刑事は離別したパートナーの捜索と惑星の調査の為、巡視艇から下船する事とした、そこで彼は4人の知性体を救出し獣人二人とエルフを連れてエルフの住む土地へ彼等を届ける旅にでる事となる。
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる