38 / 89
三日目
警告ランプ
しおりを挟む
白い水飛沫にまぎれて、まるで紙か何かのように、合金製の隔壁扉がダムのふもとにひらひらと落下していった。
赤く回転する警告ランプが、放流ゲート操作室内を赤い光で照らし出す。激しく鳴り響く警笛。流れ出す大量の水飛沫。操作室内に反響する様々な音にあおられながら、徐々に開いていくゲート。そのすき間から、外の光が少しずつ中に差し込んで来ていた。
突然の出来事に驚いたユウキだったが、ハンドルを上下に漕ぐ動きは止めなかった。ユウキは、ジャンプ続けながら破壊された隔壁扉を見つめていた。隔壁扉は、その外枠だけを残して、ぽっかりと開いた通路が暗い穴のように浮かび上がっている。何体かのノッポの影が、四方から隔壁扉付近にワラワラと集まって来ると、その扉の奥をうかがうようにじりじりと近付いていった。
ジャンプを繰り返しながらその様子を見おろすユウキ。ユウキ達が入って来たその通路は、蛍光灯がついていたはずなのに、今は真っ暗だ。よく見ると、暗い空間と思っていた場所一面が、じらじら、びっしりと黒く蠢くなにかに埋め尽くされている。そのことに気が付いたユウキの全身の毛がザワッと総毛立った。
あれは、廊下が暗いんじゃない!
「ホッホウ」
「ホッホウ」
ノッポの影の一体が、穴の様子を覗き込むように隔壁扉の近くに寄っていった。すると、通路の暗闇がうねるように膨れ上がり、そこから細く長い触手が伸びてきた。大きくしなってノッポの影にぐるりと巻きつくと、ゆらゆらと左右に揺れるノッポの影を、素早く暗い廊下の奥に引きずり込んでいく。
「ホッホウ!」
「ホッホウ!」
引きずり込まれ、闇に消えていくノッポの影。暫く沈黙が続いたかと思うと、突如、通路の奥から濁ったようなうなり声が響いてきた。
「ぼおおおおおおおおおお!」
その声は、遊園地で聞いた、ノッポの影が発していたあの声にそっくりだ。ユウキはビクッとして、その体を強張らせた。
残ったノッポが、驚き慌てるかのようにクネクネと体をくねらせ、扉からワラワラと離れていく。すると、通路に詰まった黒い粒子が、ザワッと、大きくうねると、真ん中から盛り上って、真っ黒い粒子の塊が這いずり出て来た。そしてその先端がすり鉢状凹んでいくと、波を打って広がり、鉢の底から二つの眼のような光が、にゅるんと現れギラギラと瞬いた。
じりじりと後退していくノッポの影。その様子をじいっ、と見つめるその巨大な影は、がさがさがさ、と素早く移動すると、長い触手を手足のように伸ばして、クネクネと逃げるノッポの影の背中からのしかかった。
「ホッホホウ!オホホッホウ!」
捕まえたノッポの影を自分の身体に引き寄せていくその大きな影は、まるで巨大な蜘蛛のように、ノッポの影襲いかかる。手足をばたつかせて、抵抗するかのようにその身をよじるノッポの影の暴れるその体を、長い手足で絡め取っていくと、”蜘蛛影”は、そのままノッポの影をその体の中に取り込んでいった。ザラザラと溶け合い、吸い込まれていくノッポの影があがらうように激しく暴れると、仰け反っていく顔の真ん中が渦を巻いて、すり鉢状に穴が開いていった。そして、その穴から、絞り出るように、再びあの不快な雄叫びを上げていった。
「ぼぼぼおおおおおおおお…」
突然始まった惨劇を目の前にして、ユウキの表情はみるみる青ざめていく。階下に現れた巨大な影から目をそらすことが出来ないユウキの体から力が抜けていく。言葉を失ったユウキの身体の動きは鈍っていき、ハンドルを上下する動きが段々と弱まっていった。
「止まるな!ハンドルを漕ぐんだ‼︎ユウキ‼︎」
突然響いたリュッ君の言葉にハッと、我を取り戻すユウキ。
「ゲートを全開にして、外の光をもっと入れるんだ!」
「ぼおおおおおおおおおお…」
もがいて揺れるノッポの影がその巨体に沈んでいくと、”蜘蛛影”は、まるでノッポの影を飲み込むかのように、体を仰け反って揺り返し、ドクン、と大きく脈打った。そして、その身を地面に伏せて体勢を整えると、次の獲物を探すかのようにあたりをゆっくり見回した。
「あいつらは太陽の光が苦手だ!だから、手を止めるな!ゲートを全開にして、外の光を中に入れるんだ!ユウキ!」
「ほほほうううう!」
慌てて逃げるノッポの影。離れていくその一体の後ろから、這い迫り来る”蜘蛛影”がのしかかり、再びその身体を貪り喰うように、飲み込んで行く。
「ぼおおおおおおお!」
その様子から目を逸らして、ユウキは歯を食いしばった。そして、リュッ君の言葉に応えるように、再び、ハンドルを握りしめ、力一杯漕ぎ始めた。
ギッタンバッタン!ギッタンバッタン!
ギッタンバッタン!ギッタンバッタン!
ゴガガガガガー。
せり上がっていくゲートの隙間が徐々に広がり外から差し込んでくる外の光の量も増えていく。
「ぐるるるるる…」
近くにいるノッポの影を飲み込んだ”蜘蛛影”は、低い地鳴りのような唸り声を身体から発しながら、自分のいるフロアーをゆっくり見回して、その視線をゲートに移していった。せり上がって行くゲートの脇には、ゲートを引き上げるシリンダが軋みをあげて縮んでいった。その脇には、回転を続ける警告ランプが赤い光を周囲に照らしていた。回転する赤い光が、”蜘蛛影”の身体を代わる代わる照らしていく。両眼の光を上にあげて、ゲートと、警告ランプの方をゆっくり見回して、じわっと両眼の光を細めると、”蜘蛛影”は、再び、ぐるる…と唸りを上げた。
ユウキは、リュッ君に言われた通り、今は少しでも早くゲートをあげようと、一心不乱にハンドルを漕いでいる。リュッ君は、階下でゲートを見上げる”蜘蛛影”の様子を見つめていた。下の階の影どもはみんなやられちまったのか?ユウキに向かってとっさにああ言ったが、あんなのに来られたら、こっちはひとたまりもない…、はやく、ここから逃げ出さないと…。
「ほっほう」
ノッポの影が、リュッ君に声をかけて、ちょいちょいと手を指した。みると、そこには細い鉄パイプで作られた細い点検用通路が続いている。その先はどうやら、ダムの壁の外側につながっているようだ。
「あそこから逃げろってのかい?」
「ほっほう」
ノッポの影は頷くと、ゲートのほうを見上げた。じっとゲートを見つめた後、再びリュッ君の方を向き「おほっほう」と鳴いた。そしてハンドルを漕ぐユウキのほうに手を伸ばすと、その手をひらひらと揺らして踵を返し、”蜘蛛影”がいる方向にゆらゆらと歩いていくとフロアーのヘリに立った。そして、リュッ君の方に振り返って再び、「おほっほう」と鳴いた。
「お前…」
ノッポの影は、そのままリュッ君達に背を向けると、蜘蛛影の方を真っ直ぐ見つめて、その場に留まった。
赤く回転する警告ランプが、放流ゲート操作室内を赤い光で照らし出す。激しく鳴り響く警笛。流れ出す大量の水飛沫。操作室内に反響する様々な音にあおられながら、徐々に開いていくゲート。そのすき間から、外の光が少しずつ中に差し込んで来ていた。
突然の出来事に驚いたユウキだったが、ハンドルを上下に漕ぐ動きは止めなかった。ユウキは、ジャンプ続けながら破壊された隔壁扉を見つめていた。隔壁扉は、その外枠だけを残して、ぽっかりと開いた通路が暗い穴のように浮かび上がっている。何体かのノッポの影が、四方から隔壁扉付近にワラワラと集まって来ると、その扉の奥をうかがうようにじりじりと近付いていった。
ジャンプを繰り返しながらその様子を見おろすユウキ。ユウキ達が入って来たその通路は、蛍光灯がついていたはずなのに、今は真っ暗だ。よく見ると、暗い空間と思っていた場所一面が、じらじら、びっしりと黒く蠢くなにかに埋め尽くされている。そのことに気が付いたユウキの全身の毛がザワッと総毛立った。
あれは、廊下が暗いんじゃない!
「ホッホウ」
「ホッホウ」
ノッポの影の一体が、穴の様子を覗き込むように隔壁扉の近くに寄っていった。すると、通路の暗闇がうねるように膨れ上がり、そこから細く長い触手が伸びてきた。大きくしなってノッポの影にぐるりと巻きつくと、ゆらゆらと左右に揺れるノッポの影を、素早く暗い廊下の奥に引きずり込んでいく。
「ホッホウ!」
「ホッホウ!」
引きずり込まれ、闇に消えていくノッポの影。暫く沈黙が続いたかと思うと、突如、通路の奥から濁ったようなうなり声が響いてきた。
「ぼおおおおおおおおおお!」
その声は、遊園地で聞いた、ノッポの影が発していたあの声にそっくりだ。ユウキはビクッとして、その体を強張らせた。
残ったノッポが、驚き慌てるかのようにクネクネと体をくねらせ、扉からワラワラと離れていく。すると、通路に詰まった黒い粒子が、ザワッと、大きくうねると、真ん中から盛り上って、真っ黒い粒子の塊が這いずり出て来た。そしてその先端がすり鉢状凹んでいくと、波を打って広がり、鉢の底から二つの眼のような光が、にゅるんと現れギラギラと瞬いた。
じりじりと後退していくノッポの影。その様子をじいっ、と見つめるその巨大な影は、がさがさがさ、と素早く移動すると、長い触手を手足のように伸ばして、クネクネと逃げるノッポの影の背中からのしかかった。
「ホッホホウ!オホホッホウ!」
捕まえたノッポの影を自分の身体に引き寄せていくその大きな影は、まるで巨大な蜘蛛のように、ノッポの影襲いかかる。手足をばたつかせて、抵抗するかのようにその身をよじるノッポの影の暴れるその体を、長い手足で絡め取っていくと、”蜘蛛影”は、そのままノッポの影をその体の中に取り込んでいった。ザラザラと溶け合い、吸い込まれていくノッポの影があがらうように激しく暴れると、仰け反っていく顔の真ん中が渦を巻いて、すり鉢状に穴が開いていった。そして、その穴から、絞り出るように、再びあの不快な雄叫びを上げていった。
「ぼぼぼおおおおおおおお…」
突然始まった惨劇を目の前にして、ユウキの表情はみるみる青ざめていく。階下に現れた巨大な影から目をそらすことが出来ないユウキの体から力が抜けていく。言葉を失ったユウキの身体の動きは鈍っていき、ハンドルを上下する動きが段々と弱まっていった。
「止まるな!ハンドルを漕ぐんだ‼︎ユウキ‼︎」
突然響いたリュッ君の言葉にハッと、我を取り戻すユウキ。
「ゲートを全開にして、外の光をもっと入れるんだ!」
「ぼおおおおおおおおおお…」
もがいて揺れるノッポの影がその巨体に沈んでいくと、”蜘蛛影”は、まるでノッポの影を飲み込むかのように、体を仰け反って揺り返し、ドクン、と大きく脈打った。そして、その身を地面に伏せて体勢を整えると、次の獲物を探すかのようにあたりをゆっくり見回した。
「あいつらは太陽の光が苦手だ!だから、手を止めるな!ゲートを全開にして、外の光を中に入れるんだ!ユウキ!」
「ほほほうううう!」
慌てて逃げるノッポの影。離れていくその一体の後ろから、這い迫り来る”蜘蛛影”がのしかかり、再びその身体を貪り喰うように、飲み込んで行く。
「ぼおおおおおおお!」
その様子から目を逸らして、ユウキは歯を食いしばった。そして、リュッ君の言葉に応えるように、再び、ハンドルを握りしめ、力一杯漕ぎ始めた。
ギッタンバッタン!ギッタンバッタン!
ギッタンバッタン!ギッタンバッタン!
ゴガガガガガー。
せり上がっていくゲートの隙間が徐々に広がり外から差し込んでくる外の光の量も増えていく。
「ぐるるるるる…」
近くにいるノッポの影を飲み込んだ”蜘蛛影”は、低い地鳴りのような唸り声を身体から発しながら、自分のいるフロアーをゆっくり見回して、その視線をゲートに移していった。せり上がって行くゲートの脇には、ゲートを引き上げるシリンダが軋みをあげて縮んでいった。その脇には、回転を続ける警告ランプが赤い光を周囲に照らしていた。回転する赤い光が、”蜘蛛影”の身体を代わる代わる照らしていく。両眼の光を上にあげて、ゲートと、警告ランプの方をゆっくり見回して、じわっと両眼の光を細めると、”蜘蛛影”は、再び、ぐるる…と唸りを上げた。
ユウキは、リュッ君に言われた通り、今は少しでも早くゲートをあげようと、一心不乱にハンドルを漕いでいる。リュッ君は、階下でゲートを見上げる”蜘蛛影”の様子を見つめていた。下の階の影どもはみんなやられちまったのか?ユウキに向かってとっさにああ言ったが、あんなのに来られたら、こっちはひとたまりもない…、はやく、ここから逃げ出さないと…。
「ほっほう」
ノッポの影が、リュッ君に声をかけて、ちょいちょいと手を指した。みると、そこには細い鉄パイプで作られた細い点検用通路が続いている。その先はどうやら、ダムの壁の外側につながっているようだ。
「あそこから逃げろってのかい?」
「ほっほう」
ノッポの影は頷くと、ゲートのほうを見上げた。じっとゲートを見つめた後、再びリュッ君の方を向き「おほっほう」と鳴いた。そしてハンドルを漕ぐユウキのほうに手を伸ばすと、その手をひらひらと揺らして踵を返し、”蜘蛛影”がいる方向にゆらゆらと歩いていくとフロアーのヘリに立った。そして、リュッ君の方に振り返って再び、「おほっほう」と鳴いた。
「お前…」
ノッポの影は、そのままリュッ君達に背を向けると、蜘蛛影の方を真っ直ぐ見つめて、その場に留まった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
がらくた屋 ふしぎ堂のヒミツ
三柴 ヲト
児童書・童話
『がらくた屋ふしぎ堂』
――それは、ちょっと変わった不思議なお店。
おもちゃ、駄菓子、古本、文房具、骨董品……。子どもが気になるものはなんでもそろっていて、店主であるミチばあちゃんが不在の時は、太った変な招き猫〝にゃすけ〟が代わりに商品を案内してくれる。
ミチばあちゃんの孫である小学6年生の風間吏斗(かざまりと)は、わくわく探しのため毎日のように『ふしぎ堂』へ通う。
お店に並んだ商品の中には、普通のがらくたに混じって『神商品(アイテム)』と呼ばれるレアなお宝もたくさん隠されていて、悪戯好きのリトはクラスメイトの男友達・ルカを巻き込んで、神商品を使ってはおかしな事件を起こしたり、逆にみんなの困りごとを解決したり、毎日を刺激的に楽しく過ごす。
そんなある日のこと、リトとルカのクラスメイトであるお金持ちのお嬢様アンが行方不明になるという騒ぎが起こる。
彼女の足取りを追うリトは、やがてふしぎ堂の裏庭にある『蔵』に隠された〝ヒミツの扉〟に辿り着くのだが、扉の向こう側には『異世界』や過去未来の『時空を超えた世界』が広がっていて――⁉︎
いたずら好きのリト、心優しい少年ルカ、いじっぱりなお嬢様アンの三人組が織りなす、事件、ふしぎ、夢、冒険、恋、わくわく、どきどきが全部詰まった、少年少女向けの現代和風ファンタジー。
あさはんのゆげ
深水千世
児童書・童話
【映画化】私を笑顔にするのも泣かせるのも『あさはん』と彼でした。
7月2日公開オムニバス映画『全員、片想い』の中の一遍『あさはんのゆげ』原案作品。
千葉雄大さん・清水富美加さんW主演、監督・脚本は山岸聖太さん。
彼は夏時雨の日にやって来た。
猫と画材と糠床を抱え、かつて暮らした群馬県の祖母の家に。
食べることがないとわかっていても朝食を用意する彼。
彼が救いたかったものは。この家に戻ってきた理由は。少女の心の行方は。
彼と過ごしたひと夏の日々が輝きだす。
FMヨコハマ『アナタの恋、映画化します。』受賞作品。
エブリスタにて公開していた作品です。
月神山の不気味な洋館
ひろみ透夏
児童書・童話
初めての夜は不気味な洋館で?!
満月の夜、級友サトミの家の裏庭上空でおこる怪現象を見せられたケンヂは、正体を確かめようと登った木の上で奇妙な物体と遭遇。足を踏み外し落下してしまう……。
話は昼間にさかのぼる。
両親が泊まりがけの旅行へ出かけた日、ケンヂは友人から『旅行中の両親が深夜に帰ってきて、あの世に連れて行く』という怪談を聞かされる。
その日の放課後、ふだん男子と会話などしない、おとなしい性格の級友サトミから、とつぜん話があると呼び出されたケンヂ。その話とは『今夜、私のうちに泊りにきて』という、とんでもない要求だった。
ずっと、ずっと、いつまでも
JEDI_tkms1984
児童書・童話
レン
ゴールデンレトリバーの男の子
ママとパパといっしょにくらしている
ある日、ママが言った
「もうすぐレンに妹ができるのよ」
レンはとてもよろこんだ
だけど……
剣の母は十一歳。求む英傑。うちの子(剣)いりませんか?二本目っ!まだまだお相手募集中です!
月芝
児童書・童話
世に邪悪があふれ災いがはびこるとき、地上へと神がつかわす天剣(アマノツルギ)。
ひょんなことから、それを創り出す「剣の母」なる存在に選ばれてしまったチヨコ。
天剣を産み、これを育て導き、ふさわしい担い手に託す、代理婚活までが課せられたお仕事。
いきなり大役を任された辺境育ちの十一歳の小娘、困惑!
誕生した天剣勇者のつるぎにミヤビと名づけ、共に里でわちゃわちゃ過ごしているうちに、
ついには神聖ユモ国の頂点に君臨する皇さまから召喚されてしまう。
で、おっちら長旅の末に待っていたのは、国をも揺るがす大騒動。
愛と憎しみ、様々な思惑と裏切り、陰謀が錯綜し、ふるえる聖都。
騒動の渦中に巻き込まれたチヨコ。
辺境で培ったモロモロとミヤビのチカラを借りて、どうにか難を退けるも、
ついにはチカラ尽きて深い眠りに落ちるのであった。
天剣と少女の冒険譚。
剣の母シリーズ第二部、ここに開幕!
故国を飛び出し、舞台は北の国へと。
新たな出会い、いろんなふしぎ、待ち受ける数々の試練。
国の至宝をめぐる過去の因縁と暗躍する者たち。
ますます広がりをみせる世界。
その中にあって、何を知り、何を学び、何を選ぶのか?
迷走するチヨコの明日はどっちだ!
※本作品は単体でも楽しめるようになっておりますが、できればシリーズの第一部
「剣の母は十一歳。求む英傑。うちの子(剣)いりませんか?ただいまお相手募集中です!」から
お付き合いいただけましたら、よりいっそうの満腹感を得られることまちがいなし。
あわせてどうぞ、ご賞味あれ。
イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~
友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。
全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
盲目魔女さんに拾われた双子姉妹は恩返しをするそうです。
桐山一茶
児童書・童話
雨が降り注ぐ夜の山に、捨てられてしまった双子の姉妹が居ました。
山の中には恐ろしい魔物が出るので、幼い少女の力では山の中で生きていく事なんか出来ません。
そんな中、双子姉妹の目の前に全身黒ずくめの女の人が現れました。
するとその人は優しい声で言いました。
「私は目が見えません。だから手を繋ぎましょう」
その言葉をきっかけに、3人は仲良く暮らし始めたそうなのですが――。
(この作品はほぼ毎日更新です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる