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第4章:エルゼリアと無骨なエルフ騎士編
第10話:烈破
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森の東側をしばらく進んでいると、大きな広場に出る。
広場と言っても開かれている感じではなく、辺りは鬱蒼とした木々に囲まれているため仄暗く不気味だ。
そこにも、ミストマタンゴがわらわらと密集していた。
「これだけいると、気持ちが悪いな……何か原因があるのだろうか?」
キアラが腕を組み考えている。
「とりあえず倒そう。ちょうど一か所に固まっているし、ちまちま武器で倒していくのもしんどいから俺の魔法で一掃するよ」
俺は右手を突き出して、魔力を溜める。
これも、初の試みの魔法だ。
まあ、これだけ開かれた広場なら、森を燃やすことも無いだろう。
火属性の中級全体魔法……!!
「エルフレイム!!」
ゴオッ!! という着火音と共に、フレイムの何倍もの大きさの火柱が広場のマタンゴたちを包み込む。
「ギー!!」
不気味な断末魔を上げながら、マタンゴたちは炎の中で動かなくなっていく。
俺は蛇口を締めるように魔力を絞って、鎮火した。
後に残ったのは息絶えたマタンゴたち。
その数、二十匹はいるだろうか。
「さすがレオね♪ さあさあ、剥ぎ取ろ♪ 剥ぎ取ろ♪」
「ん……」
リズとシレイドが、広場の中心のマタンゴを剥ぎ取ろうとする。
その時――!!
「グィーーーー!!」
真上から大きな影が降ってくる!!
「危ない!!」
俺は、全速力で駆け、潰されそうな位置にいた二人を抱きかかえて、その影を回避した。
ドシーーン!!
凄まじい音と地響きと共に現れたのは、通常の十倍、4mはあるだろうミストマタンゴだった。
「でっか……!!」
リズが目を丸くしている。
「大丈夫か!? レオ!! リズ!! シレイド!!」
マタンゴ越しにキアラが呼びかけてくる。
「平気だ!! こっちは無事だ!!」
俺は、叫んで返答する。
「シレイド……油断した……あいつの気配分からなかった……不覚……」
シレイドは少ししょげている。
大方晴れたとはいえ、まだうっすらと霧は残っている。
気配の察知が遅れたとしても仕方ないだろう。
なるほど、これがハルカの言っていた危険度Dたる所以か。
確かに霧で視界が奪われた後で、こんな攻撃をされたんじゃ、たまったもんじゃないな。
「構えろ!! 戦うぞ!!」
俺たちは武器を構えた。
「グィーー!!」
巨大なミストマタンゴは笠をフリフリと動かすと、辺りの霧が濃くなっていく。
どうやら、こいつがこの濃霧の元凶らしい。
キアラが回り込んできて俺たちと合流する。
「無事でよかった! だが、このままだと危険だな……」
キアラが困った顔で槍を構えた。
「よし、俺が風魔法で霧を吹き飛ばす。その間に三人で倒せるか?」
霧払い役の俺を抜いての戦闘だ。
三人の実力を見てみるのにも丁度いい。
「よし、手早く済ませるぞ。リズ、シレイド」
「ええ!」
「ん……」
キアラの号令に応えるリズとシレイド。
三人が巨大なミストマタンゴに突っ込んでいく。
リズはある程度距離を取った上で、けん制しながら矢を放ちジワジワと相手の嫌がるダメージを与えていく。
シレイドも、素早い動きで翻弄しつつダガーで敵を斬りつけていく。
キアラは、一発一発の挙動は遅いものの、強い突きにより大きなダメージを加えていく。
「ギエヤァァァーー!!」
ミストマタンゴは笠を振り回して霧を発生させたうえで大きな手で自分の周りで飛び回るシレイドとキアラを叩き落とそうとする。
そこで、俺は風魔法を使い、霧を取っ払って三人の視界を確保する。
「ウインド!! ブラスト!! モアウインド!!」
狭い範囲で撒かれた霧は単発魔法の『ウインド』で対処し、広範囲で撒かれた霧は全体魔法の『ブラスト』を使って打ち払う。
三人が与えるダメージはかなり蓄積されているものの、決定打にはならないようで、ミストマタンゴはまだ動きが鈍くならない。
リズたちが作戦会議のために一か所に集まる。
「んー……肉が厚くて、攻撃が致命傷にならない……」
「クロスボウの矢も刺さることは刺さるんだけど……微々たるダメージよね」
二人が困り顔をしていると、何かを考えこんでいたキアラが言う。
「二人とも、しばらく時間を稼いでくれないか? 私の技を試したい。それならば、おそらく倒せる」
「ホントに!? じゃあ、お願いするよ!」
「ん……シレイドも賛成……あいつの急所が分からないから『デスエッジ』も使えないところだった」
「ああ。だが、力を溜めるのに時間が要る。使い勝手が悪くてあまり使わなかった技なんだが、当たればかなり強力だ。じゃあ、頼んだ!」
キアラがすぐさま槍を構えて力を溜めだす。
リズとシレイドは、前に飛び出して、巨大ミストマタンゴを翻弄していく。
なかなか、良いチームワークだ。
俺を抜いても、危険度DかCランクくらいまでの魔物なら倒せそうだな。
霧を払い続けながら、俺はそんなことを思っていた。
ミストマタンゴの攻撃自体は当たらなければどうということはない。
『新緑のマント』を装備したリズと、バッシブ『高速移動』を持っているシレイドにはまず当たらなかった。
叩き落としも、振りかぶりも全て空振りに終わる。
そうこうしているうちに、キアラの力が溜ったようだ。
「行くぞ!! リズ!! シレイド!! 離れろ!!」
キアラの声と共に二人がミストマタンゴから離れる。
「エルフ流槍術!! 『烈破』!!」
槍を前に突き出し、ものすごい勢いで突進していくキアラ。
目にも止まらない速さでミストマタンゴを捉えたかと思うと、一閃にしてマタンゴの胴体を弾丸のように突き破ってしまった。
「す、すげぇ……」
思わず声が出てしまった。
あの威力なら、キングボアやレッドオークにも使えたんじゃないか?
いや、あの時はキアラが手負いだった上に、力を溜める時間が無かったのだろう。
なるほど『使い勝手が悪いが強力な技』か。
ミストマタンゴは声も上げないまま、ドシンとその巨体を地に伏せた。
広場と言っても開かれている感じではなく、辺りは鬱蒼とした木々に囲まれているため仄暗く不気味だ。
そこにも、ミストマタンゴがわらわらと密集していた。
「これだけいると、気持ちが悪いな……何か原因があるのだろうか?」
キアラが腕を組み考えている。
「とりあえず倒そう。ちょうど一か所に固まっているし、ちまちま武器で倒していくのもしんどいから俺の魔法で一掃するよ」
俺は右手を突き出して、魔力を溜める。
これも、初の試みの魔法だ。
まあ、これだけ開かれた広場なら、森を燃やすことも無いだろう。
火属性の中級全体魔法……!!
「エルフレイム!!」
ゴオッ!! という着火音と共に、フレイムの何倍もの大きさの火柱が広場のマタンゴたちを包み込む。
「ギー!!」
不気味な断末魔を上げながら、マタンゴたちは炎の中で動かなくなっていく。
俺は蛇口を締めるように魔力を絞って、鎮火した。
後に残ったのは息絶えたマタンゴたち。
その数、二十匹はいるだろうか。
「さすがレオね♪ さあさあ、剥ぎ取ろ♪ 剥ぎ取ろ♪」
「ん……」
リズとシレイドが、広場の中心のマタンゴを剥ぎ取ろうとする。
その時――!!
「グィーーーー!!」
真上から大きな影が降ってくる!!
「危ない!!」
俺は、全速力で駆け、潰されそうな位置にいた二人を抱きかかえて、その影を回避した。
ドシーーン!!
凄まじい音と地響きと共に現れたのは、通常の十倍、4mはあるだろうミストマタンゴだった。
「でっか……!!」
リズが目を丸くしている。
「大丈夫か!? レオ!! リズ!! シレイド!!」
マタンゴ越しにキアラが呼びかけてくる。
「平気だ!! こっちは無事だ!!」
俺は、叫んで返答する。
「シレイド……油断した……あいつの気配分からなかった……不覚……」
シレイドは少ししょげている。
大方晴れたとはいえ、まだうっすらと霧は残っている。
気配の察知が遅れたとしても仕方ないだろう。
なるほど、これがハルカの言っていた危険度Dたる所以か。
確かに霧で視界が奪われた後で、こんな攻撃をされたんじゃ、たまったもんじゃないな。
「構えろ!! 戦うぞ!!」
俺たちは武器を構えた。
「グィーー!!」
巨大なミストマタンゴは笠をフリフリと動かすと、辺りの霧が濃くなっていく。
どうやら、こいつがこの濃霧の元凶らしい。
キアラが回り込んできて俺たちと合流する。
「無事でよかった! だが、このままだと危険だな……」
キアラが困った顔で槍を構えた。
「よし、俺が風魔法で霧を吹き飛ばす。その間に三人で倒せるか?」
霧払い役の俺を抜いての戦闘だ。
三人の実力を見てみるのにも丁度いい。
「よし、手早く済ませるぞ。リズ、シレイド」
「ええ!」
「ん……」
キアラの号令に応えるリズとシレイド。
三人が巨大なミストマタンゴに突っ込んでいく。
リズはある程度距離を取った上で、けん制しながら矢を放ちジワジワと相手の嫌がるダメージを与えていく。
シレイドも、素早い動きで翻弄しつつダガーで敵を斬りつけていく。
キアラは、一発一発の挙動は遅いものの、強い突きにより大きなダメージを加えていく。
「ギエヤァァァーー!!」
ミストマタンゴは笠を振り回して霧を発生させたうえで大きな手で自分の周りで飛び回るシレイドとキアラを叩き落とそうとする。
そこで、俺は風魔法を使い、霧を取っ払って三人の視界を確保する。
「ウインド!! ブラスト!! モアウインド!!」
狭い範囲で撒かれた霧は単発魔法の『ウインド』で対処し、広範囲で撒かれた霧は全体魔法の『ブラスト』を使って打ち払う。
三人が与えるダメージはかなり蓄積されているものの、決定打にはならないようで、ミストマタンゴはまだ動きが鈍くならない。
リズたちが作戦会議のために一か所に集まる。
「んー……肉が厚くて、攻撃が致命傷にならない……」
「クロスボウの矢も刺さることは刺さるんだけど……微々たるダメージよね」
二人が困り顔をしていると、何かを考えこんでいたキアラが言う。
「二人とも、しばらく時間を稼いでくれないか? 私の技を試したい。それならば、おそらく倒せる」
「ホントに!? じゃあ、お願いするよ!」
「ん……シレイドも賛成……あいつの急所が分からないから『デスエッジ』も使えないところだった」
「ああ。だが、力を溜めるのに時間が要る。使い勝手が悪くてあまり使わなかった技なんだが、当たればかなり強力だ。じゃあ、頼んだ!」
キアラがすぐさま槍を構えて力を溜めだす。
リズとシレイドは、前に飛び出して、巨大ミストマタンゴを翻弄していく。
なかなか、良いチームワークだ。
俺を抜いても、危険度DかCランクくらいまでの魔物なら倒せそうだな。
霧を払い続けながら、俺はそんなことを思っていた。
ミストマタンゴの攻撃自体は当たらなければどうということはない。
『新緑のマント』を装備したリズと、バッシブ『高速移動』を持っているシレイドにはまず当たらなかった。
叩き落としも、振りかぶりも全て空振りに終わる。
そうこうしているうちに、キアラの力が溜ったようだ。
「行くぞ!! リズ!! シレイド!! 離れろ!!」
キアラの声と共に二人がミストマタンゴから離れる。
「エルフ流槍術!! 『烈破』!!」
槍を前に突き出し、ものすごい勢いで突進していくキアラ。
目にも止まらない速さでミストマタンゴを捉えたかと思うと、一閃にしてマタンゴの胴体を弾丸のように突き破ってしまった。
「す、すげぇ……」
思わず声が出てしまった。
あの威力なら、キングボアやレッドオークにも使えたんじゃないか?
いや、あの時はキアラが手負いだった上に、力を溜める時間が無かったのだろう。
なるほど『使い勝手が悪いが強力な技』か。
ミストマタンゴは声も上げないまま、ドシンとその巨体を地に伏せた。
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