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第11話 宝馬記念配当
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『勝ったのはなんと15番人気のピーコックパーマー、見事に逃げ切りました。 それではレースを振り返ってみましょう』
テレビから実況アナウンサーの声が聞こえる。
画面にはレースのVTRが映っている。
「きゃぁぁぁぁぁーーーーー」
「ふ゛え゛え゛え゛―゛―゛―゛ん゛」
「うぉぉぉぉぉ」
店内は大騒ぎだ。
ノアは叫びまくっている。
ナナの顔は鼻水と涙でぐしゃぐしゃだ。
だからナナ、さっきもそうだが表現に困る発音はヤメろ。
そんな様子を、ハバは微笑みながら眺めている。
俺も柄にもなく興奮し、大声をあげてしまった。
『それでは勝利ジョッキーインタビューです。 おめでとうございます』
『ありがとうございます』
テレビでは勝った騎手へのインタビューが始まった。
それを見た姉妹が「よくやった!」「あ゛り゛か゛と゛お゛ー゛」とテレビに向かって言っている。
なんでノアはそんなに上から目線なんだ。
そしてナナよ、表現に困る……は、もういいか、気持ちは分かるしな。
『それでは払い戻しです』
テレビには払い戻しが表示された。
単勝:3番 4,940エソ
複勝:3番 1,590エソ
:6番 350エソ
:1番 310エソ
枠連:2-3 3,300エソ
馬番連勝:③番―⑥番 31,550エソ
※払い戻しについては主催者発表のものをご確認下さい
「31,550エソ!?」
31,550エソって事は315.5倍って事だよな。
俺は1,000エソ持っていたから、315,500エソになる。
良かった。
これで、最低でも20日間は凌げる事になる。
一日の予算を引き上げざるを得ない時にはどうなる事やらと思っていたが、結局は最初に想定した日数分は稼げた。
だが、今は嬉しさよりも、正直ホッとしている。
これから先、こっちの世界で暮らしていける目処が立ったからな。
んん!?
ちょっと待てよ。
俺は1,000エソしか持っていないが、姉妹は確か……
「っしゃぁーDランクやったのがCランクに上がってる、帯三つ!」
そうだ、ノアは1万エソ持っていたから315万エソになる。
これは相当な額だ。
「あ゛わ゛わ゛わ゛わ゛―゛―゛―゛―゛」
ナナに至っては3,000万エソオーバーだ。
こうなると、もう一財産だな。
表現に困る発音は癖なのか。
「よっしゃナナ、換金しにギルド行こか」
「う、うん」
「ムコウマルさんも行こか」
ノアは、換金する為にナナと共にギルドへ行こうと俺を誘ってくれる。
「いや、俺は行かない、と言うか一緒には行けないんだ」
「??? なんで ???」
「俺は一人でゆっくり歩いて行くよ」
「は? 歩いて? だいぶ遠いで」
遠いのは分かっているが、歩いてしか行けない理由がある。
そう、金が無いのだ。
競馬ギルドの最寄り駅までは500エソ必要だが、俺は現在200エソしか持っていない。
俺の体力的に、歩くといつになったらたどり着けるかは分からないが、日が傾き始めたこれからの時間がベターだろう。
日中の暑い中と比べればまだマシだろうからな。
「金が無いからな」
「あっ、そうやな、貸したろか?」
ノアは貸してくれると言う。
お言葉に甘えるか。
「……すまない、頼めるか。 換金したらすぐ返す」
「ちょい待ちノア、皆でタクシーで行ったらえ~やん、タクシー代はアタシが出すし」
すぐに返すと言った俺に、ナナがタクシーで行こうと提案する。
ノアも、「そうやな、アタシもナナも帰りは大金持ってるし、その方が安全やな」と同意する。
俺としても助かる。
「そんで、その後祝勝会やぁ~。 まかしとき、アタシがぜぇ~んぶ出したる」
ナナは3千万エソオーバーもの大金を手にしたからなのか、気が大きくなっているようだ。
ハバに「オジキ、今日店貸し切りに出来る?」と聞いている。
てっきり他の店で祝勝会を行うと思っていたのだが、ここで働くノアに気を使ったのだろうな。
だが、ハバの答えは「ダメだ」だった。
さすがに、今日の今日では無理なのだろう。
そう思っていたのだが。
「祝勝会の前に借金を全部返してこい、話はそれからだ」
「大丈夫、大丈夫、借金全部返してもまだまだ全然残るから」
そうだろうな。
流石に借金が3千万エソって事はないだろう。
「借金がいくらあるかは俺も知らんが、半分は無くなると思っておけ」
「いや、オジキ、流石にそんなに借りてないで」
ナナはそんなに借りていないと言う。
なら、ハバの言う半分が無くなると言うのはどう言う事だ。
「税金を納めなくてはならないからな」
「税金?」
「お前は自営業者じゃなくて勤めているだろう、だから控除額の20万エソを越えた一時所得を得ると税金を納めなくてはならない」
「えっ!?」
「詳しい額は俺も分からんが、そう言った一時所得には容赦なく税を掛けてくるからな、多めに見積もって半分は持っていかれるつもりでいた方がいいだろう」
「半分も……」
「お前の立場なら無視する訳にもいかんだろ」
「でも、これでも負けてるで」
「それは、競馬歴のトータルで、だろ、課税対象は今年度に対してだからな。 仮に今年度3千万エソの配当を受けてもまだマイナスだったとしても、課税対象は“収入”に関してのみだ、“収支”じゃない」
「そんな理不尽な……」
「俺もそう思う、だが、これがこの国の制度だからな、仕方がない」
税金……か。
そう言えば、俺がいた世界でも同じ制度があった。
だが、それは「南国」以外でだ。
「南国」でもギャンブルに対する課税は行っていた。
行ってはいたが、それは先にハバが伸べた“収支”に対してだ。
つまり、「南国」の課税対象はギャンブルでのプラス収支にのみ。
そうなると自己申告となり、納税者はほとんど居なくなるのだが、「南国」はそれを黙認していた。
なぜなら、「南国」でのギャンブルは全て“国営”。
税収に頼らなくとも、ギャンブルの利益のみで「南国」は国としての体を十分に保てていたのだ。
もちろん、「南国」でも国民に対して税は普通にある。
だが、その税は世界一軽い。
そうしないと国民が納得しないからだ。
なぜ、国民が納得しないかについてだが、「南国」には治安維持組織が存在している。
それも、マネーにモノを言わせた治安維持組織と言うより最早軍が。
「南国」では、その軍事力を自国の治安維持、並びに自衛にしか行使しないと法で定めているのだが、その治安維持組織の運用が適用されるのは主に海外からの観光客に対して。
「南国」はギャンブル大国であり、世界一と言われる観光スポットでもある。
その為、世界各国から季節を問わず観光客が訪れ、その中には要人も含まれる。
故に、外国からの観光客に対して、時には過剰な程の対応を見せるのだ。
“主”になので例外も存在するが、それは所謂国内の富裕層のみ。
しかし、その富裕層には重い税が掛けられている。
その分何かと優遇される面もあるのだが。
つまり、一般市民の税が軽い分、その治安維持組織の対応がずさんなのだ。
その為、一般市民街での治安は決して良いものではない。
注目すべきは「悪い」ではなく「良くはない」だ。
ずさんとは言え、最低限の治安維持は行っているからだ。
その為、国民は納得している。
上手い事バランスがとれていると言う訳だ。
絶句するナナをノアは「ナナの立場ならしゃ~ないもんなぁ~」とケラケラ笑いながら言っている。
だが、ハバの「お前も他人事じゃないぞ」の言葉に首を傾げる。
「お前も会社員なんだから、20万エソを越えた一時所得を得たら納税しないとダメだぞ」
「えぇ~!アタシはえ~のとちゃうの」
「そう言う訳にもイカンだろ、身内に警官がいるのだぞ」
「ぶーー」
ノアは払う気が無かったらしいが、身内の警官とはナナの事だろう。
迷惑が掛かるからと渋々納得したみたいだ。
「まっ、そんな事今ここでグダグダ言~てもしゃーないやん、とりあえず換金しにギルド行こか」
ノアにも納税の義務があると聞いて、少し落ち着いたのかナナが言う。
俺に話しを振ってこないかと懸念したが、どうやらそんな事は無いようだ。
俺?
もちろん、納税する……つもりはない。
そんな理不尽に付き合う義理は、この世界にはないからな。
それよりも、さっさと現金化したい所だ。
「そうだな、タクシーは頼めるのか?」
「まかしとき!」
納税の件でタクシーは無くなったかと思った俺が質問すると、ナナから頼もしい返事が返ってくる。
ノアが「そんじゃ、タクシー手配するわ」と店内の公衆電話へ向かった所にハバが声を掛ける。
「ノア、タクシーを呼ぶのは構わんがお前はギルドには行けんぞ」
「えっ、なんで!?」
「夜の部の準備を手伝ってもらわんとダメだからな」
「あっ、そっか~」
「じゃぁ、ナナ頼むわ」とノアはナナに馬券を託し電話へ向かう。
その後、タクシーに乗りギルドへ向かう途中、俺からナナに提案する。
提案と言うより助言だな。
少し大きめの鞄が必要だと。
ナナは「なんで?」と首を傾けるが「3千万エソの現金ともなればそれなりの量になるだろ? まさか裸で現金を持ち運ぶのか?」との言葉に「そうやった」とハッとして答える。
ナナは自宅に寄るようドライバーに伝える。
自宅に到着したナナが、鞄を持ってきた所で再びギルドを目指す。
程なく到着し、俺とナナは当たり馬券を現金化。
そうして、俺は当面の資金を。
そして、ナナは借金を全返済しても余りある金を手にしたのだった。
※注)20歳未満の方は馬券を購入、または譲り受ける事はできません
テレビから実況アナウンサーの声が聞こえる。
画面にはレースのVTRが映っている。
「きゃぁぁぁぁぁーーーーー」
「ふ゛え゛え゛え゛―゛―゛―゛ん゛」
「うぉぉぉぉぉ」
店内は大騒ぎだ。
ノアは叫びまくっている。
ナナの顔は鼻水と涙でぐしゃぐしゃだ。
だからナナ、さっきもそうだが表現に困る発音はヤメろ。
そんな様子を、ハバは微笑みながら眺めている。
俺も柄にもなく興奮し、大声をあげてしまった。
『それでは勝利ジョッキーインタビューです。 おめでとうございます』
『ありがとうございます』
テレビでは勝った騎手へのインタビューが始まった。
それを見た姉妹が「よくやった!」「あ゛り゛か゛と゛お゛ー゛」とテレビに向かって言っている。
なんでノアはそんなに上から目線なんだ。
そしてナナよ、表現に困る……は、もういいか、気持ちは分かるしな。
『それでは払い戻しです』
テレビには払い戻しが表示された。
単勝:3番 4,940エソ
複勝:3番 1,590エソ
:6番 350エソ
:1番 310エソ
枠連:2-3 3,300エソ
馬番連勝:③番―⑥番 31,550エソ
※払い戻しについては主催者発表のものをご確認下さい
「31,550エソ!?」
31,550エソって事は315.5倍って事だよな。
俺は1,000エソ持っていたから、315,500エソになる。
良かった。
これで、最低でも20日間は凌げる事になる。
一日の予算を引き上げざるを得ない時にはどうなる事やらと思っていたが、結局は最初に想定した日数分は稼げた。
だが、今は嬉しさよりも、正直ホッとしている。
これから先、こっちの世界で暮らしていける目処が立ったからな。
んん!?
ちょっと待てよ。
俺は1,000エソしか持っていないが、姉妹は確か……
「っしゃぁーDランクやったのがCランクに上がってる、帯三つ!」
そうだ、ノアは1万エソ持っていたから315万エソになる。
これは相当な額だ。
「あ゛わ゛わ゛わ゛わ゛―゛―゛―゛―゛」
ナナに至っては3,000万エソオーバーだ。
こうなると、もう一財産だな。
表現に困る発音は癖なのか。
「よっしゃナナ、換金しにギルド行こか」
「う、うん」
「ムコウマルさんも行こか」
ノアは、換金する為にナナと共にギルドへ行こうと俺を誘ってくれる。
「いや、俺は行かない、と言うか一緒には行けないんだ」
「??? なんで ???」
「俺は一人でゆっくり歩いて行くよ」
「は? 歩いて? だいぶ遠いで」
遠いのは分かっているが、歩いてしか行けない理由がある。
そう、金が無いのだ。
競馬ギルドの最寄り駅までは500エソ必要だが、俺は現在200エソしか持っていない。
俺の体力的に、歩くといつになったらたどり着けるかは分からないが、日が傾き始めたこれからの時間がベターだろう。
日中の暑い中と比べればまだマシだろうからな。
「金が無いからな」
「あっ、そうやな、貸したろか?」
ノアは貸してくれると言う。
お言葉に甘えるか。
「……すまない、頼めるか。 換金したらすぐ返す」
「ちょい待ちノア、皆でタクシーで行ったらえ~やん、タクシー代はアタシが出すし」
すぐに返すと言った俺に、ナナがタクシーで行こうと提案する。
ノアも、「そうやな、アタシもナナも帰りは大金持ってるし、その方が安全やな」と同意する。
俺としても助かる。
「そんで、その後祝勝会やぁ~。 まかしとき、アタシがぜぇ~んぶ出したる」
ナナは3千万エソオーバーもの大金を手にしたからなのか、気が大きくなっているようだ。
ハバに「オジキ、今日店貸し切りに出来る?」と聞いている。
てっきり他の店で祝勝会を行うと思っていたのだが、ここで働くノアに気を使ったのだろうな。
だが、ハバの答えは「ダメだ」だった。
さすがに、今日の今日では無理なのだろう。
そう思っていたのだが。
「祝勝会の前に借金を全部返してこい、話はそれからだ」
「大丈夫、大丈夫、借金全部返してもまだまだ全然残るから」
そうだろうな。
流石に借金が3千万エソって事はないだろう。
「借金がいくらあるかは俺も知らんが、半分は無くなると思っておけ」
「いや、オジキ、流石にそんなに借りてないで」
ナナはそんなに借りていないと言う。
なら、ハバの言う半分が無くなると言うのはどう言う事だ。
「税金を納めなくてはならないからな」
「税金?」
「お前は自営業者じゃなくて勤めているだろう、だから控除額の20万エソを越えた一時所得を得ると税金を納めなくてはならない」
「えっ!?」
「詳しい額は俺も分からんが、そう言った一時所得には容赦なく税を掛けてくるからな、多めに見積もって半分は持っていかれるつもりでいた方がいいだろう」
「半分も……」
「お前の立場なら無視する訳にもいかんだろ」
「でも、これでも負けてるで」
「それは、競馬歴のトータルで、だろ、課税対象は今年度に対してだからな。 仮に今年度3千万エソの配当を受けてもまだマイナスだったとしても、課税対象は“収入”に関してのみだ、“収支”じゃない」
「そんな理不尽な……」
「俺もそう思う、だが、これがこの国の制度だからな、仕方がない」
税金……か。
そう言えば、俺がいた世界でも同じ制度があった。
だが、それは「南国」以外でだ。
「南国」でもギャンブルに対する課税は行っていた。
行ってはいたが、それは先にハバが伸べた“収支”に対してだ。
つまり、「南国」の課税対象はギャンブルでのプラス収支にのみ。
そうなると自己申告となり、納税者はほとんど居なくなるのだが、「南国」はそれを黙認していた。
なぜなら、「南国」でのギャンブルは全て“国営”。
税収に頼らなくとも、ギャンブルの利益のみで「南国」は国としての体を十分に保てていたのだ。
もちろん、「南国」でも国民に対して税は普通にある。
だが、その税は世界一軽い。
そうしないと国民が納得しないからだ。
なぜ、国民が納得しないかについてだが、「南国」には治安維持組織が存在している。
それも、マネーにモノを言わせた治安維持組織と言うより最早軍が。
「南国」では、その軍事力を自国の治安維持、並びに自衛にしか行使しないと法で定めているのだが、その治安維持組織の運用が適用されるのは主に海外からの観光客に対して。
「南国」はギャンブル大国であり、世界一と言われる観光スポットでもある。
その為、世界各国から季節を問わず観光客が訪れ、その中には要人も含まれる。
故に、外国からの観光客に対して、時には過剰な程の対応を見せるのだ。
“主”になので例外も存在するが、それは所謂国内の富裕層のみ。
しかし、その富裕層には重い税が掛けられている。
その分何かと優遇される面もあるのだが。
つまり、一般市民の税が軽い分、その治安維持組織の対応がずさんなのだ。
その為、一般市民街での治安は決して良いものではない。
注目すべきは「悪い」ではなく「良くはない」だ。
ずさんとは言え、最低限の治安維持は行っているからだ。
その為、国民は納得している。
上手い事バランスがとれていると言う訳だ。
絶句するナナをノアは「ナナの立場ならしゃ~ないもんなぁ~」とケラケラ笑いながら言っている。
だが、ハバの「お前も他人事じゃないぞ」の言葉に首を傾げる。
「お前も会社員なんだから、20万エソを越えた一時所得を得たら納税しないとダメだぞ」
「えぇ~!アタシはえ~のとちゃうの」
「そう言う訳にもイカンだろ、身内に警官がいるのだぞ」
「ぶーー」
ノアは払う気が無かったらしいが、身内の警官とはナナの事だろう。
迷惑が掛かるからと渋々納得したみたいだ。
「まっ、そんな事今ここでグダグダ言~てもしゃーないやん、とりあえず換金しにギルド行こか」
ノアにも納税の義務があると聞いて、少し落ち着いたのかナナが言う。
俺に話しを振ってこないかと懸念したが、どうやらそんな事は無いようだ。
俺?
もちろん、納税する……つもりはない。
そんな理不尽に付き合う義理は、この世界にはないからな。
それよりも、さっさと現金化したい所だ。
「そうだな、タクシーは頼めるのか?」
「まかしとき!」
納税の件でタクシーは無くなったかと思った俺が質問すると、ナナから頼もしい返事が返ってくる。
ノアが「そんじゃ、タクシー手配するわ」と店内の公衆電話へ向かった所にハバが声を掛ける。
「ノア、タクシーを呼ぶのは構わんがお前はギルドには行けんぞ」
「えっ、なんで!?」
「夜の部の準備を手伝ってもらわんとダメだからな」
「あっ、そっか~」
「じゃぁ、ナナ頼むわ」とノアはナナに馬券を託し電話へ向かう。
その後、タクシーに乗りギルドへ向かう途中、俺からナナに提案する。
提案と言うより助言だな。
少し大きめの鞄が必要だと。
ナナは「なんで?」と首を傾けるが「3千万エソの現金ともなればそれなりの量になるだろ? まさか裸で現金を持ち運ぶのか?」との言葉に「そうやった」とハッとして答える。
ナナは自宅に寄るようドライバーに伝える。
自宅に到着したナナが、鞄を持ってきた所で再びギルドを目指す。
程なく到着し、俺とナナは当たり馬券を現金化。
そうして、俺は当面の資金を。
そして、ナナは借金を全返済しても余りある金を手にしたのだった。
※注)20歳未満の方は馬券を購入、または譲り受ける事はできません
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