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3章 僕の正義
51話.人を救う重さ、人を殺す重さ
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皇后様に呪いをかけた首謀者の討伐を依頼されてから一週間が経った。この一週間の間、ただ首謀者の居場所が特定されるのを待っていた訳ではない。僕とクロエは久しぶりにケイン達と一緒にギルドの依頼を受けていたのだ。正確には依頼をこなすケイン達の後ろで成長を見守ってただけなのだけど。
ケイン、アリーシャ共に僕達と冒険していた頃より腕を上げていたし、新しい仲間との連携も完璧だった。これなら帝都周辺の依頼程度で命を落とす事はないだろう。安心した僕は向かう……自分が成し遂げるべき依頼を達成する為に! 僕とクロエは呼び出しがあった冒険者ギルドの応接室に向かった。
*
「やぁ、ケン。首謀者の呪術師? の居場所が判明したよ」
応接室で待っていたアルバートが、挨拶と同時に首謀者の居場所が特定出来た事を告げる。
僕とクロエは席に着きながら話を続けた。
「何で疑問系なの? それに何で僕達だけなの? 皇后様を呪った相手の討伐だよね?」
「呪いをかけたから呪術師と呼んだが、魔法使いでも呪いをかけられるから少し悩んだのさ。人数が少ないのは相手が転生者で暗殺する必要があるからさ。大軍で向かったら逃げられる可能性があるからね」
暗殺……やはり殺さなければならないのか? 確かに命を奪いかねない危険な呪いではあったけど、そこまで重い罰が必要なのか? 相手が呪いをかけた理由も知らずに殺すのか? 目の前の親切で優しい友人が?
「何か分からない事があったかい? 何故居場所が特定出来たとか?」
僕はアルバートから目をそらし、「そんな簡単に暗殺とか言うなよ!」と怒鳴りたい気持ちを押さえる。
「なぁアルバート? 君がその呪術師を殺すのか?」
「まぁ僕か君かクロエの誰かになるだろうね。彼は重罪を犯したからね」
「アルバートは……」
「僕は今まで何人も殺したよ……彼らは悪人だったからね」
堂々と過去の殺人を告げるアルバート。悪人だから殺す……それは異世界ザサムの勇者としては正しいのだろう。でも僕にはアルバートの様に割り切れない。
「転生者であるケンが悩むのは分かる。でも考えてみてくれ。見逃した悪人が何をすると思う? 改心などしない! 僕の目の届かない所で、他の弱者を傷つけるだけだ!」
戸惑う僕にアルバートが熱く語りかける。
「クロエも同じなのか?」
僕は救いを求めるようにクロエに問いかけた。
「そうね、私の場合はベタだけど盗賊を殺戮したのが初めてだったわ。一度は見逃してあげたわよ。でも、結果的に30人程度の小さな村が地図から無くなった。私に押収された損失を取り戻したいって理由でね」
クロエもなのか……世界は残酷だ……本当にここは天国なのかよ。盗賊を殺戮? そんな事を覚悟させる世界なんて全く救いがないじゃないか!マンガのキャプテン・ヴァージャスでは悪人は殴られて改心したり、二度と皆の目の前に現れない。そんな事が現実ではあり得ない事ぐらい分かってはいるさ。だけど、僕はそれしか知らない……それしかやりたくない。
【悪人を殺さなければ、誰かを救えない】
【人を救う為には、誰かを殺さなければならない】
人を救う重さ、人を殺す重さ……どちらが重いかなんて僕には選べない。いや、誰かが選んで良い事なのか?
僕だってガルファダ王国でヴェロニカさんの命を奪っている。それでも相手が悪人だから殺すなんて割り切って言えないよ。争いがある以上、結果的に誰かの命を奪ってしまう事もあるかも知れない。それでも積極的に殺すなど言えない……だから!
「僕には理由も聞かずに相手を殺す事は出来ない。出来るだけ殺さずに済む方法はないかな?」
被害者を思えば不殺なんて安易に言えない、だけど安易に殺すなんて命を軽んじた事も言えない。僕は曖昧な対応をとる。理想を盲信する先にも、現実に隷属する先にも僕の願いはないのだから。
「仕方がないねケンには外れてもらうよ。クロエはどうするかい?」
「聞く意味がある? ケンの意見を支持するに決まっているでしょ」
「そうかい、クロエは騎士だったから分かってくれると思ったのだけどね」
そう言ってアルバートが一人で応接室を出ようとする。
「一人で行くのか?」
「心配いらないよ。僕は最強の勇者だからね。それにケンの事を否定したかった訳じゃないからね。僕の事を嫌わないでくれよ。呪いをかけるなんて暴挙に及んだ理由くらいは聞いてみるからさ」
アルバートはいつもの爽やか笑顔を浮かべて手を振って去っていった。
「どうしてクロエはアルバートの意見を支持しなかったの? クロエだって……」
「気にくわないからに決まってるでしょ。確かにタイアル王国の騎士として多くの悪人を斬ったわ。仕方がなかったからやった事だけど、なんで私の心まで捧げなきゃいけないの? 人を斬ったら人斬りを肯定しなきゃいけないの? そういう所があの勇者くんの嫌いなところ。この世界で許されている事であっても殺人は殺人よ」
結構重たい話になったけどクロエは平然としている……僕と違って強いな。生前は殆ど病室で暮らしていたから、僕の人生経験はこの世界に来てからの1年にも満たない期間だけといえる。社会人としての前世があって、この世界でも先輩のクロエには敵わないな。
「実際殺してしまっているのに殺人って思うの辛くない?」
「辛いわよ……だけど逃げたら駄目。自分が奪った命に目を向ける勇気がないから、アルバートは『勇者』じゃなくて『勇者くん』。勇者に転生した自分に酔っている痛い人にしか見えないから嫌いなのよ」
これがクロエがアルバートを嫌がっていた理由か。アルバートは純粋に異世界の感覚に染まり切っている。
だが、意見は違うがクロエとアルバートは、僕と違って確固たる意志で生きていると言える。
異世界でスーパーヒーローになれると浮かれていた僕とは違って。
「僕は中途半端だな。元の世界の常識を貫けないし、この世界の常識にも染まれない」
僕はアルバートやクロエの覚悟に引け目を感じてうつむく。
「ならどうするの?」
「それでも目の前の誰かを救ってみせる。正しいか間違っているかなんて分からなくても」
僕にはそれしか言えない。それしかやってこなかったから。スーパーヒーローの物まねで誰かを救う事しか出来ないから。
「それがスーパーヒーローってやつかな?」
「スーパーヒーローは関係ないよ。僕個人の意見として聞いて欲しい」
「お得意のスーパーヒーローネタじゃなくて自分の意見を聞かせたいだなんて、クロエお姉さんに甘えたいって事かな?」
クロエが悪戯っぽい笑顔で僕に問いかける。
「甘えたい訳じゃないけど話はしたいな。アルバートとは別の方法で呪術師さんを止める為の方法を考えたいから」
「それなら急いで帰るわよ!」
僕達は応接室を出て宿に向かった。
この日の判断が僕達の終焉を決める分岐点であったと知らないままに……
ケイン、アリーシャ共に僕達と冒険していた頃より腕を上げていたし、新しい仲間との連携も完璧だった。これなら帝都周辺の依頼程度で命を落とす事はないだろう。安心した僕は向かう……自分が成し遂げるべき依頼を達成する為に! 僕とクロエは呼び出しがあった冒険者ギルドの応接室に向かった。
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「やぁ、ケン。首謀者の呪術師? の居場所が判明したよ」
応接室で待っていたアルバートが、挨拶と同時に首謀者の居場所が特定出来た事を告げる。
僕とクロエは席に着きながら話を続けた。
「何で疑問系なの? それに何で僕達だけなの? 皇后様を呪った相手の討伐だよね?」
「呪いをかけたから呪術師と呼んだが、魔法使いでも呪いをかけられるから少し悩んだのさ。人数が少ないのは相手が転生者で暗殺する必要があるからさ。大軍で向かったら逃げられる可能性があるからね」
暗殺……やはり殺さなければならないのか? 確かに命を奪いかねない危険な呪いではあったけど、そこまで重い罰が必要なのか? 相手が呪いをかけた理由も知らずに殺すのか? 目の前の親切で優しい友人が?
「何か分からない事があったかい? 何故居場所が特定出来たとか?」
僕はアルバートから目をそらし、「そんな簡単に暗殺とか言うなよ!」と怒鳴りたい気持ちを押さえる。
「なぁアルバート? 君がその呪術師を殺すのか?」
「まぁ僕か君かクロエの誰かになるだろうね。彼は重罪を犯したからね」
「アルバートは……」
「僕は今まで何人も殺したよ……彼らは悪人だったからね」
堂々と過去の殺人を告げるアルバート。悪人だから殺す……それは異世界ザサムの勇者としては正しいのだろう。でも僕にはアルバートの様に割り切れない。
「転生者であるケンが悩むのは分かる。でも考えてみてくれ。見逃した悪人が何をすると思う? 改心などしない! 僕の目の届かない所で、他の弱者を傷つけるだけだ!」
戸惑う僕にアルバートが熱く語りかける。
「クロエも同じなのか?」
僕は救いを求めるようにクロエに問いかけた。
「そうね、私の場合はベタだけど盗賊を殺戮したのが初めてだったわ。一度は見逃してあげたわよ。でも、結果的に30人程度の小さな村が地図から無くなった。私に押収された損失を取り戻したいって理由でね」
クロエもなのか……世界は残酷だ……本当にここは天国なのかよ。盗賊を殺戮? そんな事を覚悟させる世界なんて全く救いがないじゃないか!マンガのキャプテン・ヴァージャスでは悪人は殴られて改心したり、二度と皆の目の前に現れない。そんな事が現実ではあり得ない事ぐらい分かってはいるさ。だけど、僕はそれしか知らない……それしかやりたくない。
【悪人を殺さなければ、誰かを救えない】
【人を救う為には、誰かを殺さなければならない】
人を救う重さ、人を殺す重さ……どちらが重いかなんて僕には選べない。いや、誰かが選んで良い事なのか?
僕だってガルファダ王国でヴェロニカさんの命を奪っている。それでも相手が悪人だから殺すなんて割り切って言えないよ。争いがある以上、結果的に誰かの命を奪ってしまう事もあるかも知れない。それでも積極的に殺すなど言えない……だから!
「僕には理由も聞かずに相手を殺す事は出来ない。出来るだけ殺さずに済む方法はないかな?」
被害者を思えば不殺なんて安易に言えない、だけど安易に殺すなんて命を軽んじた事も言えない。僕は曖昧な対応をとる。理想を盲信する先にも、現実に隷属する先にも僕の願いはないのだから。
「仕方がないねケンには外れてもらうよ。クロエはどうするかい?」
「聞く意味がある? ケンの意見を支持するに決まっているでしょ」
「そうかい、クロエは騎士だったから分かってくれると思ったのだけどね」
そう言ってアルバートが一人で応接室を出ようとする。
「一人で行くのか?」
「心配いらないよ。僕は最強の勇者だからね。それにケンの事を否定したかった訳じゃないからね。僕の事を嫌わないでくれよ。呪いをかけるなんて暴挙に及んだ理由くらいは聞いてみるからさ」
アルバートはいつもの爽やか笑顔を浮かべて手を振って去っていった。
「どうしてクロエはアルバートの意見を支持しなかったの? クロエだって……」
「気にくわないからに決まってるでしょ。確かにタイアル王国の騎士として多くの悪人を斬ったわ。仕方がなかったからやった事だけど、なんで私の心まで捧げなきゃいけないの? 人を斬ったら人斬りを肯定しなきゃいけないの? そういう所があの勇者くんの嫌いなところ。この世界で許されている事であっても殺人は殺人よ」
結構重たい話になったけどクロエは平然としている……僕と違って強いな。生前は殆ど病室で暮らしていたから、僕の人生経験はこの世界に来てからの1年にも満たない期間だけといえる。社会人としての前世があって、この世界でも先輩のクロエには敵わないな。
「実際殺してしまっているのに殺人って思うの辛くない?」
「辛いわよ……だけど逃げたら駄目。自分が奪った命に目を向ける勇気がないから、アルバートは『勇者』じゃなくて『勇者くん』。勇者に転生した自分に酔っている痛い人にしか見えないから嫌いなのよ」
これがクロエがアルバートを嫌がっていた理由か。アルバートは純粋に異世界の感覚に染まり切っている。
だが、意見は違うがクロエとアルバートは、僕と違って確固たる意志で生きていると言える。
異世界でスーパーヒーローになれると浮かれていた僕とは違って。
「僕は中途半端だな。元の世界の常識を貫けないし、この世界の常識にも染まれない」
僕はアルバートやクロエの覚悟に引け目を感じてうつむく。
「ならどうするの?」
「それでも目の前の誰かを救ってみせる。正しいか間違っているかなんて分からなくても」
僕にはそれしか言えない。それしかやってこなかったから。スーパーヒーローの物まねで誰かを救う事しか出来ないから。
「それがスーパーヒーローってやつかな?」
「スーパーヒーローは関係ないよ。僕個人の意見として聞いて欲しい」
「お得意のスーパーヒーローネタじゃなくて自分の意見を聞かせたいだなんて、クロエお姉さんに甘えたいって事かな?」
クロエが悪戯っぽい笑顔で僕に問いかける。
「甘えたい訳じゃないけど話はしたいな。アルバートとは別の方法で呪術師さんを止める為の方法を考えたいから」
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僕達は応接室を出て宿に向かった。
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