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── 2章 ミニック編 ──
090.助けと失策?
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「アイリスさんとボーダンなのです?」
「ああ。リアナとホークもいるぜ」
ボーダンが親指で後ろを指差す。見ると確かにリアナやホークの姿も見える。
「翌日になってもミニックがギルドに顔を出してないみたいだったのが気になってな。家まで行ってあの髭の小人族とおはなしをしに行ったらミニックが奴隷にされてカタノヴァに運ばれたって言うじゃねえか。だから急いで追ってきたってわけよ」
ミニックに何かあったと判断して探してくれたらしい。
さすがボーダン。頼りになる。
だけど、ボーダンの言うおはなしは本当にお話だったのかな? 殴り合いと書いておはなしのような気がするのはわたしの偏見ではないと思う。まあそれが本当だとしてもあの髭親父はざまあみろって感じなんだけどね。
「本当にミニックさんに奴隷紋がつけれられていますね。ですがギルドはミニックさんが魔法を使えること、つまり忌子でないことを把握しています。これは冒険者ギルドからクリウス教会に抗議する必要がありそうですね」
そう話すのはアイリスだ。教会に抗議を入れるつもりらしい。冒険者ギルドからすれば有望な冒険者が非もなく奴隷にされて損害を被ったことになるのかもしれない。
ギルドマスターが担当の街を出てきてしまって大丈夫なのかとちょっと思うけど助けに来てくれたんだから文句は言うまい。
「それでそちらの方はどなたですか?」
「ルナなのです。ぼくを助けてくれようとしてるのです」
「ルナと申します。ミニック様に奴隷の身分から救っていただいた恩返しをさせていただいております」
「よくわからねえな」
ミニックは自分がゴダック商会によって奴隷にされたこと、ルナが違法奴隷だったこと、そしてミニックがルナの隷属状態を解除させたことを説明する。
「まさかゴダック商会が違法奴隷を使用していたとは。そしてミニックさんは奴隷を解放することもできるんですね」
「だけど自分には使えなかったのです。なので奴隷紋が発動しないようにルナに運んでもらっていたのです」
「そういうことか。俺はてっきりお前の癖なのかと」
「ご、誤解なのです!」
わかっててからかっている様子のボーダンはにやけズラだ。だけどその余裕そうな表情が今は心強い。
「じゃあこれからゴダック商会に向かうか? あいつらをとっちめてやんねえとな。ミニックは俺が担いでいけばいいか?」
「その必要はありません。わたしが命魔法で奴隷紋を解除しますから」
「命魔法はそんなことまでできるのか?」
「ええ。ミニックさん。胸の紋を見せてくれますか?」
「これでいいのです?」
「ライフアンチスレイブ」
アイリスがミニックの胸に手を当てると魔力が巡り奴隷紋が消えてなくなった。〈天眼〉でも確認してみる。確かに隷属の状態がなくなっている。
アイリスの命魔法は便利だね。もしかしてミニックを奴隷から解放するためにアイリスはきてくれたのかもしれない。そうであれば頭が上がらない。
「これでもう奴隷ではなくなったはずです」
「ありがとうなのです。ルナ。もう下ろしてもらっていいのです」
「……わかりました」
ミニックがルナから下ろしてもらう。
「ミニック。抱っこは終わりか?」
「からかうのはやめるのです!」
「がはは! それじゃあひとまずゴダック商会に行くとするか」
「ゴダック商会には行きませんよ? これから警備隊のところに行ってゴダック商会の悪事を報告する。それだけです」
「そうなのか? つまんねえな」
わたしもゴダック商会に向かうものだと思ってた。だけど確かにアイリスのいう通りわざわざゴダック商会にいく意味はないのかもしれない。通報すればそれで十分だ。
「おい。いたぞ!」
「お前たち。そこの奴隷を返してもらおうか!」
もたもたしていたから見つかってしまったみたい。ゴダック商会の手先と思われる男たちがこちらを襲おうとせまってくる。
「うるさいのです」
パンパンパンパンパン!
ミニックが異空間からニュートラルアークデュオを取り出して、その男たちに向かって撃ち放った。足を撃たれた男たちがその場でしゃがみ込む。
「ミニック! よくやった!」
「よくやったじゃないです。ミニックさん。いきなり銃を使うのはやめてください。こっちの正当性が疑われるかもしれません」
ボーダンの言葉にアイリスが苦情を入れる。確かにこちらには違法奴隷の解放という免罪符があるけど、銃を使って人死が出たらさすがに正当性が危ぶまれるかも。
アイリスの言う通り、銃を撃つのはまずいかもしれない。
『殺さないでよ?』
『……大丈夫なのです。プラスチック弾なので死ぬことはないのです』
なるほど。確かにニュートラルアークデュオには弾丸の選択機能があったね。それでプラスチック弾を選んだってことか。実弾を使わないくらいにはミニックも冷静みたい。
「こんなことしてタダで済むと思ってるのか!?」
「うるせえ。痛い目見たくなければさっさとどきやがれ!」
うん。これじゃあどっちが悪者かわからないね。ボーダンは悪人ズラだから余計にこっちが悪者に見えてしまう。
「あなたがたがやっていることは奴隷の違法所持です。これ以上邪魔するようなら排除して進ませてもらいます」
「それは困りましたな」
後ろからゴダックが現れた。「困りましたな」と言う割には余裕の表情だ。
「おっと。それは向けないでいただけますかな? 善良な市民を撃つのは罪に問われますぞ」
「何が善良な市民なのです! ぼくとルナを奴隷にしようとしたのです!」
「それは申し訳ないことをしましたな。ですがわしも被害者なのですぞ。ミニックさんとルナが違法奴隷だとは知らなかったのですからな」
なるほど。あくまで知らなかったで通す気か。
「善良な市民なのであればわたしたちが警備隊のところへ行くのも問題ありませんね?」
「もちろんですな。ですがわしの部下が大した理由もなく撃たれたのも事実ですからな。わしも同行させていただきますぞ」
ゴダックの言葉にちょっと嫌な顔をするアイリス。
「……わかりました。ミニックさん。ボーダンさん。もう余計なことはしないでください」
◇◇◇
その後、ミニック達はゴダックと共にカタノヴァ街の警備隊のところまで移動した。アイリスとゴダックが警備隊の隊長に向かって言葉を発している。
「ですから、ゴダック氏が違法奴隷を所持していたのです。これは罪に問われるはずですよね」
「誤解なのですぞ。わしは彼らが違法奴隷だとは知らなかったのですからな」
「他にも違法奴隷がいるかもしれません。調査を求めます」
「その必要はありませんよな。それよりもアイリス嬢のお仲間がわしの部下を怪我させたのですぞ」
隊長は少し考えるそぶりをしてアイリスに向かって言い放った。
「その程度のことで調査は必要ありませんね。アイリスさん。あなたはゴダックさんに賠償をしてください」
「そんな。どういうことですか。これが調査を必要としないわけがないでしょう!」
アイリスが声を荒げる。わたしから見ても明らかにおかしいことを言われているのはわかる。
「隊長の言った通り、そういうことですな」
「そういうことです。ではわたしはこれで失礼」
ニヤニヤと笑うゴダック。横を見ると隊長の男も後ろを向いたときに笑っているのが見えた。なるほど。こいつらグルだな。
『ミニック。ゴダックと隊長の男はグルみたい』
『どういうことなのです?』
『隊長はゴダックの不正を知っていて黙ってるってことだよ』
『なぜなのです!?』
『どうせゴダックから金でも掴まされてるんじゃないかな』
『ひどいのです』
そうだね。ひどい話だ。でも向こうがこっちを嵌めるならこっちだって嵌めてやればいい。
『ミニック。わたしのいうことを聞いて?』
わたしはミニックにゴダックを嵌める作戦を伝えることにした。
「ああ。リアナとホークもいるぜ」
ボーダンが親指で後ろを指差す。見ると確かにリアナやホークの姿も見える。
「翌日になってもミニックがギルドに顔を出してないみたいだったのが気になってな。家まで行ってあの髭の小人族とおはなしをしに行ったらミニックが奴隷にされてカタノヴァに運ばれたって言うじゃねえか。だから急いで追ってきたってわけよ」
ミニックに何かあったと判断して探してくれたらしい。
さすがボーダン。頼りになる。
だけど、ボーダンの言うおはなしは本当にお話だったのかな? 殴り合いと書いておはなしのような気がするのはわたしの偏見ではないと思う。まあそれが本当だとしてもあの髭親父はざまあみろって感じなんだけどね。
「本当にミニックさんに奴隷紋がつけれられていますね。ですがギルドはミニックさんが魔法を使えること、つまり忌子でないことを把握しています。これは冒険者ギルドからクリウス教会に抗議する必要がありそうですね」
そう話すのはアイリスだ。教会に抗議を入れるつもりらしい。冒険者ギルドからすれば有望な冒険者が非もなく奴隷にされて損害を被ったことになるのかもしれない。
ギルドマスターが担当の街を出てきてしまって大丈夫なのかとちょっと思うけど助けに来てくれたんだから文句は言うまい。
「それでそちらの方はどなたですか?」
「ルナなのです。ぼくを助けてくれようとしてるのです」
「ルナと申します。ミニック様に奴隷の身分から救っていただいた恩返しをさせていただいております」
「よくわからねえな」
ミニックは自分がゴダック商会によって奴隷にされたこと、ルナが違法奴隷だったこと、そしてミニックがルナの隷属状態を解除させたことを説明する。
「まさかゴダック商会が違法奴隷を使用していたとは。そしてミニックさんは奴隷を解放することもできるんですね」
「だけど自分には使えなかったのです。なので奴隷紋が発動しないようにルナに運んでもらっていたのです」
「そういうことか。俺はてっきりお前の癖なのかと」
「ご、誤解なのです!」
わかっててからかっている様子のボーダンはにやけズラだ。だけどその余裕そうな表情が今は心強い。
「じゃあこれからゴダック商会に向かうか? あいつらをとっちめてやんねえとな。ミニックは俺が担いでいけばいいか?」
「その必要はありません。わたしが命魔法で奴隷紋を解除しますから」
「命魔法はそんなことまでできるのか?」
「ええ。ミニックさん。胸の紋を見せてくれますか?」
「これでいいのです?」
「ライフアンチスレイブ」
アイリスがミニックの胸に手を当てると魔力が巡り奴隷紋が消えてなくなった。〈天眼〉でも確認してみる。確かに隷属の状態がなくなっている。
アイリスの命魔法は便利だね。もしかしてミニックを奴隷から解放するためにアイリスはきてくれたのかもしれない。そうであれば頭が上がらない。
「これでもう奴隷ではなくなったはずです」
「ありがとうなのです。ルナ。もう下ろしてもらっていいのです」
「……わかりました」
ミニックがルナから下ろしてもらう。
「ミニック。抱っこは終わりか?」
「からかうのはやめるのです!」
「がはは! それじゃあひとまずゴダック商会に行くとするか」
「ゴダック商会には行きませんよ? これから警備隊のところに行ってゴダック商会の悪事を報告する。それだけです」
「そうなのか? つまんねえな」
わたしもゴダック商会に向かうものだと思ってた。だけど確かにアイリスのいう通りわざわざゴダック商会にいく意味はないのかもしれない。通報すればそれで十分だ。
「おい。いたぞ!」
「お前たち。そこの奴隷を返してもらおうか!」
もたもたしていたから見つかってしまったみたい。ゴダック商会の手先と思われる男たちがこちらを襲おうとせまってくる。
「うるさいのです」
パンパンパンパンパン!
ミニックが異空間からニュートラルアークデュオを取り出して、その男たちに向かって撃ち放った。足を撃たれた男たちがその場でしゃがみ込む。
「ミニック! よくやった!」
「よくやったじゃないです。ミニックさん。いきなり銃を使うのはやめてください。こっちの正当性が疑われるかもしれません」
ボーダンの言葉にアイリスが苦情を入れる。確かにこちらには違法奴隷の解放という免罪符があるけど、銃を使って人死が出たらさすがに正当性が危ぶまれるかも。
アイリスの言う通り、銃を撃つのはまずいかもしれない。
『殺さないでよ?』
『……大丈夫なのです。プラスチック弾なので死ぬことはないのです』
なるほど。確かにニュートラルアークデュオには弾丸の選択機能があったね。それでプラスチック弾を選んだってことか。実弾を使わないくらいにはミニックも冷静みたい。
「こんなことしてタダで済むと思ってるのか!?」
「うるせえ。痛い目見たくなければさっさとどきやがれ!」
うん。これじゃあどっちが悪者かわからないね。ボーダンは悪人ズラだから余計にこっちが悪者に見えてしまう。
「あなたがたがやっていることは奴隷の違法所持です。これ以上邪魔するようなら排除して進ませてもらいます」
「それは困りましたな」
後ろからゴダックが現れた。「困りましたな」と言う割には余裕の表情だ。
「おっと。それは向けないでいただけますかな? 善良な市民を撃つのは罪に問われますぞ」
「何が善良な市民なのです! ぼくとルナを奴隷にしようとしたのです!」
「それは申し訳ないことをしましたな。ですがわしも被害者なのですぞ。ミニックさんとルナが違法奴隷だとは知らなかったのですからな」
なるほど。あくまで知らなかったで通す気か。
「善良な市民なのであればわたしたちが警備隊のところへ行くのも問題ありませんね?」
「もちろんですな。ですがわしの部下が大した理由もなく撃たれたのも事実ですからな。わしも同行させていただきますぞ」
ゴダックの言葉にちょっと嫌な顔をするアイリス。
「……わかりました。ミニックさん。ボーダンさん。もう余計なことはしないでください」
◇◇◇
その後、ミニック達はゴダックと共にカタノヴァ街の警備隊のところまで移動した。アイリスとゴダックが警備隊の隊長に向かって言葉を発している。
「ですから、ゴダック氏が違法奴隷を所持していたのです。これは罪に問われるはずですよね」
「誤解なのですぞ。わしは彼らが違法奴隷だとは知らなかったのですからな」
「他にも違法奴隷がいるかもしれません。調査を求めます」
「その必要はありませんよな。それよりもアイリス嬢のお仲間がわしの部下を怪我させたのですぞ」
隊長は少し考えるそぶりをしてアイリスに向かって言い放った。
「その程度のことで調査は必要ありませんね。アイリスさん。あなたはゴダックさんに賠償をしてください」
「そんな。どういうことですか。これが調査を必要としないわけがないでしょう!」
アイリスが声を荒げる。わたしから見ても明らかにおかしいことを言われているのはわかる。
「隊長の言った通り、そういうことですな」
「そういうことです。ではわたしはこれで失礼」
ニヤニヤと笑うゴダック。横を見ると隊長の男も後ろを向いたときに笑っているのが見えた。なるほど。こいつらグルだな。
『ミニック。ゴダックと隊長の男はグルみたい』
『どういうことなのです?』
『隊長はゴダックの不正を知っていて黙ってるってことだよ』
『なぜなのです!?』
『どうせゴダックから金でも掴まされてるんじゃないかな』
『ひどいのです』
そうだね。ひどい話だ。でも向こうがこっちを嵌めるならこっちだって嵌めてやればいい。
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