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記憶の断片

少女、目的を果たす。

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現在、プロジェクト___________は正常に起動しております_



個体名称『機械仕掛けの女神デウス・エクス・マキナ:メイアード』__



マスターの指示に従い起動します__




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「ずっとこの時を待っていましたよ。______様…」






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「うっし!これで良いかな。」

私はポーチにいろいろな道具やシャタルアから受け取った本を入れる。

「シェラ様、このカードは何に使うのですか?」

ティアラが白黒のがらの赤いマークのあるカードを取り出して言う。

「それはトランプだね。ゲームに使うんだよ。」

「では、要りませんね。」

そう言って、ティアラはトランプをタンスの中に片づける。

「待って!それは必要なんだよ!」

「では、どのように必要なのかをお答えください。ゲームがしたいのでしたら、帰ってきてからで良いでしょう?」

ぐぬぬ…幼い顔して堅物な考え方をしてるな…

アレイシアにそっくりだ…

血は繋がってないけど…

「あの…ほ、ほら!精神攻撃とか受けた時に…回復出来るし…」

「それはシェラ様のお力で可能でしょう?このカードである意味も無いですし、ダメですよ。」

こうなったら…最後の手段だ…!

くらえ!女の涙は武器だよ攻撃!

「え~…どうしても…だめぇ?」

「ダメです。そんな可愛く瞳をうるませてもダメなものはダメです。いくら収納が無限であるからとはいえ、いざと言う時に必要なものが取り出せないのな命に関わります。シェラ様と私だけなら、私はシェラ様の中に居れば良いだけなのでまだいいですが、カリヤさんやメイリーンさんはそうはいきません。」

ティアラは絶対に揺るがない強い視線を向ける。

「うぅ…ティアラの意地悪ぺったんこ…」

私がそう言った瞬間、「ドゴォ!」と凄まじい音が聞こえる。

「…爆発のタイミング良すぎませんか?」

拳を握ったティアラが窓の外を見て言う。

「ケホケホ…火力…間違えちゃった…」

「やっべ…壁に穴が空いたのじゃ…シェラに見つかる前に修繕しないと…」

私がティアラの隣で窓から顔を出すと壁には綺麗な丸い欠損があった。

「この…」

私が窓から飛び降りる瞬間に壁を蹴ると同時にカリヤがもの凄い速さで逃げる。

あまりの勢いにティアラの髪が荒ぶる。

「バカチンがー!」

私は一瞬でシャタルアの真上から拳を構えて魔力の天井を作って蹴る事で急降下する。

「ぎゃああああああ!」

私がシャタルアの脳天に怒りの鉄槌を下すとシャタルアの断末魔のような叫びが響く。

私は血まみれの右の拳を突き出して言う。

「アレイアちゃんのせいで血まみれになったじゃない!どうしてくれるのよ!」

「いや、これは我のせいじゃ…ちょ…待って!殴ろうとしないで!カリヤも震えてないで助けてくれなのじゃ!」

頭から血を流しているシャタルアがカリヤに助けを求めてカリヤの方を向いて「やってしまった」と聞こえてきそうな表情で沈黙する。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

カリヤがあまりにも怯えて居たので、私も怒りを収める。

「カリヤちゃん、ごめんね…怖かったよね…」

私が優しく頭を撫でるとカリヤは瞳を潤ませたままぎこちなく微笑む。

「…とても…怖かった…です…」

 カリヤが落ち着きを取り戻すまで頭を撫でる。



「よし…じゃあ、気を取り直して行こっか!」

「おー!」

カリヤが元気よく返事をする。

シャタルアとティアラはカリヤと私の中に収納と言う形で居る。

この収納は本来なら憑依とかそう言った感じの扱いになるんだけど、何故か収納の方が一般的な呼び方になってるんだよね…

多分、魔族がヒトとして扱われてないせいだね。

所有物みたいに考えられてるのかな?

まあ、私にとってはどうでもいい話だけど…

『どうでもよくはないのです!』

あ~…うん…そうだよね…ごめん…

『わかればいいのです』

確かに魔族たちにとっては非常に困った問題だよね。

いつかこの問題もなんとかしてあげないとな…

私たちはシェテラエンデの家に向かう馬車の前で残りのメンバーを待つ。

「はぁ~…シェラちゃん、今日も可愛いですなぁ…」

「うわっ…びっくりしたぁ…」

突然背後から聞こえた声にカリヤがビクッと体を震わせる。

「メイリーンさん、おはようございます。」

私が丁寧にお辞儀をするとメイリーンが元気いっぱいの明るい笑顔で言う。

「はーい!シェラちゃん、おはよー!カリヤちゃんもおはようだよ!」

「あ、うん…おはよう…」

カリヤはメイリーンのテンションの高さに若干引いていた。

『はぁ…またこの変態犬はシェラ様に卑猥な視線を向けてますね。』

『カリヤとティアラに対してもなかなかな目をしておる。』

『全くです。あの気持ち悪い視線を向けられないシャタルア様が羨ましいですよ。』

『それはそれで我に魅力が無いみたいで悲しいのじゃが…まあ、同情はする。』

魔族コンビは互いにメイリーンに対して好き放題言っていた。

「あれ?そう言えば、ティアラちゃんは居ないんだね。てっきり、シェラちゃんとカリヤちゃんと一緒に来ると思ってたんだけど…」

メイリーンがキョロキョロと探しながら言う。

『ウゲッ…シェラ様、私が魔族である事は秘密にしてください。お願いします!』

(良いけど…なんで?)

『…変態に見られたくないからです。』

ティアラの声が若干震えていた。

余程、ティアラにとっては不快な視線なんだろうね。

私にとっては慣れたものだけど…

『シェラ様は前世で慣れてますものね…』

ま、そういう事だね。

ちなみに今の憑依状態だと私とティアラの二人分の力と記憶の共有がされてるんだ。

私はとりあえず適当にそれっぽい理由を言っておく。

メイリーンは一瞬だけガッカリした様子だったが、すぐに私を抱き締める事で笑顔になる。

『うっ…やめてください…変態臭が…』

ティアラちゃん…ガンバッ!

『はぁ…他人事だと思ってますね…うぅ…』

ティアラは相当メイリーンの事が苦手なようだ。

『苦手どころか、かなり嫌い側の相手ですけど…』

「そう言えば、シェラちゃんはどの職にしたの?」

「私は盾騎士パラディンが適性なので、それにしましたよ。職業システムの事はわからないので、エールさんに任せました。」

『私のステータスは防御よりですし、シェラ様がパラディンをやるにあたっては最高のパートナーですよね!フンス。』

ティアラちゃん、そんなにドヤ顔するなら出てきてよ…

『変態の前では絶対に嫌です。』

「そうなんだ!じゃあ、カリヤちゃんは武術家ストライカーなの?」

カリヤは肯定するように頷く。

『ふわぁ…眠いのじゃ…』

「遅れてすまない。」

青い目の短い金髪の少年と目が隠れるほど青く長い髪の少女の2人の獣人がやってくる。

メイリーンとは違う種の犬の獣人みたいだ。

「あらあら、アルちゃんとミィアちゃん、おっきくなったね~!」

メイリーンが嬉しそうに2人の頭を撫でる。

「おい!子供扱いはやめろっていつも言ってるだろ!」

少年はそんなことを言いながらも尻尾を見れば喜んでいるのは一目瞭然だった。

「ふふっ…嬉しいくせに…」

少女はそんなことを言いながら撫でられていた。

「はぁ?んなわけねぇだろ!尻尾が勝手に動いてるだけだし!」

「はいはい…」

少女は私たちの方を見る。

「貴方は確か…」

少女がそう言うと私に気がついた少年が驚いた表情をして言う。

「こいつ、アレじゃん!試験の時にAランクモンスターをソロで2体も倒してきたって言うヤベェやつじゃん!」

私はなんとなく貴族の振る舞いを真似してみる。

まずはスカートの裾を上げて…

「ワタクシはシェラ・アルフェルンと申しますわ。Aランク冒険者ですの。どうか仲良くしてくださいましね。」

フッ…決まった…

『それがなければ、最高でしたよ。』

うっさい!

そんなやり取りをティアラとする。

「ボク…じゃなくて…わ、ワタクシワ、カリヤトモウシマスワ。えっと…Dランク冒険者デスノ。」

カリヤがめちゃくちゃぎこちなく私の真似をする。

『アハハハ!カリヤにはまだちょっと早かったようじゃな!』

「あうぅ…」

カリヤはシャタルアに笑われて少ししょんぼりしていた。

「俺はアルティアだ!Bランク冒険者だぜ!」

少年もとい、アルティアはとても元気よく名乗る。

「ミーティア…Bランク…よろしく…」

少女もとい、ミーティアが小さな声で名乗る。

「それじゃ、メンバーも集まった事だし、行こっか!」

私たちは馬車に乗ると馬車が動き出す。

馬車が辿り着くまでに5人で探索範囲を決める。

入口の辺りから順に探索する予定だった。

そうしているうちにシェテラエンデの家に着いたようだ。

業者に駄賃を支払って、馬車から降りる。

「よーし!私が一番乗り~!」

私はそう言って扉を開けて駆け廊下を走…「カチッ」

気がつけば、かなり奥の方に居た。

「走って踏むと起動するワープの魔法陣があるの忘れてた…」

『何やってるんですか…』

ティアラが呆れた様子で言う。

「だってぇ…目的が達成出来ると思ったら、テンション上がっちゃうでしょ?」

『はぁ…気持ちはわからなくは無いですが、仮にも87年生きた大賢者なのですから、もう少し考えて行動してほしかったです。』

「待って!?中身がババアのロリになっちゃうからやめて!」

『仕方ないですね…その代わり、今後はもうちょっと気をつけて行動してくださいね。私もまだ死にたくないですし…』

「…そっか。ティアラちゃんにとっては私が居ないとダメだもんね。」

『わかればいいのです。』

私はとりあえず周囲を確認する。

「あ、これは私の秘密の部屋の近くだね。」

『ああ、黒歴史ボックスですか。』

「黒歴史ボックスとか言わないでくれないかな…すっごく突き刺さるんだけど…」

私がガックリと肩を落として言うとティアラは楽しそうに言う。

『良いじゃないですか?私は好きですよ。シェラ様が16歳の時に書いた暗黒騎士がシェラ様を助ける物語とか面白いと思いますよ。』

「ほんとにやめて!マジで死にたくなるやつだからっ!」

私は大声でティアラに言うが、もし周りに人が居たら一人で大騒ぎする変人がいると言われること間違いなしだ。

『シャタルア様にもバレたくないですものね。』

ティアラちゃん、すっごいイジめて来るね?!

『変に気を使われるよりはマシでしょう?』

「それはそうだけどね。」

私がそう言っていろんなものが入った部屋の扉を開けようとした瞬間だった。

『…ッ!シェラ様!危ない!』

突然扉から猛毒の槍が飛び出してくる。

掠りはしたが、ギリギリで回避する。

「あれ?ここにこんな仕掛けなんかしたっけ?」

私は槍を取り出す。

「これはヒドラフォークって言って、神さえ殺す猛毒を吐く龍のヒドラの毒を使ってるんだよね。つまり、刺さったらもちろんだけど、掠っても死ぬよ。」

『えっ…それってマズく無いですか?』

「あ、もちろん、私はちゃんと無毒化魔法が使えるから大丈夫なんだけどね。」

『中身は87歳のチート大賢者だったの忘れてました。』

「どさくさに紛れてヒドラの毒より効く攻撃するのやめてくれない?」

私はそんなやり取りをティアラとしながら、部屋の中から見つかるとヤバいものを回収していく。

『ドラゴンの黄金のブラとTバックを見た時には一瞬理解が出来なかったものです。』

「まあ、あいつらは派手好きだからね。それにあいつらの中でも上位のものの鱗は綺麗だから、龍族同士でもかなり重宝されていたんだよね。」

私が龍形態のグレイスからよく魔術に使う用の鱗を剥ぎ取ってたけど、今思えばかなり拷問じみた事をしてたな。

『グレイス様が泣き叫んでも辞めなかったのは貴方ですけどね…』

「ティアラちゃん、余計な事は言わなくていいのよ?」

『良いじゃないですか、あの偉そうにふんぞり返ってるだけのトカゲどもが泣く姿なんて愉快なものですよ。』

ティアラちゃん、なかなか毒舌だね…

しばらくして、目的のものはほぼ全て回収した。

「しっかし、呪いのパンツとかはどこに行ったんだろ…別室かな?」

『あの履くと異常に食い込んで性器を強調する変態が喜ぶパンツですか?』

変態がダブルミーニングになってるんよ…

まあ、ティアラが言ったことは間違ってないけどね。

『変態パンツは是非ともあの変態犬に履いてほしいですね。変態同士でお似合いです。』

ティアラちゃん、この場に居ない相手にすっごい毒を吐くね…
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