20 / 20
最終話:スズの原付。
しおりを挟む
事件が解決して俺とスズは相変わらず暇を持て余していた。
ある日、スズが自分のスクーターのエンジンがかからないって言う。
そりゃガソリン入れないとエンジンかからんだろうって俺は思ったんだけど、
スズはそれほどマヌケじゃないみたいだ。
で、ちょっと見せてみって言って俺はスズのスクーターをチェックした。
セル押してもキックペダル踏んでもウンともスンとも言わない。
こう見えても俺は若い時バイク競技なんかしてたことがあるからメカには詳しい
方なんだが、でもこれはお手上げ。
変に分解なんかして壊したらスズにボロクソ言われそうだし。
しかたないので、すずを連れてスクーターを買った近所のバイク屋へ。
するとバイク屋のお兄ちゃんもエンジンがかからないことに首をかしげた。
一週間くらい乗らずにいたらエンジンがかからなくなったって
スズが言ったら、お兄さんは何か閃いたたように奥に引っ込んでいった。
でしばらくして 店内から細い棒を持ってきた。
お兄さんは自慢げに言った。
「おネエちゃん、もう大丈夫だから・・・」
そう言ってお兄ちゃんは原チャのマフラーに棒を突っ込んだ。
そしたら中からカスみたものがボコボコ出てきた。
「これでエンジンかかると思いますよ」
そう言ってセルボタンを押したら、お兄さんが言ったとおり、みごとに
エンジン復活。
なんとスクーターのエンジンがかからなくなったのはマフラーの中に
蜂が巣を作っていたことが原因だったってことが判明。
なにを~・・・そんな馬鹿なことが・・・。
でもマレにそういうことがあるらしい。
バイクショップのお兄さんが言うにはバイク、特にスクーターをしばらく
乗らずに放置していたら新車の場合マフラーの中に蜂が巣を作ることが
たまにあるんだそうだ。
トックリ蜂って種類の蜂らしい。
たぶん巣別れした新婚さんの蜂が「あなた、ここがよさそうじゃない?」
そう言ってスズのスクーターのマフラーを住処に選んだみたいだ。
まったく迷惑な話だよ。
で、巣によってマフラーが塞がれた状態だからエンジンがかからなかった
みたいだ。
そんな漫画みたいなことあるんだなってスズと顔を見合わせて笑った。
所有者と同じで 人騒がせなバイクだよ。
んなこと言ったら、「騒がしたのはスクーターだからね」ってスズに怒られるかな。
「エンジンかかるようになってよかった」
「そうだな、これからは毎日エンジンかけてやれよ」
「うん、そうする」
「あ、そうだ!!、忘れてた・・・雑貨屋のおばあちゃんち保護猫飼い始めた
んだって・・・新しい看板猫みたいだよ 」
「この前、行方不明だった猫ちゃん届けたら子猫がいてね」
「譲渡会ってのに行ったんだって、そこでお気に入りの子猫ちゃんがいたみたいで
引き取ってきたって、おばあちゃんが嬉しそうに言ってた 」
「そうか・・・寄り道ついでだ、ばあちゃんちに子猫見に行くか、スズ」
「うん・・・行く行く・・・もうイっちゃうふ~ん」
「だからエロい声出すのやめろって言ってるだろ!!」
事件解決。
ある日、スズが自分のスクーターのエンジンがかからないって言う。
そりゃガソリン入れないとエンジンかからんだろうって俺は思ったんだけど、
スズはそれほどマヌケじゃないみたいだ。
で、ちょっと見せてみって言って俺はスズのスクーターをチェックした。
セル押してもキックペダル踏んでもウンともスンとも言わない。
こう見えても俺は若い時バイク競技なんかしてたことがあるからメカには詳しい
方なんだが、でもこれはお手上げ。
変に分解なんかして壊したらスズにボロクソ言われそうだし。
しかたないので、すずを連れてスクーターを買った近所のバイク屋へ。
するとバイク屋のお兄ちゃんもエンジンがかからないことに首をかしげた。
一週間くらい乗らずにいたらエンジンがかからなくなったって
スズが言ったら、お兄さんは何か閃いたたように奥に引っ込んでいった。
でしばらくして 店内から細い棒を持ってきた。
お兄さんは自慢げに言った。
「おネエちゃん、もう大丈夫だから・・・」
そう言ってお兄ちゃんは原チャのマフラーに棒を突っ込んだ。
そしたら中からカスみたものがボコボコ出てきた。
「これでエンジンかかると思いますよ」
そう言ってセルボタンを押したら、お兄さんが言ったとおり、みごとに
エンジン復活。
なんとスクーターのエンジンがかからなくなったのはマフラーの中に
蜂が巣を作っていたことが原因だったってことが判明。
なにを~・・・そんな馬鹿なことが・・・。
でもマレにそういうことがあるらしい。
バイクショップのお兄さんが言うにはバイク、特にスクーターをしばらく
乗らずに放置していたら新車の場合マフラーの中に蜂が巣を作ることが
たまにあるんだそうだ。
トックリ蜂って種類の蜂らしい。
たぶん巣別れした新婚さんの蜂が「あなた、ここがよさそうじゃない?」
そう言ってスズのスクーターのマフラーを住処に選んだみたいだ。
まったく迷惑な話だよ。
で、巣によってマフラーが塞がれた状態だからエンジンがかからなかった
みたいだ。
そんな漫画みたいなことあるんだなってスズと顔を見合わせて笑った。
所有者と同じで 人騒がせなバイクだよ。
んなこと言ったら、「騒がしたのはスクーターだからね」ってスズに怒られるかな。
「エンジンかかるようになってよかった」
「そうだな、これからは毎日エンジンかけてやれよ」
「うん、そうする」
「あ、そうだ!!、忘れてた・・・雑貨屋のおばあちゃんち保護猫飼い始めた
んだって・・・新しい看板猫みたいだよ 」
「この前、行方不明だった猫ちゃん届けたら子猫がいてね」
「譲渡会ってのに行ったんだって、そこでお気に入りの子猫ちゃんがいたみたいで
引き取ってきたって、おばあちゃんが嬉しそうに言ってた 」
「そうか・・・寄り道ついでだ、ばあちゃんちに子猫見に行くか、スズ」
「うん・・・行く行く・・・もうイっちゃうふ~ん」
「だからエロい声出すのやめろって言ってるだろ!!」
事件解決。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる