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告白

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その当時わたしには別れたばかりの彼女がいた、小柄でとても可愛らしい女の子であったと記憶している、私は別れたその後でもその彼女に想いを寄せていた、元彼女からの電話に戸惑いを隠せないままわたしは彼女の前で電話を取ることにした。
「今からご飯食べに行かん?久しぶりに」正直この一言に胸が躍らなかったと言えば嘘になる、かくゆうわたしにはこの彼女ができるまでに彼女ができたことがなく、心底愛していたからだ、ただいま目の前には眩しいほどの笑顔でこれからの時間を楽しみにしている彼女がいる、わたしは二つを天秤にかけ考えに考え抜いた末、過去に愛した彼女との時間を選ぶことに決めた、だが、このことをどう彼女に伝えたらいいのだろうか、今まさに同じ時間を過ごそうと楽しみにしている彼女の眩しいほどの笑顔にどのような言葉をかければいいのかわたしは考えた、わたしは不器用だった。
素直に気持ちを伝えよう、そうしたら彼女も理解してくれるはずだ、私は意を決して彼女にこう言った
「今元カノに呼ばれてご飯行くことになったから先に家入ってて後から行くよ」そう真摯に伝えた、その刹那彼女の顔から笑顔が消え、彼女はわたしの腕を引っ張り一言、「気になっている人が他の女の子のところに行くのを喜べるほどわたしは大人じゃ無い」、この一言からわたしの全ては始まり、決して忘れることのない時間がこれから始まることを予感させるかのごとく、私の胸を脈打った。
この一言が全ての始まりだった。
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