76 / 112
63 最悪のシチュエーション
しおりを挟む
♢♦♢
~ローロマロ王国・閻魔闘技場~
「さぁ、今度こそ着いたよ」
ずっと先頭を飛んでいたイヴが、俺達の方へ振り返って言った。
「何だここは」
イヴに案内された場所。それは活気づくローロマロ王国でも更に異様な盛り上がりを見せている場所だった。
リューティス王国に次ぐローロマロ王国は、当然の如く暮らしている人々も多ければ街も賑わっている。それはここに来るまでの道中で十分に体感出来た。観光客や商店も多くどこも活気づいていた。
だが、今俺達の目の前はそれ以上だろう。
視界の先には見た事もない大きさを誇る円形の建造物。見た感じ石の様な材質で造られた建造物は全体に細かい装飾が施されている。何より1番最初に目に留まるのが、これまた石を削って造られているであろう外壁に施された仰々しく悍ましい、不気味な笑顔を浮かべた大きな顔の石像だ。
あれが何をモチーフに造られたのかは定かじゃない。だが見ただけで何故か寒気がしてくる。それぐらい意味不明な不気味さだ。そしてこの中から物凄い熱気や歓喜が溢れ出ている。建物から少し距離があるにも関わらず、ここまで響いてくる声のせいでその凄さが直に伝わってくる。
俺達は何かも分からないその大きな建物に呆気を取られていた。
「ヒッヒッヒッ、何だね? ここには来た事がないのかい? これはローロマロ王国で最も面白く有名な場所、“閻魔闘技場”だよ――」
閻魔闘技場。
なんとなく小さい頃に聞いた事ある気するけど……ダメだ。思い出せん。何この建物。
そう思っていると、まるで俺の心の声を読み取ったと言わんばかりのタイミングでエミリアが口を開いた。
「閻魔闘技場と言えば、ありとあらゆる者達が命懸けで戦うっていうローロマロ王国の有名な観光地の場所の1つだよね。私も初めて見たけど、昔お父さんから話を聞かせてもらった事があるよ」
「どうやら知ってるのはアンタだけみたいだねぇエミリア。そっちの男共はもう少しその頭に知識を蓄えな」
イヴの容赦ない言葉。言い返せない上にごもっともだから余計に自分が情けない。くそう。
「私も聞いた話だけど、ここは人や猛獣やモンスターを戦わせているって言ってたけど本当なの?」
「ああ。その通りさ」
さらっと当然の如く会話してるけどさ、何それ。そんな危ない事する場所なのここ。
って、ちょっと待て。
刹那、俺は何故かとんでもなく恐ろしい予感がし、1つの“最悪なシチュエーション”が脳裏を駆け巡った。全身が震えに襲われる程。
「そんな場所が存在するのか。ならばここには強者が集まっているという事だな」
「少しは頭が使える様だねぇフーリン。そうさ、ここには世界中からアンタみたいな“戦闘馬鹿”が集まる場所。寧ろ弱い奴の方が少ないだろう。人間は勿論、動物もモンスターも獰猛な奴ばかりが集まっているからねぇ」
今のイヴの言葉で、俺は感じていた恐ろしい予感が確信に変わってしまった。最悪だ。まさかとは思うが……。俺は1人で1度深呼吸をし、覚悟を決めてイヴに問いた。
「な、なぁ、イヴ。ここにはどれぐらい強い奴がいるんだ?」
「そうだねぇ。元々ローロマロ王国は、リューティス王国や他の王国みたいに騎士魔法団という当たり前の概念や文化がまず存在しない、面白い王国なのさ。
この王国には確かに騎士魔法団と少し似た部隊があるにはあるが、そうだねぇ、この閻魔闘技場を生業にしている国王の“親衛隊”であれば、その実力は間違いなく七聖天に匹敵するだろうねぇ」
やべぇ。
思った以上にヤバい場所だった。だがもうここまできたら核心に迫るしかない。聞きたくないけど。
「成程、七聖天に匹敵する奴らね。成程成程。……で? どうして俺達をそんな所に連れて来たんだよ」
俺は自分でイヴに聞きながらも、既に心の何処かでこの答えを分かっていた。しかし俺はそれを分かった上で尚、僅かな希望に懸けてイヴに問いているのだ。
だがしかし。
俺のそんな僅かな希望は一瞬で塵と化した――。
「ヒーーヒッヒッヒッヒッ! 回りくどい聞き方をしても何も変わらぬぞグリム! そうさ、この答えは今まさにアンタが思っている“最悪シチュエーション”通り!
アンタ達にはもっと強くなってもらう為、この閻魔闘技場で“戦士”として戦ってもらうからねぇ! 覚悟しなッ! ヒッーーヒッヒッヒッ!」
その刹那、仰け反り笑うイヴの悍ましい笑顔が、俺には閻魔闘技場に施された大きく不気味な笑顔を見せているあの石像の顔と重なった――。
「ヒッーーヒッヒッヒッヒッ!」
いや、まさかな。
単なる偶然だろう。
でも高笑いするイヴのこの面を見れば見る程、俺はもうあの悍ましい石像と同じにしか見えなくなっていた。
閻魔闘技場……。戦士……。戦い……。
俺達はこれから一体どうなってしまうのだろうか。
先の見えない不安とイヴの悍ましい笑顔が俺の頭を埋め尽くしていると、今度はハクが徐に意味深な事を口にした。
「そっか。閻魔闘技場の戦士との特訓なら確かに」
「何が確かになんだよハク」
「あのね、これはさっきイヴも言ったけどローロマロ王国は他の王国と違って少し特殊な王国なの。何が特殊かって、1番の理由がここなのよ。閻魔闘技場、そしてここで戦っている戦士のその“戦い方”が他にはない特殊な力を扱っているの――」
~ローロマロ王国・閻魔闘技場~
「さぁ、今度こそ着いたよ」
ずっと先頭を飛んでいたイヴが、俺達の方へ振り返って言った。
「何だここは」
イヴに案内された場所。それは活気づくローロマロ王国でも更に異様な盛り上がりを見せている場所だった。
リューティス王国に次ぐローロマロ王国は、当然の如く暮らしている人々も多ければ街も賑わっている。それはここに来るまでの道中で十分に体感出来た。観光客や商店も多くどこも活気づいていた。
だが、今俺達の目の前はそれ以上だろう。
視界の先には見た事もない大きさを誇る円形の建造物。見た感じ石の様な材質で造られた建造物は全体に細かい装飾が施されている。何より1番最初に目に留まるのが、これまた石を削って造られているであろう外壁に施された仰々しく悍ましい、不気味な笑顔を浮かべた大きな顔の石像だ。
あれが何をモチーフに造られたのかは定かじゃない。だが見ただけで何故か寒気がしてくる。それぐらい意味不明な不気味さだ。そしてこの中から物凄い熱気や歓喜が溢れ出ている。建物から少し距離があるにも関わらず、ここまで響いてくる声のせいでその凄さが直に伝わってくる。
俺達は何かも分からないその大きな建物に呆気を取られていた。
「ヒッヒッヒッ、何だね? ここには来た事がないのかい? これはローロマロ王国で最も面白く有名な場所、“閻魔闘技場”だよ――」
閻魔闘技場。
なんとなく小さい頃に聞いた事ある気するけど……ダメだ。思い出せん。何この建物。
そう思っていると、まるで俺の心の声を読み取ったと言わんばかりのタイミングでエミリアが口を開いた。
「閻魔闘技場と言えば、ありとあらゆる者達が命懸けで戦うっていうローロマロ王国の有名な観光地の場所の1つだよね。私も初めて見たけど、昔お父さんから話を聞かせてもらった事があるよ」
「どうやら知ってるのはアンタだけみたいだねぇエミリア。そっちの男共はもう少しその頭に知識を蓄えな」
イヴの容赦ない言葉。言い返せない上にごもっともだから余計に自分が情けない。くそう。
「私も聞いた話だけど、ここは人や猛獣やモンスターを戦わせているって言ってたけど本当なの?」
「ああ。その通りさ」
さらっと当然の如く会話してるけどさ、何それ。そんな危ない事する場所なのここ。
って、ちょっと待て。
刹那、俺は何故かとんでもなく恐ろしい予感がし、1つの“最悪なシチュエーション”が脳裏を駆け巡った。全身が震えに襲われる程。
「そんな場所が存在するのか。ならばここには強者が集まっているという事だな」
「少しは頭が使える様だねぇフーリン。そうさ、ここには世界中からアンタみたいな“戦闘馬鹿”が集まる場所。寧ろ弱い奴の方が少ないだろう。人間は勿論、動物もモンスターも獰猛な奴ばかりが集まっているからねぇ」
今のイヴの言葉で、俺は感じていた恐ろしい予感が確信に変わってしまった。最悪だ。まさかとは思うが……。俺は1人で1度深呼吸をし、覚悟を決めてイヴに問いた。
「な、なぁ、イヴ。ここにはどれぐらい強い奴がいるんだ?」
「そうだねぇ。元々ローロマロ王国は、リューティス王国や他の王国みたいに騎士魔法団という当たり前の概念や文化がまず存在しない、面白い王国なのさ。
この王国には確かに騎士魔法団と少し似た部隊があるにはあるが、そうだねぇ、この閻魔闘技場を生業にしている国王の“親衛隊”であれば、その実力は間違いなく七聖天に匹敵するだろうねぇ」
やべぇ。
思った以上にヤバい場所だった。だがもうここまできたら核心に迫るしかない。聞きたくないけど。
「成程、七聖天に匹敵する奴らね。成程成程。……で? どうして俺達をそんな所に連れて来たんだよ」
俺は自分でイヴに聞きながらも、既に心の何処かでこの答えを分かっていた。しかし俺はそれを分かった上で尚、僅かな希望に懸けてイヴに問いているのだ。
だがしかし。
俺のそんな僅かな希望は一瞬で塵と化した――。
「ヒーーヒッヒッヒッヒッ! 回りくどい聞き方をしても何も変わらぬぞグリム! そうさ、この答えは今まさにアンタが思っている“最悪シチュエーション”通り!
アンタ達にはもっと強くなってもらう為、この閻魔闘技場で“戦士”として戦ってもらうからねぇ! 覚悟しなッ! ヒッーーヒッヒッヒッ!」
その刹那、仰け反り笑うイヴの悍ましい笑顔が、俺には閻魔闘技場に施された大きく不気味な笑顔を見せているあの石像の顔と重なった――。
「ヒッーーヒッヒッヒッヒッ!」
いや、まさかな。
単なる偶然だろう。
でも高笑いするイヴのこの面を見れば見る程、俺はもうあの悍ましい石像と同じにしか見えなくなっていた。
閻魔闘技場……。戦士……。戦い……。
俺達はこれから一体どうなってしまうのだろうか。
先の見えない不安とイヴの悍ましい笑顔が俺の頭を埋め尽くしていると、今度はハクが徐に意味深な事を口にした。
「そっか。閻魔闘技場の戦士との特訓なら確かに」
「何が確かになんだよハク」
「あのね、これはさっきイヴも言ったけどローロマロ王国は他の王国と違って少し特殊な王国なの。何が特殊かって、1番の理由がここなのよ。閻魔闘技場、そしてここで戦っている戦士のその“戦い方”が他にはない特殊な力を扱っているの――」
3
お気に入りに追加
1,902
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる