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第7章:海竜の洞窟と美人漁師編
第1話:ロースシュタイン家の招待
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サラマンダーとの闘いからしばらく休養し、完全回復した俺は仲間たちと共に、ヴィヴィの店を訪れていた。
「おおっー!! やってくれると思っていたよー!! レオくんー!!」
小さい体で、はしゃぎながら俺に飛びついてくるヴィヴィ。
その手には、先ほど手渡した依頼の品『小火竜涎香』が握られていた。
凹凸の無い身体ゆえ、感触はあまり無いが、女の子の甘い香りが漂ってきて戸惑ってしまう。
「ま、まあまあ、ちょっと落ち着こう」
「いーや! 落ち着いてられないね!! これを手に入れるのがどれほど難しいか!! 何人の冒険者に頼んだか、もう数えられないよー!」
制止を聞かず、興奮気味で飛び跳ねるヴィヴィ。
「ん? ちょっと待て。小火竜涎香は俺たちが『梟の宿り木』を利用したのを承認させるものだったんじゃなかったか?」
「あ、やば……」
俺の言葉に、口元を抑えるヴィヴィ。
「はぁ……ヴィヴィ様。もう、この際ですから白状してしまいましょう?」
後ろに控えるライオンの獣人ロズベルの言葉に「うぅ」と声を漏らしてヴィヴィが言葉を紡ぐ。
「い、いや。君たちが『梟の宿り木』を利用するための免罪符っていうのは間違ってないんだ。だけど、ほら……ボクってお茶目だからさ、その他にも年寄連中から睨まれることを沢山してきているわけで……つまり、その……」
「自分が今までやってきたことの清算のために、その品を求めていたと?」
「う……うぅ……はい……面目ない」
俺がじろりと見ると、小さく頷くヴィヴィ。
「ま、まあまあ! いいじゃない! 結果的にあたしたちはかなり助かったんだしさ!」
「そ、そうだ! ヴィヴィ殿のお陰で、灼炎の祠も攻略できたしな」
リズとキアラが縮こまってるヴィヴィに助け舟をだす。
「はぁ……俺も、怒っているわけじゃないよ。ただ、そういうことなら、最初からそう言ってくれれば良かったのにと思ってさ」
「しょ、商人の悪い癖だよねー……損得でしか相手を推し量れないから、色々と腹を隠しちゃったりしてー……」
俺の言葉に、指をツンツンと合わせるヴィヴィ。
「ま、まー、ということで、小火竜涎香のお礼は、ちゃんと奮発しちゃうからさ!」
「ん? お礼は先に貰っただろ? 古本屋を使わせてもらった」
「それは、ただの先行投資のつもりだったんだよ! 小火竜涎香はそんなに安い品じゃないんだよ!? ちゃんと依頼達成料として、お金を払うさ!」
そう言って、ヴィヴィは札束を差し出してきた。
「100万Gある。レオくんも危険な目に遭ったみたいだし、ボクもこれで商会でのメンツが保てる。諸々のお礼を含めた金額だよ!」
可愛くウインクしてくるヴィヴィ。
小火竜涎香のギルドでの査定額は約30万G。
今回差し出されたのは、その三倍以上の額だ。
断ろうとも思ったが、ロズベルに「依頼達成料を受け取るのも冒険者の仕事のうちですぞ」と諭され、受け取って店を後にした。
「本当に良かったのかしら、あんなに貰っちゃって……」
帰り道、セーラが少し困ったように首をかしげる。
「ん……問題ない……商人やギルド、裏社会……全部が全部善意で回っているわけじゃない……恩を売ったり買ったりして動いてる……ヴィヴィの顔を立てるためにも、あのお金は貰って正解……」
普段はこういうことに無関心なシレイドが核心めいた事を言う。
元々、そういうアンダーグラウンドの世界にいた彼女だからこそ理解できる考え方なのだろう。
「さて、とりあえず抱えている用件は終わったけど『海竜の洞窟』への移動はどうしようか?」
この二週間で、『海竜の洞窟』の大体の情報は掴んだ。
一つが『海竜の洞窟』はここから南の港町ポートルート付近に位置しており、そこをしばらく拠点として活動するのが良いということ。
ポートルートへは丸一日移動にかかるということ。
海沿いということで、ここらではまず見ない水棲の魔物が多数いるということだ。
「あたしはいつでも行けるぞ、早く戦いたくてウズウズしてるんだ!」
「んー、じゃあ明日くらいでいいんじゃない?」
俺の言葉に、ロウナとリズが反応する。
と、その時——。
「レオくんたち! 久しぶり!」
呼ばれた方を見ると、見知った顔がいた。
茶色いロングヘアーに銀色の鎧……クラン『赤の女王』の団長、ハルカだ。
「ハルカ! 久しぶり!」
「久しぶりだね! ハルカ!」
「ん……元気そうでよかった」
「おお! ハルカ! 仲間も元気か?」
「ハルカさん! お久しぶりです」
俺に続いてリズたちも挨拶する。
新入りのロウナもハテナマークを浮かべながらぺこりとお辞儀する。
「いやいやー、ちょうどレオくんたちの宿屋に向かおうと思っていたんだよ!」
「そうだったのか。何か用でもあったか?」
「うん! キブラとの一件がようやく片付いてねー! それで、ロースシュタイン家に事情説明のために一度顔を出してほしいって言われてて。レオくんと、できればセーラも一緒に」
「俺と、セーラが?」
「うん。あの事件の重要参考人だからね、あたしとレオくんとセーラは」
なるほど。
キブラを倒した冒険者のトップ二人と、キブラに服従させられていた当事者か。
大丈夫だろうか。仮にも、親族を陥れた冒険者なんだが。
「そんな不安がらなくても大丈夫だよ! キブラと違って、ロースシュタイン家の当主と長男は優れた人格の持ち主だって評判だし、いざとなったら、あたしが二人を護るしさ」
不安そうな俺たちを見てハルカが慌てて言う。
セーラを見ると、やや不安げながらもしっかりと頷いてくれる。
ここで逃げても、後々さらに面倒なことになりそうだ。
嫌なことは早く終わらせておくに限る。
「分かった。一緒にロースシュタイン家に行こう。リズたちは先に宿に戻っててくれ」
「う……うん」
俺の言葉に、やや不安げに答えるリズ。
「ありがと、ごめんね。大丈夫だよ、そんなに長くはかからないはずだから」
ハルカはそんなリズたちにそう言葉をかける。
そうして、俺とセーラはハルカに連れられて、ロースシュタイン家へと向かった。
「おおっー!! やってくれると思っていたよー!! レオくんー!!」
小さい体で、はしゃぎながら俺に飛びついてくるヴィヴィ。
その手には、先ほど手渡した依頼の品『小火竜涎香』が握られていた。
凹凸の無い身体ゆえ、感触はあまり無いが、女の子の甘い香りが漂ってきて戸惑ってしまう。
「ま、まあまあ、ちょっと落ち着こう」
「いーや! 落ち着いてられないね!! これを手に入れるのがどれほど難しいか!! 何人の冒険者に頼んだか、もう数えられないよー!」
制止を聞かず、興奮気味で飛び跳ねるヴィヴィ。
「ん? ちょっと待て。小火竜涎香は俺たちが『梟の宿り木』を利用したのを承認させるものだったんじゃなかったか?」
「あ、やば……」
俺の言葉に、口元を抑えるヴィヴィ。
「はぁ……ヴィヴィ様。もう、この際ですから白状してしまいましょう?」
後ろに控えるライオンの獣人ロズベルの言葉に「うぅ」と声を漏らしてヴィヴィが言葉を紡ぐ。
「い、いや。君たちが『梟の宿り木』を利用するための免罪符っていうのは間違ってないんだ。だけど、ほら……ボクってお茶目だからさ、その他にも年寄連中から睨まれることを沢山してきているわけで……つまり、その……」
「自分が今までやってきたことの清算のために、その品を求めていたと?」
「う……うぅ……はい……面目ない」
俺がじろりと見ると、小さく頷くヴィヴィ。
「ま、まあまあ! いいじゃない! 結果的にあたしたちはかなり助かったんだしさ!」
「そ、そうだ! ヴィヴィ殿のお陰で、灼炎の祠も攻略できたしな」
リズとキアラが縮こまってるヴィヴィに助け舟をだす。
「はぁ……俺も、怒っているわけじゃないよ。ただ、そういうことなら、最初からそう言ってくれれば良かったのにと思ってさ」
「しょ、商人の悪い癖だよねー……損得でしか相手を推し量れないから、色々と腹を隠しちゃったりしてー……」
俺の言葉に、指をツンツンと合わせるヴィヴィ。
「ま、まー、ということで、小火竜涎香のお礼は、ちゃんと奮発しちゃうからさ!」
「ん? お礼は先に貰っただろ? 古本屋を使わせてもらった」
「それは、ただの先行投資のつもりだったんだよ! 小火竜涎香はそんなに安い品じゃないんだよ!? ちゃんと依頼達成料として、お金を払うさ!」
そう言って、ヴィヴィは札束を差し出してきた。
「100万Gある。レオくんも危険な目に遭ったみたいだし、ボクもこれで商会でのメンツが保てる。諸々のお礼を含めた金額だよ!」
可愛くウインクしてくるヴィヴィ。
小火竜涎香のギルドでの査定額は約30万G。
今回差し出されたのは、その三倍以上の額だ。
断ろうとも思ったが、ロズベルに「依頼達成料を受け取るのも冒険者の仕事のうちですぞ」と諭され、受け取って店を後にした。
「本当に良かったのかしら、あんなに貰っちゃって……」
帰り道、セーラが少し困ったように首をかしげる。
「ん……問題ない……商人やギルド、裏社会……全部が全部善意で回っているわけじゃない……恩を売ったり買ったりして動いてる……ヴィヴィの顔を立てるためにも、あのお金は貰って正解……」
普段はこういうことに無関心なシレイドが核心めいた事を言う。
元々、そういうアンダーグラウンドの世界にいた彼女だからこそ理解できる考え方なのだろう。
「さて、とりあえず抱えている用件は終わったけど『海竜の洞窟』への移動はどうしようか?」
この二週間で、『海竜の洞窟』の大体の情報は掴んだ。
一つが『海竜の洞窟』はここから南の港町ポートルート付近に位置しており、そこをしばらく拠点として活動するのが良いということ。
ポートルートへは丸一日移動にかかるということ。
海沿いということで、ここらではまず見ない水棲の魔物が多数いるということだ。
「あたしはいつでも行けるぞ、早く戦いたくてウズウズしてるんだ!」
「んー、じゃあ明日くらいでいいんじゃない?」
俺の言葉に、ロウナとリズが反応する。
と、その時——。
「レオくんたち! 久しぶり!」
呼ばれた方を見ると、見知った顔がいた。
茶色いロングヘアーに銀色の鎧……クラン『赤の女王』の団長、ハルカだ。
「ハルカ! 久しぶり!」
「久しぶりだね! ハルカ!」
「ん……元気そうでよかった」
「おお! ハルカ! 仲間も元気か?」
「ハルカさん! お久しぶりです」
俺に続いてリズたちも挨拶する。
新入りのロウナもハテナマークを浮かべながらぺこりとお辞儀する。
「いやいやー、ちょうどレオくんたちの宿屋に向かおうと思っていたんだよ!」
「そうだったのか。何か用でもあったか?」
「うん! キブラとの一件がようやく片付いてねー! それで、ロースシュタイン家に事情説明のために一度顔を出してほしいって言われてて。レオくんと、できればセーラも一緒に」
「俺と、セーラが?」
「うん。あの事件の重要参考人だからね、あたしとレオくんとセーラは」
なるほど。
キブラを倒した冒険者のトップ二人と、キブラに服従させられていた当事者か。
大丈夫だろうか。仮にも、親族を陥れた冒険者なんだが。
「そんな不安がらなくても大丈夫だよ! キブラと違って、ロースシュタイン家の当主と長男は優れた人格の持ち主だって評判だし、いざとなったら、あたしが二人を護るしさ」
不安そうな俺たちを見てハルカが慌てて言う。
セーラを見ると、やや不安げながらもしっかりと頷いてくれる。
ここで逃げても、後々さらに面倒なことになりそうだ。
嫌なことは早く終わらせておくに限る。
「分かった。一緒にロースシュタイン家に行こう。リズたちは先に宿に戻っててくれ」
「う……うん」
俺の言葉に、やや不安げに答えるリズ。
「ありがと、ごめんね。大丈夫だよ、そんなに長くはかからないはずだから」
ハルカはそんなリズたちにそう言葉をかける。
そうして、俺とセーラはハルカに連れられて、ロースシュタイン家へと向かった。
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