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学園編
29. 冬季休暇の始まり
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ほとんど学園に顔を出さないまま、最初の年の最初の学期が終わった。早いねえ。
これから二か月ほどの長期休暇に入り、生徒たちは家に帰る。
「この三か月学んだことを忘れないよう、課題に励んでほしい。そして、家族に十分甘えてきなさい」
終業式のあいさつで、ウィオが子どもたちにいつになく優しい言葉をかけた。ここにいるのは、火の子や弟くんと同年代だから、火の子に語りかけるつもりで話したのかもしれない。
オレたちはほとんど学園にいなかったから知らなかったけど、寮に入ってホームシックになった子もいたらしい。突然家族から離れたら、そういうこともあるよね。久しぶりにお家に帰って、家族とゆっくり新年を迎えてほしい。
終業式に出るために、王都からネウラに移動してきたけど、今回は火の子も一緒だ。火の子が自信を取り戻せるまで、しばらくは一緒に行動することになるだろう。
だけど、今回ウィオが「終業式のためにネウラに行くんだが」と言ったら、「私もつれていってください」とはっきり自分から主張した。ちゃんとできることできないことを把握して、前向きになれているなら、自信を取り戻す日も近いんじゃないかと思っている。
王都へ移動するまで、水の子はネウラのお兄さんのお屋敷に滞在する。
「リュカ! むかえに来てくれたの?」
「うん。カイ、あれからしんじゅうさまに会った?」
「会ってないよ。入学式のときだけ」
「そうなんだ」
二人ともがっかりしているけど、実は足元にいるよ。今まさに水の子がなでてくれたその狐が、神獣様だよ。
水の子はまだオレの正体は知らないようだ。クラスメイトに知っている子はいるだろうから、いずれは知るだろう。そのときには、火の子にも一緒に知らせたほうがいいと思う。そうなると当然弟くんにもだ。
最近ちょっとお姉ちゃんから距離を置かれている気がするんだけど、もしかすると何かに感づいているのかもしれない。弟くんから火の子に伝わるのと、どっちが早いかな。
「じゅぎょうのこときかせて」
三年後には火の子も入る学園だ。どんなことをするのか、知りたいんだろう。
「魔法の授業は、どうやって発動するかとか、むずかしいことばっかり」
「そうなんだ。私はついていけるかな」
「知らなくても使えるけど、知っているほうが、もっと難しい魔法が使えるんだって。だから、がんばる」
あれか。ウィオじゃなくて部隊長さんの使い方を見習いなさいって、副隊長さんが言ってたやつだ。魔法の特性を生かして、効率よく使っているから、魔力の消費も抑えられるらしい。ウィオは豊富な魔力でなぎ倒しちゃうから、まったく参考にならない。水の子には部隊長さんを目指して頑張ってほしい。
二番目のお兄さんも、水の子も一緒に王都のお屋敷に移動して、新年はここで迎える。
本当はネウラで年越しに花火を上げたかったけど、夜中にうるさくするのはご法度だといわれてあきらめた。真夜中に花火を上げても怒られないのって、年越しくらいだと思ったんだけどな。
その代わりに新年初日の夕方にニューイヤー花火大会を提案したところ、王都での開催と決まった。他のイベントと合わせてやることになったのだ。
そのイベントとは、オルデキア王国騎士団ネウラ特別部隊の任命式だ。
ネウラ特別部隊は、神獣が加護を与える学園のある自治領に常駐する騎士団。オルデキア王国に所属しながらも、トップは神獣で、その代理は学園長だ。つまり、オレの騎士団だ。
指揮命令系統がややこしくて、いざというときに動けなそうな気がしているけど、問題ないらしい。
「学園と国が対立したら、ネウラ部隊は学園につく」
『国の騎士団なのに?』
「国より神獣が優先されるだろう」
神様と王様なら、神様のほうが偉いのは分かる。けれど、それはつまり、学園長は神獣を裏切らないという前提だ。
『学園長と神獣が対立したら?』
「神罰が下るだろう? というより、ルジェが下すんじゃないのか?」
『言われてみれば』
ウィオがオレを裏切ることは想像できないけど、その後の学園長がどうなるかは分からない。というか、あんまり考えていなかった。
学園がウィオの理想から外れたら、オレはどうするんだろうな。
まあ、そのとき考えよう。
未来のことは置いておいて、まずは近い将来のことだ。
『任命式ってウィオも出るの?』
「学園長として出る」
『じゃあオレも使役獣として出るね』
「ルジェ、こんなことを頼むのはいけないと分かっているんだが……、頼みたいことがある」
『いいよ。やるよ』
「まだ何を頼むか言っていない」
『ウィオが望むなら、かなえるよ』
何か知らないけど、こんなふうに頼むことはかなえてあげたい。もちろん出来ないことはあるけど、ウィオはそんなことを頼んだりしない。オレ以上に、オレの立場を大切にしているのだから。
ウィオはオレの、神獣の加護を受けているのだから、もっとわがままになっていいのだ。
『それで、なに? 世界征服がしたいとか?』
「違う。そんな面倒なことはしない」
そんなあきれた顔で見ないでよ。深刻な顔をしているから、ちょっと言ってみただけだってば。オレだって、そんな面倒なことしたくないよ。だいたいそういうのは、やった後が大変なのだ。いま現在生活に困っていないのに、混乱を招くようなことはしないよ。美味しいものが食べられなくなっちゃうじゃない。
ウィオがそういう野望を持っているなら、もうすでにやっているだろうし。
「ネウラ特別部隊の部隊長は、カエルラ部隊長に決まった」
部隊長さんのネウラ部隊への異動願いは、オレの意見を聞きに来るくらい、ちょっとした騒動だった。
オレは気にしないと答えたし、部隊長さんと話してわだかまりも解けたけど、その後どうなったのかは聞いていなかった。オレが勝手に異動は春だと思い込んでいたのもある。
『部隊長さんが部隊長なんだ。ウィオもやりやすくていいね』
「まあ、そうだな」
『その言い方、何か問題があるの?』
「一部には反対されている」
だろうなあ。神罰を受けた一族の出身で、いまや平民なのだ。冷静に考えれば、むしろよく部隊長さんを選んだと思う。王様、けっこう無理を通したんじゃないかな。
『王様はなんで部隊長さんにしたの?』
「ルジェと私との関係が深いからだろう」
『でも知らなければ反対するよね』
「ああ。だから、開校式のように姿を見せてくれないか?」
『いいよ』
ウィオが部隊長さんのためにオレの威光でみんなを黙らせると決めたなら、オレはその願いをかなえる。
きっとこうして言い出すまで、どうしようか、やっぱりダメなんじゃないか、と悩んだんだろう。それでも決めたんだから、ウィオの願いをかなえよう。
『騎士団長さんと近衛団長さんに言っておいて。言わずにやると、副隊長さんに怒られちゃうから』
「……頼んでおいてなんだが、やり過ぎないでくれると、ありがたい」
『えー、せっかくだから、派手に行こうよ』
ド派手に、エフェクトもりもりでいこうよ。事前予告するんだから、いいでしょう?
火の子の件をのぞいて、ウィオが初めてオレの神獣としての力をあてにしてくれたんだから、全力で期待に応えるよ!
そう提案したのに、ウィオだけじゃなく、お父さんたちにも反対されてしまった。
ザ・降臨って感じにしたかったんだけどなあ。
これから二か月ほどの長期休暇に入り、生徒たちは家に帰る。
「この三か月学んだことを忘れないよう、課題に励んでほしい。そして、家族に十分甘えてきなさい」
終業式のあいさつで、ウィオが子どもたちにいつになく優しい言葉をかけた。ここにいるのは、火の子や弟くんと同年代だから、火の子に語りかけるつもりで話したのかもしれない。
オレたちはほとんど学園にいなかったから知らなかったけど、寮に入ってホームシックになった子もいたらしい。突然家族から離れたら、そういうこともあるよね。久しぶりにお家に帰って、家族とゆっくり新年を迎えてほしい。
終業式に出るために、王都からネウラに移動してきたけど、今回は火の子も一緒だ。火の子が自信を取り戻せるまで、しばらくは一緒に行動することになるだろう。
だけど、今回ウィオが「終業式のためにネウラに行くんだが」と言ったら、「私もつれていってください」とはっきり自分から主張した。ちゃんとできることできないことを把握して、前向きになれているなら、自信を取り戻す日も近いんじゃないかと思っている。
王都へ移動するまで、水の子はネウラのお兄さんのお屋敷に滞在する。
「リュカ! むかえに来てくれたの?」
「うん。カイ、あれからしんじゅうさまに会った?」
「会ってないよ。入学式のときだけ」
「そうなんだ」
二人ともがっかりしているけど、実は足元にいるよ。今まさに水の子がなでてくれたその狐が、神獣様だよ。
水の子はまだオレの正体は知らないようだ。クラスメイトに知っている子はいるだろうから、いずれは知るだろう。そのときには、火の子にも一緒に知らせたほうがいいと思う。そうなると当然弟くんにもだ。
最近ちょっとお姉ちゃんから距離を置かれている気がするんだけど、もしかすると何かに感づいているのかもしれない。弟くんから火の子に伝わるのと、どっちが早いかな。
「じゅぎょうのこときかせて」
三年後には火の子も入る学園だ。どんなことをするのか、知りたいんだろう。
「魔法の授業は、どうやって発動するかとか、むずかしいことばっかり」
「そうなんだ。私はついていけるかな」
「知らなくても使えるけど、知っているほうが、もっと難しい魔法が使えるんだって。だから、がんばる」
あれか。ウィオじゃなくて部隊長さんの使い方を見習いなさいって、副隊長さんが言ってたやつだ。魔法の特性を生かして、効率よく使っているから、魔力の消費も抑えられるらしい。ウィオは豊富な魔力でなぎ倒しちゃうから、まったく参考にならない。水の子には部隊長さんを目指して頑張ってほしい。
二番目のお兄さんも、水の子も一緒に王都のお屋敷に移動して、新年はここで迎える。
本当はネウラで年越しに花火を上げたかったけど、夜中にうるさくするのはご法度だといわれてあきらめた。真夜中に花火を上げても怒られないのって、年越しくらいだと思ったんだけどな。
その代わりに新年初日の夕方にニューイヤー花火大会を提案したところ、王都での開催と決まった。他のイベントと合わせてやることになったのだ。
そのイベントとは、オルデキア王国騎士団ネウラ特別部隊の任命式だ。
ネウラ特別部隊は、神獣が加護を与える学園のある自治領に常駐する騎士団。オルデキア王国に所属しながらも、トップは神獣で、その代理は学園長だ。つまり、オレの騎士団だ。
指揮命令系統がややこしくて、いざというときに動けなそうな気がしているけど、問題ないらしい。
「学園と国が対立したら、ネウラ部隊は学園につく」
『国の騎士団なのに?』
「国より神獣が優先されるだろう」
神様と王様なら、神様のほうが偉いのは分かる。けれど、それはつまり、学園長は神獣を裏切らないという前提だ。
『学園長と神獣が対立したら?』
「神罰が下るだろう? というより、ルジェが下すんじゃないのか?」
『言われてみれば』
ウィオがオレを裏切ることは想像できないけど、その後の学園長がどうなるかは分からない。というか、あんまり考えていなかった。
学園がウィオの理想から外れたら、オレはどうするんだろうな。
まあ、そのとき考えよう。
未来のことは置いておいて、まずは近い将来のことだ。
『任命式ってウィオも出るの?』
「学園長として出る」
『じゃあオレも使役獣として出るね』
「ルジェ、こんなことを頼むのはいけないと分かっているんだが……、頼みたいことがある」
『いいよ。やるよ』
「まだ何を頼むか言っていない」
『ウィオが望むなら、かなえるよ』
何か知らないけど、こんなふうに頼むことはかなえてあげたい。もちろん出来ないことはあるけど、ウィオはそんなことを頼んだりしない。オレ以上に、オレの立場を大切にしているのだから。
ウィオはオレの、神獣の加護を受けているのだから、もっとわがままになっていいのだ。
『それで、なに? 世界征服がしたいとか?』
「違う。そんな面倒なことはしない」
そんなあきれた顔で見ないでよ。深刻な顔をしているから、ちょっと言ってみただけだってば。オレだって、そんな面倒なことしたくないよ。だいたいそういうのは、やった後が大変なのだ。いま現在生活に困っていないのに、混乱を招くようなことはしないよ。美味しいものが食べられなくなっちゃうじゃない。
ウィオがそういう野望を持っているなら、もうすでにやっているだろうし。
「ネウラ特別部隊の部隊長は、カエルラ部隊長に決まった」
部隊長さんのネウラ部隊への異動願いは、オレの意見を聞きに来るくらい、ちょっとした騒動だった。
オレは気にしないと答えたし、部隊長さんと話してわだかまりも解けたけど、その後どうなったのかは聞いていなかった。オレが勝手に異動は春だと思い込んでいたのもある。
『部隊長さんが部隊長なんだ。ウィオもやりやすくていいね』
「まあ、そうだな」
『その言い方、何か問題があるの?』
「一部には反対されている」
だろうなあ。神罰を受けた一族の出身で、いまや平民なのだ。冷静に考えれば、むしろよく部隊長さんを選んだと思う。王様、けっこう無理を通したんじゃないかな。
『王様はなんで部隊長さんにしたの?』
「ルジェと私との関係が深いからだろう」
『でも知らなければ反対するよね』
「ああ。だから、開校式のように姿を見せてくれないか?」
『いいよ』
ウィオが部隊長さんのためにオレの威光でみんなを黙らせると決めたなら、オレはその願いをかなえる。
きっとこうして言い出すまで、どうしようか、やっぱりダメなんじゃないか、と悩んだんだろう。それでも決めたんだから、ウィオの願いをかなえよう。
『騎士団長さんと近衛団長さんに言っておいて。言わずにやると、副隊長さんに怒られちゃうから』
「……頼んでおいてなんだが、やり過ぎないでくれると、ありがたい」
『えー、せっかくだから、派手に行こうよ』
ド派手に、エフェクトもりもりでいこうよ。事前予告するんだから、いいでしょう?
火の子の件をのぞいて、ウィオが初めてオレの神獣としての力をあてにしてくれたんだから、全力で期待に応えるよ!
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