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第四章【学園都市】

第六十七話 続く旅

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「何で黒の王子なの?黒くなくない?」

「私が闇属性を使えるからじゃないかな」

「あー、そういうこと。でも、単属性じゃないんだね?水も使えるもんね?」

「うん、私は水と闇が主属性だよ」

「そうだったんだ」

「ははっ」

 いきなりエリオネルが笑い出す。どした?

「王子って言っても、闇が主属性だって言ってもマリヤは変わらないでいてくれるんだなと思って」

「あー、王族とか貴族とかピンとこないし、エリオネルはエリオネルでしょ?」

「マリヤ、愛してる」

 いきなりキスされて、ビックリしたけど嬉しい。
 太陽が沈んできて、綺麗な夕陽の中のキスだった。

 本当は、エリオネルと居るならこの世界の方がいいってわかってる。結婚できるし、子どもも望める。
 それなのに、地球を諦めきれないのは何でだろう……

「旅は続けるの?」

「うん。地球に帰る方法を見つけなきゃいけないし、万が一マリヤが残ってくれるなら、王位継承できる道がないか探りたいかな。マリヤが良いならだけど」

「俺の気持ちが変わるかはわからないけど、エリオネルに俺のせいで全部諦めさせたくないから、探ってくれて全然いい」

「本当?嫌じゃない?」

「うん。黙って探られるのは嫌だけど、ちゃんと言ってくれたから、全然いいよ」

 中途半端な感じになってるのは、俺が地球を諦めきれないからだし。もし、残ってもいいと思っても、エリオネルが全部諦めてたら意味がない。

「マリヤ、宿屋に帰ってもいい?」

 これは、したいということだな、と思って黙って頷いた。




 いつもと違う衣装に、不思議な気分がする。
 横たえられる時に、チャリ、と胸元で音がして、この男が一生自分のものになりたいのだと言っている事実に酷く興奮した。

「エリオネル、大好き」

「マリヤ、愛してるよ」

 好きと愛してるの差にクラクラする。申し訳ない気持ちと同時に優越感が頭をもたげた。

「マリヤ、すごいエロい表情してる……」

 エリオネルがゴクリと唾を飲み込む。そのまま自身の唇をペロリと舐めた。その艶かしさに、今度はこちらが息を呑んだ。

「エリオネルの方がえっちい」

 胸元を指でグリグリすると、エリオネルがしょうがないというように微笑んだ。その表情が大人っぽくて、ドキドキする。

 口を開くと、エリオネルがすぐにキスしてきた。
 やっぱり気持ちがいい。
 今日もいっぱいエリオネルのことを女の人たちが見てた。その人を独り占めできることが嬉しい。

「マリヤ、今日は触ってくれる?」

「ん?いいよ」

 エリオネルに横になってもらう。ズボンには、はち切れんばかりのモノがギリギリ収まっていた。
 紐を緩めてズボンのボタンを外す。下着を下げると、元気なモノが出てきた。

「エリオネル、いつも元気だよね」

「うっ……」

 いつも使われる謎の液体を左手に取る。ぬるーっと肉棒に塗りつけると、エリオネルが呻いた。

「気持ちいいの?まだちゃんと触ってないよ」

「気持ち、良い」

 優しくぎゅっと握る。右手で亀頭を撫でてみた。つるつるしてて、やっぱり俺とは違う形をしている。
 面白くて色々触っていたら、荒い息のエリオネルに止められた。

「扱いてくれる?」

「うん、こう?」

 両手でゆっくり上下に擦る。液体のせいで、ニチュニチュといやらしい音がしていた。
 エリオネルは俺の下で何かを我慢するように目をつぶっている。

「エリオネル、見てて。俺が扱いてるとこ」

「へ?」

 俺、エリオネルのこと攻めるのも好きかもしれない。自分で自分をやるのが好きじゃないだけで、エリオネルだけを攻めるのはとっても楽しかった。

「ふふ、すごくカタくておっきい」

「マリヤ、出ちゃうから!」

「いいよ、いっぱい出して」

 そう言って、手の動きを早くしてあげると、エリオネルは勢いよく射精した。勢いよすぎて、ちょっと口に掛かる。
 反射的にペロッと舐めたら、めっちゃ苦かった。

「まっず」

「マリヤ!出して!」

 布を渡されたけど、もう飲み込んでしまった後だった。
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