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第七章【鬼の国】
第百十六話 嫌じゃない
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「エリオネル?」
「はあ、かわいい」
いきなり、のしっとエリオネルが乗っかってくる。彼の重みで、自分が安堵するのがわかった。
「いじわるしないで」
嘘。エリオネルなら意地悪してもいいくせに。
「マリヤ、意地悪されるの好きだよね?」
見透かされたような言葉に顔がカッと熱くなる。恥ずかしくて、枕に顔を埋めた。
横向きになった体を、エリオネルが撫でる。いやらしい触り方に、熱くなった体が更に熱を持ってきた。
エリオネルの手は、段々と下に下がり、双丘を揉みしだいている。ぐにっと手で広げられ、後孔に力が入った。見られていると思うと余計に力が入って、後ろがぱくぱくと動く。
「はっ、えっろ」
俗物的な物言いに、お腹がキュンキュンと疼いた。丁寧な言葉遣いも好きだけど、こういうのも余裕が感じられなくて、すごくイイ。
残念なのは、エリオネルの表情が見られないことだ。絶対、いい表情してたでしょ。
不意に、尻を持ち上げられる。枕に頭を預け、秘部が丸見えになる格好に羞恥心がわいた。
「エリオネル、やだぁ」
「ん?良い眺めだよ」
「恥ずかしいからやめてっ」
むいっと、蕾を指で広げられて、慌てて左手で隠す。
「マリヤ、手、退けて?」
優しく言われるが、言っていることは意地悪だ。
「マリヤ」
うぅ、嫌だ。すると、右の尻たぶにチクンとした痛みが走る。エリオネルがキスマークをつけているのだと理解するのに、さほど時間はかからなかった。
エリオネルは、俺の体にキスマークをつけるのが好きだ。俺も誰にも見られないと思っていたので、好きにさせていたが、嘉伯くんには見られただろう。一応、服で隠れない所にはつけないでくれている。
意識を他に飛ばしていると、チクン、チクンと沢山のキスマークをつけられた。それは、左の尻たぶにも及ぶ。
「あぁ、……やめて」
感じてしまって、左手が外れそうになる。その左手をそっと握られて、ぐいっとずらされた。
恥ずかしいけど、我慢できないほどじゃない。幾度もの逢瀬で、羞恥心が快感に書き換わるのを覚えてしまっていた。
ぬる、と窄まりが濡れる。指ではない感触で、それが舌だとわかった。
以前舐められた時は、消毒だと言っていた。でも、今は誰にも触られていない。
「そこ、舐めちゃやだぁ」
「さっきから嫌々言ってる。ホントにやめてほしい?」
エリオネルのことだから、今いやだって言ったらやめちゃいそう……
「エリオネルなら、嫌じゃないって言ってる」
「わかった」
拗ねたように言うと、エリオネルが優しく笑った音がした。顔が見たい。
キュンと疼く胸が、エリオネルを求める。
「ああっ、んっ」
閉じた蕾をぐりぐりと刺激されて、声が出た。ぬるぬるとした感触に、収縮を繰り返してしまう。
指で孔をぐっと広げられていて、恥ずかしくて死にそうだ。
硬くした舌が中に入ってきて、腸壁を舐める。背中がぞくぞくして、快感がのぼってきた。
エリオネルは、しばらく好き勝手に舐めると離れて行った。蕾がじんじんとしている。
たらーっと冷たい液体を垂らされて、期待でまた収縮してしまう。すぐに指が後孔に充てられたが、入ってこないで入り口を撫でている。
「エリオネル、指いれて」
我慢できずにおねだりをしてしまった。
後孔が液体でくちゅくちゅいいながら、エリオネルの指を飲み込んでいく。長くて節のある指が入ってきて、喜びでぎゅぎゅっと締めつけてしまった。
目隠しをされているからか、感触が蕾に集中する。掻き回され、出し入れされて、いつも感じすぎなのに、それ以上に感じるのがわかった。
「あ、ア、はっ、ん」
「エロすぎて目眩がする」
エリオネルの声に、自分の格好を思い出してカッと体が熱くなる。その間も、ぐっちゅぐっちゅとエリオネルが後孔を解していた。
「はあ、かわいい」
いきなり、のしっとエリオネルが乗っかってくる。彼の重みで、自分が安堵するのがわかった。
「いじわるしないで」
嘘。エリオネルなら意地悪してもいいくせに。
「マリヤ、意地悪されるの好きだよね?」
見透かされたような言葉に顔がカッと熱くなる。恥ずかしくて、枕に顔を埋めた。
横向きになった体を、エリオネルが撫でる。いやらしい触り方に、熱くなった体が更に熱を持ってきた。
エリオネルの手は、段々と下に下がり、双丘を揉みしだいている。ぐにっと手で広げられ、後孔に力が入った。見られていると思うと余計に力が入って、後ろがぱくぱくと動く。
「はっ、えっろ」
俗物的な物言いに、お腹がキュンキュンと疼いた。丁寧な言葉遣いも好きだけど、こういうのも余裕が感じられなくて、すごくイイ。
残念なのは、エリオネルの表情が見られないことだ。絶対、いい表情してたでしょ。
不意に、尻を持ち上げられる。枕に頭を預け、秘部が丸見えになる格好に羞恥心がわいた。
「エリオネル、やだぁ」
「ん?良い眺めだよ」
「恥ずかしいからやめてっ」
むいっと、蕾を指で広げられて、慌てて左手で隠す。
「マリヤ、手、退けて?」
優しく言われるが、言っていることは意地悪だ。
「マリヤ」
うぅ、嫌だ。すると、右の尻たぶにチクンとした痛みが走る。エリオネルがキスマークをつけているのだと理解するのに、さほど時間はかからなかった。
エリオネルは、俺の体にキスマークをつけるのが好きだ。俺も誰にも見られないと思っていたので、好きにさせていたが、嘉伯くんには見られただろう。一応、服で隠れない所にはつけないでくれている。
意識を他に飛ばしていると、チクン、チクンと沢山のキスマークをつけられた。それは、左の尻たぶにも及ぶ。
「あぁ、……やめて」
感じてしまって、左手が外れそうになる。その左手をそっと握られて、ぐいっとずらされた。
恥ずかしいけど、我慢できないほどじゃない。幾度もの逢瀬で、羞恥心が快感に書き換わるのを覚えてしまっていた。
ぬる、と窄まりが濡れる。指ではない感触で、それが舌だとわかった。
以前舐められた時は、消毒だと言っていた。でも、今は誰にも触られていない。
「そこ、舐めちゃやだぁ」
「さっきから嫌々言ってる。ホントにやめてほしい?」
エリオネルのことだから、今いやだって言ったらやめちゃいそう……
「エリオネルなら、嫌じゃないって言ってる」
「わかった」
拗ねたように言うと、エリオネルが優しく笑った音がした。顔が見たい。
キュンと疼く胸が、エリオネルを求める。
「ああっ、んっ」
閉じた蕾をぐりぐりと刺激されて、声が出た。ぬるぬるとした感触に、収縮を繰り返してしまう。
指で孔をぐっと広げられていて、恥ずかしくて死にそうだ。
硬くした舌が中に入ってきて、腸壁を舐める。背中がぞくぞくして、快感がのぼってきた。
エリオネルは、しばらく好き勝手に舐めると離れて行った。蕾がじんじんとしている。
たらーっと冷たい液体を垂らされて、期待でまた収縮してしまう。すぐに指が後孔に充てられたが、入ってこないで入り口を撫でている。
「エリオネル、指いれて」
我慢できずにおねだりをしてしまった。
後孔が液体でくちゅくちゅいいながら、エリオネルの指を飲み込んでいく。長くて節のある指が入ってきて、喜びでぎゅぎゅっと締めつけてしまった。
目隠しをされているからか、感触が蕾に集中する。掻き回され、出し入れされて、いつも感じすぎなのに、それ以上に感じるのがわかった。
「あ、ア、はっ、ん」
「エロすぎて目眩がする」
エリオネルの声に、自分の格好を思い出してカッと体が熱くなる。その間も、ぐっちゅぐっちゅとエリオネルが後孔を解していた。
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