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1章
1-3話 小さな夢
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「はぁ、はぁ、まってよー」
今日も今日とて僕は、最弱の魔物ゼリーマンを追いかける。
すばしっこい奴に僕の剣は当たらない。
何時間も鬼ごっこを繰り返し、疲れたので木陰で一息つくことにする。
昼食はしょぼくれたパンの耳。
「はあー」とため息しか出ない。
僕に家族はいない。
孤児院に拾われた身だから、贅沢なんてしたこともない。
……したこともないけど、貧乏なのはつらい。ひもじい。
遠くでゼリーマンがうねうねしている。
こんな都市から離れた辺境でも、あの魔物はお金になるんだ!
今度こそ…!
「__やれー!殺しちまえー!」
モソモソとパン耳を食べる僕の目に、あるものが映った。
遠目で、子供たちが一匹の魔物を囲んでいるのが分かる。
ゼリーマンでもチビドッグでもない初めて見る魔物。
あれはなに?
「あははは!殺せー」
「助けて!助けて!」
子供たちに命乞いをする不思議な魔物。
…って、言葉を話す魔物!?
驚いて凝視している僕と、魔物の目が合った。
「た、助けてくださーい!!」
今日も今日とて僕は、最弱の魔物ゼリーマンを追いかける。
すばしっこい奴に僕の剣は当たらない。
何時間も鬼ごっこを繰り返し、疲れたので木陰で一息つくことにする。
昼食はしょぼくれたパンの耳。
「はあー」とため息しか出ない。
僕に家族はいない。
孤児院に拾われた身だから、贅沢なんてしたこともない。
……したこともないけど、貧乏なのはつらい。ひもじい。
遠くでゼリーマンがうねうねしている。
こんな都市から離れた辺境でも、あの魔物はお金になるんだ!
今度こそ…!
「__やれー!殺しちまえー!」
モソモソとパン耳を食べる僕の目に、あるものが映った。
遠目で、子供たちが一匹の魔物を囲んでいるのが分かる。
ゼリーマンでもチビドッグでもない初めて見る魔物。
あれはなに?
「あははは!殺せー」
「助けて!助けて!」
子供たちに命乞いをする不思議な魔物。
…って、言葉を話す魔物!?
驚いて凝視している僕と、魔物の目が合った。
「た、助けてくださーい!!」
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