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第七章【鬼の国】
第百九話 全部見せて
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「私に全部見せて」
俺の腰の下に枕を敷いて、両脚を持つように指示される。
「この格好やだぁ」
「すごく良い眺めだよ」
枕を敷くときにパンツは脱がされた。だから、秘部がエリオネルの前に晒されている。
部屋にある明かりが、自分の恥ずかしい所を照らしていた。
ふるふると、性器が震えている。見られているからか、先走りがすごい。
そこに、エリオネルが顔を近づけてきた。
「そんな、見ないでっ」
「恥ずかしいね?とっても可愛いよ」
また、恥ずかしい言い方する!
れろっとエリオネルが陰嚢の部分から先端までを舐め上げた。そのままパクりと上から口に含まれて、温かくてぬるぬるする感触に蕾がひくひくと疼く。
じゅ、じゅると唾液で音を立てられて、好きな顔が自分のをしゃぶっているというだけで達してしまいそうだった。
睫毛が長くて、本当に綺麗な顔………
ちゅぽんと、性器から口を離すと、エリオネルはもっと下に顔を埋めてきた。
「へ?ひぁっ!」
エリオネルが、俺の後ろ舐めてる……
ともすると、キャパオーバーになりそうな事態に、羞恥で体に力が入った。丁寧に入り口を舐められ、唾液を塗りつけられる。
硬くした舌先でぐりぐりとこじ開けられ、柔らかくなったそこはあまり抵抗せず彼の舌を受け入れた。
嫌と言う暇もなく舌でこじ開けられて、背中がゾワゾワしている。
エリオネルにいつも明け渡しているからか、気持ち悪さはなくて、ただ変な感じがした。
「ん、んぅ……」
丹念に舐められて、後孔に力が入る。舌はぬるっとしていて、締めつける度に逃れるように前後した。
「消毒終わり」
「へ……?」
消毒だったんか。ビックリした。
「ここ、触られたのは死ぬほど腹が立つけど、挿れられなくてよかった」
「うん、心配かけてごめん」
すり、と蕾を指で撫でられて、ヒクヒクしてしまう。つぷっと指が入ってくると、エリオネルの顔が険しくなった。
「エリオネル?」
「本当に、次会ったらボコボコにする」
ぐりっと乱暴に指を入れられたが、痛くない。それで、自分のそこが柔らかくなっているのを思い出した。
すぐに指が出て行って、代わりに楔が充てがわれる。
「あっ、んんっ」
いつもゆっくり解してくれるのに、性急に挿入ってこようとするエリオネルに初めて恐怖を感じた。
「マリヤ、マリヤ」
名前を呼ぶエリオネルが、なぜか迷子になった子どものようで、しょうがないな、という気持ちにさせられる。
疲れたように笑うと、エリオネルが挿入ってきた。いつの間にか、楔の方に液体が塗られていたようで、痛みはない。
「あーっ、……はあ」
エリオネルは、楔を奥まで突き入れると、ハッとしたような顔になって、俺の頬を撫でてきた。
「マリヤ、ごめんね?大丈夫?」
「大丈夫じゃない。怖かった」
「ごめん」
抜こうとするエリオネルの腰を、足で引き寄せる。
「抜いたら怒る」
「マリヤ、これから絶対大事にする」
「充分大事にされてるよ」
本当に大事にされている。手酷く扱われたことなんて一度もない。
そう思って微笑むと、彼は泣きそうな顔をした。
「どうしたの?」
「愛してる、マリヤ」
「俺もだよ」
キスをしていると、気持ちが盛り上がってきたのか、エリオネルが腰を動かし始める。
「は、あっ、……ん」
「マリヤが喘いでるの最高」
「ばかぁっ……」
「そうだよ。マリヤのことになるととことん馬鹿になるんだ。知らなかった?」
キュンキュンと胸とお腹が疼いて、気持ちがいい。
「だいすき、エリオネル」
「可愛い」
エリオネルがたまらない顔をしている。何、その表情。こっちがたまらなくなるんだけど。
「キスしながら、いっぱい突いて」
「わかったよ」
枕が腰下に入っているからか、いつもより奥まで届いた。パンパンッと肌と肌がぶつかる音がする。
「ん、んんー!ふ、あぅっ」
あ、ダメ。瞼の裏に星が飛んで、頭がチカチカしてる。
エリオネルは、慣れた腰つきで俺を攻め立てた。
待って、待って、死んじゃう!
ごちゅごちゅとエリオネルの楔が、俺の中の奥の奥をノックする。その度に、快感が全身を走って、キスが疎かになってしまった。
エリオネルが唇を離してくれて、はあはあと肩で息をする。
「大丈夫?マリヤ?」
「大丈夫じゃないっ、死ぬかと思った」
「枕取ろうか」
苦笑してるのもカッコいい。はあ、ベタ惚れだな。
枕を取って、隣に置いてくれた。枕を腰の下に置くだけであんなになるなんて、怖すぎる。
繋がったままなので、エリオネルが動き出すのがすぐわかった。
パチュンパチュンと秘部から水音がする。それが恥ずかしいけど、とても感じて、喉からひっきりなしに嬌声が漏れた。
「は、あんっ、あっ、ア」
エリオネルの動きが段々早くなって、追い込まれていく。
またキスしながら、器用に腰を打ち付けられて、何も考えられなかった。
「ん、んぅ、……あ、あっ」
気持ちいい。この時だけは、不安も何もない。
ただ満たされて、愛されているだけだ。
彼の動きが一層早くなって、達するのが近いのがわかる。俺もイきそうだ。
ぎゅぎゅっと繋がっているところを締めてしまって、二人同時に達した。
俺の腰の下に枕を敷いて、両脚を持つように指示される。
「この格好やだぁ」
「すごく良い眺めだよ」
枕を敷くときにパンツは脱がされた。だから、秘部がエリオネルの前に晒されている。
部屋にある明かりが、自分の恥ずかしい所を照らしていた。
ふるふると、性器が震えている。見られているからか、先走りがすごい。
そこに、エリオネルが顔を近づけてきた。
「そんな、見ないでっ」
「恥ずかしいね?とっても可愛いよ」
また、恥ずかしい言い方する!
れろっとエリオネルが陰嚢の部分から先端までを舐め上げた。そのままパクりと上から口に含まれて、温かくてぬるぬるする感触に蕾がひくひくと疼く。
じゅ、じゅると唾液で音を立てられて、好きな顔が自分のをしゃぶっているというだけで達してしまいそうだった。
睫毛が長くて、本当に綺麗な顔………
ちゅぽんと、性器から口を離すと、エリオネルはもっと下に顔を埋めてきた。
「へ?ひぁっ!」
エリオネルが、俺の後ろ舐めてる……
ともすると、キャパオーバーになりそうな事態に、羞恥で体に力が入った。丁寧に入り口を舐められ、唾液を塗りつけられる。
硬くした舌先でぐりぐりとこじ開けられ、柔らかくなったそこはあまり抵抗せず彼の舌を受け入れた。
嫌と言う暇もなく舌でこじ開けられて、背中がゾワゾワしている。
エリオネルにいつも明け渡しているからか、気持ち悪さはなくて、ただ変な感じがした。
「ん、んぅ……」
丹念に舐められて、後孔に力が入る。舌はぬるっとしていて、締めつける度に逃れるように前後した。
「消毒終わり」
「へ……?」
消毒だったんか。ビックリした。
「ここ、触られたのは死ぬほど腹が立つけど、挿れられなくてよかった」
「うん、心配かけてごめん」
すり、と蕾を指で撫でられて、ヒクヒクしてしまう。つぷっと指が入ってくると、エリオネルの顔が険しくなった。
「エリオネル?」
「本当に、次会ったらボコボコにする」
ぐりっと乱暴に指を入れられたが、痛くない。それで、自分のそこが柔らかくなっているのを思い出した。
すぐに指が出て行って、代わりに楔が充てがわれる。
「あっ、んんっ」
いつもゆっくり解してくれるのに、性急に挿入ってこようとするエリオネルに初めて恐怖を感じた。
「マリヤ、マリヤ」
名前を呼ぶエリオネルが、なぜか迷子になった子どものようで、しょうがないな、という気持ちにさせられる。
疲れたように笑うと、エリオネルが挿入ってきた。いつの間にか、楔の方に液体が塗られていたようで、痛みはない。
「あーっ、……はあ」
エリオネルは、楔を奥まで突き入れると、ハッとしたような顔になって、俺の頬を撫でてきた。
「マリヤ、ごめんね?大丈夫?」
「大丈夫じゃない。怖かった」
「ごめん」
抜こうとするエリオネルの腰を、足で引き寄せる。
「抜いたら怒る」
「マリヤ、これから絶対大事にする」
「充分大事にされてるよ」
本当に大事にされている。手酷く扱われたことなんて一度もない。
そう思って微笑むと、彼は泣きそうな顔をした。
「どうしたの?」
「愛してる、マリヤ」
「俺もだよ」
キスをしていると、気持ちが盛り上がってきたのか、エリオネルが腰を動かし始める。
「は、あっ、……ん」
「マリヤが喘いでるの最高」
「ばかぁっ……」
「そうだよ。マリヤのことになるととことん馬鹿になるんだ。知らなかった?」
キュンキュンと胸とお腹が疼いて、気持ちがいい。
「だいすき、エリオネル」
「可愛い」
エリオネルがたまらない顔をしている。何、その表情。こっちがたまらなくなるんだけど。
「キスしながら、いっぱい突いて」
「わかったよ」
枕が腰下に入っているからか、いつもより奥まで届いた。パンパンッと肌と肌がぶつかる音がする。
「ん、んんー!ふ、あぅっ」
あ、ダメ。瞼の裏に星が飛んで、頭がチカチカしてる。
エリオネルは、慣れた腰つきで俺を攻め立てた。
待って、待って、死んじゃう!
ごちゅごちゅとエリオネルの楔が、俺の中の奥の奥をノックする。その度に、快感が全身を走って、キスが疎かになってしまった。
エリオネルが唇を離してくれて、はあはあと肩で息をする。
「大丈夫?マリヤ?」
「大丈夫じゃないっ、死ぬかと思った」
「枕取ろうか」
苦笑してるのもカッコいい。はあ、ベタ惚れだな。
枕を取って、隣に置いてくれた。枕を腰の下に置くだけであんなになるなんて、怖すぎる。
繋がったままなので、エリオネルが動き出すのがすぐわかった。
パチュンパチュンと秘部から水音がする。それが恥ずかしいけど、とても感じて、喉からひっきりなしに嬌声が漏れた。
「は、あんっ、あっ、ア」
エリオネルの動きが段々早くなって、追い込まれていく。
またキスしながら、器用に腰を打ち付けられて、何も考えられなかった。
「ん、んぅ、……あ、あっ」
気持ちいい。この時だけは、不安も何もない。
ただ満たされて、愛されているだけだ。
彼の動きが一層早くなって、達するのが近いのがわかる。俺もイきそうだ。
ぎゅぎゅっと繋がっているところを締めてしまって、二人同時に達した。
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