青い薔薇と金色の牡丹【BL】

水月 花音

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第五章【機械都市】

第八十六話 キスしながら

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 いっぱい擦られてる間に、後ろも暴かれる。エリオネルに跪かれて、何だか優越感を感じた。

「ん、……ふぅ」

「気持ち良さそう」

 脚のももを片手ずつで抱えて、エリオネルの邪魔にならないようにする。もうスカートは捲れ上がっていて、意味を成してなかった。

「いいっ、気持ちいい」

「可愛いよ、マリヤ」

「ああっ!」

 エリオネルが、俺のモノを口に含む。ぎゅっと手に力が入った。

 ジュプジュプとエリオネルの口に出たり入ったりする。彼はその間も、後ろを解す手は緩めなかった。

「も、挿れて」

 エリオネルが口を離すと、糸が引いてそれがすごく扇状的だった。

「挿れてほしい?」

「うん……」

「可愛い」

 ソファーに体を預けたまま、エリオネルが肉棒を出すのを眺める。

 自分でも期待して、中が疼くのがわかった。

「後ろ、ひくひくしてる」

「え?」

「マリヤのココ、挿れて欲しくて動いてるね?」

 ちゅくっと、人差し指を入れられて、初めてそんなことになってるのを知った。羞恥で体がカーッと熱くなる。

 あまりに恥ずかしくて、ソファーに縋るように後ろを向いた。

「だから、後ろからの方がエッチなんだけどな」

「言わないでっ……」

「恥ずかしがってるマリヤ、最高に可愛い」

 絶対わかって、言葉にしてるだろ。エリオネル、エッチの時いじわるになるの何なん?

「スカートも似合ってる」

「も、だまって」

「言葉で攻められるの、好きなくせに」

「んっ、……」

 否定できない。いつも甘々なエリオネルがいじわるになるの、好き。

「……好き」

 エリオネルの前では素直になれる。バカにしたり絶対しないから。

「あー!本当、何でそんなに可愛いの?!」

「可愛いって言われるのも好き」

「う……」

「エリオネル、だいすき」

 そう言うと、エリオネルが性急に挿入ってきた。

「んんっ」

「我慢できない」

 やっぱり大きい。中がエリオネルでいっぱいになって、ぎゅうぎゅうになってる。

「あ、……ん」

「中、暖かくて気持ち良い」

「あっ……、……は」

 ゆるゆると腰を動かされて、感じすぎてしまう。

「エリオネル、気持ちいいっ」

「私もすごく気持ち良いよ」

「はぅ……、あ……」

 ソファーの背もたれに縋りついて、左足はソファーの上に、右足は床についた状態で、後ろからエリオネルに穿たれた。
 ごちゅごちゅと良いところを擦られて堪らない。

「あんっ、あっ、は、……」

「マリヤ、エロすぎ」

「おくっ、もっとついてっ」

 エリオネルは器用に、良いところを擦りながら奥を突いてくれた。
 トントンと奥をノックされるのも堪らなく気持ちいい。

「は、あん、あっ」

「マリヤ、こっち向いて」

 体を反らせて後ろを向くと、キスされた。キュンキュンと中が疼いて、思いっきり締めつけてしまう。

「エリオネル、キスしながらしたい」

「わかった」

 エリオネルは抜けないようにゆっくり体勢を変えてくれて、そのまま俺を抱き上げた。

「わっ、エリオネル、この体勢っ」

「ん?これ?」

 ゆさゆさと揺さぶられて、死にそうになる。

「このまましようか?」

「あっ、むりっ」

「ふふ、わかったよ」

 エリオネルは軽く笑ったあと、ベッドに降ろしてくれた。
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