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第三章【旅路】

第三十九話 悪戯

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 それからしばらくして、悪魔が出るという村にやってきた。
 先遣隊を出してわかったのは、やはり俺が近づくと下級悪魔は消えてしまうということだった。

 2kmくらいの地点で、村に向かって一人で歩いて行くという検証を行ったら、見事に消えてしまったのだという。
 そして、なぜか逃げようとするのではなく、俺の方に向けて向かってくるようにして消えたらしい。それがなぜだかはわからないようだった。


「マリヤ、早く遮断の魔道具作ってもらうから待ってて」

 いつものように夜寝る前にキスしていると、エリオネルが苦しげに呟いた。
 遮断?あ、ウィラちゃんが使ってたみたいなやつかな?

「何ー?エリオネルのえっち」

「!……そうだよ、マリヤともっと触れ合いたい」

 カーッと赤くなったエリオネルがそんなこというもんだから、可愛くて仕方ない。わかっていたけど、エリオネルはキスだけで勃ってしまうみたいだった。

 今はベッドの上で、エリオネルに乗ってるからよくわかる。
 何だか、無性に可愛く思えて、イタズラをしたくなった。

「ふーん、ここ?」

 硬くなってるエリオネルの部分を、腰の辺りで擦るように刺激する。

「わ!何やってるの、マリヤ!」

「ちょ、しー」

 真っ赤になったエリオネルが大きな声を出してしまった。口に指を当てて“しー”とやると、エリオネルは片手で口を塞いで、コクコクと頷く。

 そんなエリオネルに、嗜虐しぎゃく心をくすぐられる。

 左手を曲げて体重をかけ、少しだけ体を浮かせると、俺と大事な部分が離れたエリオネルは、ホッとしたように息をついた。

「!!」

 そんなエリオネルのそそり立つ部分を、右手でなぞる。エリオネルがビクンッと全身で反応した。

 俺と同じだけど、俺よりかなり大きなソレに、ちょっとだけムカつく。でも、気持ち悪さはなくて、状況もあるのかただただ興奮した。

「気持ちいい?」

 エリオネルの耳元で囁くと、ガッと右手を掴まれた。やばい、調子に乗ったかな?と思ったら、腕を引っ張られて、体が回転する。気づいたら、ギラギラした目をしたエリオネルが俺の上に居た。

「アリアム?2時間くらい野営から離れてて、全員」

(え!?そんなんアリ!?)

 左耳を押さえたエリオネルが通信を終えると、顎を掴まれてキスされる。

「ちょ、…エリ…オ…ネル」

 息つく暇もないくらい深いキスをされて、息も絶え絶えになった。そんな俺を見下ろしたエリオネルの座った目にゾクゾクする。

 そんな表情もできたのか、と感心しているとお返しとばかりにまだ半分柔らかい中心を触られた。
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