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SIDE ジョフリー2
7. 父と息子の会話3
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「父上、自分は他国に狙われているのかと、エリサに聞かれました」
「話したのか?」
「いいえ。ですが、情報を与えられずとも、正解にたどり着いているのです。事情を話したほうが協力も得られるでしょう」
それに、エリサにはこちらの常識で測れないところがある。隠していたら、とんでもない行動に出る気がする。
だがオリバーは、わざわざ怖がらせる必要もないと、情報を与えることに消極的だ。
「父上、エリサのことでお話したいことがあります。人払いをお願いします」
人払いと言ったことで、オリバーが少し警戒しているのを感じるが、それを無視して防音の魔法陣を展開した。
「それほど聞かれたくないことか」
「エリサには許可をもらっていますが、話していいのか正直今も迷っています。父上、エリサには、他の人生の記憶があるそうです。その記憶にある知識が、魔法陣に活かされているようです」
かいつまんだ説明を聞きながらオリバーは眉をひそめているが、ジョフリーがエリサから話を聞いたときもこんな表情になっていただろう。
「悪いが、理解できない。だが、お前は信じたということだな」
「信じるに足りると感じました。それが、彼女の令嬢らしからぬ部分の理由になっているということも」
「それで、今それを私に聞かせる理由は?」
細かいことはジョフリーに任せて、今知っておかなければならないことだけに絞って聞かせるように促してくる。そういうところは、さすが大貴族の当主だなと思う。
「もし何も知らずにサコーラスの者と接触した場合、私たちが思わぬ行動に出る可能性があります」
「たとえば?」
「私との婚約が成立した際に、エリサなら意に添わぬ婚姻を受け入れるくらいなら、国外へ逃亡するのではないかとミシェルと話しました。それくらいはやるでしょう」
「渡りに船と、条件交渉をするというのか?」
「するでしょうね。そして、エリサにとって魅力的な条件を出されれば行くかもしれません。ですが、その魅力的な条件が何になるのかが分かりません」
エリサが価値を見出すものが、ジョフリーたちには分からない。王族の側妃などという権力や地位でないことだけは確かだ。
「明日、話してみよう」
「私も立ち会います」
「いや、いい。伯爵家に出向く」
「父上がですか?」
「ああ。どういう反応をするのか見たくなった」
エリサの記憶の話はオリバーの興味を引いたようだ。伯爵家へ出向くのは、エリサに準備の時間を与えず、素の反応を見るためだろう。
オリバーの説明を聞いてもエリサは落ち着いていたそうだ。その後エリサは伯爵家に閉じこもっている。
「ジョフリー、結婚式だが、家族と親しい友人だけの招待にしようと思うが、いいか?」
「私は構いませんが」
「エリサ嬢はそのほうがいいそうだ」
だろうな。夜会やお茶会にあれだけ苦手意識を持つエリサが、多くの招待客の目にさらされる結婚式を楽しみにしているとは思えない。明らかに義務として準備をしているのは、ヴィクトリア達も分かっていた。
「三公爵にはご納得いただけますか?」
「その日にサコーラスの大臣が訪れることになった」
「それは……」
「わざとだろうな。地味な嫌がらせをしてくる」
来賓の対応で忙しくなる高位貴族に、なんとか時間の調整をお願いしてもいいが、むしろそちらに専念してほしいと断る口実ができた。
「式を挙げてしまえば、あちらも手を出せない。さすがに式の最中に何かあるとは思わないが」
「父上、ご心配なく。私の友人はみな騎士ですよ」
「そうだったな。教会には帯剣の許可を取っておく」
騎士の正装は式典服だから、帯剣も可能だ。何かがあっても、友人たちが張り切って制圧してくれるだろう。
その前に、エリサが魔法陣を乱発しそうな気もするが。
「父上、春の披露パーティーが終わったら、エリサとともに辺境へ向かおうかと思います」
「少し考えさせてくれ」
「何か問題が?」
「王宮から逃げたと見られるのはよくない」
辺境でエリサの能力を独り占めしていると思われないように、ある程度は魔法省への協力をしてからのほうがいいということか。
「最近は防御の新しい魔法陣を考えているようです」
「それを魔法省に渡してからがいいか」
「父上、それもエリサに話して協力を求めるべきです。そのほうがいい落としどころを見つけられるでしょう」
「任せる。手綱を握れ」
こちらが手のひらの上で転がされそうな気もするが、エリサは政治的なやり取りにたいして極端な苦手意識を持っているので、そこで辺境伯家の望む方向へと誘導するしかない。望む結果に納得してさえくれれば、協力は得られるだろう。
ただ、攻撃用の魔法陣に関しては開発しなくていいように、上手く立ち回らなければならない。話したときのエリサの表情から、無理に開発させれば心を閉ざす気がする。
「なあ、ジョフリー。父親として聞きたい。この結婚に納得しているか?」
「父上?」
「……お前には、辛い思いをさせた」
まさか今、そのことに言及されるとは思わなかった。
きっと、エリサと知り合う前なら「そんなことはありませんよ」と笑って答えてこの会話を終わらせただろう。
「エリサに言われました。誰も幸せにならない選択をしなくていいように、声をあげることも必要ではないかと。父上と母上の選択は必要なことだったと思います。けれど、少しずつやり方を変えてもいいのではありませんか?」
「ジョフリー……」
今までこの方法でうまく回ってきたからといって、今後もかたくなに守っていかなくてもいいのではないか。エリサが全く違うアプローチで新しい魔法陣を開発したように、やり方を変えて成功することだってある。
複雑に思惑が絡み合う辺境伯家の運営はそんなに単純なものではない。けれど、それが貴族の義務だと分かっていても、兄エドワードの子どもたちが辛い思いをするのは見たくない。
「甘いことを言っている自覚はあります」
「そうだな。だが、いい顔をするようになった。遠征先で刹那的な相手ばかりと関係を持っているから心配していたが、もう大丈夫そうだな」
「……ご存じでしたか」
家族にはバレていないと思っていたが、オリバーには知られていたらしい。遠征先まで目が光っているとは、うかつなことはできない。
「念のため聞くが、エリサ嬢を怒らせるようなことはしていないだろうな?」
「していません」
もちろんそんなことはしていない。それだって調べてあるはずだ。エリサにも、あきれられはしたが、怒らせてはいないはずだ。
気づいていなかったが、ずっとオリバーに心配されていたらしい。エリサを守ろうとしたのは、辺境のためだけでなく、ジョフリーのためもあったのだ。
「父上、ありがとうございます」
「もう下がっていいぞ」
照れ隠しにジョフリーを部屋から追い出すオリバーに、今までにない人間味を感じた。
いや、違う。気づきたくなかったのだ。オリバーもまた傷ついたことに。大貴族の当主として、顔色も変えず冷徹な決断をできる者だと思っていたかった。オリバーのせいで自分が辛い思いをしたと思っていたかった。
オリバーはジョフリーのそんな気持ちに気づいて、そのとおりに振る舞ってくれていたのだ。
騎士団に戻ろうと玄関へ向かっていると、ヴィクトリアと会った。
「ジョフリー、もう戻るの?」
「そう思っていましたが、母上、私のためにお時間をいただけますか?」
「何かしら?」
「お茶でもいかがです?」
「まあ。息子の珍しいお誘いには、なんとしても予定を空けなきゃ」
きっとこれから、エリサとのことをあれこれ聞かれて、令嬢の扱いがなっていないと小言をもらうに違いない。
たまには、そんな時間もいいだろう。
辺境に行けば、話す機会もなくなる。王都にいる間に、家族との時間を取るようにしよう。
そんなふうに思えるようになったのは、エリサのおかげだ。
いずれ辺境で、エリサと家族を作っていく、そのためのコツを今のうちに聞いておこう。
「話したのか?」
「いいえ。ですが、情報を与えられずとも、正解にたどり着いているのです。事情を話したほうが協力も得られるでしょう」
それに、エリサにはこちらの常識で測れないところがある。隠していたら、とんでもない行動に出る気がする。
だがオリバーは、わざわざ怖がらせる必要もないと、情報を与えることに消極的だ。
「父上、エリサのことでお話したいことがあります。人払いをお願いします」
人払いと言ったことで、オリバーが少し警戒しているのを感じるが、それを無視して防音の魔法陣を展開した。
「それほど聞かれたくないことか」
「エリサには許可をもらっていますが、話していいのか正直今も迷っています。父上、エリサには、他の人生の記憶があるそうです。その記憶にある知識が、魔法陣に活かされているようです」
かいつまんだ説明を聞きながらオリバーは眉をひそめているが、ジョフリーがエリサから話を聞いたときもこんな表情になっていただろう。
「悪いが、理解できない。だが、お前は信じたということだな」
「信じるに足りると感じました。それが、彼女の令嬢らしからぬ部分の理由になっているということも」
「それで、今それを私に聞かせる理由は?」
細かいことはジョフリーに任せて、今知っておかなければならないことだけに絞って聞かせるように促してくる。そういうところは、さすが大貴族の当主だなと思う。
「もし何も知らずにサコーラスの者と接触した場合、私たちが思わぬ行動に出る可能性があります」
「たとえば?」
「私との婚約が成立した際に、エリサなら意に添わぬ婚姻を受け入れるくらいなら、国外へ逃亡するのではないかとミシェルと話しました。それくらいはやるでしょう」
「渡りに船と、条件交渉をするというのか?」
「するでしょうね。そして、エリサにとって魅力的な条件を出されれば行くかもしれません。ですが、その魅力的な条件が何になるのかが分かりません」
エリサが価値を見出すものが、ジョフリーたちには分からない。王族の側妃などという権力や地位でないことだけは確かだ。
「明日、話してみよう」
「私も立ち会います」
「いや、いい。伯爵家に出向く」
「父上がですか?」
「ああ。どういう反応をするのか見たくなった」
エリサの記憶の話はオリバーの興味を引いたようだ。伯爵家へ出向くのは、エリサに準備の時間を与えず、素の反応を見るためだろう。
オリバーの説明を聞いてもエリサは落ち着いていたそうだ。その後エリサは伯爵家に閉じこもっている。
「ジョフリー、結婚式だが、家族と親しい友人だけの招待にしようと思うが、いいか?」
「私は構いませんが」
「エリサ嬢はそのほうがいいそうだ」
だろうな。夜会やお茶会にあれだけ苦手意識を持つエリサが、多くの招待客の目にさらされる結婚式を楽しみにしているとは思えない。明らかに義務として準備をしているのは、ヴィクトリア達も分かっていた。
「三公爵にはご納得いただけますか?」
「その日にサコーラスの大臣が訪れることになった」
「それは……」
「わざとだろうな。地味な嫌がらせをしてくる」
来賓の対応で忙しくなる高位貴族に、なんとか時間の調整をお願いしてもいいが、むしろそちらに専念してほしいと断る口実ができた。
「式を挙げてしまえば、あちらも手を出せない。さすがに式の最中に何かあるとは思わないが」
「父上、ご心配なく。私の友人はみな騎士ですよ」
「そうだったな。教会には帯剣の許可を取っておく」
騎士の正装は式典服だから、帯剣も可能だ。何かがあっても、友人たちが張り切って制圧してくれるだろう。
その前に、エリサが魔法陣を乱発しそうな気もするが。
「父上、春の披露パーティーが終わったら、エリサとともに辺境へ向かおうかと思います」
「少し考えさせてくれ」
「何か問題が?」
「王宮から逃げたと見られるのはよくない」
辺境でエリサの能力を独り占めしていると思われないように、ある程度は魔法省への協力をしてからのほうがいいということか。
「最近は防御の新しい魔法陣を考えているようです」
「それを魔法省に渡してからがいいか」
「父上、それもエリサに話して協力を求めるべきです。そのほうがいい落としどころを見つけられるでしょう」
「任せる。手綱を握れ」
こちらが手のひらの上で転がされそうな気もするが、エリサは政治的なやり取りにたいして極端な苦手意識を持っているので、そこで辺境伯家の望む方向へと誘導するしかない。望む結果に納得してさえくれれば、協力は得られるだろう。
ただ、攻撃用の魔法陣に関しては開発しなくていいように、上手く立ち回らなければならない。話したときのエリサの表情から、無理に開発させれば心を閉ざす気がする。
「なあ、ジョフリー。父親として聞きたい。この結婚に納得しているか?」
「父上?」
「……お前には、辛い思いをさせた」
まさか今、そのことに言及されるとは思わなかった。
きっと、エリサと知り合う前なら「そんなことはありませんよ」と笑って答えてこの会話を終わらせただろう。
「エリサに言われました。誰も幸せにならない選択をしなくていいように、声をあげることも必要ではないかと。父上と母上の選択は必要なことだったと思います。けれど、少しずつやり方を変えてもいいのではありませんか?」
「ジョフリー……」
今までこの方法でうまく回ってきたからといって、今後もかたくなに守っていかなくてもいいのではないか。エリサが全く違うアプローチで新しい魔法陣を開発したように、やり方を変えて成功することだってある。
複雑に思惑が絡み合う辺境伯家の運営はそんなに単純なものではない。けれど、それが貴族の義務だと分かっていても、兄エドワードの子どもたちが辛い思いをするのは見たくない。
「甘いことを言っている自覚はあります」
「そうだな。だが、いい顔をするようになった。遠征先で刹那的な相手ばかりと関係を持っているから心配していたが、もう大丈夫そうだな」
「……ご存じでしたか」
家族にはバレていないと思っていたが、オリバーには知られていたらしい。遠征先まで目が光っているとは、うかつなことはできない。
「念のため聞くが、エリサ嬢を怒らせるようなことはしていないだろうな?」
「していません」
もちろんそんなことはしていない。それだって調べてあるはずだ。エリサにも、あきれられはしたが、怒らせてはいないはずだ。
気づいていなかったが、ずっとオリバーに心配されていたらしい。エリサを守ろうとしたのは、辺境のためだけでなく、ジョフリーのためもあったのだ。
「父上、ありがとうございます」
「もう下がっていいぞ」
照れ隠しにジョフリーを部屋から追い出すオリバーに、今までにない人間味を感じた。
いや、違う。気づきたくなかったのだ。オリバーもまた傷ついたことに。大貴族の当主として、顔色も変えず冷徹な決断をできる者だと思っていたかった。オリバーのせいで自分が辛い思いをしたと思っていたかった。
オリバーはジョフリーのそんな気持ちに気づいて、そのとおりに振る舞ってくれていたのだ。
騎士団に戻ろうと玄関へ向かっていると、ヴィクトリアと会った。
「ジョフリー、もう戻るの?」
「そう思っていましたが、母上、私のためにお時間をいただけますか?」
「何かしら?」
「お茶でもいかがです?」
「まあ。息子の珍しいお誘いには、なんとしても予定を空けなきゃ」
きっとこれから、エリサとのことをあれこれ聞かれて、令嬢の扱いがなっていないと小言をもらうに違いない。
たまには、そんな時間もいいだろう。
辺境に行けば、話す機会もなくなる。王都にいる間に、家族との時間を取るようにしよう。
そんなふうに思えるようになったのは、エリサのおかげだ。
いずれ辺境で、エリサと家族を作っていく、そのためのコツを今のうちに聞いておこう。
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久しぶりにもう一度読み、やはり面白くて次々読んでしまいました。続きが待ち遠しいです。
いつも楽しく拝見させて頂いていました(^^)とても面白いので、日々の楽しみが増えた気持ちでした。
すみません…お忙しいと思いますが…続きを、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます!
日々の楽しみになれるなんて、とてもうれしいです。
続きます。続きますので、気長にお待ちいただけると幸いです。
エリサの魔法陣が兵器として活用されるかもと懸念したのは分かります。
核兵器作った、厳密には核兵器となりうるものを研究した科学者たちは、生活に役立つものをという考えから、原子力エネルギーを開発しました。しかし、戦争が始まると、そのエネルギーを兵器として活用できないか??と考える政府高官たちの思惑により、殺人兵器原子爆弾が作られたんですよね。
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でもジョフリーと婚約していた事と、伯爵家と養子縁組していた事。そして権力者の妻と仲良かった事で事なきを得て、図らずしも希望通りの式が挙げられて、まぁ一大事になりそうだったけどなんとかなって良かったと、元来ポジティブなエリサは思えただろうし、側室の話によりジョフリーへの気持ちに気付けたので、結果良ければ全て良しと思えたと思います。
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