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第6章:灼炎の祠と銀狼獣人編
第32話:天界の不穏
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「ふぅ、今回も交信作業終了です~」
メルヴィーナは額の汗をぬぐい、自らが作った世界アルティナを眺める。
転生者の数は多くない。
ましてや、性的接触の無い相手と初めてアバンチュールを繰り広げる転生者は日々、少数である。
だが、下界との交信というのはそれなりに女神の力を消費する作業なのであった。
「私の助言で少しでも、転生者さんが善行を積んでくれればいいのですが……そして少しでも『種』が減ってくれれば……」
転生者が正しい方向に世界を動かそうとすることで、蠢く悪意や瘴気というものがいくらか減ることが分かっている。
魔物を倒したり、邪心のある者をこらしめたりだけではない、単なる畑仕事で大地を潤したり、商売で経済を回すことまで正の作用として世界に働くのだ。
もちろん、冒険者がもたらす正の作用が一番大きい。
だが、運悪く戦いに向かない低い適性を引き当ててしまった者たちもいる。
そんな彼らに対しても、放置することなくメルヴィーナは声をかけ続けているのである。
それは、メルヴィーナ自身、転生者を含めたすべての住民たちを愛しているからであった。
「さーて、紅茶でも飲みましょうかねー」
そんな時、家の扉がノックされる。
「お客さんでしょうか……? はーい、今開けまーす」
ドアを開けるとそこには、一人の男神が立っていた。
くりくりとしたオレンジ色のくせっ毛、くっきりとした端正な顔立ち、シンプルながらどこか高貴な雰囲気を醸し出すガウンを着ている。
弟のアブラングレーである。
「やあ、姉さん。遊びに来たよ」
屈託のない笑顔を浮かべて、手を上げて挨拶をするアブラングレー。
「まあ、アブラン! いらっしゃい! ちょうど紅茶を入れようと思っていたのです。どうぞ、入って入って!」
メルヴィーナはアブラングレーを家に招き入れ、椅子に座らせる。
「お、世界の様子を見ていたんだね」
目の前で浮遊して、くるくる回っている球体を見つめてアブラングレーは言う。
「そうなの。転生者との交信をしていたところで」
「あー、確か『種』が湧いてしまったんだったね。様子はどうだい?」
「まだ何とも。今のところ『開花』したものはないから、頑張って正の力で消滅させなきゃ」
「そっか。きっと大丈夫だよ。アルティナはきっとね」
慈しむような柔らかい笑みを浮かべるアブラングレー。
「うん、ありがとう……」
そんな彼の心遣いに、メルヴィーナは感謝する。
「そうだ! 紅茶を入れましょう! ちょっと待っててくださいね!」
そう言って、メルヴィーナは奥の台所に引っ込んだ。
その瞬間、アブラングレーの顔から、笑顔が消える。
そして、目の前の世界アルティナを睨むように観察する。
「ちっ……まだ『開花』してねえのか……うざってぇな。くそっ……しかも、前よりも種が減ってるじゃねえか……しぶてぇゴミ共だ。仕方ねぇ……追加で『種』を撒くしかないか……」
そう。何を隠そう、このアブラングレーこそ、アルティナに『種』を撒いた張本人であった。
「あぁ……前にメルヴィーナ姉さんの世界を『種』で潰してやった時は興奮したなぁ……!! 朽ち果てた世界を抱きしめながら、苦痛に歪む表情で涙を流すあの顔!! 何度見ても、女神のあの顔はたまんねぇ……!!」
アブラングレーは邪悪な笑みを浮かべて、悦に浸る。
天界において、他の者が創った世界に影響を及ぼすことは許されていない。
ましてや、世界を破壊する行為など。
メルヴィーナの転生作業は、元の世界で死んだ魂を使っているものなので、例外的に許されているだけだ。
実際は転生作業自体も、あまり推奨されない。
それほど、他の神の領域を侵犯するのは重罪なのだ。
だが、このアブラングレーは自らの癖を満たすために、平気でその領域を踏みにじる神であった。
アブラングレーは自らの指先を擦り合わせて、いくつかの『種』を作り出す。
『種』は悪意や瘴気を用いなければ作れないが、根が邪悪なアブラングレーには容易いことだった。
「さーて、『種』の追加だ……!! ぞんぶんに暴れまわって世界を壊してくれよ……!! そして、女神が悲しみに歪む顔を俺に見せてくれ!!」
アブラングレーが『種』をアルティナに落とそうとした、その瞬間——!
「紅茶出来ましたよー!!」
メルヴィーナが台所から戻ってくる。
「うおぁあわ!? 姉さん!!」
「は、はい……ど、どうしましたか? そんなに慌てて……」
「い、いや、何でもない!! そ、そうだ!! 俺、大事な用があるのを忘れてた! すぐに帰らなきゃ!! そ、それじゃ!!」
突然のメルヴィーナの登場に、アブラングレーは慌てふためき、家を出て行こうとする。
その時——。
「おーす! 遊びに来たぞー! メルヴィーナ!」
「言葉遣いが悪いですよ……ウル」
ウルラウールとディアナミーアが訪ねてくる。
「お? アブランじゃん。どしたの?」
「い、いや。たまたま遊びに来てて、今、帰るところ……それじゃ、またね、姉さんたち!!」
ウルラウールの問いかけに慌てながらメルヴィーナの家を去っていくアブラングレー。
「なんだ? あいつ……」
「さあ。突然、用があると言って、帰ってしまいました。紅茶を入れたのに」
メルヴィーナたちも呆気に取られている。
「ん? 何かしら、これ……? アブランの落とし物……?」
ディアナミーアが床でキラキラ光る水色の小石を拾い上げる。
「おい……これ……!!」
「まさか……」
ウルラウールとディアナミーアの表情が青ざめる。
「ん? どうしましたか? ウル、ディアナ?」
「悪い。急用ができた! また来る!! 行くぞ、ディアナ!!」
「ええ!! ごめんなさいね! メルヴィ! 事情は、ちゃんと分かってから話すから!!」
メルヴィーナの言葉に答えることなく、ウルラウールとディアナミーアは去っていった。
「はぁ……紅茶、どうしましょう……」
困った表情を浮かべるメルヴィーナ。
天界に孕んだ僅かな疑念が少しずつ形を現し始めるのだった。
メルヴィーナは額の汗をぬぐい、自らが作った世界アルティナを眺める。
転生者の数は多くない。
ましてや、性的接触の無い相手と初めてアバンチュールを繰り広げる転生者は日々、少数である。
だが、下界との交信というのはそれなりに女神の力を消費する作業なのであった。
「私の助言で少しでも、転生者さんが善行を積んでくれればいいのですが……そして少しでも『種』が減ってくれれば……」
転生者が正しい方向に世界を動かそうとすることで、蠢く悪意や瘴気というものがいくらか減ることが分かっている。
魔物を倒したり、邪心のある者をこらしめたりだけではない、単なる畑仕事で大地を潤したり、商売で経済を回すことまで正の作用として世界に働くのだ。
もちろん、冒険者がもたらす正の作用が一番大きい。
だが、運悪く戦いに向かない低い適性を引き当ててしまった者たちもいる。
そんな彼らに対しても、放置することなくメルヴィーナは声をかけ続けているのである。
それは、メルヴィーナ自身、転生者を含めたすべての住民たちを愛しているからであった。
「さーて、紅茶でも飲みましょうかねー」
そんな時、家の扉がノックされる。
「お客さんでしょうか……? はーい、今開けまーす」
ドアを開けるとそこには、一人の男神が立っていた。
くりくりとしたオレンジ色のくせっ毛、くっきりとした端正な顔立ち、シンプルながらどこか高貴な雰囲気を醸し出すガウンを着ている。
弟のアブラングレーである。
「やあ、姉さん。遊びに来たよ」
屈託のない笑顔を浮かべて、手を上げて挨拶をするアブラングレー。
「まあ、アブラン! いらっしゃい! ちょうど紅茶を入れようと思っていたのです。どうぞ、入って入って!」
メルヴィーナはアブラングレーを家に招き入れ、椅子に座らせる。
「お、世界の様子を見ていたんだね」
目の前で浮遊して、くるくる回っている球体を見つめてアブラングレーは言う。
「そうなの。転生者との交信をしていたところで」
「あー、確か『種』が湧いてしまったんだったね。様子はどうだい?」
「まだ何とも。今のところ『開花』したものはないから、頑張って正の力で消滅させなきゃ」
「そっか。きっと大丈夫だよ。アルティナはきっとね」
慈しむような柔らかい笑みを浮かべるアブラングレー。
「うん、ありがとう……」
そんな彼の心遣いに、メルヴィーナは感謝する。
「そうだ! 紅茶を入れましょう! ちょっと待っててくださいね!」
そう言って、メルヴィーナは奥の台所に引っ込んだ。
その瞬間、アブラングレーの顔から、笑顔が消える。
そして、目の前の世界アルティナを睨むように観察する。
「ちっ……まだ『開花』してねえのか……うざってぇな。くそっ……しかも、前よりも種が減ってるじゃねえか……しぶてぇゴミ共だ。仕方ねぇ……追加で『種』を撒くしかないか……」
そう。何を隠そう、このアブラングレーこそ、アルティナに『種』を撒いた張本人であった。
「あぁ……前にメルヴィーナ姉さんの世界を『種』で潰してやった時は興奮したなぁ……!! 朽ち果てた世界を抱きしめながら、苦痛に歪む表情で涙を流すあの顔!! 何度見ても、女神のあの顔はたまんねぇ……!!」
アブラングレーは邪悪な笑みを浮かべて、悦に浸る。
天界において、他の者が創った世界に影響を及ぼすことは許されていない。
ましてや、世界を破壊する行為など。
メルヴィーナの転生作業は、元の世界で死んだ魂を使っているものなので、例外的に許されているだけだ。
実際は転生作業自体も、あまり推奨されない。
それほど、他の神の領域を侵犯するのは重罪なのだ。
だが、このアブラングレーは自らの癖を満たすために、平気でその領域を踏みにじる神であった。
アブラングレーは自らの指先を擦り合わせて、いくつかの『種』を作り出す。
『種』は悪意や瘴気を用いなければ作れないが、根が邪悪なアブラングレーには容易いことだった。
「さーて、『種』の追加だ……!! ぞんぶんに暴れまわって世界を壊してくれよ……!! そして、女神が悲しみに歪む顔を俺に見せてくれ!!」
アブラングレーが『種』をアルティナに落とそうとした、その瞬間——!
「紅茶出来ましたよー!!」
メルヴィーナが台所から戻ってくる。
「うおぁあわ!? 姉さん!!」
「は、はい……ど、どうしましたか? そんなに慌てて……」
「い、いや、何でもない!! そ、そうだ!! 俺、大事な用があるのを忘れてた! すぐに帰らなきゃ!! そ、それじゃ!!」
突然のメルヴィーナの登場に、アブラングレーは慌てふためき、家を出て行こうとする。
その時——。
「おーす! 遊びに来たぞー! メルヴィーナ!」
「言葉遣いが悪いですよ……ウル」
ウルラウールとディアナミーアが訪ねてくる。
「お? アブランじゃん。どしたの?」
「い、いや。たまたま遊びに来てて、今、帰るところ……それじゃ、またね、姉さんたち!!」
ウルラウールの問いかけに慌てながらメルヴィーナの家を去っていくアブラングレー。
「なんだ? あいつ……」
「さあ。突然、用があると言って、帰ってしまいました。紅茶を入れたのに」
メルヴィーナたちも呆気に取られている。
「ん? 何かしら、これ……? アブランの落とし物……?」
ディアナミーアが床でキラキラ光る水色の小石を拾い上げる。
「おい……これ……!!」
「まさか……」
ウルラウールとディアナミーアの表情が青ざめる。
「ん? どうしましたか? ウル、ディアナ?」
「悪い。急用ができた! また来る!! 行くぞ、ディアナ!!」
「ええ!! ごめんなさいね! メルヴィ! 事情は、ちゃんと分かってから話すから!!」
メルヴィーナの言葉に答えることなく、ウルラウールとディアナミーアは去っていった。
「はぁ……紅茶、どうしましょう……」
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