竜と獣医は急がない
かつて冒険者が夢を懐き、旅した境界域という名の秘境。けれどそれも昔。死んでも祭壇で復活できた冒険者の亡霊化や、深層の魔物の低層進出という異常現象に見舞われ、現在は資源の採掘すら難しくなっている。
それらは全て、私利私欲で開発、採掘して自然の調和を乱したことに端を発している。
そんな世界で獣医のカドはある竜に出会い、そして窮地を救われた。
聞くところによると、竜にはどうしてもしたいことがあるらしい。その願いを叶えて恩を返すためにも力が必要だった。
自分に出来るのは獣医療――そして、この世界で見出された死霊術師としての才能だ。例えばサラマンダーの粘液から医療器具を作ったり、その熱を滅菌に利用したり。怪我をしている魔物を治療するついでに素材の一部を頂いたり、使い魔にしたりと生きる術を身に着けていく。
ダンジョン内に広がる神秘・生態系の探求と、そこに住まう人類と魔物の悩み解決、冒険を獣医の知識と技術をもとにおこなうストーリー。
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