112 / 285
第4章:エルゼリアと無骨なエルフ騎士編
第29話:リザードマンの尻尾
しおりを挟む
出ない! 出ない! 出ない! 出ないぃいいいい!
転生前にハマっていたRPGで、モンスターからのドロップアイテムが出ずに無意味に町の近くをウロウロしまくっていた記憶がよみがえる。
リザードマンを倒せど倒せど、尻尾が小さい! 細い! 無い! という散々な結果に終わっていた。
もちろん、三階層を進むことを第一目標にしているが、サブ目標である『リザードマンの尻尾』は未だに入手できずにいる。
幸い、リザードマン自体は接近戦でも魔法でも簡単に倒せるが、ここまで出ないと精神的にくるものがある。
ついでに、外道であるインプとマッドドールも出現するので、ストレスがマッハだ。
「ふむぅ……ここまで手に入りにくいとはなぁ……」
「レア素材の入手率は魔物によって違うはずだからねー。ホーンラビットみたいに簡単にはいかないね」
満身創痍の俺の横で、キアラとリズが話している。
なるほどなぁ。例の貴族がこの素材をふっかけてきた理由が分かる。
ここまで手に入らないんだから、持っている者も少ないだろう。
いや、諦めるわけにはいかない!
「行くぞ! 何が何でも手に入れる!!」
「「「おー!!」」」
半ばヤケになっている俺の号令に、三人が元気よく応える。
進んで、倒して、進んで、倒して、進んで、倒して、進んで、倒してを繰り返す。
「三階層も、もうほとんど未踏部分が無いみたいだねぇ」
『マッピング』しているリズが教えてくれる。
彼女の脳内には、洞窟の正確な地図が展開されている。
『いざないの洞窟』は全三階層のダンジョンだ。
リズが言うなら、もうそろそろボス部屋だろう。
洞窟踏破は目の前と言ったところだが……。
どうしてもボニーの依頼は達成してあげたい。
さもなくば、彼女は傲慢貴族の夫人にならなければいけない。
それが嫌だから、俺に今回のことを依頼してきたんだろうし。
『好きでもない相手と無理矢理結婚させられる』なんてことを受け入れなきゃいけない、そんなの可哀想すぎるからな。
「リズ。同じところをグルグル回ることはできるか?」
「ん? うん! できるよ!」
「悪いな、それじゃあ頼む。一旦、進むのをやめる」
「ふふふ……分かったわ。やっぱり、レオは優しい冒険者ね……♪」
俺の言葉にリズがニンマリと笑う。
「なんだ? それ?」
「んーん、何でもない♪」
なぜか上機嫌のリズが先導して、俺たちは三階層をグルグルと回り続けて戦闘を繰り返す。
そして、遂に——!!
「お! レオ! あのリザードマン、尻尾でかいぞ!!」
「おー……太い尻尾……丸太みたい……!」
キアラが指さす先に、リザードマンが一匹。
チロチロと舌を出しながらこちらをギロリと睨んでいる。
太い! 尻尾が……太い!!
「ダラッシャアアアッ!! ヒャッハアアァァ!!」
興奮しまくった俺は、リザードマンに飛びかかり、一気に袈裟斬りにする。
「……ご主人様……山賊みたい……」
「あははー……完全にハイになっちゃってるねー」
彼女たちに若干、白い目で見られつつ尻尾を剥ぎ取る。
名前:リザードマンの尻尾
素材ランク:A+
説明:リザードマンの立派な尻尾。長い年月をかけて大きくなる。素材として扱える尻尾は希少。高級食材として使われる。
やった……! 長かった……!
一日の大半をつぎ込んでしまった……。
何時間労働だ? これ?
喜びに打ちひしがれ、しゃがみ込む俺の服の裾を、シレイドが引っ張ってくる。
「ご主人様……シレイドも『リザードマンの尻尾』食べたい……」
「こ、こここ、今度、来た時な……!」
シレイドの容赦ない発言に、冷や汗をかきながら返答する。
目的の品物が手に入ったところで、今日の探索を終えた。
かなり時間がかかってしまったが、まあ、仕方ない。
再び、たき火を囲いながら料理を食べて談笑する。
「明日は『いざないの洞窟』完全踏破を目標にするぞ」
「うん!」
「ん……」
「ああ。分かった」
みんなが元気よく返事をする。
「あー、早くボニーに渡してやりたいな。苦労したのに、間に合わないと意味ないし」
「だな。さっさとボスを倒して、ダンジョンを出て、町に——」
「あああああぁぁぁっ!!」
俺とキアラが話していると、リズが叫ぶ。
「レオ!! 『ワープ』だよ!! 『ワープ』!! なにも、ダンジョンで野宿なんてしなくてよかったじゃん!」
まくしたてるように言うリズ。
「そうか! その手があったな! 普段使っているのに、ダンジョンで使うのを思いつかないとは、うっかりしてた! じゃあ、早速!! ワープ!!」
エルゼリアの宿『ラック・ステラ』を思い描いてワープを唱える!
……が。
「出ないな」
「ん……出ない……もぐもぐ」
いつもなら呪文と共に、入口となる白い空間が出てくるはずだが、出てこない。
やめてくれ、シレイド。
そんなムシャムシャしながら、かわいそうなものを見る目で俺を見ないでくれ。
「どうやら、ダンジョン内では使えないみたいだな」
「なんだぁ……残念。お風呂入れると思ったのにぃ」
俺の言葉にリズが肩を落とす。
「ダンジョン内には『瘴気』と呼ばれる魔物が放つ気が流れている。『ワープ』はその影響を受けやすく、瘴気の強いところでは使えないのだよ」
キアラが教えてくれる。
感覚を研ぎ澄ませてみると、魔力とは違う嫌な空気をピリピリと感じる。
「なるほど、これが『瘴気』か」
「ふふ、感じるだろう? もっとも、ダンジョン内でも瘴気の少ない所ではワープを使えると思うがな」
「そうなのか?」
「ああ。ルクシアの森では瘴気は強くないから、普通に使えただろう。あとは……大きなダンジョンにある、魔物が現れない『レストエリア』という空間では使用可能だと聞いたことがある」
「なるほどな」
キアラの言葉に聞き入っていると、隣でシレイドが大きなあくびをする。
「ふあぁぁ~~……シレイド、食べたら眠くなった……」
「ははは、そうだな。昨日と同じように交代で寝るか」
俺たちは話を切り上げて、探索二日目を終えたのだった。
転生前にハマっていたRPGで、モンスターからのドロップアイテムが出ずに無意味に町の近くをウロウロしまくっていた記憶がよみがえる。
リザードマンを倒せど倒せど、尻尾が小さい! 細い! 無い! という散々な結果に終わっていた。
もちろん、三階層を進むことを第一目標にしているが、サブ目標である『リザードマンの尻尾』は未だに入手できずにいる。
幸い、リザードマン自体は接近戦でも魔法でも簡単に倒せるが、ここまで出ないと精神的にくるものがある。
ついでに、外道であるインプとマッドドールも出現するので、ストレスがマッハだ。
「ふむぅ……ここまで手に入りにくいとはなぁ……」
「レア素材の入手率は魔物によって違うはずだからねー。ホーンラビットみたいに簡単にはいかないね」
満身創痍の俺の横で、キアラとリズが話している。
なるほどなぁ。例の貴族がこの素材をふっかけてきた理由が分かる。
ここまで手に入らないんだから、持っている者も少ないだろう。
いや、諦めるわけにはいかない!
「行くぞ! 何が何でも手に入れる!!」
「「「おー!!」」」
半ばヤケになっている俺の号令に、三人が元気よく応える。
進んで、倒して、進んで、倒して、進んで、倒して、進んで、倒してを繰り返す。
「三階層も、もうほとんど未踏部分が無いみたいだねぇ」
『マッピング』しているリズが教えてくれる。
彼女の脳内には、洞窟の正確な地図が展開されている。
『いざないの洞窟』は全三階層のダンジョンだ。
リズが言うなら、もうそろそろボス部屋だろう。
洞窟踏破は目の前と言ったところだが……。
どうしてもボニーの依頼は達成してあげたい。
さもなくば、彼女は傲慢貴族の夫人にならなければいけない。
それが嫌だから、俺に今回のことを依頼してきたんだろうし。
『好きでもない相手と無理矢理結婚させられる』なんてことを受け入れなきゃいけない、そんなの可哀想すぎるからな。
「リズ。同じところをグルグル回ることはできるか?」
「ん? うん! できるよ!」
「悪いな、それじゃあ頼む。一旦、進むのをやめる」
「ふふふ……分かったわ。やっぱり、レオは優しい冒険者ね……♪」
俺の言葉にリズがニンマリと笑う。
「なんだ? それ?」
「んーん、何でもない♪」
なぜか上機嫌のリズが先導して、俺たちは三階層をグルグルと回り続けて戦闘を繰り返す。
そして、遂に——!!
「お! レオ! あのリザードマン、尻尾でかいぞ!!」
「おー……太い尻尾……丸太みたい……!」
キアラが指さす先に、リザードマンが一匹。
チロチロと舌を出しながらこちらをギロリと睨んでいる。
太い! 尻尾が……太い!!
「ダラッシャアアアッ!! ヒャッハアアァァ!!」
興奮しまくった俺は、リザードマンに飛びかかり、一気に袈裟斬りにする。
「……ご主人様……山賊みたい……」
「あははー……完全にハイになっちゃってるねー」
彼女たちに若干、白い目で見られつつ尻尾を剥ぎ取る。
名前:リザードマンの尻尾
素材ランク:A+
説明:リザードマンの立派な尻尾。長い年月をかけて大きくなる。素材として扱える尻尾は希少。高級食材として使われる。
やった……! 長かった……!
一日の大半をつぎ込んでしまった……。
何時間労働だ? これ?
喜びに打ちひしがれ、しゃがみ込む俺の服の裾を、シレイドが引っ張ってくる。
「ご主人様……シレイドも『リザードマンの尻尾』食べたい……」
「こ、こここ、今度、来た時な……!」
シレイドの容赦ない発言に、冷や汗をかきながら返答する。
目的の品物が手に入ったところで、今日の探索を終えた。
かなり時間がかかってしまったが、まあ、仕方ない。
再び、たき火を囲いながら料理を食べて談笑する。
「明日は『いざないの洞窟』完全踏破を目標にするぞ」
「うん!」
「ん……」
「ああ。分かった」
みんなが元気よく返事をする。
「あー、早くボニーに渡してやりたいな。苦労したのに、間に合わないと意味ないし」
「だな。さっさとボスを倒して、ダンジョンを出て、町に——」
「あああああぁぁぁっ!!」
俺とキアラが話していると、リズが叫ぶ。
「レオ!! 『ワープ』だよ!! 『ワープ』!! なにも、ダンジョンで野宿なんてしなくてよかったじゃん!」
まくしたてるように言うリズ。
「そうか! その手があったな! 普段使っているのに、ダンジョンで使うのを思いつかないとは、うっかりしてた! じゃあ、早速!! ワープ!!」
エルゼリアの宿『ラック・ステラ』を思い描いてワープを唱える!
……が。
「出ないな」
「ん……出ない……もぐもぐ」
いつもなら呪文と共に、入口となる白い空間が出てくるはずだが、出てこない。
やめてくれ、シレイド。
そんなムシャムシャしながら、かわいそうなものを見る目で俺を見ないでくれ。
「どうやら、ダンジョン内では使えないみたいだな」
「なんだぁ……残念。お風呂入れると思ったのにぃ」
俺の言葉にリズが肩を落とす。
「ダンジョン内には『瘴気』と呼ばれる魔物が放つ気が流れている。『ワープ』はその影響を受けやすく、瘴気の強いところでは使えないのだよ」
キアラが教えてくれる。
感覚を研ぎ澄ませてみると、魔力とは違う嫌な空気をピリピリと感じる。
「なるほど、これが『瘴気』か」
「ふふ、感じるだろう? もっとも、ダンジョン内でも瘴気の少ない所ではワープを使えると思うがな」
「そうなのか?」
「ああ。ルクシアの森では瘴気は強くないから、普通に使えただろう。あとは……大きなダンジョンにある、魔物が現れない『レストエリア』という空間では使用可能だと聞いたことがある」
「なるほどな」
キアラの言葉に聞き入っていると、隣でシレイドが大きなあくびをする。
「ふあぁぁ~~……シレイド、食べたら眠くなった……」
「ははは、そうだな。昨日と同じように交代で寝るか」
俺たちは話を切り上げて、探索二日目を終えたのだった。
238
お気に入りに追加
2,001
あなたにおすすめの小説

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?
澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果
異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。
実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。
異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。
そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。
だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。
最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる