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2.夢の中でキス……ファーストキスもまだなのに
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「ティア様。そういえば今日は教会付近で刺客が現れたとか……クロード様がいたから無事だったものを……やはりあのあたりにお忍びで行かれるのは危険です」
ティアは侍女に就寝前の支度を調えられながら首を傾げた。
「刺客――?」
そこでようやく気付く。教会からの帰り際クロードが『野暮用』だと退出したのは刺客に勘づいたからだったのだ。
また無意識のうちにクロードに護られてしまった。だからクロードは教会ではない場所に行くよう提案してくれたのだ。それなのに一蹴してしまって……。
ティアはやるせなくなり、侍女が退出するとすぐ鍵付きの豪奢な棚を開けた。そこには美しい漆黒のベールが輝いている。クロードの美しい鱗でつくられた夜空のようなベール。婚約した十年前。どうしてもこれだけは手元においておきたいとわがままを通したのだ。
「……ごめんなさい。クロード」
ティアはベールにそっと触れて目を潤ませる。漆黒のベールはクロードの一部だ。ティアを慰めるように夜の空気を纏って煌めく。
愛しいのにやるせない。自分が王女としても婚約者としても未熟なことがただ悔しかった。
そんなティアを叱るようにベールの隣で古書が主張する。
ベルス王国民であれば身分に関わらずいつでも目につくところにおいて置くよう言われているそれを手に取った。
――竜と魔術師の歴史
遥か昔、竜の国と魔術師の国があった。そのころの竜は凶暴で私欲のために魔術師を襲うこともあった。
何度も大きな戦争が起き、そしてついに竜の長と魔術師の王の決闘の末、魔術師が勝利した。
そして膨大な力は他者を守ることに使うよう約束させ、それを確固たるものとするため「契約」をした。
竜は魔術師にとって唯一無二の剣であり盾である。そして魔術師はその力が正しく使われるよう加護を与え続けること。
竜人側はそれを受け入れ、ベルス王国が誕生した。
ちなみに、この名のない王は竜を伴侶に迎えた最初の魔術師だったという。
そして長い年月を経て竜人と魔術師の血は戦友として、時には伴侶として混ざり合い、今日の平和に繋がっている。
ティアは小さなため息をついて本を閉じた
王族や貴族だけではなく貧しい平民ですら知っているこの歴史。まるで凶暴な竜人を諭した魔術師が神聖な存在のように記されているがティアは何度読んでも疑問が残る。
(戦友なのか伴侶なのかこの時にはっきりしておくべきだったんだわ)
竜人と魔術師の契約は、互いを「主人である」「騎士である」と深く認識した瞬間から始まる。
そのためほとんどの魔術師が年頃になると主人のいない竜人を集め選別を行うのだ。まるで剣や盾を選ぶように。
そのため魔術師と竜人が伴侶として成り立つのはごく少数で、大多数が同族同士で番となる。
魔術師同士が番になれば互いの戦士が手に入るも同然でなお都合がいいのだ。ティアが生まれる以前はそれも随分と問題になったらしい。
今でこそ竜人と魔術師の共学の学校が設立されるほど発展しているが、それでもティアのように竜人と番いになるものは少ない。
それもクロードのように長年魔術師の血が混ざることのなかった純血の一族の竜なら、なおさらだ。
ティアは考えただけで悔しい。本来竜と魔術師は戦友として対等なはずだった。それを契約で侍従関係になってしまうことも、自分とクロードが目が合った瞬間からそれが始まってしまう運命だったことも歯痒かった。ティアはクロードがまだ両親の名も呼べない頃に出逢い、目が合った瞬間に魅入ってしまったのだ。クロードこそが私の竜なのだと、そう確信した。
――愛しているのに、一方通行にしかならない。主人である私から向けられる好意を拒絶することはきっとできない。
酷なことをしている。そう頭ではわかっていても愛さずにはいられない。
コンコンッ
控えめなノックの音にティアは悩んでいた頭を上げ、慌てて棚を締めしめる。扉に入室許可の声をかける。
「ティアお姉さま」
就寝前の挨拶のため部屋に訪れた妹にティアは駆け寄る。
「リリィ! 今日の体調はどう? 学校へ相談を受けに行っていたんでしょう?」
人一倍丈夫なティアとは違い、妹のリリィは生まれつき身体が弱い。ティアと同様治癒魔法を使えるが多量の魔力消費は命取りになるため体調のいいときに魔力をほとんど使用しない公務や竜人と魔術師の共学の学校で生徒の相談事を受けにいっている。
「ええ。今日はとても身体が軽くて……あら、お姉さまそのキャンドルは……」
リリィが寝台横の棚に置かれたハートの片割れのキャンドルに目を丸くする。普段おっとりとしている妹が驚いた表情をみせるのは珍しい。
「あ、あれは今日教会にきていた子供に貰ったの。とってもいい香りがするのよ! リリィも知っているの?」
そういえば人気商品だと言っていた。リリィは相談事を受ける機会が多いこともあり流行にも詳しい。
「えっと、その……なんというか……片割れはどなたに……?」
リリィは顔を真っ赤にして視線を逸らす。ティアは不思議に思いながらクロードに渡したことを話すと
「そ、そうなのですね! それならよかったです! 素敵な夢を、ティアお姉様」
と安心したように言って部屋を出て行った。
なぜリリィはあんな反応をしたのだろう。口ぶりからして知っているようだった。もしかすると初心なリリィのことだからこの魅惑的な香りに私以上にドキドキしてしまったのかも知れない。
「もう寝よう……」
ティアはアロマキャンドルに火をつけた。熱されて濃い香りに包まれる。シーツに体が沈んでいくような感覚と共にあっというまに眠りについた。
魔力が籠もっているから自動的に火は消える。期限は四日間だけ。
恋愛小説みたいにロマンチックでなくても構わない。一度でもいいからクロードと普通の恋人同士のように過ごしてみたい。
そんな幸せな夢がみられるといいなと目を瞑る。
この時のティアはまさかこんな淫らな夢をみるだなんて思ってもいなかった。
一日目は何も無い夢の中でクロードに出会った。
まさか本当に願った夢がみられるだなんて! なんて幸せなのだろう!
私の夢だというのに私よりクロードの方が驚いていつも眉くらいしか動かない表情をコロコロ変えて唸っていた。
ティアはそんなクロードの反応がなんだか嬉しくて王女の立場を忘れてクロードに他愛のない話をした。まるで昔みたいに。
二日目もまたクロードに出会った。今度は部屋の中。
ティアのものでもクロードのもでもない。想像上のおもちゃ箱のような部屋でまた並んでお喋り。
別れ際にクロードがそっとティアを抱き寄せた。広い胸板の奥で心臓が大きな音を鳴らしいている。
夢はそこで途切れて三日目。続きをするように、すぐに抱き合ってキスをした。現実のクロードとはまだ頬にしたことしかないのに、唇に。クロードの唇はひんやりと冷たくて薄くて気持ちいい。クロードの眼がギラギラと光って熱い吐息が耳にかかる。
首筋に口付けられ、舌が這う。未知の感覚に身体が強ばったが抵抗はしなかった。
恥ずかしい、怖い。でも、そんなことよりクロードから求められている事実が嬉しい。
そこからは知識として理解していたことを逸脱することばかりが起きて、夢から覚めた頃にはあまりの羞恥心で暫く寝台から起き上がることが出来なかった。
ティアは侍女に就寝前の支度を調えられながら首を傾げた。
「刺客――?」
そこでようやく気付く。教会からの帰り際クロードが『野暮用』だと退出したのは刺客に勘づいたからだったのだ。
また無意識のうちにクロードに護られてしまった。だからクロードは教会ではない場所に行くよう提案してくれたのだ。それなのに一蹴してしまって……。
ティアはやるせなくなり、侍女が退出するとすぐ鍵付きの豪奢な棚を開けた。そこには美しい漆黒のベールが輝いている。クロードの美しい鱗でつくられた夜空のようなベール。婚約した十年前。どうしてもこれだけは手元においておきたいとわがままを通したのだ。
「……ごめんなさい。クロード」
ティアはベールにそっと触れて目を潤ませる。漆黒のベールはクロードの一部だ。ティアを慰めるように夜の空気を纏って煌めく。
愛しいのにやるせない。自分が王女としても婚約者としても未熟なことがただ悔しかった。
そんなティアを叱るようにベールの隣で古書が主張する。
ベルス王国民であれば身分に関わらずいつでも目につくところにおいて置くよう言われているそれを手に取った。
――竜と魔術師の歴史
遥か昔、竜の国と魔術師の国があった。そのころの竜は凶暴で私欲のために魔術師を襲うこともあった。
何度も大きな戦争が起き、そしてついに竜の長と魔術師の王の決闘の末、魔術師が勝利した。
そして膨大な力は他者を守ることに使うよう約束させ、それを確固たるものとするため「契約」をした。
竜は魔術師にとって唯一無二の剣であり盾である。そして魔術師はその力が正しく使われるよう加護を与え続けること。
竜人側はそれを受け入れ、ベルス王国が誕生した。
ちなみに、この名のない王は竜を伴侶に迎えた最初の魔術師だったという。
そして長い年月を経て竜人と魔術師の血は戦友として、時には伴侶として混ざり合い、今日の平和に繋がっている。
ティアは小さなため息をついて本を閉じた
王族や貴族だけではなく貧しい平民ですら知っているこの歴史。まるで凶暴な竜人を諭した魔術師が神聖な存在のように記されているがティアは何度読んでも疑問が残る。
(戦友なのか伴侶なのかこの時にはっきりしておくべきだったんだわ)
竜人と魔術師の契約は、互いを「主人である」「騎士である」と深く認識した瞬間から始まる。
そのためほとんどの魔術師が年頃になると主人のいない竜人を集め選別を行うのだ。まるで剣や盾を選ぶように。
そのため魔術師と竜人が伴侶として成り立つのはごく少数で、大多数が同族同士で番となる。
魔術師同士が番になれば互いの戦士が手に入るも同然でなお都合がいいのだ。ティアが生まれる以前はそれも随分と問題になったらしい。
今でこそ竜人と魔術師の共学の学校が設立されるほど発展しているが、それでもティアのように竜人と番いになるものは少ない。
それもクロードのように長年魔術師の血が混ざることのなかった純血の一族の竜なら、なおさらだ。
ティアは考えただけで悔しい。本来竜と魔術師は戦友として対等なはずだった。それを契約で侍従関係になってしまうことも、自分とクロードが目が合った瞬間からそれが始まってしまう運命だったことも歯痒かった。ティアはクロードがまだ両親の名も呼べない頃に出逢い、目が合った瞬間に魅入ってしまったのだ。クロードこそが私の竜なのだと、そう確信した。
――愛しているのに、一方通行にしかならない。主人である私から向けられる好意を拒絶することはきっとできない。
酷なことをしている。そう頭ではわかっていても愛さずにはいられない。
コンコンッ
控えめなノックの音にティアは悩んでいた頭を上げ、慌てて棚を締めしめる。扉に入室許可の声をかける。
「ティアお姉さま」
就寝前の挨拶のため部屋に訪れた妹にティアは駆け寄る。
「リリィ! 今日の体調はどう? 学校へ相談を受けに行っていたんでしょう?」
人一倍丈夫なティアとは違い、妹のリリィは生まれつき身体が弱い。ティアと同様治癒魔法を使えるが多量の魔力消費は命取りになるため体調のいいときに魔力をほとんど使用しない公務や竜人と魔術師の共学の学校で生徒の相談事を受けにいっている。
「ええ。今日はとても身体が軽くて……あら、お姉さまそのキャンドルは……」
リリィが寝台横の棚に置かれたハートの片割れのキャンドルに目を丸くする。普段おっとりとしている妹が驚いた表情をみせるのは珍しい。
「あ、あれは今日教会にきていた子供に貰ったの。とってもいい香りがするのよ! リリィも知っているの?」
そういえば人気商品だと言っていた。リリィは相談事を受ける機会が多いこともあり流行にも詳しい。
「えっと、その……なんというか……片割れはどなたに……?」
リリィは顔を真っ赤にして視線を逸らす。ティアは不思議に思いながらクロードに渡したことを話すと
「そ、そうなのですね! それならよかったです! 素敵な夢を、ティアお姉様」
と安心したように言って部屋を出て行った。
なぜリリィはあんな反応をしたのだろう。口ぶりからして知っているようだった。もしかすると初心なリリィのことだからこの魅惑的な香りに私以上にドキドキしてしまったのかも知れない。
「もう寝よう……」
ティアはアロマキャンドルに火をつけた。熱されて濃い香りに包まれる。シーツに体が沈んでいくような感覚と共にあっというまに眠りについた。
魔力が籠もっているから自動的に火は消える。期限は四日間だけ。
恋愛小説みたいにロマンチックでなくても構わない。一度でもいいからクロードと普通の恋人同士のように過ごしてみたい。
そんな幸せな夢がみられるといいなと目を瞑る。
この時のティアはまさかこんな淫らな夢をみるだなんて思ってもいなかった。
一日目は何も無い夢の中でクロードに出会った。
まさか本当に願った夢がみられるだなんて! なんて幸せなのだろう!
私の夢だというのに私よりクロードの方が驚いていつも眉くらいしか動かない表情をコロコロ変えて唸っていた。
ティアはそんなクロードの反応がなんだか嬉しくて王女の立場を忘れてクロードに他愛のない話をした。まるで昔みたいに。
二日目もまたクロードに出会った。今度は部屋の中。
ティアのものでもクロードのもでもない。想像上のおもちゃ箱のような部屋でまた並んでお喋り。
別れ際にクロードがそっとティアを抱き寄せた。広い胸板の奥で心臓が大きな音を鳴らしいている。
夢はそこで途切れて三日目。続きをするように、すぐに抱き合ってキスをした。現実のクロードとはまだ頬にしたことしかないのに、唇に。クロードの唇はひんやりと冷たくて薄くて気持ちいい。クロードの眼がギラギラと光って熱い吐息が耳にかかる。
首筋に口付けられ、舌が這う。未知の感覚に身体が強ばったが抵抗はしなかった。
恥ずかしい、怖い。でも、そんなことよりクロードから求められている事実が嬉しい。
そこからは知識として理解していたことを逸脱することばかりが起きて、夢から覚めた頃にはあまりの羞恥心で暫く寝台から起き上がることが出来なかった。
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