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第八章【旅の果て】

第百二十七話 マッサージ

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 俺の足を取ると、靴と靴下を脱がして、ズボンをふくらはぎまで丁寧に捲られる。

 彼は肩幅くらいの桶を部屋の隅から持ってきて、《水球》と《火球》でお湯を作り出した。そこに俺の足を入れる。

「今からマッサージ致しますね」

 どうやら、足をマッサージしてくれるらしい。胸があり得ないくらい高鳴っている。

 いやらしい触り方ではなくて、強弱をつけた普通のマッサージだ。気持ち良くてトロンとしてくる。エリオネルは、指の間からふくらはぎまで念入りにマッサージしてくれた。

 すると、いきなりエリオネルが、右足の親指をぱくんと口に含んだ。

「ひぁっ!?なにっ!?」

 肉厚の舌が、れろっと指の間を舐める。急な刺激に足が硬直した。

 エリオネルは、今度は足の人差し指と中指を口に含むと、じゅぽじゅぽとストロークを始める。あまりの卑猥さに目眩がしていると、自分のが反応し始めるのがわかった。

「そんなとこ、汚いからぁっ」

「マリヤの体で汚い所なんてない」

 ちゅぽっと足から唇を離したエリオネルは、上目遣いで俺を見てくる。

「マリヤ、立って」

 いや、まだ足に力入らないんだけど。

「ムリそう?じゃあ、寝転んで」

「……うん」

 ベッドに寝転ぶと、エリオネルが俺のズボンを寛げた。パンツを下ろされて、硬く萌したモノが出てくる。
 それを優しく掴まれて、口に含まれた。

「ああっ、う」

 何回されても慣れない。ぬるぬるとした口腔に含まれると、たまらないほどに気持ちがいい。
 我慢するように顔を逸らすと、エリオネルが口を離した。

「マリヤ?私がしゃぶってる所、ちゃんと見てて」

 何それ!?胸がギュンってなったんだけど!

 ペロペロと幹の部分を舐められて、視覚的な情報も合間って死にそうだ。執事姿のエリオネル、エロすぎる。

 俺と目が合うと、エリオネルはまた口に含んでストロークを始めた。

「んんっ、ふ……」

 確実に上手くなってる。エリオネルがしばらく上下していると、高められて、達きそうになってきた。

「エリオネル、イッちゃうからっ」

「ん」

 早くなったストロークに、もう我慢ができない。

「あ、んんー!」

 エリオネルの喉がごくんと下がった。それがすごく扇状的で、ぐったりした姿勢でそれを見ていた。
 
「ご主人様?」

「エリオネル、それ、ホントやばい」

 エリオネルの気持ちがちょっとわかった。血液がぐつぐつ沸騰しているみたいに体が熱い。

「気に入った?」

「うん、めっちゃイイ」

「顔が蕩けてるよ」

「だって、エリオネルめっちゃ素敵」

 くくっとエリオネルが笑って、やっぱり彼の笑顔が好きだなと思う。

 エリオネルは、ゆっくり宝物を触るように一枚一枚服を脱がせてくれた。それにもドキドキして、自分の顔が蕩けているのがわかる。
 彼はしていた片眼鏡をサイドチェストに置くと、クロスタイを外して首元を緩めた。その仕草一つ取っても魅惑的で、胸が高鳴っている。

「エリオネル」

「いや、マリヤ、すごく顔がエロい」

「すごくエッチな気分だから……」

 エリオネルは、バッと左手で目元を覆うと、大きな熱いため息を吐いた。

「何でそんなに可愛いの?」

「ありがとう?」

「ははっ、可愛い」

 ちゅ、ちゅ、と顔中にキスされる。いっぱいキスされて、嬉しい。

 キスは、首筋、胸、お腹、太ももと段々下へ下へと下がっていった。
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