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3章 言い伝えの領域へ
16-1 自分以外にだけ働く毒は薬
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勇者が襲いかねない村を助けるために何ができるだろうか。
そんな疑問に突き当たった僕はテアと共に竜のもとへ向かった。
「マスター、いかがされましたか?」
結界内に入ったところ、この場に残ってとある作業をしていたアイオーンがこちらに目を向けた。
竜の背に乗り、その首を貫く水晶に触れていた彼女はこちらに歩いてくる。
「準備は順調に整ってきているんだけどさ、僕らがここで勇者を待ち受ける戦法を取ると途中の村を見殺しにしかねないなと思って」
「そうですね。十分にありえる話かと。しかし、奇襲の成功率を考えれば無理をして助けるのは悪手だと思われます」
それについては僕も同感だ。
勇者に積年の恨みがある竜もこの会話には威圧感のある視線を向けてくる。
『そのような情に流されて大局を見誤るのであれば協力はせぬ』
「僕も無理には求めません。ただ、ここで奇襲する場合も勇者が二人で来るときは対処が難しくなるのも考えないとですよ。最悪、こうして侵入していることだってバレるかもですし」
『……忌々しい限りだ』
竜の周囲は熱量がどんどん増していく。
怒りを炎に例えるけれど、この竜の場合は本当にその通りになるのだから恐ろしい。
『エルディナンドよ。汝は我を蝕むもの全てを取り払えるのであったな?』
竜は問いかけてくる。
あの水晶を取り除き、脊髄の損傷を癒して加勢してもらうもよし。
水晶の無力化のみをおこない、騙し討ちしてもらうこともよし。
選択肢は多いほどいい。
だからこそ、水晶の無力化も可能か調査するためにアイオーンに調べてもらっていた。
彼女は頷いて肯定してくれる。
となると、残る問題は一つだけだ。
「あ。もしかして、あのお話……?」
隣のテアがとても気まずそうな表情を浮かべるので頬をつねってやめさせる。
そもそも竜だって生物だ。
伝説の中でも砂界を豊かにしてその恵みを食んでいたと残るように摂食は不可欠。
だが、こんな状況で生かされるくらいなら飢え死にを選ぶはずだ。
なのにこうして生きていることには訳がある。
「腹に寄生させられたスライムを殺すための飛竜草なら用意しました」
『であれば今すぐにでも全てを取り除きたいのだがな……』
「気持ちはわかります」
そう。
竜が何も食べないとしても栄養を供給するためのスライムが消化管に寄生させられているらしい。
体内でそんなものが蠢くだけでも生理的に悪寒を覚えるだろうし、屈辱としても並々ならぬものがありそうだ。
ともあれ、ここに来訪する勇者は最低でも竜の火に対抗できる火属性を得意にする一名。
加えて、水晶とスライムの調整目的で錬金術に長じた勇者もしばしば伴うらしい。
お互いにこれについては触れにくく思っていたところ、テアが慌てて空気を変えにかかる。
「で、でもさ、竜の怪我や病気を癒す飛竜草ってお伽噺だけのものだと思ってたなぁー!? ほら、人には猛毒なのに竜を生かすために口移しであげたお話があったよね!?」
「はい。しかし、その本質は抗生物質と何ら変わらないものです」
下手な気遣いもしないアイオーンの説明口調はこの場では逆に良い方向に働いてくれた。
場の空気が変わりそうなので僕もそちらの方向に乗っていく。
「うん。要するにさ、抗生物質はたくさんあるんだけど僕らにとっては毒じゃないけど、細菌にとっては毒になるものが薬として使えているんだって。自分を傷つけない毒があるとすれば、それは薬になるよね」
細菌にとっては生きるのに欠かせない成分の合成経路を阻害する。
しかし、全く違う進化を遂げた人間などは異なる身体構造をしているので、その経路を阻害する成分では何の影響も受けない。
――そんな理屈だと、アイオーンから教えられた。
つまり、竜以外にだけ猛毒の草は竜にとって虫下しなどに使える薬となるらしい。
「せめて僕らが真っ向勝負で勝てるくらいの実力差だったらどこでだって勝負に出られたのにね」
『もう良い。勇者の動向は獣人領に連絡すれば追えるかもしれぬのだろう? 一人であれば仕掛けうるし、二人であればやつらが去った後に戒めの全てを払って次に賭けるのが最善。情報を待たずして結論は出せぬ。……エルディナンドよ。酒と肉も持ってきたのであろう? 今ひと時はそれで紛らわせるとしよう』
「ああ、それならちゃんと用意を……ん?」
不確定要素が多すぎるなら対策なんて意味がない。
そんな結論に達しそうだったその時、僕は用意した酒樽を手にして思考する。
『なんぞ気にすることでもあるか?』
「……この麦酒も小さな生物の力を利用して作ったものだなと考えたら、少し引っかかって」
とっかかりを探るように思考を深めると、思考が徐々に整理されてくる。
「そっか。赤竜さんくらいに強い生き物でも、体内から何かをされるとどうしようもないんですよね」
『やつらは確かに中途の村々で略奪したようだ。しかし遅きに働く毒では対処されうる。早きに働く毒に侵されるほど阿呆とも思えぬ。ましてや、魔力仕込みは気取られる。襲われる村の水や食料に細工する程度の浅知恵は意味がなかろう』
「じゃあ、例えば二つのものが合わさって初めて効果を発揮したりするならいいですよね。例えば死ぬ前の僕が用意した術式に、《神の権能》が合わさってようやく回復できたみたいに」
ふむと考え込む。
道中で仕掛けようがあるのなら、無駄な犠牲は出さずに済むし敵が複数であっても対処できるかもしれない。
僕は酒樽を見つめながら考えを深めていくのだった。
そんな疑問に突き当たった僕はテアと共に竜のもとへ向かった。
「マスター、いかがされましたか?」
結界内に入ったところ、この場に残ってとある作業をしていたアイオーンがこちらに目を向けた。
竜の背に乗り、その首を貫く水晶に触れていた彼女はこちらに歩いてくる。
「準備は順調に整ってきているんだけどさ、僕らがここで勇者を待ち受ける戦法を取ると途中の村を見殺しにしかねないなと思って」
「そうですね。十分にありえる話かと。しかし、奇襲の成功率を考えれば無理をして助けるのは悪手だと思われます」
それについては僕も同感だ。
勇者に積年の恨みがある竜もこの会話には威圧感のある視線を向けてくる。
『そのような情に流されて大局を見誤るのであれば協力はせぬ』
「僕も無理には求めません。ただ、ここで奇襲する場合も勇者が二人で来るときは対処が難しくなるのも考えないとですよ。最悪、こうして侵入していることだってバレるかもですし」
『……忌々しい限りだ』
竜の周囲は熱量がどんどん増していく。
怒りを炎に例えるけれど、この竜の場合は本当にその通りになるのだから恐ろしい。
『エルディナンドよ。汝は我を蝕むもの全てを取り払えるのであったな?』
竜は問いかけてくる。
あの水晶を取り除き、脊髄の損傷を癒して加勢してもらうもよし。
水晶の無力化のみをおこない、騙し討ちしてもらうこともよし。
選択肢は多いほどいい。
だからこそ、水晶の無力化も可能か調査するためにアイオーンに調べてもらっていた。
彼女は頷いて肯定してくれる。
となると、残る問題は一つだけだ。
「あ。もしかして、あのお話……?」
隣のテアがとても気まずそうな表情を浮かべるので頬をつねってやめさせる。
そもそも竜だって生物だ。
伝説の中でも砂界を豊かにしてその恵みを食んでいたと残るように摂食は不可欠。
だが、こんな状況で生かされるくらいなら飢え死にを選ぶはずだ。
なのにこうして生きていることには訳がある。
「腹に寄生させられたスライムを殺すための飛竜草なら用意しました」
『であれば今すぐにでも全てを取り除きたいのだがな……』
「気持ちはわかります」
そう。
竜が何も食べないとしても栄養を供給するためのスライムが消化管に寄生させられているらしい。
体内でそんなものが蠢くだけでも生理的に悪寒を覚えるだろうし、屈辱としても並々ならぬものがありそうだ。
ともあれ、ここに来訪する勇者は最低でも竜の火に対抗できる火属性を得意にする一名。
加えて、水晶とスライムの調整目的で錬金術に長じた勇者もしばしば伴うらしい。
お互いにこれについては触れにくく思っていたところ、テアが慌てて空気を変えにかかる。
「で、でもさ、竜の怪我や病気を癒す飛竜草ってお伽噺だけのものだと思ってたなぁー!? ほら、人には猛毒なのに竜を生かすために口移しであげたお話があったよね!?」
「はい。しかし、その本質は抗生物質と何ら変わらないものです」
下手な気遣いもしないアイオーンの説明口調はこの場では逆に良い方向に働いてくれた。
場の空気が変わりそうなので僕もそちらの方向に乗っていく。
「うん。要するにさ、抗生物質はたくさんあるんだけど僕らにとっては毒じゃないけど、細菌にとっては毒になるものが薬として使えているんだって。自分を傷つけない毒があるとすれば、それは薬になるよね」
細菌にとっては生きるのに欠かせない成分の合成経路を阻害する。
しかし、全く違う進化を遂げた人間などは異なる身体構造をしているので、その経路を阻害する成分では何の影響も受けない。
――そんな理屈だと、アイオーンから教えられた。
つまり、竜以外にだけ猛毒の草は竜にとって虫下しなどに使える薬となるらしい。
「せめて僕らが真っ向勝負で勝てるくらいの実力差だったらどこでだって勝負に出られたのにね」
『もう良い。勇者の動向は獣人領に連絡すれば追えるかもしれぬのだろう? 一人であれば仕掛けうるし、二人であればやつらが去った後に戒めの全てを払って次に賭けるのが最善。情報を待たずして結論は出せぬ。……エルディナンドよ。酒と肉も持ってきたのであろう? 今ひと時はそれで紛らわせるとしよう』
「ああ、それならちゃんと用意を……ん?」
不確定要素が多すぎるなら対策なんて意味がない。
そんな結論に達しそうだったその時、僕は用意した酒樽を手にして思考する。
『なんぞ気にすることでもあるか?』
「……この麦酒も小さな生物の力を利用して作ったものだなと考えたら、少し引っかかって」
とっかかりを探るように思考を深めると、思考が徐々に整理されてくる。
「そっか。赤竜さんくらいに強い生き物でも、体内から何かをされるとどうしようもないんですよね」
『やつらは確かに中途の村々で略奪したようだ。しかし遅きに働く毒では対処されうる。早きに働く毒に侵されるほど阿呆とも思えぬ。ましてや、魔力仕込みは気取られる。襲われる村の水や食料に細工する程度の浅知恵は意味がなかろう』
「じゃあ、例えば二つのものが合わさって初めて効果を発揮したりするならいいですよね。例えば死ぬ前の僕が用意した術式に、《神の権能》が合わさってようやく回復できたみたいに」
ふむと考え込む。
道中で仕掛けようがあるのなら、無駄な犠牲は出さずに済むし敵が複数であっても対処できるかもしれない。
僕は酒樽を見つめながら考えを深めていくのだった。
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