106 / 112
85 勝負の行方は唐突に
しおりを挟む
♢♦♢
「ユリマぁぁぁ!」
ユリマが磔にされている十字の台までもう少し。
距離自体は大して無いのに、次から次へと押し寄せて来る団員達の群れのせいで中々前に進まない。海の中を泳いでいるみたいだ。
「たかが1人の人間に何を手こずっている! 早く仕留めろ!」
「「うおぉぉぉ!!」」
1人1人はまるで強くないけど如何せん数が多過ぎる。フーリン達の方からは凄い波動を感じるし、いつの間にかエミリアの方まで敵の騎馬隊が向かって行くのが見えた。皆の事も気掛かりだが、何よりも先ずはユリマを助け出す事。
「魔法隊放てぇぇ!」
「……!?」
そんな事を思っていたのも束の間。ユリマの無事を確認する為に一瞬視線を動かしただけなのに、戻したら視界の端で魔法隊が既に攻撃魔法を発動させていた。
――ズドン! ズドン! ズドン!
「ちッ、小賢しいな」
無数に飛んでくる魔法攻撃。全てを躱し切ったと思ったら今度は騎士隊が突っ込んで来る。ずっとこの連携攻撃を俺は繰り返されていた。分かっているのにやはり数が多くて埒が明かない。このままでは体力を消耗するだけだと判断した俺は、少し無謀ながらも一気にユリマの元まで跳ぶ事を選んだ。
ここからなら2回も跳べばイケる。空中でこの数に狙われるのはかなりヤバいけど、そんな事言ってる場合じゃない。ユリマだってまだ無事か分からないんだから。
改めて決意を固めた俺は剣を思い切り振るって周囲の敵を薙ぎ払うと、僅かに生じた隙を突いて思い切りジャンプした。
「対象が跳んだぞ! 狙い撃てぇ!」
指揮を取る者の声が響いたが、俺の突然の行動と言う事もあり運良く敵の初動がワンテンポ遅れた。既に俺は着地寸前。着地点は何処も敵で埋め尽くされ、跳んできた俺をそのまま串刺しにしようと団員達が武器を掲げて狙って来たが、俺は再び剣を振るって敵を吹き飛ばし着地した。
「よし。かなり近づいた。後1回でイケるぞ」
『多少無茶な判断だが結果オーライだろう。このまま助け出せそうだ。それよりも、やはりあの者から只ならぬ魔力を感じるな――』
ドラドムートが不意にそう言葉を漏らす。俺の視線も自然と奴の方へ。
「ああ。ここに来てアイツを見た時から俺も感じていた。しかもその力がどんどんデカくなっている」
俺の視線は他ならぬヴィルを捉え、奴から溢れ出る底知れない不気味な気配を嫌と言う程感じ取っていた。
『アレは間違いなく深淵神アビスの魔力であろう。直に見るまで俄に信じ難い事であったが、どうやら主の弟であるあのヴィルとか言う少年は確かにアビスの力を持っている様だ』
「やっぱそうなのか。でも取り敢えず今はユリマだ。次でアイツの所まで一気に行く」
俺は再び跳ぶ為、向かってくる団員達を一掃した。そこから生まれた隙を突いて思い切り大地を蹴った俺は一直線にユリマの元までジャンプした。
「ユリマぁぁぁ!」
――ズガァァァン! ズドォォォン!
宙に跳び上がった直後、おれの背後の方から大きな音が2つ同時に響いて来た。
「エミリア、フーリン」
その凄まじい音が聞こえたのはエミリアとフーリンがいた所から。2人がどれだけの激戦を繰り広げたか勿論分からなかったが、巻き上がる粉塵の間から俺は見慣れないフーリン? らしき天槍ゲインヴォルグを持った紅色の人影と、地面に倒れる七聖天のジャンヌの姿をこの目で捉えた。
どうやらフーリンがジャンヌを倒した様だ。
そう悟った俺は次にエミリアの方へと視線を移すと、そこには神々しい魔力を纏いながら杖を前方に構えていたエミリアの姿と、そのエミリアの周りに倒れる数十人の団員達の姿を確認出来た。倒れる団員達の最も奥ではもう1人の七聖天、デイアナがエミリアと対峙する様に銀色の弓を構えていたが、俺がエミリア達を見た数秒後にデイアナはゆっくりと膝から地面に崩れ落ちていってしまった。
直後、空中にいる俺に気付いたであろうエミリアは俺に向かって手を振ってきた。どうやらエミリアもデイアナを倒したみたいだ。
「放てぇぇぇッ!」
「やべ……!?」
完全にエミリアとフーリンに気を取られていた俺は、突如下から聞こえてきた声で我に返った。最初と違い、予め俺がまた跳ぶ事を想定していたであろう魔法隊が今度は完璧のタイミングで魔法を撃ち込んできた。案の定空中では躱す事が出来ない俺は、手にする双樹剣セフィロトを勢いよく振るって飛んでくる魔法を吹き飛ばした。
「やっぱり狙われたか」
『まだ来るぞグリム』
俺は体勢を保つのが難しい空中で何とか魔法攻撃を掻い潜り、遂にユリマが磔にされている十字が乗る台を視界に捉えた。後はあそこに着地するだけ。そう思い俺は飛んでくる攻撃を払いのけながらやっとの思いでユリマの元へ辿り着いッ……「来るのが遅いよ兄さん――」
「なッ……!?」
――ガキィィィン!
台に着地する刹那、死角から突如現れたヴィルの一振りによって、俺は勢いよくぶっ飛ばされた。
「くっそ、何処から現れやがった……」
間一髪剣で受け止められたけどお陰でユリマとまた距離が出来ちゃったじゃねぇかよヴィル。くそ。
「ハハハハ。よく反応出来たじゃない。幾らなんでも今ので死んだら興醒めだからね。それにコイツは1度俺の邪魔をしてる。簡単に兄さんに取られる訳にはいかないよ。兄さんを殺した後でコイツも切り刻む予定なんだからね」
そう言いながら不敵な笑みで俺を見るヴィルからはとてつもない程強大な力を感じた。
「そんな事させる訳ないだろ。そもそも何勝手に俺に勝つ気でいるんだよお前は。弟のくせに図々しいぞ」
「ハッハッハッハッ! 何それ、笑えるんだけど兄さん。逆に何で自分が負けないと思っているんだよ。兄だからって傲慢だよそれは」
「何でお前が深淵神アビスと繋がっている?」
「繋がっているという表現はちょっと違うかな。正確には俺がアビス様であり、アビス様が俺なんだよ。
スキル覚醒したあの日、俺はあの日からアビス様の“声”が聞こえる様になったんだ。もっともっと力を手にしろと。そうすれば俺の思い描く世界になるからとアビス様が教えてくれたんだ――」
スキル覚醒した日だって……? まさかそんな昔から既にアビスが……。
思い出話を語る様に喋るヴィルからは悍ましい力がひしひしと伝わってくる。これが間違いなく深淵神アビスの存在なのだろう。まだ気配しか感じないのにとてつもなく強力な力を感じる。
「世界が滅びる事がお前の望みなのか、ヴィル」
「ううん。世界なんて別にどうなろうが興味ないよ。ただ俺は誰よりも強い力を手にしてそれを証明したいだけ。でも皆俺が思っていた以上に弱くて無力な奴ばかりだったんだよね。リューティス王国で最強と謳われたあの父さんでさえも。クソみたいな世界だよここは。本当に詰まらない。
だからさ、俺は思い描いたんだよね。こんな詰まらない世界は1度壊してしまおうと。
それはそれでシンプルに面白そうだと思ったし、何よりアビス様もこの世界を手にしたいとずっと思っていたから協力する事にした。
もうこの世界での最後の楽しみは、兄さんを殺す事だけだよ――!」
次の瞬間、ヴィルは強大な超波動をその体から溢れ出させた。
「こ、この波動は……!」
『間違いない。この力はアビスのものだ。奴が復活するのはもう目前であるぞグリム』
「ハッーハッハッハッ! せいぜい楽しませてよね兄さん!」
――ガキィン!
「「……!?」」
殺意を溢れ出したヴィルが俺目掛けて動き出したと同時、突如ユリマが磔にされていた十字が破壊され、そのまま瞬時に何者かがユリマを抱きかかえて去って行った――。
「ユリマぁぁぁ!」
ユリマが磔にされている十字の台までもう少し。
距離自体は大して無いのに、次から次へと押し寄せて来る団員達の群れのせいで中々前に進まない。海の中を泳いでいるみたいだ。
「たかが1人の人間に何を手こずっている! 早く仕留めろ!」
「「うおぉぉぉ!!」」
1人1人はまるで強くないけど如何せん数が多過ぎる。フーリン達の方からは凄い波動を感じるし、いつの間にかエミリアの方まで敵の騎馬隊が向かって行くのが見えた。皆の事も気掛かりだが、何よりも先ずはユリマを助け出す事。
「魔法隊放てぇぇ!」
「……!?」
そんな事を思っていたのも束の間。ユリマの無事を確認する為に一瞬視線を動かしただけなのに、戻したら視界の端で魔法隊が既に攻撃魔法を発動させていた。
――ズドン! ズドン! ズドン!
「ちッ、小賢しいな」
無数に飛んでくる魔法攻撃。全てを躱し切ったと思ったら今度は騎士隊が突っ込んで来る。ずっとこの連携攻撃を俺は繰り返されていた。分かっているのにやはり数が多くて埒が明かない。このままでは体力を消耗するだけだと判断した俺は、少し無謀ながらも一気にユリマの元まで跳ぶ事を選んだ。
ここからなら2回も跳べばイケる。空中でこの数に狙われるのはかなりヤバいけど、そんな事言ってる場合じゃない。ユリマだってまだ無事か分からないんだから。
改めて決意を固めた俺は剣を思い切り振るって周囲の敵を薙ぎ払うと、僅かに生じた隙を突いて思い切りジャンプした。
「対象が跳んだぞ! 狙い撃てぇ!」
指揮を取る者の声が響いたが、俺の突然の行動と言う事もあり運良く敵の初動がワンテンポ遅れた。既に俺は着地寸前。着地点は何処も敵で埋め尽くされ、跳んできた俺をそのまま串刺しにしようと団員達が武器を掲げて狙って来たが、俺は再び剣を振るって敵を吹き飛ばし着地した。
「よし。かなり近づいた。後1回でイケるぞ」
『多少無茶な判断だが結果オーライだろう。このまま助け出せそうだ。それよりも、やはりあの者から只ならぬ魔力を感じるな――』
ドラドムートが不意にそう言葉を漏らす。俺の視線も自然と奴の方へ。
「ああ。ここに来てアイツを見た時から俺も感じていた。しかもその力がどんどんデカくなっている」
俺の視線は他ならぬヴィルを捉え、奴から溢れ出る底知れない不気味な気配を嫌と言う程感じ取っていた。
『アレは間違いなく深淵神アビスの魔力であろう。直に見るまで俄に信じ難い事であったが、どうやら主の弟であるあのヴィルとか言う少年は確かにアビスの力を持っている様だ』
「やっぱそうなのか。でも取り敢えず今はユリマだ。次でアイツの所まで一気に行く」
俺は再び跳ぶ為、向かってくる団員達を一掃した。そこから生まれた隙を突いて思い切り大地を蹴った俺は一直線にユリマの元までジャンプした。
「ユリマぁぁぁ!」
――ズガァァァン! ズドォォォン!
宙に跳び上がった直後、おれの背後の方から大きな音が2つ同時に響いて来た。
「エミリア、フーリン」
その凄まじい音が聞こえたのはエミリアとフーリンがいた所から。2人がどれだけの激戦を繰り広げたか勿論分からなかったが、巻き上がる粉塵の間から俺は見慣れないフーリン? らしき天槍ゲインヴォルグを持った紅色の人影と、地面に倒れる七聖天のジャンヌの姿をこの目で捉えた。
どうやらフーリンがジャンヌを倒した様だ。
そう悟った俺は次にエミリアの方へと視線を移すと、そこには神々しい魔力を纏いながら杖を前方に構えていたエミリアの姿と、そのエミリアの周りに倒れる数十人の団員達の姿を確認出来た。倒れる団員達の最も奥ではもう1人の七聖天、デイアナがエミリアと対峙する様に銀色の弓を構えていたが、俺がエミリア達を見た数秒後にデイアナはゆっくりと膝から地面に崩れ落ちていってしまった。
直後、空中にいる俺に気付いたであろうエミリアは俺に向かって手を振ってきた。どうやらエミリアもデイアナを倒したみたいだ。
「放てぇぇぇッ!」
「やべ……!?」
完全にエミリアとフーリンに気を取られていた俺は、突如下から聞こえてきた声で我に返った。最初と違い、予め俺がまた跳ぶ事を想定していたであろう魔法隊が今度は完璧のタイミングで魔法を撃ち込んできた。案の定空中では躱す事が出来ない俺は、手にする双樹剣セフィロトを勢いよく振るって飛んでくる魔法を吹き飛ばした。
「やっぱり狙われたか」
『まだ来るぞグリム』
俺は体勢を保つのが難しい空中で何とか魔法攻撃を掻い潜り、遂にユリマが磔にされている十字が乗る台を視界に捉えた。後はあそこに着地するだけ。そう思い俺は飛んでくる攻撃を払いのけながらやっとの思いでユリマの元へ辿り着いッ……「来るのが遅いよ兄さん――」
「なッ……!?」
――ガキィィィン!
台に着地する刹那、死角から突如現れたヴィルの一振りによって、俺は勢いよくぶっ飛ばされた。
「くっそ、何処から現れやがった……」
間一髪剣で受け止められたけどお陰でユリマとまた距離が出来ちゃったじゃねぇかよヴィル。くそ。
「ハハハハ。よく反応出来たじゃない。幾らなんでも今ので死んだら興醒めだからね。それにコイツは1度俺の邪魔をしてる。簡単に兄さんに取られる訳にはいかないよ。兄さんを殺した後でコイツも切り刻む予定なんだからね」
そう言いながら不敵な笑みで俺を見るヴィルからはとてつもない程強大な力を感じた。
「そんな事させる訳ないだろ。そもそも何勝手に俺に勝つ気でいるんだよお前は。弟のくせに図々しいぞ」
「ハッハッハッハッ! 何それ、笑えるんだけど兄さん。逆に何で自分が負けないと思っているんだよ。兄だからって傲慢だよそれは」
「何でお前が深淵神アビスと繋がっている?」
「繋がっているという表現はちょっと違うかな。正確には俺がアビス様であり、アビス様が俺なんだよ。
スキル覚醒したあの日、俺はあの日からアビス様の“声”が聞こえる様になったんだ。もっともっと力を手にしろと。そうすれば俺の思い描く世界になるからとアビス様が教えてくれたんだ――」
スキル覚醒した日だって……? まさかそんな昔から既にアビスが……。
思い出話を語る様に喋るヴィルからは悍ましい力がひしひしと伝わってくる。これが間違いなく深淵神アビスの存在なのだろう。まだ気配しか感じないのにとてつもなく強力な力を感じる。
「世界が滅びる事がお前の望みなのか、ヴィル」
「ううん。世界なんて別にどうなろうが興味ないよ。ただ俺は誰よりも強い力を手にしてそれを証明したいだけ。でも皆俺が思っていた以上に弱くて無力な奴ばかりだったんだよね。リューティス王国で最強と謳われたあの父さんでさえも。クソみたいな世界だよここは。本当に詰まらない。
だからさ、俺は思い描いたんだよね。こんな詰まらない世界は1度壊してしまおうと。
それはそれでシンプルに面白そうだと思ったし、何よりアビス様もこの世界を手にしたいとずっと思っていたから協力する事にした。
もうこの世界での最後の楽しみは、兄さんを殺す事だけだよ――!」
次の瞬間、ヴィルは強大な超波動をその体から溢れ出させた。
「こ、この波動は……!」
『間違いない。この力はアビスのものだ。奴が復活するのはもう目前であるぞグリム』
「ハッーハッハッハッ! せいぜい楽しませてよね兄さん!」
――ガキィン!
「「……!?」」
殺意を溢れ出したヴィルが俺目掛けて動き出したと同時、突如ユリマが磔にされていた十字が破壊され、そのまま瞬時に何者かがユリマを抱きかかえて去って行った――。
3
お気に入りに追加
1,902
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる