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1年目 マトゥオーソ編
9. 果物の香りを追え
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ふんふん、くんくん、ふんふん。
森の中の匂いを嗅いで、果物を探している。どこにあるのかなー。ふんふん。
『ウィオ、あの木の上に蜂蜜があるよ』
「ならば周りの蜂を全て凍らせるか」
『待って待って! 平和的に行こうよ』
怖いなあ、もう。
オレがいるんだから、話し合いで解決できるのに、そんな好戦的にならないでよ。
木に近づいていくと、偵察の蜂さんが来たので、蜂蜜が欲しいから巣ごともらいたいと伝えた。多分よく分かってなさそうだったけど、女王蜂に伝えに行ってくれたみたいだから待ってみよう。
しばらくすると、女王蜂が飛んできてくれた。
『蜂蜜が欲しいから、巣をもらっていってもいい?』
蜂さんは了承したって風にオレの周りを飛んでから、巣に帰って行った。
しばらくすると巣から蜂がどんどん飛び立っていく。
「虫にも好かれるのか」
『魔物と人間以外にはね』
すごいでしょ。えっへん。
この蜂蜜はオレへの貢物ってことだ。ありがとね。
蜂蜜の取り出し方はよく分からないから、ギルドにやってもらおう。これはどんな美味しい料理になるのかなあ。じゅるる。
ふんふんしながら、さらに森の奥へと向かう。
ギルドの情報で、大雑把には森のどのあたりにあるかっていうのは分かってるので、そのあたりを目指して風下から歩いている。
ときどき魔物に襲われるので、ウィオが近づく前に氷の槍で貫いて倒して、売れそうな素材があれば取っている。
『見つからないねえ』
「旬を少し過ぎているらしいが」
『動物に食べられちゃったかなあ。あ、発見』
かすかにあの果物の香りがする。どっちの方向かな。鼻を上げてふんふんしてみるけど、遠すぎてどっちからなのかが分からない。
とりあえず今まで同じ方向にまっすぐ歩いてみたけど、香りが強くならないからこっちじゃないらしい。
しばらくその辺りでウロウロして、この方角じゃないかなとあたりをつけて歩き始めた。ふんふん。
『普通の冒険者はどうやって見つけるんだろうね』
「だから幻の果物なんじゃないか」
探している果物は毎年実がなるわけじゃないらしくて、前年に実があったところに行っても翌年はなっていないので、果物の木が生えているかなりの範囲を捜索する必要がある。
『他にも匂いの強い食材探しがあれば、オレたち名ハンターだね』
トリュフは豚に探させるんじゃなかったっけ。ぶひぶひ言いながら探しちゃうよ。
お、香りが強くなってきたので、こっちであってたみたいだ。楽しみだなー。
そのまま生で食べるのが一番美味しいらしいので、見つけたらまずは食べてみないとね。
香りの出元が分かるところまで近寄ったら、気が逸ってじっとしていられなくて、走り出しちゃった。
この木に実がなってるのが見えてるよ。ウィオ、早く!
『キャンキャン!』
「分かった分かった、待て」
待てないって。いい香りがしてるんだもん。急がないと勝手に木登りしちゃうよ。早くー。
近くまで来たウィオが、氷で果実の近くまで階段を作って上り始めた。
オレもウィオを追いかけて上ったら、目の前の枝の先っぽに、黄色の果実が三つ熟れていた。向こうの枝にも熟れた果実があるのが見える。豊作だ。
ウィオが慎重に実につながっている枝の根元をナイフで切って収穫した。
表面が桃みたいに柔らかそうで、きっと触れたところから傷んじゃうんだな。
『これ、氷じゃなくて、雪に埋めたほうがよさそう?』
「そうだな。持って帰るときは箱に雪を入れてくれるか?」
オッケー。雪をふんわり敷き詰めれば、緩衝材にもなりそうだ。
ウィオは一つだけ収穫して、階段を下りて氷を消した。
オレは足元でお座りをして、スタンバイ。
早く果物切ってほしいなー。食べたいなー。前足がちょいちょいと動いちゃう。
「ちょっと待て。ほら」
そういって差し出されたのは、皮を分厚く剥いてから、切り分けられた果実。その皮の厚さ、レストランの人たちが見たら泣いちゃうかも。
でも美味しいものをこれから食べようというときに、細かいことは気にしない。
いざ、幻の果物をいただきまーす。ぱく。
香り高く、ジューシーでとろみがあって、ラ・フランスに近いかも。美味しい!
『美味しい!』
「ああ。だがこれはすぐに傷むな。まだ食べるか?」
『ウィオはもういいの?』
「ルジェが頑張って探したんだから、好きなだけ食べればいい」
ウィオ大好き!
でもウィオが収穫したんだから、残りは半分こ。仲良く分け合って食べよう。
たくさんなってるから、足りなかったらもう一個食べればいいしね。
今日はこの辺りを散策して、他にも果物の木があるか探して、テントを張ってお泊り。
もうすでに陽が傾いているから、今からじゃ今日中に宿まで戻れない。持ってきた箱に入りきらない数の実を見つけたし、明日の朝一番に箱一杯に収穫して、宿まで戻る予定だ。
『オレたち甘い香りをさせてるから、虫が寄ってきそうだね』
「蜂蜜もあるしな」
寝て起きたらたくさん虫が集まっていたってなるとちょっと恐怖だから、ちゃんと結界を張っておかないと。今日は魔物よりも虫のほうが脅威だ。命の危険はなくても、寝起きで虫の大集団を見ると、悲鳴を上げそうだからね。
それに、甘い香りに寄ってくる魔物もいたりするかも。
森の中の匂いを嗅いで、果物を探している。どこにあるのかなー。ふんふん。
『ウィオ、あの木の上に蜂蜜があるよ』
「ならば周りの蜂を全て凍らせるか」
『待って待って! 平和的に行こうよ』
怖いなあ、もう。
オレがいるんだから、話し合いで解決できるのに、そんな好戦的にならないでよ。
木に近づいていくと、偵察の蜂さんが来たので、蜂蜜が欲しいから巣ごともらいたいと伝えた。多分よく分かってなさそうだったけど、女王蜂に伝えに行ってくれたみたいだから待ってみよう。
しばらくすると、女王蜂が飛んできてくれた。
『蜂蜜が欲しいから、巣をもらっていってもいい?』
蜂さんは了承したって風にオレの周りを飛んでから、巣に帰って行った。
しばらくすると巣から蜂がどんどん飛び立っていく。
「虫にも好かれるのか」
『魔物と人間以外にはね』
すごいでしょ。えっへん。
この蜂蜜はオレへの貢物ってことだ。ありがとね。
蜂蜜の取り出し方はよく分からないから、ギルドにやってもらおう。これはどんな美味しい料理になるのかなあ。じゅるる。
ふんふんしながら、さらに森の奥へと向かう。
ギルドの情報で、大雑把には森のどのあたりにあるかっていうのは分かってるので、そのあたりを目指して風下から歩いている。
ときどき魔物に襲われるので、ウィオが近づく前に氷の槍で貫いて倒して、売れそうな素材があれば取っている。
『見つからないねえ』
「旬を少し過ぎているらしいが」
『動物に食べられちゃったかなあ。あ、発見』
かすかにあの果物の香りがする。どっちの方向かな。鼻を上げてふんふんしてみるけど、遠すぎてどっちからなのかが分からない。
とりあえず今まで同じ方向にまっすぐ歩いてみたけど、香りが強くならないからこっちじゃないらしい。
しばらくその辺りでウロウロして、この方角じゃないかなとあたりをつけて歩き始めた。ふんふん。
『普通の冒険者はどうやって見つけるんだろうね』
「だから幻の果物なんじゃないか」
探している果物は毎年実がなるわけじゃないらしくて、前年に実があったところに行っても翌年はなっていないので、果物の木が生えているかなりの範囲を捜索する必要がある。
『他にも匂いの強い食材探しがあれば、オレたち名ハンターだね』
トリュフは豚に探させるんじゃなかったっけ。ぶひぶひ言いながら探しちゃうよ。
お、香りが強くなってきたので、こっちであってたみたいだ。楽しみだなー。
そのまま生で食べるのが一番美味しいらしいので、見つけたらまずは食べてみないとね。
香りの出元が分かるところまで近寄ったら、気が逸ってじっとしていられなくて、走り出しちゃった。
この木に実がなってるのが見えてるよ。ウィオ、早く!
『キャンキャン!』
「分かった分かった、待て」
待てないって。いい香りがしてるんだもん。急がないと勝手に木登りしちゃうよ。早くー。
近くまで来たウィオが、氷で果実の近くまで階段を作って上り始めた。
オレもウィオを追いかけて上ったら、目の前の枝の先っぽに、黄色の果実が三つ熟れていた。向こうの枝にも熟れた果実があるのが見える。豊作だ。
ウィオが慎重に実につながっている枝の根元をナイフで切って収穫した。
表面が桃みたいに柔らかそうで、きっと触れたところから傷んじゃうんだな。
『これ、氷じゃなくて、雪に埋めたほうがよさそう?』
「そうだな。持って帰るときは箱に雪を入れてくれるか?」
オッケー。雪をふんわり敷き詰めれば、緩衝材にもなりそうだ。
ウィオは一つだけ収穫して、階段を下りて氷を消した。
オレは足元でお座りをして、スタンバイ。
早く果物切ってほしいなー。食べたいなー。前足がちょいちょいと動いちゃう。
「ちょっと待て。ほら」
そういって差し出されたのは、皮を分厚く剥いてから、切り分けられた果実。その皮の厚さ、レストランの人たちが見たら泣いちゃうかも。
でも美味しいものをこれから食べようというときに、細かいことは気にしない。
いざ、幻の果物をいただきまーす。ぱく。
香り高く、ジューシーでとろみがあって、ラ・フランスに近いかも。美味しい!
『美味しい!』
「ああ。だがこれはすぐに傷むな。まだ食べるか?」
『ウィオはもういいの?』
「ルジェが頑張って探したんだから、好きなだけ食べればいい」
ウィオ大好き!
でもウィオが収穫したんだから、残りは半分こ。仲良く分け合って食べよう。
たくさんなってるから、足りなかったらもう一個食べればいいしね。
今日はこの辺りを散策して、他にも果物の木があるか探して、テントを張ってお泊り。
もうすでに陽が傾いているから、今からじゃ今日中に宿まで戻れない。持ってきた箱に入りきらない数の実を見つけたし、明日の朝一番に箱一杯に収穫して、宿まで戻る予定だ。
『オレたち甘い香りをさせてるから、虫が寄ってきそうだね』
「蜂蜜もあるしな」
寝て起きたらたくさん虫が集まっていたってなるとちょっと恐怖だから、ちゃんと結界を張っておかないと。今日は魔物よりも虫のほうが脅威だ。命の危険はなくても、寝起きで虫の大集団を見ると、悲鳴を上げそうだからね。
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