bathroom【BL】

水月 花音

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 お母さんにメールしたらあっさりOKが出て。
 ご飯食べたから、お風呂に入ろうと思ったんだけど。

「右京さん」

「ダメ」

「一緒に入ろうよ~」

「絶対ダメ」

「な~んで~?」

 右京さんの裸見たい!
 何で一緒に入ってくれないの?

 僕が右京さんのこと好きってのは、バレてないと思うんだよね。

「男同士なのに~!」

「いや…、まあそうだけど」

 右京さん困ってるけど、譲れないんだから!

「僕、右京さんの背中流したい」

「う……」

 服の裾をちょこんとつまんで、うるうる上目使い。
 右京さんの弱点は知ってるんだから!

「ね、だめ……?」

 あ……首が痛い。
 右京さん身長が高すぎるから。

「……わ、わかったから。その顔やめて」

 頬がほんのり赤くなってて、めちゃくちゃ可愛い!

 キュンってした、キュンって!

 何はともあれ、右京さんの裸。堪能したいと思います。




「右京さん、僕洗ってあげるね」

 なんだかんだ言いながら、お風呂場まで来た。

(どうしたら、こんなに筋肉つくんだろ…)

 太い腕に、大きな背中。
 はあ…、やっぱり好きだなぁ。
 女の子だったら、こうやってお風呂に入ることもなかったし、これはこれでいいのかな。

「綾兎、良い、自分でやるから」

 背中を洗ってただけなのに、右京さんに拒否られた。

 もー!

 ちょっとくらい、いいじゃんかぁ!

「ダメ。まだ前洗ってないもーん」

 こうなったら、ぜーんぶ洗ってやるんだから!

「え!?ちょ、前はいいって」

 前に回ったら、焦った右京さんに両手を掴まれた。

 ちょっと!

「右京さん……、恥ずかしい……」

 両手を押さえられてるから、乳首とか下が右京さんの前に晒されてる。

 うう、ヤバい。反応しそう。
 さすがに恥ずかしいよ!

「う、右京さん?」

 黙って凝視されると、恥ずかしすぎて死ねるんですけど。

 視線が、乳首から下にゆっくりと下がった。

 な、何でそんなに見るの!?

「やぁ……」

「ごめん!」

 我に返ったらしい右京さんは、すぐに手を離してくれたけど。
 タオルを掛けたところが、盛り上がってた。
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