一人では戦えない勇者

高橋

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3章

5話  伯都に到着

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 朝、目が覚めて最初に見たのは、金色の尻尾だった。
 たぶん、マーヤさんのお尻だ。
 伸びをしようとしてビックリ。体が思うように動かない。

 というか、ここはどこだっけ?
 辛うじて動く首と目で周囲を見渡す。
 ここは団長の天幕だ。ああ、そうだった。昨晩から、私も夜伽に参加したんだった。

 そうだ。段々と思い出してきた。
 そういうことか。

 ユリアーナに夜伽に参加する旨を伝えたら、「私はお腹の赤ちゃんの安全を考えて参加しないけど、正妻さんから一つアドバイスを。さっさと失神しちゃえば翌日に響かない」と、あの子にしては珍しく目の奥に恐怖を宿しながら言ってたんだけど……これかぁ。
 さっさと失神せずに、性欲に流されて求めてしまったため、私は今、動けない。身体中がギシギシいう。喉も乾いた。てか、喉になにか絡んでる。顔もカピカピしてる。

 なるほど。支援の魔王か。

 私は結婚していたから夜伽がどういったものか理解しているけど、これは違う。これは夜伽じゃなくて魔王戦だ。本物の魔王なんて見たことないけど、昨晩見た魔王よりは怖くないと思う。
 うん。怖い。夜伽って、恐怖を感じるものではないはずだ。
 そして、本当に怖いのは、あれだけ攻められたのに「今晩も」って思ってるのが怖い。

 ん? 待て。ユリアーナに買われた時、「数の暴力で魔王戦を生き残る」って言ってたな。あれって団長のことだったのか。側室を増やして魔王に勝つつもりなのか……あいつすげぇ。私はもう諦めたよ。無理無理。
 魔王は災害と同じなんだから、通り過ぎるまで身を任せるのが一番。昨晩みたいに求めすぎたら今みたいに動けなくなるけどね。てか、眠い。

 そういえば、元ヴィンケルマン士族の最年少のロスヴィータも、団長の側室になりたいって言ってたな。あの子は十八歳だっけ。団長の自分ルールにも引っ掛からないし、ロスヴィータの背中を押してやろう。
 あいつは未婚だけど、年上の婚約者に捨てられて売られたから、年上には懲りただろう。年下の団長なら丁度いいんじゃないかな。

 まあ、売られたのは私もか。私の場合は夫に売られた。なんでも、若い女を代わりの妻として貰えるから、妻を売ったんだそうだ。
 そりゃあ、お互い親に言われて結婚したから愛情なんてないけど、妻を売るかね? 子供ができなかったから? ああ、あいつの顔を思い出したらイライラしてきた。動けないけど。

 というか、一緒に売られた連中はみんな同類か。一部認めてない子もいるけど。まだ、ザビーネが助けてくれると思ってるのかね。

「エルフリーデ。大丈夫?」

 顔にかかった影に目を向けると、森人族の少女が心配そうに見下ろしてる。
 娘の方。イヴェットさん、だったかしら。母娘でそっくりだからちょっと悩む。幼く見える方が娘だから、たぶん、イヴェットさんで正解。……性癖までそっくりだもんなぁ。

「あんまり……ダメ」

 「あんまり大丈夫じゃない」という短い言葉を言うのも億劫になった。
 イヴェットさんが抱き起こして、水を飲ませてくれる。彼女の縄化粧については、見なかったことにしよう。

「お父さんってば頑張りすぎよねぇ」

 経緯は聞いたし団長の記憶を見たから知ってるけど、やっぱり団長がこの人のお父さんってのは違和感がある。というか、イヴェットさんって、私より年上よね? まあ、見た目は年下だけど、それは種族の特徴で、身長も私より低いし、その胸も、ある程度の大きさがあれば胸の大きさが際立つ縛り方なのに、ある程度の大きさがないのでペッタンコなままだ。

「ん? 興味ある? エルフリーデも縛られたい?」
「ない。遠慮する」

 よかった。即答できるくらいには回復した。

「そっかぁ。マーヤちゃんへの布教も成功したのに」

 そういえば、マーヤさんの白い肌に縄の痕がある。私が気絶した後でなにがあった? 狂信者に変な属性を追加しないでよ。

 話題を変えないと。

「団長は?」

 近くに気配がないのはわかってる。後ろでグッタリしてる気配は、ロジーネさんとイルムヒルデさんだろう。

「お父さんなら、朝稽古だよ。元気だよねぇ」

 元気というか、なんで動けるのよ。……化け物?

「エルフリーデは、昼くらいまで動けそうにないわね」

 みなさん妻になると、経験上なんとなくわかるらしい。学習せずにお姉さんぶって返り討ちに会うロジーネさんみたいなのもいるけど。

「そうですね。今日は馬車で休ませてもらいますね。副官はロスヴィータに代行させてください」

 といっても、昼前には伯都に到着する予定なので、休めるのは到着まで。
 到着後は、本日泊まる予定のスラムの廃墟を修繕したり、修繕資材を集めたりと、やることは多い。
 うん。今の内に休んでおこう。

「わかった。それじゃあ、朝御飯ができたら持ってくるから、それまで休んでるといいよ」

 お言葉に甘えて、そうさせてもらおう。
 まだ疲れているのだろう。目を閉じたら、急速に意識が遠退き眠りに落ちた。



 本日の朝稽古は槍。槍術だ。
 まあ、ボッコボコにされて青空を見てるんだけど。

「じゃあ、今日はここまで」

 息一つ切らせないユリアーナのお言葉に、「ありがとうございました」と返す。
 隣で地面にキスしたまま倒れてるハーロルトも、ノソノソ起き上がりお礼を言う。

「あ、終わった?」

 イヴェットの声に振り向くと、彼女はユリアーナに駆け寄っていた。

「エルフリーデは昼までダメっぽい。副官は、ロスヴィータに代行させてって」
「ああ、やっぱり。ロジーネさんとイルムヒルデも?」
「目を覚ましてなかったけど、たぶん、昼まで無理ね。イルムヒルデはカンストさせたクラスがまだ少ないから、夕方までダメかも」
「イルムヒルデは体力ないわね。【娼婦】をカンストさせましょう。それで少しはマシになるでしょう」

 王族なのに? ……有りだな。興奮する。

「ロジーネはどうするの?」
「いつものことだから放置で。あれで、やるべきことはちゃんとやるから大丈夫よ」
「マーヤも?」
「あの子は……子宮を魔法で保護してるけど、安定するまでしない方がいいのに……止められなかったのは私の責任なのかな?」

 いや、僕の責任でしょ。もしくは、縛られたマーヤがエロ可愛いのが悪い。

「いや、お父さんが悪いよ」

 ユリアーナとの話が終わったイヴェットが、僕を抱き起こしてくれる。

「イヴェットもな。マーヤを縛ったお前ら母娘も悪いよ」
「マーヤは"御主人様に悦んでいただけるなら"って、なんでも受け入れるから、つい」

 あいつが拒絶するようなことって、なにも思い付かない。僕がお願いしたら、なんでも受け入れそう。



 昼前に伯都に到着した。
 さすがに王都程ではないけど、立派な城門だ。

 伯爵領にはダンジョンがないから領軍の規模は小さい、って聞いたけど、城壁も高く分厚い。一部崩れている所が見受けられるものの、ホブゴブリン程度の攻撃なら防げるだろう。……いや、一部じゃないな。結構壊れてる。兵が少ないなら、下手するとホブゴブリンに落とされるかもしれない。

 元々長期間の滞在は考えていなかったけど、休憩がてら五日くらい休むつもりでいた。これは、予定を変更して、二泊だけにした方がいいかも。

 門兵に行軍許可書を見せながら、伯爵に挨拶するべきか聞いてみたら、伯爵は忙しいそうなので会えないと言われる。
 一応、その場の責任者に、伯都で二泊する旨は伝えておいた。

「マゴイチ君。情報屋の話だと、スラムに良さそうな廃墟があるそうだから、そこを使いましょ」

 昼までグッタリコースかと思われたロジーネ姉さんは、少し前に復活している。ただ、ちょっと無理をしているのか、明るく振る舞うその表情に、疲労の色が見え隠れしている。



 ロジーネ姉さんの先導で、スラムの廃墟に到着。
 見事な廃墟だ。王都で拠点として使っていた邸も修繕前は結構な廃墟だったけど、こちらはそれ以上だ。

「屋根がないのは……どうする?」

 隣の御影さんに聞いてみる。

「由香ちゃんと由希ちゃんを中心とした蛙面を総動員して、夕方までには直します」

 王都の拠点は、実質、由香と由希の二人が一日で修繕したから、こちらも二人が指揮するなら夕方までには終わるだろう。

 拠点の心配はなさそうだ。
 夕方まで暇になるな。どうしよう。

「生徒たちは?」
「運動がてら、庭の草刈りでもやってもらうわ」
「俺にできそうなことは?」
「んー、ないわね。ユリアーナちゃんとデートしてくれば?」

 え? いいの?

「身体強化1とスキル強化を使ってくれたら充分よ」

 そうなの? まあ、御影さんが言うならそうなんだろう。

「なら、お言葉に甘えさせてもらいます」

 必要な資材をリストアップし始めた御影さんにお礼を言って、ユリアーナを探す。
 探すと言うほどもなく、目立つ銀髪はすぐに見つかった。
 仮面のトークアプリによると、狼面が必要な資材を集めるようで、ユリアーナが指示を出して仕事を割り振っている。

 ……忙しそうだ。誘って大丈夫かな?
 ユリアーナと話していたロスヴィータが僕に気づく。気づかれたのなら通りすぎるのは不自然だ。心の中でロスヴィータに感謝しつつ二人の元へ。

「二人ともお疲れ様。どんな感じ?」

 修繕を仕切ってるのは由香と由希だから、二人に聞くのが手っ取り早いんだけど、二人に話しかける取っ掛かりとして、手っ取り早い話題が他に思い付かなかった。

「指示出しは終わったから、私はデートに行けるわよ」

 どうやら、御影さんが話を通してくれていたらしい。

「それじゃあ、仕事してるみんなには悪いけど、楽しんでこようか」

 ユリアーナの尻尾もワッサワッサ揺れてる。

「ん。ロスヴィータ、あと、お願いね」
「うん。あ、あの! 団長!」

 ユリアーナと一緒に歩き出そうとして、ロスヴィータに呼び止められた。というか、声がデカくてビックリした。

「あの、私も頑張ります!」
「うん? うん……ん? えっと……期待してます」

 なんだろう。なんかすれ違ったような気がする。
 これはあれか? 夜のお誘い? けど、ギャルゲみたく、わかりやすいフラグを立てた覚えがない。勘違いだったらどうしよう。自意識過剰だ。

 当たり障りのなさそうな答えしか絞り出せなかった僕の手をユリアーナが引っ張り、廃墟の門扉へ向かう。

 ユリアーナに手を引かれて廃墟から出ると、スラムの路地で立ち止まったユリアーナが、困り顔で振り向く。

「んー、上手く伝わるかわからないけど……私にも独占欲はある。けど、マゴイチを独占するのは貴方の能力的に、マイナスにしかならない。ついでに性欲的にも」

 言いたいことはわかるけど、なにを伝えようとして言ってるのかまではわからない。感情の色からすると、おそらく、僕になにかを察してほしいのだと思うけど、異性の感情に疎い僕は、それがなにかまではわからない。
 だから、相手から教えてもらうしかない。

「あーもー……つまり、私だって嫉妬するってこと!」

 余計にわからない。
 さっきの、ロスヴィータとのやり取りで嫉妬したの?
 ユリアーナは、チラリと廃墟の方を見てから口を開こうとして噤み、再び僕の手を引き歩き出す。場所を変えるってこと?



 大通りの屋台で串焼きを買って、路地裏の木箱に二人向き合って座る。
 二人で串焼きを食べ終わるまで、ユリアーナはなにも語らなかった。

「ロスヴィータは、狼人族の感性だと、かなりの美少女なの」
「うん。ユリアーナの記憶を見てるから知ってる」

 あくまで知識として。感性は日本人の感覚のままだ。

「妻を増やすのは賛成だけど、私より可愛い子と私の前で仲良くするのは……その……嫉妬しちゃう」

 いつもはピンと立ってる銀色の耳が萎れてる。
 ヤバい。可愛い。押し倒したい。

「ユリアーナの感性だとロスヴィータの方が可愛いんだろうけど、俺の感性だとユリアーナの方が可愛いよ」

 今現在、押し倒したいのはユリアーナですしね。

「黒髪だよ?」
「銀髪がいい」

 日本人は黒髪以外に憧れがち。

「耳の形も綺麗だよ?」
「それはわからん」

 種族固有の感性は、その種族の中で育たないと身に付かない。知識として知ってるだけだ。

「尻尾もシュッとしてるよ?」
「ユリアーナはちゃんと手入れしてほしい」

 今日も尻尾に毛玉が付いてるよ。尻尾は、マーヤの尻尾が最強。

「ともかく、ユリアーナより先にロスヴィータに出会ったとしても、俺はユリアーナにプロポーズしていたよ」
「お、おう」

 素でテレるなよ。僕も恥ずかしくなるじゃないか。

「ヤバい。マゴイチを押し倒したい」
「奇遇だね。俺もユリアーナを押し倒したい」
「……」
「……」

 たぶんだけど、考えてることは同じだろう。言わなくても伝わってるはずだ。けど、ちゃんと声に出して伝えよう。

「「連れ込み宿に行こう」」

 以心伝心だった。
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