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第八章【旅の果て】
第百三十六話 ウサ耳と尻尾
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宿屋に入ると、性急にキスをされる。エリオネルも限界だったみたい。
二人で貪るように舌を絡めてキスしていると、エリオネルの手がお尻に伸びてきた。ふにふにと臀部を揉みしだかれる。
「ん、ふぅ……、はっ」
腰から抱き上げられて、エリオネルの首に腕を周した。落ちないようにしっかり抱きつく。そんな俺を、エリオネルは危なげなくお尻の下に腕を周し、抱き上げていた。
そのまま深いキスをする。舌を吸われて、エリオネルの口腔に引き込まれた。
「んっ、……んん、……はあ」
口を離した時に、冷たい空気が肺に入ってくる。
ギシっと、エリオネルが俺ごとベッドに上がった。ゆっくりとベッドに横たえられて、思ってたより疲れていたのに気づく。
心地よい疲れだった。
「マリヤ、買ってきたの、着けてくれる?」
ああ、あのケモ耳か。エリオネルがベッドから降りて紙袋を漁っている。
右手に兎のケモ耳を、左手には兎の尻尾が握られていた。
ケモ耳を受け取ると、頭につける。そのままエリオネルを見ると、彼は真顔でこちらを見ていた。
「似合ってない?」
心配になり、頭のウサ耳を撫でながら問う。
すると、ぶんぶんと音がするくらい首を横に振ったエリオネルが、肩を掴んできた。興奮しているのか、息が荒い。
「よか」
よかったと言おうとした口は、エリオネルに塞がれた。痛いくらいにキスされて、彼が昂っているのが分かる。
「ん、いた、痛いっ」
「は、ごめん」
「エリオネル、興奮しすぎ」
「だって、可愛いすごく」
エリオネルの目がギラギラして怖い。少し怯えると、彼の目が一際ギラっと光った。
彼への信頼からか、心の底から怖いと思うことはない。それだけ興奮してくれるのが純粋に嬉しかった。
「そういえば、尻尾はどうやって着けるの?」
「これ?」
尻尾はふわふわしてして、反対側が果物の苺のような不思議な形をしている。全体的に丸いフォルムだ。
「解さないとね」
「え、それっ、それって」
ピンときて、逃げ腰になる。ガシッと足を掴まれて、それも叶わなかった。
「エリオネル、やだっ、こわい」
「怖くないよ、私のペニスの方が随分大きいから」
そういうことじゃない。無機物を挿れられるのが怖いのだ。
「マリヤ?サービスしてくれるんでしょう?」
確かに、そんなことを言った気がするが、それとこれとは話が別だ!
「尻尾着けたマリヤにしゃぶってもらいたい」
「!?」
「お願い、マリヤ。本当に嫌だったら、すぐ辞めるから」
「う、ううー」
頭ぐるぐるするから、お願いやめてよ!
エリオネルは俺の尻に手を伸ばして、やわやわと揉んで楽しんでいる。
「俺、こんなことになるって知らなかったからっ」
「お願い」
頭が熱くて何も考えられない。
「マリヤ」
「わかった!わかったから!」
クスッと笑ったエリオネルは、お尻から手を離して、俺の下履きを脱がせた。液体を手に取ったエリオネルが、窄まりに手をやる。
寝転んだ俺の隣にエリオネルが寝そべり、横を向いたまま口づけをした。
「ん、んん……ふぅ」
熱烈なキスを受けながら、後ろを解される。長い指が良い所に当たってたまらない。
気持ちが良すぎてイッてしまいそうだ。
そのあとも、エリオネルは丁寧に解してくれて、一回達してしまった。
「マリヤ、今から挿れるよ」
「う、うん……」
エリオネルにぎゅっと掴まると、彼は優しく頭を撫でてくれる。ぐりっと固い物が入り口に当たった。それは思ったよりすんなり中に挿入ってきて、力を入れると異物感がすごい。
力を入れたくなくても、勝手に入ってしまって、尻尾の根本を締め付けてしまった。
「うう、いやだ……」
「可愛いよ」
さわっと尻尾を触られる。優しい触り方だったのに、ダイレクトに感覚が伝わってしまって大きな声が出てしまった。
「ああっ!……尻尾さわらないで」
「わかった」
その時、エリオネルの鼻からタラリと血が垂れてビックリする。
「わ!エリオネル、鼻血!」
近くに置いてあった手拭いを、エリオネルの鼻に持っていった。
二人で貪るように舌を絡めてキスしていると、エリオネルの手がお尻に伸びてきた。ふにふにと臀部を揉みしだかれる。
「ん、ふぅ……、はっ」
腰から抱き上げられて、エリオネルの首に腕を周した。落ちないようにしっかり抱きつく。そんな俺を、エリオネルは危なげなくお尻の下に腕を周し、抱き上げていた。
そのまま深いキスをする。舌を吸われて、エリオネルの口腔に引き込まれた。
「んっ、……んん、……はあ」
口を離した時に、冷たい空気が肺に入ってくる。
ギシっと、エリオネルが俺ごとベッドに上がった。ゆっくりとベッドに横たえられて、思ってたより疲れていたのに気づく。
心地よい疲れだった。
「マリヤ、買ってきたの、着けてくれる?」
ああ、あのケモ耳か。エリオネルがベッドから降りて紙袋を漁っている。
右手に兎のケモ耳を、左手には兎の尻尾が握られていた。
ケモ耳を受け取ると、頭につける。そのままエリオネルを見ると、彼は真顔でこちらを見ていた。
「似合ってない?」
心配になり、頭のウサ耳を撫でながら問う。
すると、ぶんぶんと音がするくらい首を横に振ったエリオネルが、肩を掴んできた。興奮しているのか、息が荒い。
「よか」
よかったと言おうとした口は、エリオネルに塞がれた。痛いくらいにキスされて、彼が昂っているのが分かる。
「ん、いた、痛いっ」
「は、ごめん」
「エリオネル、興奮しすぎ」
「だって、可愛いすごく」
エリオネルの目がギラギラして怖い。少し怯えると、彼の目が一際ギラっと光った。
彼への信頼からか、心の底から怖いと思うことはない。それだけ興奮してくれるのが純粋に嬉しかった。
「そういえば、尻尾はどうやって着けるの?」
「これ?」
尻尾はふわふわしてして、反対側が果物の苺のような不思議な形をしている。全体的に丸いフォルムだ。
「解さないとね」
「え、それっ、それって」
ピンときて、逃げ腰になる。ガシッと足を掴まれて、それも叶わなかった。
「エリオネル、やだっ、こわい」
「怖くないよ、私のペニスの方が随分大きいから」
そういうことじゃない。無機物を挿れられるのが怖いのだ。
「マリヤ?サービスしてくれるんでしょう?」
確かに、そんなことを言った気がするが、それとこれとは話が別だ!
「尻尾着けたマリヤにしゃぶってもらいたい」
「!?」
「お願い、マリヤ。本当に嫌だったら、すぐ辞めるから」
「う、ううー」
頭ぐるぐるするから、お願いやめてよ!
エリオネルは俺の尻に手を伸ばして、やわやわと揉んで楽しんでいる。
「俺、こんなことになるって知らなかったからっ」
「お願い」
頭が熱くて何も考えられない。
「マリヤ」
「わかった!わかったから!」
クスッと笑ったエリオネルは、お尻から手を離して、俺の下履きを脱がせた。液体を手に取ったエリオネルが、窄まりに手をやる。
寝転んだ俺の隣にエリオネルが寝そべり、横を向いたまま口づけをした。
「ん、んん……ふぅ」
熱烈なキスを受けながら、後ろを解される。長い指が良い所に当たってたまらない。
気持ちが良すぎてイッてしまいそうだ。
そのあとも、エリオネルは丁寧に解してくれて、一回達してしまった。
「マリヤ、今から挿れるよ」
「う、うん……」
エリオネルにぎゅっと掴まると、彼は優しく頭を撫でてくれる。ぐりっと固い物が入り口に当たった。それは思ったよりすんなり中に挿入ってきて、力を入れると異物感がすごい。
力を入れたくなくても、勝手に入ってしまって、尻尾の根本を締め付けてしまった。
「うう、いやだ……」
「可愛いよ」
さわっと尻尾を触られる。優しい触り方だったのに、ダイレクトに感覚が伝わってしまって大きな声が出てしまった。
「ああっ!……尻尾さわらないで」
「わかった」
その時、エリオネルの鼻からタラリと血が垂れてビックリする。
「わ!エリオネル、鼻血!」
近くに置いてあった手拭いを、エリオネルの鼻に持っていった。
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