242 / 285
間章8
矢萩弓弦24
しおりを挟む
侯爵さんちからレオノーレさんが待つ宿に戻る途中の屋根に、お姫様が暇そうに座っていた。
イルムヒルデさんだっけ? たしか、傭兵団で一番忙しい人、ってロジーネさんが言ってたはず。
数回しか会っていないが、いつもは笑顔の彼女の表情が暗い。
「お待ちしてました」
「え? あ、はい」
物憂げな表情を凝視してしまった。
今日は気を抜きすぎだな。
「拠点ができましたので、ご案内に参りました。レオノーレさんには先に移っていただいてます」
もうかよ。早くね? 明後日くらいって言ってなかった? 拠点って、そんな簡単にできるもんなの?
あと、レオノーレさんを迎えに、って言おうとしたら先回りされたけど、顔に出てたか?
「お願いします」
平賀さんや師匠と違い、僕の速度に合わせた先導によって、程無くスラムにある豪邸の前に着いた。
「これ、新築ですか?」
「はい。今までの拠点も、新築が多いですよ」
この国に着くまでに、何度か彼女たちの諜報拠点に泊めさせてもらったことがある。
あれらも、ほんの数時間で建てられたものだったのか。
「今回の拠点は、妊婦が住むことを考慮した作りになっています」
バリアフリー?
「というより、今までの拠点が効率を重視しすぎた作りだったので、普通になっただけなんですけどね」
ああ、うん。そうだったね。
無人機の発着場と整備棟。あとは弾薬の保管庫くらいか。その隣にプレハブ小屋を急遽仮設して、そこに一泊させてもらったことがある。
弾薬庫の隣で寝るのは、怖かった。
門扉に手を当てて、僕のプラーナを登録。以前にもやった手続きだ。
これをやらずに敷地内に入ると、神様特製のセキュリティが作動するらしい。
怖いから試さないよ。
イルムヒルデさんの案内に従い豪邸のエントランスに入ると、隅に置かれたソファに座っていたレオノーレさんが僕の姿を見て立ち上がった。
安心感が凄い。
妊婦なんだから出迎えに立ち上がらなくてもいいと言いたいけど、レオノーレさんの姿を見てホッとしてしまい、止めそびれた。
「お二人揃いましたので、この拠点の使い方をお教えしますね」
「お願いします」
即死トラップとかありそうだから、教えてほしい。
*
「至れり尽くせり、ですね」
一時間ほどかけて拠点内を案内されて出た、僕の感想だ。
充実した設備は、日本でもなかなか御目にかかれないんじゃないかな?
温水プールやスポーツジムはレオノーレさんのためなのだろう。
寝室もフカフカベッドだし、厨房はIH調理器だし、広いお風呂はボタン一つでお湯張りしてくれる。
至れり尽くせりだ。
そもそも、元とはいえ王女様の案内が至れり尽くせりだ。
「地下の訓練場は、ユヅル君に合わせた施設です」
「ひょっとして、ロジーネさんの課題ですか?」
「はい。ナイトメアコースは即死トラップの連続ですので、お気をつけて」
「どう、気をつけろと?」
八つ当たり気味に聞いてしまった。
当たられたイルムヒルデさんは、大人の対応で苦笑いだ。
「ナイトメアコースは、うちでもロジーネさんとウーテちゃんしか突破できなかったので、無理をしないでくださいね」
「ちなみに、イルムヒルデさんは?」
興味本位で聞いてみたら、彼女はニコリと微笑む。
「わたくしは、戦闘員ではありませんので、イージーコースとノーマルコースしかやっていません」
「ハードコースとヘル、ナイトメアは?」
イルムヒルデさんは顔を顰め、フルフルと首を横に振る。
「ヘルコースからは、一気に難易度が上がるんですけど、いくら神でも、あんな頭のおかしいコースを無傷で突破できるのは、頭のおかしい二人だけです」
無傷で突破しちゃうと、神様の中でもおかしいと思われるんだ。
「ちょっと意外だったのは、平賀さんは突破できなかったんですか」
「ええ。作っておきながら自分が死にかけました」
ああ。なんか、絵が浮かぶ。
「ヘルコース以降に挑戦する時は、蘇生のためにロジーネさんを予め呼んでおいてくださいね」
「あの人、トラップに引っかかった僕を笑って、救助が遅れそうですよ」
「あれでも弟子思いの所があるので大丈夫です。……たぶん」
一頻り笑ってから助けられてもね。
「はぁ……まあ、頑張ってみます」
「ロジーネさんが、“ナイトメアを半年以内にクリアするように”と」
短くね?
「“子供が産まれるまでに”に延長してもらえませんかね?」
「無理でしょうね。わたくしも短いと思って、一年くらいに延長するように言ったのですが、“私の弟子ならできる”って楽しそうに言ってましたから」
「ロジーネさん、楽しそうでしたか……」
「ええ。残念ながら」
この国に来る途中の町で、ロジーネさんに楽しそうに課題を出されて情報収集した時、僕は目的の調査に失敗してしまったんだ。
その後の罰ゲームのようなお仕置きは……思い出したくない。
そういえば、会ったことはないけど、弟弟子と妹弟子がいるらしい。
イルムヒルデさんは、おそらく、弟弟子と妹弟子のお仕置きを見て知っているのだろう。ロジーネさんが楽しそうに課題を出す時は、限界を超えないとギリギリで達成できない課題で、達成できなかったお仕置きは、肉体と精神の限界を軽く超える内容だってことを。
「ユヅル君の弟弟子と妹弟子の時は、四十八時間耐久組手でした」
「優しい!」
「え? なにをされたんですか?」
「僕の時は、“〈呪い抵抗〉を〈呪い無効〉にする”って言って、ついでに飲まされた毒薬と呪いで、七十二時間苦しんだ結果、〈毒抵抗〉しか取れなかったんです」
イルムヒルデさんは、「うわぁ」とドン引きだ。
しかしあの時は、心配したレオノーレさんの陳情により七十二時間で済んだだけで、本当は両方とも無効スキルにするまで続けるつもりだったらしい。
レオノーレさんもアレを思い出したのか、心配そうに僕を見ている。
安心させるためにレオノーレさんの頭を撫でたら、その手は震えていた。
どうやら、アレは僕のトラウマになっていたようだ。
「大丈夫。半年で終わらせればいいんだ」
レオノーレさんを安心させるためにも、自分を落ちつかせるためにも声に出す。
でも、声が震えていて、余計に心配させてしまったし、不安になってしまった。
あれ? 視界が滲んで見えるぞ。
*
落ち着くまで、廊下でレオノーレさんに抱き締められた。
イルムヒルデさんは、その間、優しく微笑んでいた。ちょっと恥ずかしい。
「最後に、明日、送還を行います。ユヅル君も立ち会うのですよね?」
「ええ。迎えをお願いします」
「明日は、わたくしは忙しいので、手が空いてる者にお願いしておきます」
よかった。王女様を足にするのは申し訳ないと思っていたんだ。
「では、また明日」
そう言って、イルムヒルデさんは綺麗な歩き姿で拠点を出ていった。
まだこの町で仕事があるのかな?
「レオノーレさん。明日は一緒に来てもらえますか?」
女神様方と比べると見劣りしてしまうかもしれないけど、みんなに僕の奥さんを自慢したい。
てか、見劣りなんかしていない!
「お邪魔ではありませんか?」
「全然。むしろ、自慢したい。あと、先輩に紹介したい」
今まで、散々、傭兵団のお世話になっているのに、ちゃんとお礼を言えていない。いい機会だから、会ってお礼を言いたい。
「自慢、ですか? ユヅル君のご学友は傭兵団の皆さんを見慣れてるから、自慢にならないのでは?」
「なる」
キッパリ言い切った僕に、レオノーレさんは意外そうな顔をする。
というか、高校生の同級生が結婚して奥さんが妊娠していたら、そんなに美人でなくても羨むだろう。
そして、なにより、レオノーレさんは美人だ。
みんな羨むだろうなぁ。
「明日が楽しみだ」
イルムヒルデさんだっけ? たしか、傭兵団で一番忙しい人、ってロジーネさんが言ってたはず。
数回しか会っていないが、いつもは笑顔の彼女の表情が暗い。
「お待ちしてました」
「え? あ、はい」
物憂げな表情を凝視してしまった。
今日は気を抜きすぎだな。
「拠点ができましたので、ご案内に参りました。レオノーレさんには先に移っていただいてます」
もうかよ。早くね? 明後日くらいって言ってなかった? 拠点って、そんな簡単にできるもんなの?
あと、レオノーレさんを迎えに、って言おうとしたら先回りされたけど、顔に出てたか?
「お願いします」
平賀さんや師匠と違い、僕の速度に合わせた先導によって、程無くスラムにある豪邸の前に着いた。
「これ、新築ですか?」
「はい。今までの拠点も、新築が多いですよ」
この国に着くまでに、何度か彼女たちの諜報拠点に泊めさせてもらったことがある。
あれらも、ほんの数時間で建てられたものだったのか。
「今回の拠点は、妊婦が住むことを考慮した作りになっています」
バリアフリー?
「というより、今までの拠点が効率を重視しすぎた作りだったので、普通になっただけなんですけどね」
ああ、うん。そうだったね。
無人機の発着場と整備棟。あとは弾薬の保管庫くらいか。その隣にプレハブ小屋を急遽仮設して、そこに一泊させてもらったことがある。
弾薬庫の隣で寝るのは、怖かった。
門扉に手を当てて、僕のプラーナを登録。以前にもやった手続きだ。
これをやらずに敷地内に入ると、神様特製のセキュリティが作動するらしい。
怖いから試さないよ。
イルムヒルデさんの案内に従い豪邸のエントランスに入ると、隅に置かれたソファに座っていたレオノーレさんが僕の姿を見て立ち上がった。
安心感が凄い。
妊婦なんだから出迎えに立ち上がらなくてもいいと言いたいけど、レオノーレさんの姿を見てホッとしてしまい、止めそびれた。
「お二人揃いましたので、この拠点の使い方をお教えしますね」
「お願いします」
即死トラップとかありそうだから、教えてほしい。
*
「至れり尽くせり、ですね」
一時間ほどかけて拠点内を案内されて出た、僕の感想だ。
充実した設備は、日本でもなかなか御目にかかれないんじゃないかな?
温水プールやスポーツジムはレオノーレさんのためなのだろう。
寝室もフカフカベッドだし、厨房はIH調理器だし、広いお風呂はボタン一つでお湯張りしてくれる。
至れり尽くせりだ。
そもそも、元とはいえ王女様の案内が至れり尽くせりだ。
「地下の訓練場は、ユヅル君に合わせた施設です」
「ひょっとして、ロジーネさんの課題ですか?」
「はい。ナイトメアコースは即死トラップの連続ですので、お気をつけて」
「どう、気をつけろと?」
八つ当たり気味に聞いてしまった。
当たられたイルムヒルデさんは、大人の対応で苦笑いだ。
「ナイトメアコースは、うちでもロジーネさんとウーテちゃんしか突破できなかったので、無理をしないでくださいね」
「ちなみに、イルムヒルデさんは?」
興味本位で聞いてみたら、彼女はニコリと微笑む。
「わたくしは、戦闘員ではありませんので、イージーコースとノーマルコースしかやっていません」
「ハードコースとヘル、ナイトメアは?」
イルムヒルデさんは顔を顰め、フルフルと首を横に振る。
「ヘルコースからは、一気に難易度が上がるんですけど、いくら神でも、あんな頭のおかしいコースを無傷で突破できるのは、頭のおかしい二人だけです」
無傷で突破しちゃうと、神様の中でもおかしいと思われるんだ。
「ちょっと意外だったのは、平賀さんは突破できなかったんですか」
「ええ。作っておきながら自分が死にかけました」
ああ。なんか、絵が浮かぶ。
「ヘルコース以降に挑戦する時は、蘇生のためにロジーネさんを予め呼んでおいてくださいね」
「あの人、トラップに引っかかった僕を笑って、救助が遅れそうですよ」
「あれでも弟子思いの所があるので大丈夫です。……たぶん」
一頻り笑ってから助けられてもね。
「はぁ……まあ、頑張ってみます」
「ロジーネさんが、“ナイトメアを半年以内にクリアするように”と」
短くね?
「“子供が産まれるまでに”に延長してもらえませんかね?」
「無理でしょうね。わたくしも短いと思って、一年くらいに延長するように言ったのですが、“私の弟子ならできる”って楽しそうに言ってましたから」
「ロジーネさん、楽しそうでしたか……」
「ええ。残念ながら」
この国に来る途中の町で、ロジーネさんに楽しそうに課題を出されて情報収集した時、僕は目的の調査に失敗してしまったんだ。
その後の罰ゲームのようなお仕置きは……思い出したくない。
そういえば、会ったことはないけど、弟弟子と妹弟子がいるらしい。
イルムヒルデさんは、おそらく、弟弟子と妹弟子のお仕置きを見て知っているのだろう。ロジーネさんが楽しそうに課題を出す時は、限界を超えないとギリギリで達成できない課題で、達成できなかったお仕置きは、肉体と精神の限界を軽く超える内容だってことを。
「ユヅル君の弟弟子と妹弟子の時は、四十八時間耐久組手でした」
「優しい!」
「え? なにをされたんですか?」
「僕の時は、“〈呪い抵抗〉を〈呪い無効〉にする”って言って、ついでに飲まされた毒薬と呪いで、七十二時間苦しんだ結果、〈毒抵抗〉しか取れなかったんです」
イルムヒルデさんは、「うわぁ」とドン引きだ。
しかしあの時は、心配したレオノーレさんの陳情により七十二時間で済んだだけで、本当は両方とも無効スキルにするまで続けるつもりだったらしい。
レオノーレさんもアレを思い出したのか、心配そうに僕を見ている。
安心させるためにレオノーレさんの頭を撫でたら、その手は震えていた。
どうやら、アレは僕のトラウマになっていたようだ。
「大丈夫。半年で終わらせればいいんだ」
レオノーレさんを安心させるためにも、自分を落ちつかせるためにも声に出す。
でも、声が震えていて、余計に心配させてしまったし、不安になってしまった。
あれ? 視界が滲んで見えるぞ。
*
落ち着くまで、廊下でレオノーレさんに抱き締められた。
イルムヒルデさんは、その間、優しく微笑んでいた。ちょっと恥ずかしい。
「最後に、明日、送還を行います。ユヅル君も立ち会うのですよね?」
「ええ。迎えをお願いします」
「明日は、わたくしは忙しいので、手が空いてる者にお願いしておきます」
よかった。王女様を足にするのは申し訳ないと思っていたんだ。
「では、また明日」
そう言って、イルムヒルデさんは綺麗な歩き姿で拠点を出ていった。
まだこの町で仕事があるのかな?
「レオノーレさん。明日は一緒に来てもらえますか?」
女神様方と比べると見劣りしてしまうかもしれないけど、みんなに僕の奥さんを自慢したい。
てか、見劣りなんかしていない!
「お邪魔ではありませんか?」
「全然。むしろ、自慢したい。あと、先輩に紹介したい」
今まで、散々、傭兵団のお世話になっているのに、ちゃんとお礼を言えていない。いい機会だから、会ってお礼を言いたい。
「自慢、ですか? ユヅル君のご学友は傭兵団の皆さんを見慣れてるから、自慢にならないのでは?」
「なる」
キッパリ言い切った僕に、レオノーレさんは意外そうな顔をする。
というか、高校生の同級生が結婚して奥さんが妊娠していたら、そんなに美人でなくても羨むだろう。
そして、なにより、レオノーレさんは美人だ。
みんな羨むだろうなぁ。
「明日が楽しみだ」
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
勇者がパーティーを追放されたので、冒険者の街で「助っ人冒険者」を始めたら……勇者だった頃よりも大忙しなのですが!?
シトラス=ライス
ファンタジー
漆黒の勇者ノワールは、突然やってきた国の皇子ブランシュに力の証である聖剣を奪われ、追放を宣言される。
かなり不真面目なメンバーたちも、真面目なノワールが気に入らず、彼の追放に加担していたらしい。
結果ノワールは勇者にも関わらずパーティーを追い出されてしまう。
途方に暮れてたノワールは、放浪の最中にたまたまヨトンヘイム冒険者ギルドの受付嬢の「リゼ」を救出する。
すると彼女から……「とっても強いそこのあなた! 助っ人冒険者になりませんか!?」
特にやることも見つからなかったノワールは、名前を「ノルン」と変え、その誘いを受け、公僕の戦士である「助っ人冒険者」となった。
さすがは元勇者というべきか。
助っ人にも関わらず主役級の大活躍をしたり、久々に食事やお酒を楽しんだり、新人の冒険者の面倒を見たりなどなど…………あれ? 勇者だったころよりも、充実してないか?
一方その頃、勇者になりかわったブランシュは能力の代償と、その強大な力に振り回されているのだった……
*本作は以前連載をしておりました「勇者がパーティーをクビになったので、山に囲まれた田舎でスローライフを始めたら(かつて助けた村娘と共に)、最初は地元民となんやかんやとあったけど……今は、勇者だった頃よりもはるかに幸せなのですが?」のリブート作品になります。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
嫌われ者の悪役令息に転生したのに、なぜか周りが放っておいてくれない
AteRa
ファンタジー
エロゲの太ったかませ役に転生した。
かませ役――クラウスには処刑される未来が待っている。
俺は死にたくないので、痩せて死亡フラグを回避する。
*書籍化に際してタイトルを変更いたしました!
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる