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七聖天、ユリマ・サーゲノム①
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♢♦♢
~デバレージョ町~
グリム達一行にこれから起こる未来を全て話したユリマ・サーゲノム。伝えるべき事を伝え終えた彼女は部屋を後にし、その足取りのままユリマはデバレージョを覆っていた“結界”の外へと赴いた。
「フフフ。毎日毎日忙しないですね。もっと他にやるべき事があるでしょう“騎士魔法団”――」
静かに呟く彼女の眼前には、優に200を超える騎士魔法団員がいた。雄叫びを上げながら勢いよくユリマの元へと向かって行く団員達は既に戦闘態勢。慣れた様にそれに対峙するユリマも、既に彼女の神器である魔道賢書ノアズを開き構えていた。
騎士魔法団の目的は他でもない“ユリマの命”。
そう。
王国の神器に選ばれし七聖天のユリマは、先のグリムとヴィルの戦いで本来仲間である筈のヴィル・レオハートの妨害をし、挙句の果てに王国中の団員が狙っているグリムとハク、そしてエミリアとフーリンを庇い逃がした。
その経緯を聞いた国王はハクと同じ“反逆者”として、七聖天であるユリマ・サーゲノムに殺しの命を出したのである。
此処、デバレージョ町はユリマの結界魔法によって守られている特殊なエリア。デバレージョ町に暮らす者達は皆ユリマを慕い彼女の力となる者達であり、ユリマ同様世界の終焉を救うグリム達をサポートしてくれていたのだった。
「奴が王国の反逆者であるユリマ・サーゲノムだ! 奴らは王国を苦しめている終焉の元凶を匿っている。総員、全力で敵を仕留めるんだ! 今日こそ確実に殺すぞッ!」
「「おおぉぉぉッ!!」」
地響きをさせながら、200を超える団員達が一気にユリマとの距離を詰めていく。
ユリマと団員達の衝突は今日が初めてではない。
彼女がグリム達を守ってデバレージョ町に飛んだ2日後、ありとあらゆる情報網を駆使してユリマの居所を見つけ出した国王が、その日から“毎日”大部隊でユリマとデバレージョ町に攻撃を仕掛けていたのだった。
「何度来ようがこのデバレージョには指一本触れさせませんよ」
流石七聖天の1人と言えようか。
彼女は連日大部隊で攻撃を仕掛けられていたにも関わらずその攻撃を全て防ぎ切っていた。しかもそれだけではなく、自らに襲い掛かって来る団員達を容赦なく返り討ちにしていたのだ。
「“ビックバン・ストーン”」
魔道賢書ノアズが強く輝き出すと共に、ユリマが繰り出した超巨大な隕石が上空から団員達目掛け降り注いだ。ユリマに向かっていた団員達のおよそ半分以上が隕石に潰され、あちこちで肉や骨が砕け散り血飛沫が舞った。
闘志が溢れ出ていた団員達の雄叫びは断末魔の叫びへと変わり、一撃で戦況はユリマ優勢となったのだった。
しかし、ユリマとて無敵ではない――。
例え神器に選ばれた七聖天であったとしても、連日これだけの人数を1人で相手したとなれば少なからず疲労が蓄積している。
その証拠にユリマはこれまで毎日攻撃を防ぎ団員達を返り討ちにしていたが、昨日は遂に数発の攻撃を受けてしまっていたのだ。どれも大きなダメージを与える程ではなく団員達のユリマの実力はまだまだ差があったが、万全の状態でもない事も事実であった。
「前線の者達、臆することなくそのまま突撃だ! もう奴に攻撃が届くぞ! 魔法団員は後方からどんどん援護を続けるんだ!」
大部隊を統べる指揮官が指示を出すと、まだ動ける団員達が更に士気を高めてユリマに突撃して行く。
「全く……。この行動がどれ程無意味であるか、国王はまだ理解出来ていない様ですね。私達はこんなところで争っている場合ではないのですよ」
ユリマは剣や槍や持った前線の団員達の猛攻を防ぎつつ、後方から矢継ぎ早に放たれて来る魔法攻撃も全て防いでいた。
デバレージョと町の者達を守る為。
世界を救う運命にあるグリム達を守る為。
ユリマは降り注ぐ数多の攻撃を防ぎ、自らも魔法攻撃を放ち続ける。繰り広げられる攻防の最中、蓄積した疲労によって時折数発の攻撃がユリマの体を掠めたが、それでも彼女は攻防の手を緩めない。
彼女もまた世界の未来の為に戦っている。
グリム達と違い、ユリマは3神柱から世界の未来を託された訳ではない。それでも彼女は戦うのである。理由は勿論、この終焉を終わらせて世界の未来を救う為。
リューティス王国の神器が1つ、魔道賢書ノアズに選ばれたあの日。ユリマ・サーゲノムは神器を受け継いできた歴代の中で、初めて“未来予知”という特殊な力を開花させたのだった。
それはまた運命なのか必然なのか。
自分の生きる世界の未来を視て知ったユリマは、シンプルに世界を救いたいという決意が生まれていた。
彼女の存在が全て思惑通りであった深淵神アビスの唯一の誤算であったのか、はたまた彼女の存在すらもアビスにとっての思惑なのかは誰にも分からない。
しかし、ユリマ・サーゲノムという1人の女性は、揺るがない自らの意志で世界を救う決めた。
視えた未来は確実に現実に起こる。そうと分かっていて尚、ユリマは決して諦めずに終焉に抗い続けたのだ。自分に出来る事は些細な事しかない。それでもユリマは自分に出来る事を信じて抗った。
すると、かつて自分が視ていた未来とは少しだけ違う現実が訪れた――。
その変化はとてもとても小さいもの。
だが、ユリマにとってその変化は何よりも大きな価値のあるものとなった。ユリマ1人では終焉から世界を救う事は出来ない。しかし自らの行動によって訪れる未来が僅かに変える事が出来た。
ユリマは少しずつ……本当に少しずつだが確実に世界の未来を守っていたのである。
「運命というものは、全ての歯車が嚙み合って起こりうる必然なのです。私は私に出来る事を行うのみ。そうすればこの世界は終焉を跳ね除け、平和で豊かな未来が絶対に訪れるのです。
大いなる運命を託された、彼らの力によって確かに――」
揺るぎない決意と共に、ユリマ・サーゲノムはひたすら魔法を繰り出し続け、戦場は瞬く間に血の海と化したのだった――。
~デバレージョ町~
グリム達一行にこれから起こる未来を全て話したユリマ・サーゲノム。伝えるべき事を伝え終えた彼女は部屋を後にし、その足取りのままユリマはデバレージョを覆っていた“結界”の外へと赴いた。
「フフフ。毎日毎日忙しないですね。もっと他にやるべき事があるでしょう“騎士魔法団”――」
静かに呟く彼女の眼前には、優に200を超える騎士魔法団員がいた。雄叫びを上げながら勢いよくユリマの元へと向かって行く団員達は既に戦闘態勢。慣れた様にそれに対峙するユリマも、既に彼女の神器である魔道賢書ノアズを開き構えていた。
騎士魔法団の目的は他でもない“ユリマの命”。
そう。
王国の神器に選ばれし七聖天のユリマは、先のグリムとヴィルの戦いで本来仲間である筈のヴィル・レオハートの妨害をし、挙句の果てに王国中の団員が狙っているグリムとハク、そしてエミリアとフーリンを庇い逃がした。
その経緯を聞いた国王はハクと同じ“反逆者”として、七聖天であるユリマ・サーゲノムに殺しの命を出したのである。
此処、デバレージョ町はユリマの結界魔法によって守られている特殊なエリア。デバレージョ町に暮らす者達は皆ユリマを慕い彼女の力となる者達であり、ユリマ同様世界の終焉を救うグリム達をサポートしてくれていたのだった。
「奴が王国の反逆者であるユリマ・サーゲノムだ! 奴らは王国を苦しめている終焉の元凶を匿っている。総員、全力で敵を仕留めるんだ! 今日こそ確実に殺すぞッ!」
「「おおぉぉぉッ!!」」
地響きをさせながら、200を超える団員達が一気にユリマとの距離を詰めていく。
ユリマと団員達の衝突は今日が初めてではない。
彼女がグリム達を守ってデバレージョ町に飛んだ2日後、ありとあらゆる情報網を駆使してユリマの居所を見つけ出した国王が、その日から“毎日”大部隊でユリマとデバレージョ町に攻撃を仕掛けていたのだった。
「何度来ようがこのデバレージョには指一本触れさせませんよ」
流石七聖天の1人と言えようか。
彼女は連日大部隊で攻撃を仕掛けられていたにも関わらずその攻撃を全て防ぎ切っていた。しかもそれだけではなく、自らに襲い掛かって来る団員達を容赦なく返り討ちにしていたのだ。
「“ビックバン・ストーン”」
魔道賢書ノアズが強く輝き出すと共に、ユリマが繰り出した超巨大な隕石が上空から団員達目掛け降り注いだ。ユリマに向かっていた団員達のおよそ半分以上が隕石に潰され、あちこちで肉や骨が砕け散り血飛沫が舞った。
闘志が溢れ出ていた団員達の雄叫びは断末魔の叫びへと変わり、一撃で戦況はユリマ優勢となったのだった。
しかし、ユリマとて無敵ではない――。
例え神器に選ばれた七聖天であったとしても、連日これだけの人数を1人で相手したとなれば少なからず疲労が蓄積している。
その証拠にユリマはこれまで毎日攻撃を防ぎ団員達を返り討ちにしていたが、昨日は遂に数発の攻撃を受けてしまっていたのだ。どれも大きなダメージを与える程ではなく団員達のユリマの実力はまだまだ差があったが、万全の状態でもない事も事実であった。
「前線の者達、臆することなくそのまま突撃だ! もう奴に攻撃が届くぞ! 魔法団員は後方からどんどん援護を続けるんだ!」
大部隊を統べる指揮官が指示を出すと、まだ動ける団員達が更に士気を高めてユリマに突撃して行く。
「全く……。この行動がどれ程無意味であるか、国王はまだ理解出来ていない様ですね。私達はこんなところで争っている場合ではないのですよ」
ユリマは剣や槍や持った前線の団員達の猛攻を防ぎつつ、後方から矢継ぎ早に放たれて来る魔法攻撃も全て防いでいた。
デバレージョと町の者達を守る為。
世界を救う運命にあるグリム達を守る為。
ユリマは降り注ぐ数多の攻撃を防ぎ、自らも魔法攻撃を放ち続ける。繰り広げられる攻防の最中、蓄積した疲労によって時折数発の攻撃がユリマの体を掠めたが、それでも彼女は攻防の手を緩めない。
彼女もまた世界の未来の為に戦っている。
グリム達と違い、ユリマは3神柱から世界の未来を託された訳ではない。それでも彼女は戦うのである。理由は勿論、この終焉を終わらせて世界の未来を救う為。
リューティス王国の神器が1つ、魔道賢書ノアズに選ばれたあの日。ユリマ・サーゲノムは神器を受け継いできた歴代の中で、初めて“未来予知”という特殊な力を開花させたのだった。
それはまた運命なのか必然なのか。
自分の生きる世界の未来を視て知ったユリマは、シンプルに世界を救いたいという決意が生まれていた。
彼女の存在が全て思惑通りであった深淵神アビスの唯一の誤算であったのか、はたまた彼女の存在すらもアビスにとっての思惑なのかは誰にも分からない。
しかし、ユリマ・サーゲノムという1人の女性は、揺るがない自らの意志で世界を救う決めた。
視えた未来は確実に現実に起こる。そうと分かっていて尚、ユリマは決して諦めずに終焉に抗い続けたのだ。自分に出来る事は些細な事しかない。それでもユリマは自分に出来る事を信じて抗った。
すると、かつて自分が視ていた未来とは少しだけ違う現実が訪れた――。
その変化はとてもとても小さいもの。
だが、ユリマにとってその変化は何よりも大きな価値のあるものとなった。ユリマ1人では終焉から世界を救う事は出来ない。しかし自らの行動によって訪れる未来が僅かに変える事が出来た。
ユリマは少しずつ……本当に少しずつだが確実に世界の未来を守っていたのである。
「運命というものは、全ての歯車が嚙み合って起こりうる必然なのです。私は私に出来る事を行うのみ。そうすればこの世界は終焉を跳ね除け、平和で豊かな未来が絶対に訪れるのです。
大いなる運命を託された、彼らの力によって確かに――」
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