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学園編
114. 眠りの香の影響
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「ルジェ、起きて」
『あと五分』
「ねえ、起きてよ。お願い」
ささやくように呼びかけられながら、身体を揺らされている。あれ? ウィオの声じゃない。オレ、どこにいるんだっけ? うっすらと目を開けると、目の前には女の子が三人いる。お姉ちゃん?
そうだった。ただいま、誘拐事件の真っ最中だ。
しかもオレは、お姉ちゃんの膝の上にいる。女の子の寝ているそばにいるのは、狐といえども紳士としてはやってはいけないことだと思って、入り口近くの荷物の中でぬいぐるみのふりをしていたはずなのに。動かされたのに気づかなかったなんて、見守り狐失格だ。もうちょっと危機感を持とうよ、オレ。
一応弁明しておくと、ちゃんと馬車の荷台の安全は守っていた。誰か入ってきたり、お姉ちゃんたちに危険が迫ったりしたら、起きたよ。そこまでいぎたなくはない。
貴族のお嬢様が移動中の馬車から逃亡を図るなんて無理だから、誘拐犯たちの警戒も薄かった。お姉ちゃんたちは丁寧に扱われていて危険はないし、誰も相手してくれないし、何も起きないから、馬車の揺れに身を任せているあいだに、ぐっすり眠ってしまったらしい。
途中、暇すぎるから、お姉ちゃんたちの眠りの香の効果を解いて起こそうかなと思ったけれど、やめたのだ。揺れる馬車の中で、起きてじっと息をひそめているよりも、眠っているほうがいいと判断したからだ。
みんな、香の影響で頭が痛いとか、不調はないかな? 顔色も悪くはないし、大丈夫そうだね。
「あのね、今夜はここで過ごすって外で話してるわ。叔父様は来てくださるのよね?」
『キュン』
お姉ちゃんの声は、不安に揺れている。
ちょうど馬車が止まったばかりのようで、一夜を明かす準備をするために、周囲を動き回っている人の声が聞こえる。
ここは、街道から少し離れた森の浅いところだ。少し離れたところに小さな動物の気配がある。場所を確認すると、まだ王都から遠く離れてはいない。ぐるっと王都をう回したようで、西から王都を出たのに、今は北側にいる。
お姉ちゃんたちを馬車に運び込んだとき首謀者が言っていたが、彼らは国境の手前でお姉ちゃんとお嬢様を解放して、魔眼の子だけを連れてこの国を出る算段を立てている。自分たちのことが知られて追っ手がかかる前に急いでこの国から逃げ出すつもりなのだ。
けれど、国境までは距離があるから、お姉ちゃんたちの体力がもつか心配だ。
どうすれば、一番穏やかに事件を終わらせることができるだろうか。大事にして、魔眼の子の秘密が知れ渡るのは避けたい。それに、お姉ちゃんや公爵家のお嬢様が事件に巻き込まれたといううわさが広がるのもよくないだろう。そういうことを考えなければ、季節外れの雪を降らせて足止めしているあいだに、ウィオに迎えに来てもらえばいいんだけど。
考えていて、気づいた。ウィオが近くまで来ている。少し離れたところにある空き地に、たくさんの人と一緒にいる。あれ? 副隊長さんまでいるぞ。もしかして、ウィオを止める係かな?
「ルジェ、ぼーっとしてどうしたの? まだ香が抜けない?」
「身体が小さいから効きすぎたんでしょうか……」
「それともお腹が空いたのかしら」
ウィオの気配を探っていたら、あらぬ疑いをかけられた。そもそも眠りの香はオレに効かないし、ましてやお腹が空いているから元気がないわけじゃない。
元気だとアピールしたいけれど、鳴き声で見つかるわけにいかないので、手にじゃれつこう。もふもふセラピーになるから、なでて。
「ルジェ、ひどい寝癖がついているわ。シェリスに見られたら、叱られちゃうわね」
『キャウ』
頭の後ろを何度も強めになでていると思ったら、寝癖を直そうとしてくれていたのか。
こんなときに、そんなことで、執事さんは怒ったりしないよ。無言でブラシを取り出して、全身くまなくブラッシングしてくれるだけだよ。
でも執事さんが怒るところを想像して、お姉ちゃんがちょっと笑ったから、よしとしよう。
お姉ちゃんはオレを抱きあげるとギュッと胸に抱き、オレにしか聞こえない小さな声で、「叔父様、早く迎えに来てください」とつぶやいた。
このままでは長くは持ちそうにない。体力の前に、精神が耐えられなさそうだ。
貴族のお嬢様にとって、魔物が出るかもしれない森の近くで一晩を過ごすなど、考えられないことに違いない。こんなところにいるだけで、かなりのストレスを感じて、今夜は眠れないだろう。
そのとき、馬車の荷台をおおっている布が一部開けられた。オレは箱の影に隠れる。
「今夜の夕食です。粗末ですが食べてください」
「これだけですの? もう少し食べたいわ」
パンが三個入ったかごを見て、縦ロールお嬢様が、食べものが少なすぎるとおかわりを要求した。どうせなら、「パンがないならお菓子を出して」というセリフを言ってほしい。
けれど首謀者は取り合わず、かごと水を置くと、さっさと荷台から出ていってしまった。「今日はこのままお休みください」という言葉を残して。
うーん、逃亡中とはいえ、育ち盛りの子どもにこの量はどうなのよ。協力してほしいなら内容はともかく量は用意しておこうよ。一人の予定が三人になっちゃったから、仕方がないのかもしれないけど、食べものの恨みは怖いよ?
「私はいいので、そちらの使役獣と二人で食べてください」
「いいえ、リシェラ様、ルジェには私のパンをあげますので」
「あの、私はお腹が空いていないので、皆さまで食べてください」
みんな自分は食べなくていいからオレに食べさせようとしてくれている。なんていい子たちなんだろう。
お嬢様のわがままは、自分が食べるためではなく、オレの分を確保するためだったのか。勘違いして、ごめんね。
「ルジェ、お腹がすいたでしょう。どうぞ」
『クーン』
結局、少しずつオレに分けようと三人で合意した。まずお姉ちゃんが自分のパンをちぎって、オレの目の前に出してくれたから、鼻先で手を押し返す。オレは食べなくても平気だから、みんなが食べて。体力がなくなっちゃうよ。
「ルジェちゃん、パンは嫌いなのかしら?」
「そんなことないわ。ルジェは食いしん坊だもの。やっぱり香の影響かしら」
『キャイン』
今のは、グサッときた。食いしん坊なのは自覚があるし、ウィオに言われても何も感じない言葉だけど、この状況であらためてお姉ちゃんに言われるとね。
オレは子どものご飯を横取りなんてしない、ちゃんと節度を守った食いしん坊だよ。
『あと五分』
「ねえ、起きてよ。お願い」
ささやくように呼びかけられながら、身体を揺らされている。あれ? ウィオの声じゃない。オレ、どこにいるんだっけ? うっすらと目を開けると、目の前には女の子が三人いる。お姉ちゃん?
そうだった。ただいま、誘拐事件の真っ最中だ。
しかもオレは、お姉ちゃんの膝の上にいる。女の子の寝ているそばにいるのは、狐といえども紳士としてはやってはいけないことだと思って、入り口近くの荷物の中でぬいぐるみのふりをしていたはずなのに。動かされたのに気づかなかったなんて、見守り狐失格だ。もうちょっと危機感を持とうよ、オレ。
一応弁明しておくと、ちゃんと馬車の荷台の安全は守っていた。誰か入ってきたり、お姉ちゃんたちに危険が迫ったりしたら、起きたよ。そこまでいぎたなくはない。
貴族のお嬢様が移動中の馬車から逃亡を図るなんて無理だから、誘拐犯たちの警戒も薄かった。お姉ちゃんたちは丁寧に扱われていて危険はないし、誰も相手してくれないし、何も起きないから、馬車の揺れに身を任せているあいだに、ぐっすり眠ってしまったらしい。
途中、暇すぎるから、お姉ちゃんたちの眠りの香の効果を解いて起こそうかなと思ったけれど、やめたのだ。揺れる馬車の中で、起きてじっと息をひそめているよりも、眠っているほうがいいと判断したからだ。
みんな、香の影響で頭が痛いとか、不調はないかな? 顔色も悪くはないし、大丈夫そうだね。
「あのね、今夜はここで過ごすって外で話してるわ。叔父様は来てくださるのよね?」
『キュン』
お姉ちゃんの声は、不安に揺れている。
ちょうど馬車が止まったばかりのようで、一夜を明かす準備をするために、周囲を動き回っている人の声が聞こえる。
ここは、街道から少し離れた森の浅いところだ。少し離れたところに小さな動物の気配がある。場所を確認すると、まだ王都から遠く離れてはいない。ぐるっと王都をう回したようで、西から王都を出たのに、今は北側にいる。
お姉ちゃんたちを馬車に運び込んだとき首謀者が言っていたが、彼らは国境の手前でお姉ちゃんとお嬢様を解放して、魔眼の子だけを連れてこの国を出る算段を立てている。自分たちのことが知られて追っ手がかかる前に急いでこの国から逃げ出すつもりなのだ。
けれど、国境までは距離があるから、お姉ちゃんたちの体力がもつか心配だ。
どうすれば、一番穏やかに事件を終わらせることができるだろうか。大事にして、魔眼の子の秘密が知れ渡るのは避けたい。それに、お姉ちゃんや公爵家のお嬢様が事件に巻き込まれたといううわさが広がるのもよくないだろう。そういうことを考えなければ、季節外れの雪を降らせて足止めしているあいだに、ウィオに迎えに来てもらえばいいんだけど。
考えていて、気づいた。ウィオが近くまで来ている。少し離れたところにある空き地に、たくさんの人と一緒にいる。あれ? 副隊長さんまでいるぞ。もしかして、ウィオを止める係かな?
「ルジェ、ぼーっとしてどうしたの? まだ香が抜けない?」
「身体が小さいから効きすぎたんでしょうか……」
「それともお腹が空いたのかしら」
ウィオの気配を探っていたら、あらぬ疑いをかけられた。そもそも眠りの香はオレに効かないし、ましてやお腹が空いているから元気がないわけじゃない。
元気だとアピールしたいけれど、鳴き声で見つかるわけにいかないので、手にじゃれつこう。もふもふセラピーになるから、なでて。
「ルジェ、ひどい寝癖がついているわ。シェリスに見られたら、叱られちゃうわね」
『キャウ』
頭の後ろを何度も強めになでていると思ったら、寝癖を直そうとしてくれていたのか。
こんなときに、そんなことで、執事さんは怒ったりしないよ。無言でブラシを取り出して、全身くまなくブラッシングしてくれるだけだよ。
でも執事さんが怒るところを想像して、お姉ちゃんがちょっと笑ったから、よしとしよう。
お姉ちゃんはオレを抱きあげるとギュッと胸に抱き、オレにしか聞こえない小さな声で、「叔父様、早く迎えに来てください」とつぶやいた。
このままでは長くは持ちそうにない。体力の前に、精神が耐えられなさそうだ。
貴族のお嬢様にとって、魔物が出るかもしれない森の近くで一晩を過ごすなど、考えられないことに違いない。こんなところにいるだけで、かなりのストレスを感じて、今夜は眠れないだろう。
そのとき、馬車の荷台をおおっている布が一部開けられた。オレは箱の影に隠れる。
「今夜の夕食です。粗末ですが食べてください」
「これだけですの? もう少し食べたいわ」
パンが三個入ったかごを見て、縦ロールお嬢様が、食べものが少なすぎるとおかわりを要求した。どうせなら、「パンがないならお菓子を出して」というセリフを言ってほしい。
けれど首謀者は取り合わず、かごと水を置くと、さっさと荷台から出ていってしまった。「今日はこのままお休みください」という言葉を残して。
うーん、逃亡中とはいえ、育ち盛りの子どもにこの量はどうなのよ。協力してほしいなら内容はともかく量は用意しておこうよ。一人の予定が三人になっちゃったから、仕方がないのかもしれないけど、食べものの恨みは怖いよ?
「私はいいので、そちらの使役獣と二人で食べてください」
「いいえ、リシェラ様、ルジェには私のパンをあげますので」
「あの、私はお腹が空いていないので、皆さまで食べてください」
みんな自分は食べなくていいからオレに食べさせようとしてくれている。なんていい子たちなんだろう。
お嬢様のわがままは、自分が食べるためではなく、オレの分を確保するためだったのか。勘違いして、ごめんね。
「ルジェ、お腹がすいたでしょう。どうぞ」
『クーン』
結局、少しずつオレに分けようと三人で合意した。まずお姉ちゃんが自分のパンをちぎって、オレの目の前に出してくれたから、鼻先で手を押し返す。オレは食べなくても平気だから、みんなが食べて。体力がなくなっちゃうよ。
「ルジェちゃん、パンは嫌いなのかしら?」
「そんなことないわ。ルジェは食いしん坊だもの。やっぱり香の影響かしら」
『キャイン』
今のは、グサッときた。食いしん坊なのは自覚があるし、ウィオに言われても何も感じない言葉だけど、この状況であらためてお姉ちゃんに言われるとね。
オレは子どものご飯を横取りなんてしない、ちゃんと節度を守った食いしん坊だよ。
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