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ねぇねぇ気づいて私の想いに
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リーナとともに洞窟へ入って数分。俺は当然のように困っていた。まさかこんなところにくるとは思っていなかったのもあり、ライトがなく足元があまりよく見えないのだ。
入る前にライトを持ってくれば良かったのだが、今までの洞窟はなんだかんだ明るかったのもあって完全に油断していた。暗いのも最初だけで、きっと奥は灯りがあるのだろうというよくわからない自信もあった。実際にあったのは薄暗闇だったのだが。
そんなわけでライトもないくせに突き進んでしまった俺たちは、正直言って帰り道もわからない状態だ。正確には一本道なのだから、今向かっている方向と逆に行けば入ってきた出入り口があるはず。あるはずなのだが何故かあったはずの出入り口が見当たらない。それもあってここから出るためには先に進むしかない状態だ。
わりと絶望的な状況だがリーナは神経が図太いのか、困っていても仕方ないのだからとどんどん先へ進んで行く。しかし薄暗闇を臆せず進むせいかあちこちにぶつかっているので、わりと怪我をしていないかが心配だ。しかもそれを確認しようにも見えなくてわからないので少し腹が立ってくる。
どうしたものかと考えていると、いきなりリーナがこちらを勢いよく振り返った。
「ねぇ、何か話してよ。こうも暗いと水晶に辿り着く前に気が滅入っちゃうわ。」
なんという雑な無茶振り。俺はルキやアドラーと違って口下手でしかも話題も豊富に持っていない。そんなこと今まで一緒に過ごしてきた中でわかっているはずだろう。
「俺が何か面白い話題を持っていると思うのか? 残念ながら何もないぞ。」
「でも記憶もだんだんと戻ってきてるんでしょ? 昔のこととか何かないの?」
昔のこと。アドラーやアリーチェに聞いて朧げに、切り取ったかのように断片的になら思い出しつつはある。だがそれも全てが綺麗につながっているわけではない。
「戻った記憶なんて……。そういえば、俺とアドラーとアリーチェ、幼い頃に俺たちは丁度こんな洞窟の中で出会ったんだ。」
そう、あの日も俺は助けられた。あの2人に。
「あの日は……。俺はスパイではなく暗殺の方で初任務だった。スパイだと人を殺さず終わるが、暗殺任務は文字通り標的を殺さなきゃいけない。凄く嫌だったが失敗して帰ったら俺が今度は殺されるから、初めてそこで人を殺したんだ。」
まだ12歳かそこらでシンティアくらいの年齢だった。嫌だという感情はあったし、避けることができるのなら避けたかった。だが当時の俺はどうすることもできず、ただ言われたことをやるしか道はなかった。
「そこは薄暗い洞窟で、俺は初めて人を殺した興奮と死体から流れる血、そして暗さでパニックを起こした。湧き上がってくる感情を抑えられなくて、大声で叫んで壁に双剣を何度も突き刺した。そしたら、凄い勢いで押さえつけられたんだ、あの2人に。」
「いつのまにかアドラーたちが後ろにいたってこと?」
「いや、最初からずっといて俺の様子を伺っていたらしい。あの2人はその日俺の監視が任務だったらしくてな。なんでも初めて人を殺すと大体興奮して壊れるから見張っておけ、と。まぁ、まさに俺はそうなっていたわけだ。」
あの時もし無理矢理押さえつけられなかったら俺はきっと今ここにいない。ここにどころか、この世にさえいないだろう。そう思うと本当にあの2人に任務とはいえ出会えたのは最大の幸運だった。
「その後は……、こっそり3人で隙間時間に遊んだり……。と、まぁ、俺が思い出すことなんてこんな暗い話題ばかりだな、残念ながら。」
もっと明るい思い出でもあればよかったが、そんなのスパイや暗殺者として生きてきた俺には無理な話だ。
「リーナの方が明るい話題あるだろ。そうだ、前に言ってた気になってる人の話とかでもいいぞ。」
「は、え、そ、その話はもういいの!」
「なんでだよ。好きだろ、恋バナ。前は俺に執拗に聞いてたじゃないか。」
少しからかいつつ、リーナの顔を覗き込むように見る。すると暗くてもわかるくらい顔を赤くさせてこちらを睨んできた。
「あれはもう広げようがないからいいの! その“気になってる人”はどれだけわかりやすくアピールしても気づいてさえくれないし!」
「そうなのか。そんなに鈍い奴だと大変だな。」
「ええ、本当にね……。」
どこか疲れたように言うリーナに少し同情した。たくさんアピールしているのに気づいてもらえないのはかなり自信をなくすだろう。
この世にはびっくりするくらい鈍感なやつがいる。俺もかなりアリーチェとアドラーに怒られてきたが、リーナの想い人もきっと一筋縄ではいかないタイプなんだろう。
そう思うとなんだか可哀想に思えてきて、思わずリーナの頭をヨシヨシと撫でていた。
「……。イケメンで、強くて、優しくて、器用で。そばにいると安心するしドキドキするの。」
「あぁ、前も言ってたな。」
「最初は一目惚れだったの。でも話してるうちに性格も好きになって、誰にもとられたくなくて、たくさん、アピールしてるのに……! ねぇ、一体どうしたら気づいてくれるの……?」
「そんなの、俺に聞かれても……ってうわっ!」
急に抱きついてきたリーナに、どうしていいかわからず手が宙を彷徨った。いつもなら喜んで抱きしめるが、想い人への愛を聞いた直後に抱きしめる勇気なんて俺にはない。なんとなくその相手に悪い気がするからだ。
かといって引き剥がす勇気もなく、手はどうすることもできないでいる。
「キスでもしたら、気づいてくれる?」
「そりゃあ、まぁ、気づくんじゃないか多分……っておい、服を引っ張るなよ何しようとしてんだコラ。」
「キスだけど。」
「俺にしたって意味ないだろ。やるならちゃんとそいつにしろよって危ねえ!」
一体いつのまに近くまできていたのか、目の前には殺気だった蜂のモンスターがこちらに向かって針を飛ばしていた。リーナも俺から離れて急いで武器を手に取る。
あと一歩気づくのが遅ければ額に穴があいていたな、と少し冷や汗をかきつつも俺も双剣を手に立ち向かった。
暗い洞窟、蜂のモンスター、過去にもあったなと嫌な出来事を思い出しながら。
入る前にライトを持ってくれば良かったのだが、今までの洞窟はなんだかんだ明るかったのもあって完全に油断していた。暗いのも最初だけで、きっと奥は灯りがあるのだろうというよくわからない自信もあった。実際にあったのは薄暗闇だったのだが。
そんなわけでライトもないくせに突き進んでしまった俺たちは、正直言って帰り道もわからない状態だ。正確には一本道なのだから、今向かっている方向と逆に行けば入ってきた出入り口があるはず。あるはずなのだが何故かあったはずの出入り口が見当たらない。それもあってここから出るためには先に進むしかない状態だ。
わりと絶望的な状況だがリーナは神経が図太いのか、困っていても仕方ないのだからとどんどん先へ進んで行く。しかし薄暗闇を臆せず進むせいかあちこちにぶつかっているので、わりと怪我をしていないかが心配だ。しかもそれを確認しようにも見えなくてわからないので少し腹が立ってくる。
どうしたものかと考えていると、いきなりリーナがこちらを勢いよく振り返った。
「ねぇ、何か話してよ。こうも暗いと水晶に辿り着く前に気が滅入っちゃうわ。」
なんという雑な無茶振り。俺はルキやアドラーと違って口下手でしかも話題も豊富に持っていない。そんなこと今まで一緒に過ごしてきた中でわかっているはずだろう。
「俺が何か面白い話題を持っていると思うのか? 残念ながら何もないぞ。」
「でも記憶もだんだんと戻ってきてるんでしょ? 昔のこととか何かないの?」
昔のこと。アドラーやアリーチェに聞いて朧げに、切り取ったかのように断片的になら思い出しつつはある。だがそれも全てが綺麗につながっているわけではない。
「戻った記憶なんて……。そういえば、俺とアドラーとアリーチェ、幼い頃に俺たちは丁度こんな洞窟の中で出会ったんだ。」
そう、あの日も俺は助けられた。あの2人に。
「あの日は……。俺はスパイではなく暗殺の方で初任務だった。スパイだと人を殺さず終わるが、暗殺任務は文字通り標的を殺さなきゃいけない。凄く嫌だったが失敗して帰ったら俺が今度は殺されるから、初めてそこで人を殺したんだ。」
まだ12歳かそこらでシンティアくらいの年齢だった。嫌だという感情はあったし、避けることができるのなら避けたかった。だが当時の俺はどうすることもできず、ただ言われたことをやるしか道はなかった。
「そこは薄暗い洞窟で、俺は初めて人を殺した興奮と死体から流れる血、そして暗さでパニックを起こした。湧き上がってくる感情を抑えられなくて、大声で叫んで壁に双剣を何度も突き刺した。そしたら、凄い勢いで押さえつけられたんだ、あの2人に。」
「いつのまにかアドラーたちが後ろにいたってこと?」
「いや、最初からずっといて俺の様子を伺っていたらしい。あの2人はその日俺の監視が任務だったらしくてな。なんでも初めて人を殺すと大体興奮して壊れるから見張っておけ、と。まぁ、まさに俺はそうなっていたわけだ。」
あの時もし無理矢理押さえつけられなかったら俺はきっと今ここにいない。ここにどころか、この世にさえいないだろう。そう思うと本当にあの2人に任務とはいえ出会えたのは最大の幸運だった。
「その後は……、こっそり3人で隙間時間に遊んだり……。と、まぁ、俺が思い出すことなんてこんな暗い話題ばかりだな、残念ながら。」
もっと明るい思い出でもあればよかったが、そんなのスパイや暗殺者として生きてきた俺には無理な話だ。
「リーナの方が明るい話題あるだろ。そうだ、前に言ってた気になってる人の話とかでもいいぞ。」
「は、え、そ、その話はもういいの!」
「なんでだよ。好きだろ、恋バナ。前は俺に執拗に聞いてたじゃないか。」
少しからかいつつ、リーナの顔を覗き込むように見る。すると暗くてもわかるくらい顔を赤くさせてこちらを睨んできた。
「あれはもう広げようがないからいいの! その“気になってる人”はどれだけわかりやすくアピールしても気づいてさえくれないし!」
「そうなのか。そんなに鈍い奴だと大変だな。」
「ええ、本当にね……。」
どこか疲れたように言うリーナに少し同情した。たくさんアピールしているのに気づいてもらえないのはかなり自信をなくすだろう。
この世にはびっくりするくらい鈍感なやつがいる。俺もかなりアリーチェとアドラーに怒られてきたが、リーナの想い人もきっと一筋縄ではいかないタイプなんだろう。
そう思うとなんだか可哀想に思えてきて、思わずリーナの頭をヨシヨシと撫でていた。
「……。イケメンで、強くて、優しくて、器用で。そばにいると安心するしドキドキするの。」
「あぁ、前も言ってたな。」
「最初は一目惚れだったの。でも話してるうちに性格も好きになって、誰にもとられたくなくて、たくさん、アピールしてるのに……! ねぇ、一体どうしたら気づいてくれるの……?」
「そんなの、俺に聞かれても……ってうわっ!」
急に抱きついてきたリーナに、どうしていいかわからず手が宙を彷徨った。いつもなら喜んで抱きしめるが、想い人への愛を聞いた直後に抱きしめる勇気なんて俺にはない。なんとなくその相手に悪い気がするからだ。
かといって引き剥がす勇気もなく、手はどうすることもできないでいる。
「キスでもしたら、気づいてくれる?」
「そりゃあ、まぁ、気づくんじゃないか多分……っておい、服を引っ張るなよ何しようとしてんだコラ。」
「キスだけど。」
「俺にしたって意味ないだろ。やるならちゃんとそいつにしろよって危ねえ!」
一体いつのまに近くまできていたのか、目の前には殺気だった蜂のモンスターがこちらに向かって針を飛ばしていた。リーナも俺から離れて急いで武器を手に取る。
あと一歩気づくのが遅ければ額に穴があいていたな、と少し冷や汗をかきつつも俺も双剣を手に立ち向かった。
暗い洞窟、蜂のモンスター、過去にもあったなと嫌な出来事を思い出しながら。
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