66 / 135
間章2 椎名と工藤の腕試し
5
しおりを挟む
「ねえ……あれ、お宝じゃない?」
「どーだろーなー。こういうのって定石だと確実に罠が仕掛けられてんだよなー」
思ったよりすぐ耳元で工藤くんの声がして、私はビクッと肩を震わせた。
抗議の声を上げようとしたけれど、首を振り振り今は放っておくことにする。
それよりも今はこの空間が気になるのだ。
この神秘的な場所が。
私はもう少し屈んで中を覗き込み、台座にある剣を注視してみる。
それは豪奢で太い成りをしていた。
あの大きさだとかなり重そうだ。両手で持たないと振り回しづらいかもしれないなと思う。
「ねえ、あれ隼人くんにあげたら良さそうじゃない?」
「そこは俺じゃねーのかよっ」
ガクッと肩を落とす工藤くん。
「いや、だって工藤くんは今となってはバトルスタイル殴る蹴るでしょ?」
「う……。まあ、そうだけどよ」
「はいはい。いじけないの。よしよし」
そう言って工藤くんの頭を二、三度撫でてやる。
何となく、からかいたくなったのだ。
「ばっ、馬鹿お前! やめろっ!」
慌てて私の手を振りほどこうとする。私は彼の手が触れないうちにさっと手を引っ込めた。
「とにかくちょっと取ってくるね!」
言うが早いか私は素早く中へと滑り込み、台座の前に着地した。
上から確認した時も台座以外何もなかったし、今も特に何も問題はなさそうだった。
「お、おいっ! 大丈夫か!?」
上から工藤くんの声が飛んでくる。
彼はついては来ずに、上から様子を見ているようだった。
意気地なしと思わなくもなかったけれど、上から俯瞰して見ていてもらった方がいいかもとも思う。
「━━うん、大丈夫」
私は一声返してそのまま台座に歩みよる。
近づくと台座は思いの外大きくて、私の身長でも剣を見上げるような形になった。
ひょいと台座に跳び上がり、思いきって剣の柄を握ってみた。
「お、おい椎名っ! 大丈夫かよっ!?」
そう言われても、もう遅い。
工藤くんの声が届く前に、私ほ既に手に力を込めていたのだ。
意外にも剣は大した力を込める間もなく、台座からするりと抜けてしまった。
剣は思っていた通り、ずしりと重い。
それでも覚醒によりそれなりに腕力のついた私はそのまま高々と持ち上げ、刀身全体を見渡してみる。
刀身の長さは1,5メートル程。
柄には丸みを帯びた装飾が施されていた。
剣の横幅は20センチくらいだろうか。厚みは3センチ程もある。随分と大きな剣だ。
剣を動かして見ていると、ギラリと銀色の刀身が怪しく光を放った。
しかしこの剣、当たり前だけれど鞘がない。
持ち運ぶ時は少し危ないなあとは思う。
けれどせっかく手に入れたのだ。村まではぜひとも持って帰りたいところ。
「おいっ! 大丈夫か!?」
色々と考えに耽っていると、再び工藤くんの心配そうな言葉が届く。
私はひたすらに繰り返される大丈夫か、に少し辟易した。
「いや、だから大丈夫だって! そんな一つ覚えみたいに繰り返さないでよっ」
「す、すまん! でも椎名! それ、なんか光ってねーか!?」
「何言ってるのっ、そんなこと━━え?」
そう言われて改めて刀身を見てみてしばし言葉を失う。
彼の言うとおり、銀色の刀身からうっすらと光が放たれてきていたのだ。
光に反射したものかと思ったけれど、こんな薄暗いところで光るわけはない。
それに何だか柄が熱い。
「熱っ!!」
私はびっくりして思わず剣を取り落としてしまう。
カランコロンと音を立てて落ちた剣は、放つ光を増していき、やがて形を変え始めた。
「おいっ、椎名! なんかヤバそうだぞっ! とにかく一回上がって来いよ!」
「わ、わかったっ」
工藤くんに言われて私は入ってきた穴まで飛び上がる。
ちょうど上で手を伸ばした工藤くんが私の手を掴んで、するりと外に脱出できた。
私はすぐさま体の向きを取って返し、穴の入り口から再び中を見やる。
するとそこには先程の剣はなく、銀色の人型をした何かが鈍く動いていたのだ。
「何あれ? ……生きてるの?」
私の声に呼応するように、その金属人間は能面の顔の部分をギギギッとこちらに向けて、次の瞬間には跳び上がってきたのだ。
「ふひゃっ!」
私は手を工藤くんに引っ張られ、そのままの勢いで後ろに跳んだ。
何か変な声出ちゃった。
金属人間は私がたった今いた地面をぶち破って地中から姿を現した。
私たちの目の前に着地したそれは、目らしきものは無いけれど、明らかに私たちに敵意を向けて見つめているように思えた。
「何かヤバそうじゃね?」
「そ、そうね。何だろう、あれ。剣の守り神みたいなもの?」
「わかんねえ。とにかく俺たちアイツに狙われてるよな」
「……そうみたい。今もこっち見てるし。いやらしい目で。この人、私があんまり美少女だからってエッチなことしようとしてる変態さんとかじゃないでしょうねえ」
「バカいえ、来るぞっ」
そこまで話した所で、金属人間は私たち目掛けて突っ込んできた。
中々のスピードだ。
反射的に両側に跳んだ私と工藤くん。
私たちが今さっきまでいた地面が、そいつの拳で破砕する。
あっという間に地面にぽっかりと1メートル位の穴が空いた。
攻撃力も中々のものっ。
「かまいたちっ!」
私はその金属人間目掛けて風を圧縮させた真空の刃を放つ。
目には見えないその風の太刀をその身に受ける金属人間。
けれどバシュリと派手な音を立てて命中はしたものの、傷一つつけられずに霧散したではないか。
防御力も中々のものっ。
「うそっ!?」
けれど悠長に驚いている場合ではない。
金属人間は攻撃を受けて逆上したのか、私目掛けて加速してきた。
しかもさっきよりもずっと速いスピードだ。
「くっ!」
ちょっと油断し過ぎた。
急に距離を詰められて避ける算段が出来ていなかったのだ。
私は仕方なく彼の拳を防ぐことに決める。
咄嗟に手を交差して、ちょっとくらい痛いのは我慢だ。
「おらあっ!」
そこに横から回り込んだ工藤くんが金属人間の顔面に拳を打ち込んだ。
クリーンヒットしてそのまま彼は十メートル程ぶっ飛んで地面に叩きつけられた。
痛そう……。
そのまま彼は動かなくなる。
私はホッと胸を撫で下ろした。
「ありがと」
「おう。だけど、まだだな」
「え?」
工藤くんの言葉を受けて金属人間に目をやると、彼は何事も無かったかのようにするりと立ち上がった。
顔も特に何もなってはいない。
嘘でしょ?
あれだけのスピードとパワーの拳を受けても何ともないなんて。
「やるわね、アイツ」
「ああ。おもしれーじゃねーか。ぶっ壊してやる」
私は軽く歯軋(ぎし)りして、工藤くんは楽しそうに笑んでいる。
やっぱり男の子。
こういう時は頼もしいものだ。
硬くて簡単にはダメージを与えられない。おまけにスピードもパワーもある。
私は改めてこの金属人間を強敵と認識したのだった。
「どーだろーなー。こういうのって定石だと確実に罠が仕掛けられてんだよなー」
思ったよりすぐ耳元で工藤くんの声がして、私はビクッと肩を震わせた。
抗議の声を上げようとしたけれど、首を振り振り今は放っておくことにする。
それよりも今はこの空間が気になるのだ。
この神秘的な場所が。
私はもう少し屈んで中を覗き込み、台座にある剣を注視してみる。
それは豪奢で太い成りをしていた。
あの大きさだとかなり重そうだ。両手で持たないと振り回しづらいかもしれないなと思う。
「ねえ、あれ隼人くんにあげたら良さそうじゃない?」
「そこは俺じゃねーのかよっ」
ガクッと肩を落とす工藤くん。
「いや、だって工藤くんは今となってはバトルスタイル殴る蹴るでしょ?」
「う……。まあ、そうだけどよ」
「はいはい。いじけないの。よしよし」
そう言って工藤くんの頭を二、三度撫でてやる。
何となく、からかいたくなったのだ。
「ばっ、馬鹿お前! やめろっ!」
慌てて私の手を振りほどこうとする。私は彼の手が触れないうちにさっと手を引っ込めた。
「とにかくちょっと取ってくるね!」
言うが早いか私は素早く中へと滑り込み、台座の前に着地した。
上から確認した時も台座以外何もなかったし、今も特に何も問題はなさそうだった。
「お、おいっ! 大丈夫か!?」
上から工藤くんの声が飛んでくる。
彼はついては来ずに、上から様子を見ているようだった。
意気地なしと思わなくもなかったけれど、上から俯瞰して見ていてもらった方がいいかもとも思う。
「━━うん、大丈夫」
私は一声返してそのまま台座に歩みよる。
近づくと台座は思いの外大きくて、私の身長でも剣を見上げるような形になった。
ひょいと台座に跳び上がり、思いきって剣の柄を握ってみた。
「お、おい椎名っ! 大丈夫かよっ!?」
そう言われても、もう遅い。
工藤くんの声が届く前に、私ほ既に手に力を込めていたのだ。
意外にも剣は大した力を込める間もなく、台座からするりと抜けてしまった。
剣は思っていた通り、ずしりと重い。
それでも覚醒によりそれなりに腕力のついた私はそのまま高々と持ち上げ、刀身全体を見渡してみる。
刀身の長さは1,5メートル程。
柄には丸みを帯びた装飾が施されていた。
剣の横幅は20センチくらいだろうか。厚みは3センチ程もある。随分と大きな剣だ。
剣を動かして見ていると、ギラリと銀色の刀身が怪しく光を放った。
しかしこの剣、当たり前だけれど鞘がない。
持ち運ぶ時は少し危ないなあとは思う。
けれどせっかく手に入れたのだ。村まではぜひとも持って帰りたいところ。
「おいっ! 大丈夫か!?」
色々と考えに耽っていると、再び工藤くんの心配そうな言葉が届く。
私はひたすらに繰り返される大丈夫か、に少し辟易した。
「いや、だから大丈夫だって! そんな一つ覚えみたいに繰り返さないでよっ」
「す、すまん! でも椎名! それ、なんか光ってねーか!?」
「何言ってるのっ、そんなこと━━え?」
そう言われて改めて刀身を見てみてしばし言葉を失う。
彼の言うとおり、銀色の刀身からうっすらと光が放たれてきていたのだ。
光に反射したものかと思ったけれど、こんな薄暗いところで光るわけはない。
それに何だか柄が熱い。
「熱っ!!」
私はびっくりして思わず剣を取り落としてしまう。
カランコロンと音を立てて落ちた剣は、放つ光を増していき、やがて形を変え始めた。
「おいっ、椎名! なんかヤバそうだぞっ! とにかく一回上がって来いよ!」
「わ、わかったっ」
工藤くんに言われて私は入ってきた穴まで飛び上がる。
ちょうど上で手を伸ばした工藤くんが私の手を掴んで、するりと外に脱出できた。
私はすぐさま体の向きを取って返し、穴の入り口から再び中を見やる。
するとそこには先程の剣はなく、銀色の人型をした何かが鈍く動いていたのだ。
「何あれ? ……生きてるの?」
私の声に呼応するように、その金属人間は能面の顔の部分をギギギッとこちらに向けて、次の瞬間には跳び上がってきたのだ。
「ふひゃっ!」
私は手を工藤くんに引っ張られ、そのままの勢いで後ろに跳んだ。
何か変な声出ちゃった。
金属人間は私がたった今いた地面をぶち破って地中から姿を現した。
私たちの目の前に着地したそれは、目らしきものは無いけれど、明らかに私たちに敵意を向けて見つめているように思えた。
「何かヤバそうじゃね?」
「そ、そうね。何だろう、あれ。剣の守り神みたいなもの?」
「わかんねえ。とにかく俺たちアイツに狙われてるよな」
「……そうみたい。今もこっち見てるし。いやらしい目で。この人、私があんまり美少女だからってエッチなことしようとしてる変態さんとかじゃないでしょうねえ」
「バカいえ、来るぞっ」
そこまで話した所で、金属人間は私たち目掛けて突っ込んできた。
中々のスピードだ。
反射的に両側に跳んだ私と工藤くん。
私たちが今さっきまでいた地面が、そいつの拳で破砕する。
あっという間に地面にぽっかりと1メートル位の穴が空いた。
攻撃力も中々のものっ。
「かまいたちっ!」
私はその金属人間目掛けて風を圧縮させた真空の刃を放つ。
目には見えないその風の太刀をその身に受ける金属人間。
けれどバシュリと派手な音を立てて命中はしたものの、傷一つつけられずに霧散したではないか。
防御力も中々のものっ。
「うそっ!?」
けれど悠長に驚いている場合ではない。
金属人間は攻撃を受けて逆上したのか、私目掛けて加速してきた。
しかもさっきよりもずっと速いスピードだ。
「くっ!」
ちょっと油断し過ぎた。
急に距離を詰められて避ける算段が出来ていなかったのだ。
私は仕方なく彼の拳を防ぐことに決める。
咄嗟に手を交差して、ちょっとくらい痛いのは我慢だ。
「おらあっ!」
そこに横から回り込んだ工藤くんが金属人間の顔面に拳を打ち込んだ。
クリーンヒットしてそのまま彼は十メートル程ぶっ飛んで地面に叩きつけられた。
痛そう……。
そのまま彼は動かなくなる。
私はホッと胸を撫で下ろした。
「ありがと」
「おう。だけど、まだだな」
「え?」
工藤くんの言葉を受けて金属人間に目をやると、彼は何事も無かったかのようにするりと立ち上がった。
顔も特に何もなってはいない。
嘘でしょ?
あれだけのスピードとパワーの拳を受けても何ともないなんて。
「やるわね、アイツ」
「ああ。おもしれーじゃねーか。ぶっ壊してやる」
私は軽く歯軋(ぎし)りして、工藤くんは楽しそうに笑んでいる。
やっぱり男の子。
こういう時は頼もしいものだ。
硬くて簡単にはダメージを与えられない。おまけにスピードもパワーもある。
私は改めてこの金属人間を強敵と認識したのだった。
0
小説家になろうにて4年以上連載中の作品です。https://ncode.syosetu.com/n2034ey/続きが気になる方はこちらでも読めますのでどうぞ。ブクマや感想などしていただけるととても嬉しいです。よろしくお願いいたします。
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

戦国記 因幡に転移した男
山根丸
SF
今作は、歴史上の人物が登場したりしなかったり、あるいは登場年数がはやかったりおそかったり、食文化が違ったり、言語が違ったりします。つまりは全然史実にのっとっていません。歴史に詳しい方は歯がゆく思われることも多いかと存じます。そんなときは「異世界の話だからしょうがないな。」と受け止めていただけると幸いです。
カクヨムにも載せていますが、内容は同じものになります。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる