33 / 246
精霊の愛し子編
17. お披露目会
しおりを挟む
お披露目会は、お屋敷で盛大に開かれた。
「フォロンこうしゃく家次男、リュカ・フォロンです。本日は私のためにおあつまりいただきありがとうございます。ふだんはトゥレボル国のきょうかいにみをおいております」
言えた。ちゃんとかまずに堂々と言えたよ! すごいよ! 可愛いよ!!
急きょつくられたとは思えない、身体にピッタリのちょっとふりふりの服は、赤い髪が映えるように濃い茶色をベースにした大人っぽい雰囲気でまとめられ、お兄さんとお義姉さんとさりげなくおそろいだ。お兄さんとお義姉さんも、ちゃんと挨拶できた火の子を見てニコニコしている。
「ルジェくん、尻尾がちぎれそうだね」
「ルジェは可愛いものが好きなので」
「ルジェくんも可愛いのに面白いね」
お兄さんよく分かってる!
思わず二番目のお兄さんの肩に乗って頬にすりすりしてしまう。くすぐったいよ、と言いながらも嫌がられていないのでいいだろう。
無事に挨拶を終えた火の子は、一番目のお兄さんに連れられて挨拶をして回り、それが終わってからは弟くんに手を引かれて友達に紹介されている。
二番目のお兄さんとウィオにも、お祝いを言いに来てくれる人が後を絶たない。でもウィオは頭を下げるだけで話さないので、すべて二番目のお兄さんが相手をしている。
「ウィオラス、みんなルジェくん目当てなんだから、少しはしゃべってほしいな」
「私は冒険者ですので」
冒険者、それは国に属さない無頼者の集まり、つまり貴族の相手なんて無理ってことだ。
国の上層部にいる人は、オレの正体を知っている。あわよくばと思っているのか、ただの挨拶なのか知らないが、オレ目当てで挨拶に来ているらしい。
「ルジェくん、ウィオラスの肩に移らない?」
「兄上、お願いします。兄上だけが頼りです」
「仕方ないね。可愛い弟のお願いを聞いてあげよう」
ウィオが最強の呪文をとなえた。効果はバツグンだ。
お兄さんは、めんどくさいなあと言いながらも、弟に頼られてうれしいようで、照れ隠しにオレをなでている。そうしてまた近寄ってきた人の相手をし始めた。
ウィオはその間、横に立っているものの、意識は火の子に向いている。
弟くんが友達への紹介を終えたら、今度はお姉ちゃんが学校の友達だろう子たちのグループの中に連れていって紹介している。こうしてみると、お姉ちゃんの周りの少年少女はすでに小さな紳士とレディといった感じだけど、弟くんの周りはいかにも子どもだ。子どもの成長は早いね。
今日のお姉ちゃんは、わざと肩が見えるドレスを着ている。かつて、火の子が火傷をさせたといううわさが広まってしまったので、大したことはありませんでしたよ、というアピールのためだ。いやらしくならないよう胸元は首まで隠し、その代わりに肩はところどころレースの切れ目から肌が見えるように計算された、こちらも大人っぽいドレスだ。お母さんとお義姉さんと服屋さんで、ああでもないこうでもないと、だいぶ前から今回のための試作を重ねたそうで、会場の女性陣からの評判はいいようだ。
『料理を見に行こうよ』
二番目のお兄さんが相手をしていた人が立ち去ったので、お兄さんにお願いする。人間観察も飽きてきた。
こういうパーティーでは大人は基本的に食べないので、色とりどりにきれいに盛り付けられたものは、後で使用人が美味しくいただきました、となる。女性はドレスでぴったり締められているだろうから食事が入るスペースはなさそうだ。
けれど、今日は子どもが多いので、子ども向けの料理が多めに作ってある。トゥレボルの料理、お兄さんの歴代の赴任先の国の料理、オレたちが立ち寄った先で気に入った料理、折に触れて材料を持ち帰ったり、作り方を聞いてきたりしていたものが、工夫されて一口サイズになって、勢ぞろいしている。
お兄さんによると、見た目よりも内容を重視した、統一感のない料理がこういうパーティーで並べられることは珍しいらしい。
国外に住む火の子のために、他の子にはない特徴でパーティーを盛り上げようって親心かな。
『これなあに?』
「それはアチェーリ国の宮廷料理だよ。五色そろえるのが作法でね」
オレたちはお兄さんの赴任先の国にはほとんど行っているのに知らない料理があると思ったら、宮廷料理だった。さすがに屋台や宿では出てこないもんね。目でも楽しめるように色をそろえてある料理はとてもきれいだ。
そうして料理を見て説明してもらったり、ちょっと食べたりしていたら、お姉ちゃんが火の子と友達を連れて、近づいてきた。
「おじさま、お料理の説明を私たちにもしてください」
「いいよ。でもまずは、リュカがトゥレボルの料理を紹介してはどうかな?」
そうね、とお姉ちゃんはまずトゥレボルの料理を、そこにいる子どもたち全員分お願いした。
お皿にきれいに置かれたトゥレボルの料理は、オレに言わせるとちょっと中華っぽい。なんと、お米があるのだ。日本のもちもちのお米ではないけど、パラパラチャーハンみたいな料理で使われている。今回もちょっと大き目のスプーンに盛られて並べられている。
みんなに行き渡ったところで、火の子が、これは日常食べる料理、これはお祭りのときの料理で甘い、など簡単に説明していく。説明が終わって、さあ食べようとなったときに、お兄さんがみんなに、まず最初はちょっとだけ食べるんだよ、と注意をした。
「最初はちょっとだけ味を見て、食べられそうならパクっと。他の国の料理は、食べ慣れないものもあるから、今日だけは残しても怒られないよ」
貴族は基本嫌いなものであっても出されたものは食べなければならない。けれど今日は異国の料理を食べてみよう、というチャレンジメニューだ。子どもに残しちゃダメというのは無理がある。
怒られないと聞いて、子どもたちも安心したのか、興味津々で食べる子、恐々と口へ運んでいる子、とそれぞれだ。さすがに貴族の子どもたち、これキライと言う子はいなかったが、明らかに美味しくないと思っているけど我慢している子もいて、可愛い。苦手なら次の国の料理のためにお腹をあけておきなさい、とお兄さんが優しく言ってあげている。
そんな風にワイワイ楽しんでいたら、他の子どもたちも寄ってきて、料理テーブルの前が大盛況だ。ウィオまで給仕をしていたら、増員がかけられたようで、使用人がたくさんやってきた。
食べ終わったかな、次に行くよ、と苦手なものを残している子のお皿も、時間が来たからという体で回収していく。
それからは、あらかじめ食べている間に次の国や地域の料理を一皿にまとめておいて、子どもたちに配っていく、というスタイルで、料理が振舞われた。
お兄さんがその国での面白い体験なども混ぜながら、オレたちが行った国のものはウィオに話を振ったりしながら、料理と国を紹介していく。
ほとんどが王都からも出たことがない子どもたちだ。他の国と聞くだけでワクワクするようで、火の子に旅の話を聞いたりもしている。
一通り終わったところで、子どもたちはそれぞれ気に入った料理を再度取りに行ったり、大人向けに用意されている香辛料たっぷりのものに手を出してみたりと、けっこう自由に楽しんでいた。
ウィオお気に入りの、スパイスに漬けこんだ肉の串焼きも、ピンチョスみたいなおしゃれな感じで提供されている。あれはガブっといってこその美味しさだと思うが、こういう場では無理だろう。
この珍しい即席イベントに大人たちも興味を持ったのか、大人用の料理もこういうパーティーにしては多く食べられていた。
「フォロンこうしゃく家次男、リュカ・フォロンです。本日は私のためにおあつまりいただきありがとうございます。ふだんはトゥレボル国のきょうかいにみをおいております」
言えた。ちゃんとかまずに堂々と言えたよ! すごいよ! 可愛いよ!!
急きょつくられたとは思えない、身体にピッタリのちょっとふりふりの服は、赤い髪が映えるように濃い茶色をベースにした大人っぽい雰囲気でまとめられ、お兄さんとお義姉さんとさりげなくおそろいだ。お兄さんとお義姉さんも、ちゃんと挨拶できた火の子を見てニコニコしている。
「ルジェくん、尻尾がちぎれそうだね」
「ルジェは可愛いものが好きなので」
「ルジェくんも可愛いのに面白いね」
お兄さんよく分かってる!
思わず二番目のお兄さんの肩に乗って頬にすりすりしてしまう。くすぐったいよ、と言いながらも嫌がられていないのでいいだろう。
無事に挨拶を終えた火の子は、一番目のお兄さんに連れられて挨拶をして回り、それが終わってからは弟くんに手を引かれて友達に紹介されている。
二番目のお兄さんとウィオにも、お祝いを言いに来てくれる人が後を絶たない。でもウィオは頭を下げるだけで話さないので、すべて二番目のお兄さんが相手をしている。
「ウィオラス、みんなルジェくん目当てなんだから、少しはしゃべってほしいな」
「私は冒険者ですので」
冒険者、それは国に属さない無頼者の集まり、つまり貴族の相手なんて無理ってことだ。
国の上層部にいる人は、オレの正体を知っている。あわよくばと思っているのか、ただの挨拶なのか知らないが、オレ目当てで挨拶に来ているらしい。
「ルジェくん、ウィオラスの肩に移らない?」
「兄上、お願いします。兄上だけが頼りです」
「仕方ないね。可愛い弟のお願いを聞いてあげよう」
ウィオが最強の呪文をとなえた。効果はバツグンだ。
お兄さんは、めんどくさいなあと言いながらも、弟に頼られてうれしいようで、照れ隠しにオレをなでている。そうしてまた近寄ってきた人の相手をし始めた。
ウィオはその間、横に立っているものの、意識は火の子に向いている。
弟くんが友達への紹介を終えたら、今度はお姉ちゃんが学校の友達だろう子たちのグループの中に連れていって紹介している。こうしてみると、お姉ちゃんの周りの少年少女はすでに小さな紳士とレディといった感じだけど、弟くんの周りはいかにも子どもだ。子どもの成長は早いね。
今日のお姉ちゃんは、わざと肩が見えるドレスを着ている。かつて、火の子が火傷をさせたといううわさが広まってしまったので、大したことはありませんでしたよ、というアピールのためだ。いやらしくならないよう胸元は首まで隠し、その代わりに肩はところどころレースの切れ目から肌が見えるように計算された、こちらも大人っぽいドレスだ。お母さんとお義姉さんと服屋さんで、ああでもないこうでもないと、だいぶ前から今回のための試作を重ねたそうで、会場の女性陣からの評判はいいようだ。
『料理を見に行こうよ』
二番目のお兄さんが相手をしていた人が立ち去ったので、お兄さんにお願いする。人間観察も飽きてきた。
こういうパーティーでは大人は基本的に食べないので、色とりどりにきれいに盛り付けられたものは、後で使用人が美味しくいただきました、となる。女性はドレスでぴったり締められているだろうから食事が入るスペースはなさそうだ。
けれど、今日は子どもが多いので、子ども向けの料理が多めに作ってある。トゥレボルの料理、お兄さんの歴代の赴任先の国の料理、オレたちが立ち寄った先で気に入った料理、折に触れて材料を持ち帰ったり、作り方を聞いてきたりしていたものが、工夫されて一口サイズになって、勢ぞろいしている。
お兄さんによると、見た目よりも内容を重視した、統一感のない料理がこういうパーティーで並べられることは珍しいらしい。
国外に住む火の子のために、他の子にはない特徴でパーティーを盛り上げようって親心かな。
『これなあに?』
「それはアチェーリ国の宮廷料理だよ。五色そろえるのが作法でね」
オレたちはお兄さんの赴任先の国にはほとんど行っているのに知らない料理があると思ったら、宮廷料理だった。さすがに屋台や宿では出てこないもんね。目でも楽しめるように色をそろえてある料理はとてもきれいだ。
そうして料理を見て説明してもらったり、ちょっと食べたりしていたら、お姉ちゃんが火の子と友達を連れて、近づいてきた。
「おじさま、お料理の説明を私たちにもしてください」
「いいよ。でもまずは、リュカがトゥレボルの料理を紹介してはどうかな?」
そうね、とお姉ちゃんはまずトゥレボルの料理を、そこにいる子どもたち全員分お願いした。
お皿にきれいに置かれたトゥレボルの料理は、オレに言わせるとちょっと中華っぽい。なんと、お米があるのだ。日本のもちもちのお米ではないけど、パラパラチャーハンみたいな料理で使われている。今回もちょっと大き目のスプーンに盛られて並べられている。
みんなに行き渡ったところで、火の子が、これは日常食べる料理、これはお祭りのときの料理で甘い、など簡単に説明していく。説明が終わって、さあ食べようとなったときに、お兄さんがみんなに、まず最初はちょっとだけ食べるんだよ、と注意をした。
「最初はちょっとだけ味を見て、食べられそうならパクっと。他の国の料理は、食べ慣れないものもあるから、今日だけは残しても怒られないよ」
貴族は基本嫌いなものであっても出されたものは食べなければならない。けれど今日は異国の料理を食べてみよう、というチャレンジメニューだ。子どもに残しちゃダメというのは無理がある。
怒られないと聞いて、子どもたちも安心したのか、興味津々で食べる子、恐々と口へ運んでいる子、とそれぞれだ。さすがに貴族の子どもたち、これキライと言う子はいなかったが、明らかに美味しくないと思っているけど我慢している子もいて、可愛い。苦手なら次の国の料理のためにお腹をあけておきなさい、とお兄さんが優しく言ってあげている。
そんな風にワイワイ楽しんでいたら、他の子どもたちも寄ってきて、料理テーブルの前が大盛況だ。ウィオまで給仕をしていたら、増員がかけられたようで、使用人がたくさんやってきた。
食べ終わったかな、次に行くよ、と苦手なものを残している子のお皿も、時間が来たからという体で回収していく。
それからは、あらかじめ食べている間に次の国や地域の料理を一皿にまとめておいて、子どもたちに配っていく、というスタイルで、料理が振舞われた。
お兄さんがその国での面白い体験なども混ぜながら、オレたちが行った国のものはウィオに話を振ったりしながら、料理と国を紹介していく。
ほとんどが王都からも出たことがない子どもたちだ。他の国と聞くだけでワクワクするようで、火の子に旅の話を聞いたりもしている。
一通り終わったところで、子どもたちはそれぞれ気に入った料理を再度取りに行ったり、大人向けに用意されている香辛料たっぷりのものに手を出してみたりと、けっこう自由に楽しんでいた。
ウィオお気に入りの、スパイスに漬けこんだ肉の串焼きも、ピンチョスみたいなおしゃれな感じで提供されている。あれはガブっといってこその美味しさだと思うが、こういう場では無理だろう。
この珍しい即席イベントに大人たちも興味を持ったのか、大人用の料理もこういうパーティーにしては多く食べられていた。
784
お気に入りに追加
7,445
あなたにおすすめの小説
今、目の前で娘が婚約破棄されていますが、夫が盛大にブチ切れているようです
シアノ
恋愛
「アンナレーナ・エリアルト公爵令嬢、僕は君との婚約を破棄する!」
卒業パーティーで王太子ソルタンからそう告げられたのは──わたくしの娘!?
娘のアンナレーナはとてもいい子で、婚約破棄されるような非などないはずだ。
しかし、ソルタンの意味ありげな視線が、何故かわたくしに向けられていて……。
婚約破棄されている令嬢のお母様視点。
サクッと読める短編です。細かいことは気にしない人向け。
過激なざまぁ描写はありません。因果応報レベルです。
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
【完結】妹に全部奪われたので、公爵令息は私がもらってもいいですよね。
曽根原ツタ
恋愛
ルサレテには完璧な妹ペトロニラがいた。彼女は勉強ができて刺繍も上手。美しくて、優しい、皆からの人気者だった。
ある日、ルサレテが公爵令息と話しただけで彼女の嫉妬を買い、階段から突き落とされる。咄嗟にペトロニラの腕を掴んだため、ふたり一緒に転落した。
その後ペトロニラは、階段から突き落とそうとしたのはルサレテだと嘘をつき、婚約者と家族を奪い、意地悪な姉に仕立てた。
ルサレテは、妹に全てを奪われたが、妹が慕う公爵令息を味方にすることを決意して……?
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
正妃である私を追い出し、王子は平民の女性と結婚してしまいました。…ですが、後になって後悔してももう遅いですよ?
久遠りも
恋愛
正妃である私を追い出し、王子は平民の女性と結婚してしまいました。…ですが、後になって後悔してももう遅いですよ?
※一話完結です。
ゆるゆる設定です。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
醜さを理由に毒を盛られたけど、何だか綺麗になってない?
京月
恋愛
エリーナは生まれつき体に無数の痣があった。
顔にまで広がった痣のせいで周囲から醜いと蔑まれる日々。
貴族令嬢のため婚約をしたが、婚約者から笑顔を向けられたことなど一度もなかった。
「君はあまりにも醜い。僕の幸せのために死んでくれ」
毒を盛られ、体中に走る激痛。
痛みが引いた後起きてみると…。
「あれ?私綺麗になってない?」
※前編、中編、後編の3話完結
作成済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。