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第四章【学園都市】
第六十四話 別れ
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準備室でエリオネルに犯されてる事実に、ただただ興奮する。
皆の憧れの先生だったはずのエリオネルは、俺を犯すのに夢中になっていた。
「あ、アン、アッ、は」
パンパンという音が準備室に響いて、先生とセックスしてるという背徳感で、どうにかなりそうになる。
解された中は、擦られて熱くなり、エリオネルの雄をぎゅうぎゅう締めつけていた。
「いいっ?先生……っ」
「すごく、良い、…マリヤ、エロすぎ」
情欲に染まった顔に、雄臭い笑みを浮かべるエリオネルの方がエロすぎる。
穿たれる度に、中でイキそうになった。目の前がチカチカしている。
「イッちゃう…!」
「私も……」
興奮のせいか、二人とも早く絶頂を迎えた。
「大丈夫だった?」
エリオネルに次の授業の所まで連れてきてもらって、教室の前で別れた。アイオライトくんが出迎えてくれる。
「何が?」
「エリオネル先生怒ってたから」
「あー、もう大丈夫じゃないかな」
「1時間くらい帰ってこないから、心配したよ」
「あー」
顔が赤くなる。ヤッてましたなんて言えない。
「酷いことされたんじゃないなら良いんだ」
「酷……いことかな、アレ」
お仕置きは酷いことに入るのか……
「え?酷いことされたの?」
「いや、違う違う、大丈夫」
慌てて頭を振りながら、手で否定する。
「はあ、マリヤくんが僕を好きだったらよかったのに」
「アイオライトどんまい」
アーサーくんが話に入ってきて、アイオライトくんの肩を叩いた。その手を鬱陶しそうにアイオライトくんが払う。
「僕諦めてないけど」
「「え!?」」
「エリオネル先生に泣かされたら、僕にしときなね。いつでも待ってるから」
すっと、指を絡められて、顔が熱くなった。さっと指を引っ込める。また、お仕置きされたら敵わない。
「や、ありがと、でも、大丈夫」
「そっか。でも、何かあったら頼ってね」
「うん、ありがとう」
アイオライトくんみたいな友だちができて本当によかった。
帰り道、ラベット先輩に絡まれた。ずっと狙ってたのに!とか言ってて怖かったけど、アイオライトくんとアーサーくんが撃退してくれた。
「マリヤくん、本当に行っちゃうんだね」
「うん、ちょっと寂しい」
「これ、僕の情報カード。いつでも連絡してね」
情報カードを見てみると、名刺みたいな物だった。名前と実家、連絡手段などが書かれている。
「情報カード作れたら送るね」
「待ってる」
「はい、一応俺のも」
「ありがとう」
アーサーくんも渡してくれる。
「アイオライトくんも、アーサーくんも1週間ありがとう。おかげで楽しかった」
「僕も本当に楽しかったよ」
「俺も」
「バイバイ」
またね、とは言えなかった。地球に帰るかもしれないし。
また、どこかで会えたらいいな。
宿屋に帰ると、ドアの前にビオルナさんが立っていた。
「ビオルナさん、どうしたの?」
「別れの挨拶をしようと思ってな」
「え、行っちゃうの?」
「旅費もある程度貯まったから、稼ぎながら帰る」
「そっかー、あ、とりあえず入って?」
「いい、ここで。これ、困ったことがあったら連絡しな?」
情報カードではなく、手書きの紙を渡される。
「これから色々あるだろうけど、困ったらうちの村に来ればいいから」
「ありがとう、ビオルナさん。本当にありがとう」
感極まって抱きついてしまったが、優しく背中をポンポンしてくれた。失礼かもしれないけどビオルナさんとは男友だちみたいな感じで嬉しい。
この世界に来て、初めて会って、助けてくれたのがビオルナさんだった。
ビオルナさんが居なかったらエリオネルに会うこともなかったと思うと、涙が出てきた。そんな俺をビオルナさんは笑いながら慰めてくれる。
またな、と言いながら去って行く後ろ姿は、誰よりもカッコよかった。
皆の憧れの先生だったはずのエリオネルは、俺を犯すのに夢中になっていた。
「あ、アン、アッ、は」
パンパンという音が準備室に響いて、先生とセックスしてるという背徳感で、どうにかなりそうになる。
解された中は、擦られて熱くなり、エリオネルの雄をぎゅうぎゅう締めつけていた。
「いいっ?先生……っ」
「すごく、良い、…マリヤ、エロすぎ」
情欲に染まった顔に、雄臭い笑みを浮かべるエリオネルの方がエロすぎる。
穿たれる度に、中でイキそうになった。目の前がチカチカしている。
「イッちゃう…!」
「私も……」
興奮のせいか、二人とも早く絶頂を迎えた。
「大丈夫だった?」
エリオネルに次の授業の所まで連れてきてもらって、教室の前で別れた。アイオライトくんが出迎えてくれる。
「何が?」
「エリオネル先生怒ってたから」
「あー、もう大丈夫じゃないかな」
「1時間くらい帰ってこないから、心配したよ」
「あー」
顔が赤くなる。ヤッてましたなんて言えない。
「酷いことされたんじゃないなら良いんだ」
「酷……いことかな、アレ」
お仕置きは酷いことに入るのか……
「え?酷いことされたの?」
「いや、違う違う、大丈夫」
慌てて頭を振りながら、手で否定する。
「はあ、マリヤくんが僕を好きだったらよかったのに」
「アイオライトどんまい」
アーサーくんが話に入ってきて、アイオライトくんの肩を叩いた。その手を鬱陶しそうにアイオライトくんが払う。
「僕諦めてないけど」
「「え!?」」
「エリオネル先生に泣かされたら、僕にしときなね。いつでも待ってるから」
すっと、指を絡められて、顔が熱くなった。さっと指を引っ込める。また、お仕置きされたら敵わない。
「や、ありがと、でも、大丈夫」
「そっか。でも、何かあったら頼ってね」
「うん、ありがとう」
アイオライトくんみたいな友だちができて本当によかった。
帰り道、ラベット先輩に絡まれた。ずっと狙ってたのに!とか言ってて怖かったけど、アイオライトくんとアーサーくんが撃退してくれた。
「マリヤくん、本当に行っちゃうんだね」
「うん、ちょっと寂しい」
「これ、僕の情報カード。いつでも連絡してね」
情報カードを見てみると、名刺みたいな物だった。名前と実家、連絡手段などが書かれている。
「情報カード作れたら送るね」
「待ってる」
「はい、一応俺のも」
「ありがとう」
アーサーくんも渡してくれる。
「アイオライトくんも、アーサーくんも1週間ありがとう。おかげで楽しかった」
「僕も本当に楽しかったよ」
「俺も」
「バイバイ」
またね、とは言えなかった。地球に帰るかもしれないし。
また、どこかで会えたらいいな。
宿屋に帰ると、ドアの前にビオルナさんが立っていた。
「ビオルナさん、どうしたの?」
「別れの挨拶をしようと思ってな」
「え、行っちゃうの?」
「旅費もある程度貯まったから、稼ぎながら帰る」
「そっかー、あ、とりあえず入って?」
「いい、ここで。これ、困ったことがあったら連絡しな?」
情報カードではなく、手書きの紙を渡される。
「これから色々あるだろうけど、困ったらうちの村に来ればいいから」
「ありがとう、ビオルナさん。本当にありがとう」
感極まって抱きついてしまったが、優しく背中をポンポンしてくれた。失礼かもしれないけどビオルナさんとは男友だちみたいな感じで嬉しい。
この世界に来て、初めて会って、助けてくれたのがビオルナさんだった。
ビオルナさんが居なかったらエリオネルに会うこともなかったと思うと、涙が出てきた。そんな俺をビオルナさんは笑いながら慰めてくれる。
またな、と言いながら去って行く後ろ姿は、誰よりもカッコよかった。
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