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学園編
87. 早とちり
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宿に戻ると、ほっとした顔で出迎えられた。
「ああ、お客さん、帰ってきてくれてよかったよ」
「何かあったのか?」
「あのひなが、鳴きっぱなしでね。すぐに連れてくるよ」
森には連れていけないから預かってもらっていたひなが、ずっと鳴いていたらしい。
連れてこられたひなは、オレを見つけると、バタバタと羽根を動かしてよろこびを表現している。オレがそばにいないから不安になっていたのかな。
「お腹が空いているのかと思って、野菜をやわらかく煮てつぶしたものをあげたら、食べたよ」
「助かった」
「それでも鳴きやまないから心配していたんだが、さみしかったんだねえ」
楽しげに鳴いているひなを微笑ましそうに見ている宿の人に見送られて、部屋へ向かう。
部屋に入ると、ウィオがオレの背中にひなを置いた。
ちょっと、背中をつっつかないで。小さくてもくちばしは硬いから、痛いんだよ。
ひなはしばらくオレの毛の中に埋まるようにジタバタと動き、そしてすぐに眠ってしまった。もらった野菜でお腹は満たされているのだろう。
『もしかして、ずっと鳴いてて、寝てなかったのかな』
「だろうな。ルジェの子どものころを思い出す。オレが屋敷に帰ると、その日にあったことを話すだけ話して、満足したら寝ていたな」
言葉が通じるのがうれしくて、ウィオに会えるとその日あったことの報告をしていたっけ。なつかしいなあ。
『ちっちゃいオレ、可愛かったよね!』
「ああ」
もちろん今のオレも可愛いけど、子どもの可愛さはまた格別だ。あのころのオレ、可愛さでは向かうところ敵なしだったよね。
ウィオはオレの小さいころを思い出しているのか、小さく笑っている。
「無邪気になついて、後ろをついて回って、段差で落ちて。可愛かったが、世話をしてやらなければ生きていけないだろうと、心配でもあった」
『この子と同じだね』
「けれど今は、私はルジェにふさわしいのかと考えてしまう」
自嘲するような表情で、ウィオがつぶやいた。
「ルジェを悩ませて、すまない」
『ん? オレが迷惑かけてるんじゃなくて?』
あれ? あれれ? もしかしてオレ、勘違いしてる?
『オレがやらかして、学園がつぶれることを心配してるって言ったんだと思ったんだけど、違う?』
「私が上手く立ち回れないことで、ルジェや学園の評判が下がることを心配しているんだ。冒険者なら許されたことも、学園長という立場では許されない。そういう人間の都合をルジェに押し付け、きゅうくつな思いをさせてしまって、悪いと思っている」
オレのせいで学園の評判が落ちることを心配しているっていうのは、オレの勘違いだったらしい。
ウィオのせいで悪影響が出てしまうのではないかと不安になって、余裕がなくなっているのか。
もー。言葉が足りないよ。オレが早とちりしちゃったのも悪いんだけどさ。
『ウィオは言葉が足りないと思う。勘違いしちゃったよ』
「すまない」
『捨てないでって大騒ぎしちゃったじゃないか。ごめん』
「もしかして本気だったのか?」
『え? じょうだんだと思ってたの?』
「和ませようとして言っているのかと思ってた」
だから珍しく、捨てても執事さんが拾うとか、野良狐の生活はどんなものかってからかったりしていたのか。
お互いに勘違いしていたらしい。
『前にも言ったと思うけど、オレが選んだ飼い主なんだから、自信を持って』
「ルジェはあのときから変わらない。美味しいものが好きで、お風呂が好きで、子どもたちに優しい。変わったのは、私だ」
『変わらないことが、いいことだとは限らないよ』
変わらないほうがいいところと、成長したほうがいいところと、それぞれあるよね。
ウィオは、神獣の加護を持つ者として生きる覚悟を決めている。だからこそ、自分がその立場にふさわしいのか、悩んでしまっている。
自分で望んだわけではなく、たまたま拾ったオレが神獣だったというだけで、取り巻く環境がガラッと変わってしまった。もっと気楽に加護もらえてラッキーと思える人ならよかったのだろうけど、そんなウィオは想像がつかない。
ちなみにウィオが一番心配しているのは、オレが旅先で食べものに執着することで、ちゃんと食事を与えていないと思われることらしい。
冒険者として各地を気ままに回っていたころとは違って、オレの立場とか、学園長というウィオの立場とか、そういう難しいものを考えなきゃいけない。それなのに、オレは前と同じで美味しいものが最優先って行動していたら、それは冷たい視線を送りたくもなると思う。ごめんね。
『ウィオは食いしん坊のオレの面倒をよく見ていると、誇っていいと思う。よくできた飼い主だよ』
「ルジェ、気を使わなくていい」
『違うって。本当にそう思ってるよ。オレは食いしん坊でお風呂大好きな飼い狐。ウィオはその面倒をよく見ている飼い主。それは最初から変わらないでしょう』
オレが神獣だと分かったからややこしくなっちゃったけど、そこは変わってないのだ。
美味しいご飯と快適な生活、それがオレの最優先事項だ。
『たぶんこれからもオレは、美味しい食べもの優先すると思う』
「もちろんだ。ルジェは、好きなことをしていい」
『それでウィオは、オレの食い意地にイラっとするんだよ』
「それは……、気をつける」
『気にしなくていいよ。飼い狐の食べ過ぎに頭を悩ませるのは、飼い主の宿命だもん』
ご飯を食べ終わってすぐでも、美味しいものを見ると食べようとするよね。勝手にペットフードの袋を破って食べて、その結果お腹を壊しちゃって、ペットフードを手の届くところに置いていた自分が悪いって飼い主が反省するところまでがセットだよね。
ウィオは完ぺきじゃない。同じように、オレも完ぺきじゃない。それでいいじゃない。
お互いに自分が悪いと思っていたのだと分かって、なんだか温かい気持ちになる。
似た者同士ってことだね。
『ひなが背中から落ちそうだから、かごに入れてあげて』
「ああ」
慎重な手つきで眠るひなをかごに入れると、ウィオが逆立った背中の毛をなでて直してくれる。
『そういえば、ひなをあんまり触らないけど、鳥は苦手?』
「いや、可愛がると別れがつらくなる」
まさか、ウィオからそんな言葉が出るとは思わなかった。
オレが勝手に決めちゃったけど、ウィオが使役獣にしたいなら契約すればいい。
お互い言葉が足りなかったり、思い込みで判断して早とちりしたり、こういうのがよくないんだよね。ちゃんと確認しよう。
『ウィオが望むなら、使役獣にしてもいいよ?』
「私にはルジェがいる。何かあればルジェを優先する。それでは、この子がかわいそうだろう」
『キャン』
ペットを飼うと子どもの情緒が育つって聞いたことがあるけど、ウィオの情緒も成長しているようで感慨深い。いや、成長しているのではなくて、元からあったものを表に出すようになったのか。どちらにせよ、お母さんが聞いたら、ちょっぴり感動しそうだ。
『なでて。ブラッシングして。いっぱい』
「おおせのままに」
『あ、でもその前に、ご飯食べなきゃ。お腹空いてるよね?』
「いまはルジェに触れていたい。ルジェは先に食事がいいか?」
その問いには答えず、ウィオの前にお腹を出して寝転がると、笑いながら優しくなでてくれる。
ご飯は待てるよ。食いしん坊だけど、美味しいものって騒いでいるけど、本当は食べなくても平気なのだ。
なんだか今日は濃い一日だったなあ。
「ああ、お客さん、帰ってきてくれてよかったよ」
「何かあったのか?」
「あのひなが、鳴きっぱなしでね。すぐに連れてくるよ」
森には連れていけないから預かってもらっていたひなが、ずっと鳴いていたらしい。
連れてこられたひなは、オレを見つけると、バタバタと羽根を動かしてよろこびを表現している。オレがそばにいないから不安になっていたのかな。
「お腹が空いているのかと思って、野菜をやわらかく煮てつぶしたものをあげたら、食べたよ」
「助かった」
「それでも鳴きやまないから心配していたんだが、さみしかったんだねえ」
楽しげに鳴いているひなを微笑ましそうに見ている宿の人に見送られて、部屋へ向かう。
部屋に入ると、ウィオがオレの背中にひなを置いた。
ちょっと、背中をつっつかないで。小さくてもくちばしは硬いから、痛いんだよ。
ひなはしばらくオレの毛の中に埋まるようにジタバタと動き、そしてすぐに眠ってしまった。もらった野菜でお腹は満たされているのだろう。
『もしかして、ずっと鳴いてて、寝てなかったのかな』
「だろうな。ルジェの子どものころを思い出す。オレが屋敷に帰ると、その日にあったことを話すだけ話して、満足したら寝ていたな」
言葉が通じるのがうれしくて、ウィオに会えるとその日あったことの報告をしていたっけ。なつかしいなあ。
『ちっちゃいオレ、可愛かったよね!』
「ああ」
もちろん今のオレも可愛いけど、子どもの可愛さはまた格別だ。あのころのオレ、可愛さでは向かうところ敵なしだったよね。
ウィオはオレの小さいころを思い出しているのか、小さく笑っている。
「無邪気になついて、後ろをついて回って、段差で落ちて。可愛かったが、世話をしてやらなければ生きていけないだろうと、心配でもあった」
『この子と同じだね』
「けれど今は、私はルジェにふさわしいのかと考えてしまう」
自嘲するような表情で、ウィオがつぶやいた。
「ルジェを悩ませて、すまない」
『ん? オレが迷惑かけてるんじゃなくて?』
あれ? あれれ? もしかしてオレ、勘違いしてる?
『オレがやらかして、学園がつぶれることを心配してるって言ったんだと思ったんだけど、違う?』
「私が上手く立ち回れないことで、ルジェや学園の評判が下がることを心配しているんだ。冒険者なら許されたことも、学園長という立場では許されない。そういう人間の都合をルジェに押し付け、きゅうくつな思いをさせてしまって、悪いと思っている」
オレのせいで学園の評判が落ちることを心配しているっていうのは、オレの勘違いだったらしい。
ウィオのせいで悪影響が出てしまうのではないかと不安になって、余裕がなくなっているのか。
もー。言葉が足りないよ。オレが早とちりしちゃったのも悪いんだけどさ。
『ウィオは言葉が足りないと思う。勘違いしちゃったよ』
「すまない」
『捨てないでって大騒ぎしちゃったじゃないか。ごめん』
「もしかして本気だったのか?」
『え? じょうだんだと思ってたの?』
「和ませようとして言っているのかと思ってた」
だから珍しく、捨てても執事さんが拾うとか、野良狐の生活はどんなものかってからかったりしていたのか。
お互いに勘違いしていたらしい。
『前にも言ったと思うけど、オレが選んだ飼い主なんだから、自信を持って』
「ルジェはあのときから変わらない。美味しいものが好きで、お風呂が好きで、子どもたちに優しい。変わったのは、私だ」
『変わらないことが、いいことだとは限らないよ』
変わらないほうがいいところと、成長したほうがいいところと、それぞれあるよね。
ウィオは、神獣の加護を持つ者として生きる覚悟を決めている。だからこそ、自分がその立場にふさわしいのか、悩んでしまっている。
自分で望んだわけではなく、たまたま拾ったオレが神獣だったというだけで、取り巻く環境がガラッと変わってしまった。もっと気楽に加護もらえてラッキーと思える人ならよかったのだろうけど、そんなウィオは想像がつかない。
ちなみにウィオが一番心配しているのは、オレが旅先で食べものに執着することで、ちゃんと食事を与えていないと思われることらしい。
冒険者として各地を気ままに回っていたころとは違って、オレの立場とか、学園長というウィオの立場とか、そういう難しいものを考えなきゃいけない。それなのに、オレは前と同じで美味しいものが最優先って行動していたら、それは冷たい視線を送りたくもなると思う。ごめんね。
『ウィオは食いしん坊のオレの面倒をよく見ていると、誇っていいと思う。よくできた飼い主だよ』
「ルジェ、気を使わなくていい」
『違うって。本当にそう思ってるよ。オレは食いしん坊でお風呂大好きな飼い狐。ウィオはその面倒をよく見ている飼い主。それは最初から変わらないでしょう』
オレが神獣だと分かったからややこしくなっちゃったけど、そこは変わってないのだ。
美味しいご飯と快適な生活、それがオレの最優先事項だ。
『たぶんこれからもオレは、美味しい食べもの優先すると思う』
「もちろんだ。ルジェは、好きなことをしていい」
『それでウィオは、オレの食い意地にイラっとするんだよ』
「それは……、気をつける」
『気にしなくていいよ。飼い狐の食べ過ぎに頭を悩ませるのは、飼い主の宿命だもん』
ご飯を食べ終わってすぐでも、美味しいものを見ると食べようとするよね。勝手にペットフードの袋を破って食べて、その結果お腹を壊しちゃって、ペットフードを手の届くところに置いていた自分が悪いって飼い主が反省するところまでがセットだよね。
ウィオは完ぺきじゃない。同じように、オレも完ぺきじゃない。それでいいじゃない。
お互いに自分が悪いと思っていたのだと分かって、なんだか温かい気持ちになる。
似た者同士ってことだね。
『ひなが背中から落ちそうだから、かごに入れてあげて』
「ああ」
慎重な手つきで眠るひなをかごに入れると、ウィオが逆立った背中の毛をなでて直してくれる。
『そういえば、ひなをあんまり触らないけど、鳥は苦手?』
「いや、可愛がると別れがつらくなる」
まさか、ウィオからそんな言葉が出るとは思わなかった。
オレが勝手に決めちゃったけど、ウィオが使役獣にしたいなら契約すればいい。
お互い言葉が足りなかったり、思い込みで判断して早とちりしたり、こういうのがよくないんだよね。ちゃんと確認しよう。
『ウィオが望むなら、使役獣にしてもいいよ?』
「私にはルジェがいる。何かあればルジェを優先する。それでは、この子がかわいそうだろう」
『キャン』
ペットを飼うと子どもの情緒が育つって聞いたことがあるけど、ウィオの情緒も成長しているようで感慨深い。いや、成長しているのではなくて、元からあったものを表に出すようになったのか。どちらにせよ、お母さんが聞いたら、ちょっぴり感動しそうだ。
『なでて。ブラッシングして。いっぱい』
「おおせのままに」
『あ、でもその前に、ご飯食べなきゃ。お腹空いてるよね?』
「いまはルジェに触れていたい。ルジェは先に食事がいいか?」
その問いには答えず、ウィオの前にお腹を出して寝転がると、笑いながら優しくなでてくれる。
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