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学園編
30. 任命式
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新年。新しい年の始まりだ。
そして、ネウラ特別部隊の任命式だ。
謁見の間で行うはずの任命式が、直前でお城前の広場に変更になった。お昼に任命式をして、夕方から花火のはずだったけど、まとめてやっちゃうのだ。オレの飛び入り参加が決まったからかも。
花火がきれいに見えるように、異例の夜の任命式。
部隊長さんたち特別部隊の騎士が並ぶ、灯りに照らされた夜の広場。白い騎士服が、薄闇に浮かび上がっている。
ネウラ特別部隊は、けがれなき白。汚れが目立ちそう、と思ってしまうオレは庶民なんだろう。ちなみに第三部隊は、勇ましき黒だ。遠征先でいちいち汚れなんて気にしていられないよね。
ウィオは学園長として、ネウラ領主である二番目のお兄さんと一緒に、王様の近くに立っている。オレはその足元でお利口な使役獣のふりをしている。
広場には見届け人兼見物客である貴族たちがいる。貴族たちはこの後の夜会のために、おしゃれをしているので、とってもカラフルだ。広場には式典服を着た第一部隊もいて、厳粛な雰囲気がただよっている。
王様には、オレがちょっとした演出をすると伝えてある。詳しくは知らせないで、サプライズだ。広場の周りには、騒動になったときの誘導要員として、第三部隊が控えている。
オレの性能のいい耳は、貴族たちの会話をすべて拾っている。そこから聞こえてくるのは、大部分が部隊長さんの就任への否定的な意見だ。
ウィオは詳しく教えてくれなかったけれど、部隊長さんが部隊長になったことに対しては、かなり反対の声があったようだ。それを、王様が押し切ったのだと、会話から分かる。なぜ辞退しなかったのかと、部隊長さんを責める声も聞こえる。
半分はやっかみ、自分の縁者が選ばれなかった不満だけど、残りの半分は不安だ。神の怒りを買った家の出身である部隊長さんが、ウィオとの仲のよさから選ばれたことに、この人選が学園を守護する神獣の怒りを買わないのかと不安なのだ。王様の判断を疑問視する声もある。
なるほど。だからウィオはオレの特別出演を望んだのだ。神への畏れがからむとなれば、放置できない。畏れから部隊長さん排除しようという動きが生まれてもおかしくはない。そうなると、学園も混乱に巻き込まれてしまう。
王様がどういうつもりで部隊長さんを選んだのかは聞いてないから分からないけど、でもオレが部隊長さんの異動を気にするくらい仲がいいと知っているから、一隊員にはできなかったのかもしれない。そうだとすれば、いま部隊長さんが批判の矢面に立たされているのは、オレのせいだ。
そしてウィオは、ウィオが部隊長さんのことを大切に思っているからこそ、オレが目をかけていることを知っている。まあそれだけじゃなくて、付き合いが長くて、普通に仲がいいのも事実だけど。
ウィオは少し緊張した面持ちで、任命式を見守っている。王様の近くにいるのだから、人間の耳では貴族たちの批判の声は聞こえないだろうけど、それでも大歓迎ってわけではない雰囲気は伝わっているはずだ。
ちらっと見た王様はポーカーフェイスだけど、貴族たちの不平不満に気づいていないはずがない。
「カエルラ以下二十五名を、オルデキア王国騎士団ネウラ特別部隊に任ずる。いかなるときも神獣様への忠誠を胸に、神獣の加護を得し学園で学ぶ未来ある若者と、彼らを導く者たちすべてを守る盾であれ」
「学ぶ者、導く者の盾となることを誓う。そして、神獣様へ絶対の忠誠を捧ぐ」
王様の言葉に返した部隊長さんたちの誓いを合図に、お城の真上に花火が上がる。
学園の教師たちが作った魔法陣に、魔術塔の魔術師たちが魔力を込めて夜空へと打ち上げていく。魔力が豊富な魔術師に総動員がかけられたので、開校式とは比べ物にならない数の花火が上がっている。
上空で花の形にパッと開いて、花弁がキラキラと光りながら消えていく。
広場の会場から見ると、花火に照らされて、お城が暗闇に浮かび上がって幻想的だ。
人選に不満を唱えていた貴族たちも、いまは一時忘れて花火を楽しんでいる。花火を見上げ、感嘆の声を上げるその顔には、笑みが浮かぶ。
花火は学園の象徴、中立と平等の象徴だ。王城の上空に上がった花火を、家から見ている人たちもいるだろう。お城に入れる人も、入れない人も、お城の近くに住む貴族も、王都の端に住む庶民も、関係なく見えているはずだ。
新年と特別部隊の任命を祝う花火に、会場だけではなくお城のあちこちから歓声が上がっているのが、オレの耳には聞こえる。きっと街中も、盛り上がっているだろう。
オレは遠吠えしたくなるのをこらえながら、夜空に開く花を見上げていた。
夜空の光の祭典はしばらく続いたが、いよいよ次がフィナーレだ。
小休止のあと、最後の花火が一斉に打ち上げられた。
夜空に開いた大輪の光の花は、尾を引きながら、ゆっくりと花弁がしだれるように王城へと降り注ぐ。
いままでになく夜空を明るく染める光と、まるで王城を祝福するようなその軌跡に、大歓声が上がる。新しい年はきっといいことが起きる、そう信じられるような光景だ。
みんなが見守る中、最後のきらめきが消えた。
と同時に、光り輝くカーテン、オーロラが現れた。
それまでのまばゆさとは対照的に、七色にゆらゆらと光が揺らめいて、幻想的に夜空を彩っていく。
「これは……、すごいな」
「本当に」
二番目のお兄さんの言葉に、ウィオも短く返したけど、二人とも夜空を見上げて、感動している。
この世界にはない神秘的な光景に、さっきまで歓声を上げていた会場の人たちも、言葉を忘れて見入っている。
すぐ近くの王様の視線が刺さるけど、せっかくの珍しい現象を見逃さないで。
七色に揺らめいていた輝きは、やがて広場の上空へと集まり、広場の騎士たちへとゆっくり降り注ぐ。
淡い光の柱が騎士たちを包むように光り、そして、ふわっと散った。
ただの光の演出だから、何か効果があるわけではないけれど、オレの騎士たちへのプレゼントだ。
「神獣様の加護をいただいたんだ!」
「ありがとうございます。神獣様!」
光を浴びた特別部隊の騎士たちが、王様の前だということも忘れて、喜びの声を上げている。
だけど、そんなことは誰も気にしないくらい、会場が盛り上がっている。空に向かって祈っている人もいる。
正確には加護じゃないけど、まあいいでしょう。大変な船出になっちゃったけど、これからよろしくね。
視線を感じて、その出所を見ると、部隊長さんがこちらを見ていた。
尻尾を振って応じると、部隊長さんはそっと胸に手を当てて、目を閉じた。
忠誠なんて捧げなくていい。オレが望むのは、部隊長さんのネウラでの新しい人生が、穏やかで笑顔に満ちたものになることだ。それは、ウィオの願いでもある。
だから、幸せになって。
そんな部隊長さんとオレのやり取りを見守っていたウィオが、オレを抱き上げて、背中をなでてくれた。
「ルジェ、ありがとう」
『どういたしまして』
そして、ネウラ特別部隊の任命式だ。
謁見の間で行うはずの任命式が、直前でお城前の広場に変更になった。お昼に任命式をして、夕方から花火のはずだったけど、まとめてやっちゃうのだ。オレの飛び入り参加が決まったからかも。
花火がきれいに見えるように、異例の夜の任命式。
部隊長さんたち特別部隊の騎士が並ぶ、灯りに照らされた夜の広場。白い騎士服が、薄闇に浮かび上がっている。
ネウラ特別部隊は、けがれなき白。汚れが目立ちそう、と思ってしまうオレは庶民なんだろう。ちなみに第三部隊は、勇ましき黒だ。遠征先でいちいち汚れなんて気にしていられないよね。
ウィオは学園長として、ネウラ領主である二番目のお兄さんと一緒に、王様の近くに立っている。オレはその足元でお利口な使役獣のふりをしている。
広場には見届け人兼見物客である貴族たちがいる。貴族たちはこの後の夜会のために、おしゃれをしているので、とってもカラフルだ。広場には式典服を着た第一部隊もいて、厳粛な雰囲気がただよっている。
王様には、オレがちょっとした演出をすると伝えてある。詳しくは知らせないで、サプライズだ。広場の周りには、騒動になったときの誘導要員として、第三部隊が控えている。
オレの性能のいい耳は、貴族たちの会話をすべて拾っている。そこから聞こえてくるのは、大部分が部隊長さんの就任への否定的な意見だ。
ウィオは詳しく教えてくれなかったけれど、部隊長さんが部隊長になったことに対しては、かなり反対の声があったようだ。それを、王様が押し切ったのだと、会話から分かる。なぜ辞退しなかったのかと、部隊長さんを責める声も聞こえる。
半分はやっかみ、自分の縁者が選ばれなかった不満だけど、残りの半分は不安だ。神の怒りを買った家の出身である部隊長さんが、ウィオとの仲のよさから選ばれたことに、この人選が学園を守護する神獣の怒りを買わないのかと不安なのだ。王様の判断を疑問視する声もある。
なるほど。だからウィオはオレの特別出演を望んだのだ。神への畏れがからむとなれば、放置できない。畏れから部隊長さん排除しようという動きが生まれてもおかしくはない。そうなると、学園も混乱に巻き込まれてしまう。
王様がどういうつもりで部隊長さんを選んだのかは聞いてないから分からないけど、でもオレが部隊長さんの異動を気にするくらい仲がいいと知っているから、一隊員にはできなかったのかもしれない。そうだとすれば、いま部隊長さんが批判の矢面に立たされているのは、オレのせいだ。
そしてウィオは、ウィオが部隊長さんのことを大切に思っているからこそ、オレが目をかけていることを知っている。まあそれだけじゃなくて、付き合いが長くて、普通に仲がいいのも事実だけど。
ウィオは少し緊張した面持ちで、任命式を見守っている。王様の近くにいるのだから、人間の耳では貴族たちの批判の声は聞こえないだろうけど、それでも大歓迎ってわけではない雰囲気は伝わっているはずだ。
ちらっと見た王様はポーカーフェイスだけど、貴族たちの不平不満に気づいていないはずがない。
「カエルラ以下二十五名を、オルデキア王国騎士団ネウラ特別部隊に任ずる。いかなるときも神獣様への忠誠を胸に、神獣の加護を得し学園で学ぶ未来ある若者と、彼らを導く者たちすべてを守る盾であれ」
「学ぶ者、導く者の盾となることを誓う。そして、神獣様へ絶対の忠誠を捧ぐ」
王様の言葉に返した部隊長さんたちの誓いを合図に、お城の真上に花火が上がる。
学園の教師たちが作った魔法陣に、魔術塔の魔術師たちが魔力を込めて夜空へと打ち上げていく。魔力が豊富な魔術師に総動員がかけられたので、開校式とは比べ物にならない数の花火が上がっている。
上空で花の形にパッと開いて、花弁がキラキラと光りながら消えていく。
広場の会場から見ると、花火に照らされて、お城が暗闇に浮かび上がって幻想的だ。
人選に不満を唱えていた貴族たちも、いまは一時忘れて花火を楽しんでいる。花火を見上げ、感嘆の声を上げるその顔には、笑みが浮かぶ。
花火は学園の象徴、中立と平等の象徴だ。王城の上空に上がった花火を、家から見ている人たちもいるだろう。お城に入れる人も、入れない人も、お城の近くに住む貴族も、王都の端に住む庶民も、関係なく見えているはずだ。
新年と特別部隊の任命を祝う花火に、会場だけではなくお城のあちこちから歓声が上がっているのが、オレの耳には聞こえる。きっと街中も、盛り上がっているだろう。
オレは遠吠えしたくなるのをこらえながら、夜空に開く花を見上げていた。
夜空の光の祭典はしばらく続いたが、いよいよ次がフィナーレだ。
小休止のあと、最後の花火が一斉に打ち上げられた。
夜空に開いた大輪の光の花は、尾を引きながら、ゆっくりと花弁がしだれるように王城へと降り注ぐ。
いままでになく夜空を明るく染める光と、まるで王城を祝福するようなその軌跡に、大歓声が上がる。新しい年はきっといいことが起きる、そう信じられるような光景だ。
みんなが見守る中、最後のきらめきが消えた。
と同時に、光り輝くカーテン、オーロラが現れた。
それまでのまばゆさとは対照的に、七色にゆらゆらと光が揺らめいて、幻想的に夜空を彩っていく。
「これは……、すごいな」
「本当に」
二番目のお兄さんの言葉に、ウィオも短く返したけど、二人とも夜空を見上げて、感動している。
この世界にはない神秘的な光景に、さっきまで歓声を上げていた会場の人たちも、言葉を忘れて見入っている。
すぐ近くの王様の視線が刺さるけど、せっかくの珍しい現象を見逃さないで。
七色に揺らめいていた輝きは、やがて広場の上空へと集まり、広場の騎士たちへとゆっくり降り注ぐ。
淡い光の柱が騎士たちを包むように光り、そして、ふわっと散った。
ただの光の演出だから、何か効果があるわけではないけれど、オレの騎士たちへのプレゼントだ。
「神獣様の加護をいただいたんだ!」
「ありがとうございます。神獣様!」
光を浴びた特別部隊の騎士たちが、王様の前だということも忘れて、喜びの声を上げている。
だけど、そんなことは誰も気にしないくらい、会場が盛り上がっている。空に向かって祈っている人もいる。
正確には加護じゃないけど、まあいいでしょう。大変な船出になっちゃったけど、これからよろしくね。
視線を感じて、その出所を見ると、部隊長さんがこちらを見ていた。
尻尾を振って応じると、部隊長さんはそっと胸に手を当てて、目を閉じた。
忠誠なんて捧げなくていい。オレが望むのは、部隊長さんのネウラでの新しい人生が、穏やかで笑顔に満ちたものになることだ。それは、ウィオの願いでもある。
だから、幸せになって。
そんな部隊長さんとオレのやり取りを見守っていたウィオが、オレを抱き上げて、背中をなでてくれた。
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