72 / 96
── 2章 ミニック編 ──
071.ミニック対ボーダン
しおりを挟む
「えっ? なのです?」
「ですからボーダンさんと戦ってもらいます。もちろん武器も魔法も使っていただいていいですよ」
ミニックの足が震え出した。
ボーダンってあの最初に忠告してきた強面の冒険者のことだよね? ミニックと比べると2倍くらいの身長差があるんだけど? 比喩なしに大人と子供の戦いにならない?
「戦いに勝っても負けても登録料は無料です。魔石の買取もします。ランクに関してはボーダンさんとの戦いの結果を見て、ということになりますね。では併設されている練習場に行きましょう」
「ま、まだやるとは言ってないのです」
「今逃げてしまうとこの先ずっと逃げ虫の烙印を押されますよ。ちょうど冒険者たちがたくさんいる時間帯ですからね。彼らは娯楽が少ないですからこういう機会を奪われることをことのほか嫌います。あなたが小人族であることを考えるとこのギルドには居られないかもしれないですね」
さっきから皆ミニックのことを小人族って呼ぶんだよね。種族名で呼ぶのはなんか理由でもあるのかな?
周りを見ると突如開かれそうな催しに皆が好奇の目を向けてきている。あちらではすでに勝敗がどうなるかの賭けが行われているみたいだね。やらないという選択肢は実質的に潰されているようなものだ。
ミニックは受付嬢に嵌められたみたい。
『逃げ場はなさそうだね』
『た、戦うのです?』
『無理そうになったらギブアップすればいいんじゃないかな』
「ということでボーダンさん、お願いしますね」
「いじめは好かんぞ」
「新米冒険者の指導をするのもベテラン冒険者の務めですよ」
「だが、俺は手加減ができん」
「殺してしまわなければ回復できるので大丈夫です。多分」
多分ってなんだ多分って。流石に殺されてしまうのは困るんだけど?
結局戦いは行われるようだ。受付嬢にミニックとボーダン、その後ろから冒険者たちがぞろぞろとついてくる。
わたしは今のうちにボーダンのステータスを確認した。
────────────────────
名前:ボーダン
種族:人族
技能:斧技
魔法:火
恩恵:─
────────────────────
────────────────────
技能:斧技
副技:斧術 Lv.4
体力 Lv.3 筋力 Lv.4 瞬発力 Lv.2
???
────────────────────
────────────────────
火魔法:ファイアライト
ファイアボール
ファイアアックス
────────────────────
今回は副技と使える魔法も確認してみたけど、ボーダンはあまり魔法は使えないみたい。ファイアアックスは火を斧に纏わせる魔法だ。〈付与〉みたいなものらしいね。斧とファイアボールを警戒しておけば良さそうだ。まあその斧が脅威なんだけど。
練習場に着いたみたいだ。そこではチラホラと鍛錬している冒険者が見えたけどそれを受付嬢の権限(?)ですみに追いやっていく。
「武器の使用は自由。勝敗はわたしが戦闘続行不可能と判断するか降参するまで。では始めてください」
「仕方がない」
受付嬢の戦闘開始の合図にボーダンがゆっくりと大斧を持ち上げる。
「降参するなら今のうちだぞ。震えたウサギはお家に帰りな」
「家には帰れないのです」
「そうか。俺を恨むなよ」
そう言うなりボーダンが大斧を振りかぶってミニックに迫ってくる。ミニックは未だ震える足で迫ってくるボーダンから逃げている。
「おい、小人族! そんな逃げてばっかりじゃ勝てねーぞ」
「にげんな。戦え」
「そんなへっぴり腰じゃ冒険者にはなれねーぞ」
「やっぱり小人族には冒険者は無理そうだな」
「本当にゴブリンたちを倒したのか? 雑魚じゃねーか?」
周りから野次が飛んでくる。ミニックを嘲笑する声がほとんどだ。周りもボーダンが勝つことになんの疑念も持っていないみたいだ。
ボーダンが徐々にミニックを練習場の壁に追いやっていく。もう後ろには逃げられない。
「さすが小人族。逃げるのだけは一丁前か。だがここまでだな」
「こ、小人族は関係ないのです」
「あるだろ。逃げてばかりの弱虫の一族だからな」
「そんなことないのです! 小人族でもすごい人はいるのです!」
「なら、坊主がそれを証明して見せろ。やれるもんなら、な!」
大斧がミニックに振り下ろされる。肩を穿つ一撃だ。手加減はできないとは言っていたけどなんだかんだで致命傷になる頭は避けてくれるらしい。練習試合だということを忘れていないみたいだ。
しかしそれをミニックが大きく迂回して避ける。さっきまでの浮腰ではないしっかりとした足取りだ。
「殺してしまうかもしれないのです」
「大口を叩いたな。やれるもんならやってみろ」
ミニックが異空間から2丁拳銃ニュートラルアークデュオを取り出す。
やっとやる気になったらしい。だけど急にやる気になった理由がわからない。小人族をバカにされたのがスイッチになってるのかな?
「おい。どこから取り出した?」
「なんかやる気だぞ」
「だけどそんな小さい武器でどうする気だよ」
逃げに徹していたミニックに白けた様子だった冒険者たちだったがミニックが何かする気になったことに気がつき興味の目を向けはじめた。
「やっとやる気になったということか」
「なのです」
ミニックが拳銃をボーダンの足に向けて二発撃ち抜いた。それはボーダンの足を貫通する。
「うお! なんだこれは! 飛び道具か!?」
ボーダンが驚きと痛みに顔を顰める。周りからはざわめきが走る。しかし、そこはB級冒険者ということだろうか。撃ち抜かれた足で普通にミニックの方に向かってくる。
ミニックが弾丸を撃ち放つ。しかしボーダンは大斧を振り回すことでその弾丸を弾いていく。初弾でもう弾道を見抜いてきたのかと思うとすごい反射神経だ。徐々にミニックとボーダンの距離が縮まっていく。
『悪魔さん! ぼくに力をくださいなのです!』
『うーん。それ必要かな?』
なんだかんだ言って練習試合だからね。ボーダンも殺す気はないみたいだし勝ちにこだわる必要もない。負けてもいい戦いでわざわざ力を与える必要もないんじゃないかと思うんだよね。
『お願いなのです! ボーダンさんに勝つのです!』
『……まあいいか』
ゴブリン達を倒した時に手に入ったポイントもちょうど10ptあるし、〈天授〉を使おうかな? ここでどれくらい〈天運〉の運上昇効果があるのかも見ておきたい気もするし。
『何が手に入るかはミニックの運次第だから』
『わかったのです!』
〈天授〉を発動。
<消費する天声ポイントを入力してください>
10ptで。
<天声ポイント10ptの消費を確認しました。〈天授〉を開始します……完了しました。ヴォイドグラヴィティを取得しました>
『魔法を取得したから画面を共有するよ』
『了解なのです』
────────────────────
魔法名:ヴォイドグラヴィティ
対象に触れて発動することで対象の重力を無くす。
────────────────────
なるほど。重力をなくす魔法か。色々使い道はありそうだけどミニックはどう使うのかな?
ミニックが魔力を練り始める。弾幕が止んだのを見越してボーダンがミニックに迫る。
「ヴォイドグラヴィティ!なのです!」
ミニックが弾丸を撃ち放った。その弾丸はボーダンを撃ち抜く前に斧で止められる。しかしその斧に対して魔法が発動した。斧のヴォイドグラヴィティの効果によって斧にかかっていた重さがなくなる。急に軽くなった斧にバランスを崩したボーダンがたたらを踏む。すかさずミニックがボーダンの頭に拳銃を突き立てた。
「終わりなのです」
「そこまでです!」
受付嬢がミニックの勝利を宣言した。
<天命ポイントが更新されました>
「ですからボーダンさんと戦ってもらいます。もちろん武器も魔法も使っていただいていいですよ」
ミニックの足が震え出した。
ボーダンってあの最初に忠告してきた強面の冒険者のことだよね? ミニックと比べると2倍くらいの身長差があるんだけど? 比喩なしに大人と子供の戦いにならない?
「戦いに勝っても負けても登録料は無料です。魔石の買取もします。ランクに関してはボーダンさんとの戦いの結果を見て、ということになりますね。では併設されている練習場に行きましょう」
「ま、まだやるとは言ってないのです」
「今逃げてしまうとこの先ずっと逃げ虫の烙印を押されますよ。ちょうど冒険者たちがたくさんいる時間帯ですからね。彼らは娯楽が少ないですからこういう機会を奪われることをことのほか嫌います。あなたが小人族であることを考えるとこのギルドには居られないかもしれないですね」
さっきから皆ミニックのことを小人族って呼ぶんだよね。種族名で呼ぶのはなんか理由でもあるのかな?
周りを見ると突如開かれそうな催しに皆が好奇の目を向けてきている。あちらではすでに勝敗がどうなるかの賭けが行われているみたいだね。やらないという選択肢は実質的に潰されているようなものだ。
ミニックは受付嬢に嵌められたみたい。
『逃げ場はなさそうだね』
『た、戦うのです?』
『無理そうになったらギブアップすればいいんじゃないかな』
「ということでボーダンさん、お願いしますね」
「いじめは好かんぞ」
「新米冒険者の指導をするのもベテラン冒険者の務めですよ」
「だが、俺は手加減ができん」
「殺してしまわなければ回復できるので大丈夫です。多分」
多分ってなんだ多分って。流石に殺されてしまうのは困るんだけど?
結局戦いは行われるようだ。受付嬢にミニックとボーダン、その後ろから冒険者たちがぞろぞろとついてくる。
わたしは今のうちにボーダンのステータスを確認した。
────────────────────
名前:ボーダン
種族:人族
技能:斧技
魔法:火
恩恵:─
────────────────────
────────────────────
技能:斧技
副技:斧術 Lv.4
体力 Lv.3 筋力 Lv.4 瞬発力 Lv.2
???
────────────────────
────────────────────
火魔法:ファイアライト
ファイアボール
ファイアアックス
────────────────────
今回は副技と使える魔法も確認してみたけど、ボーダンはあまり魔法は使えないみたい。ファイアアックスは火を斧に纏わせる魔法だ。〈付与〉みたいなものらしいね。斧とファイアボールを警戒しておけば良さそうだ。まあその斧が脅威なんだけど。
練習場に着いたみたいだ。そこではチラホラと鍛錬している冒険者が見えたけどそれを受付嬢の権限(?)ですみに追いやっていく。
「武器の使用は自由。勝敗はわたしが戦闘続行不可能と判断するか降参するまで。では始めてください」
「仕方がない」
受付嬢の戦闘開始の合図にボーダンがゆっくりと大斧を持ち上げる。
「降参するなら今のうちだぞ。震えたウサギはお家に帰りな」
「家には帰れないのです」
「そうか。俺を恨むなよ」
そう言うなりボーダンが大斧を振りかぶってミニックに迫ってくる。ミニックは未だ震える足で迫ってくるボーダンから逃げている。
「おい、小人族! そんな逃げてばっかりじゃ勝てねーぞ」
「にげんな。戦え」
「そんなへっぴり腰じゃ冒険者にはなれねーぞ」
「やっぱり小人族には冒険者は無理そうだな」
「本当にゴブリンたちを倒したのか? 雑魚じゃねーか?」
周りから野次が飛んでくる。ミニックを嘲笑する声がほとんどだ。周りもボーダンが勝つことになんの疑念も持っていないみたいだ。
ボーダンが徐々にミニックを練習場の壁に追いやっていく。もう後ろには逃げられない。
「さすが小人族。逃げるのだけは一丁前か。だがここまでだな」
「こ、小人族は関係ないのです」
「あるだろ。逃げてばかりの弱虫の一族だからな」
「そんなことないのです! 小人族でもすごい人はいるのです!」
「なら、坊主がそれを証明して見せろ。やれるもんなら、な!」
大斧がミニックに振り下ろされる。肩を穿つ一撃だ。手加減はできないとは言っていたけどなんだかんだで致命傷になる頭は避けてくれるらしい。練習試合だということを忘れていないみたいだ。
しかしそれをミニックが大きく迂回して避ける。さっきまでの浮腰ではないしっかりとした足取りだ。
「殺してしまうかもしれないのです」
「大口を叩いたな。やれるもんならやってみろ」
ミニックが異空間から2丁拳銃ニュートラルアークデュオを取り出す。
やっとやる気になったらしい。だけど急にやる気になった理由がわからない。小人族をバカにされたのがスイッチになってるのかな?
「おい。どこから取り出した?」
「なんかやる気だぞ」
「だけどそんな小さい武器でどうする気だよ」
逃げに徹していたミニックに白けた様子だった冒険者たちだったがミニックが何かする気になったことに気がつき興味の目を向けはじめた。
「やっとやる気になったということか」
「なのです」
ミニックが拳銃をボーダンの足に向けて二発撃ち抜いた。それはボーダンの足を貫通する。
「うお! なんだこれは! 飛び道具か!?」
ボーダンが驚きと痛みに顔を顰める。周りからはざわめきが走る。しかし、そこはB級冒険者ということだろうか。撃ち抜かれた足で普通にミニックの方に向かってくる。
ミニックが弾丸を撃ち放つ。しかしボーダンは大斧を振り回すことでその弾丸を弾いていく。初弾でもう弾道を見抜いてきたのかと思うとすごい反射神経だ。徐々にミニックとボーダンの距離が縮まっていく。
『悪魔さん! ぼくに力をくださいなのです!』
『うーん。それ必要かな?』
なんだかんだ言って練習試合だからね。ボーダンも殺す気はないみたいだし勝ちにこだわる必要もない。負けてもいい戦いでわざわざ力を与える必要もないんじゃないかと思うんだよね。
『お願いなのです! ボーダンさんに勝つのです!』
『……まあいいか』
ゴブリン達を倒した時に手に入ったポイントもちょうど10ptあるし、〈天授〉を使おうかな? ここでどれくらい〈天運〉の運上昇効果があるのかも見ておきたい気もするし。
『何が手に入るかはミニックの運次第だから』
『わかったのです!』
〈天授〉を発動。
<消費する天声ポイントを入力してください>
10ptで。
<天声ポイント10ptの消費を確認しました。〈天授〉を開始します……完了しました。ヴォイドグラヴィティを取得しました>
『魔法を取得したから画面を共有するよ』
『了解なのです』
────────────────────
魔法名:ヴォイドグラヴィティ
対象に触れて発動することで対象の重力を無くす。
────────────────────
なるほど。重力をなくす魔法か。色々使い道はありそうだけどミニックはどう使うのかな?
ミニックが魔力を練り始める。弾幕が止んだのを見越してボーダンがミニックに迫る。
「ヴォイドグラヴィティ!なのです!」
ミニックが弾丸を撃ち放った。その弾丸はボーダンを撃ち抜く前に斧で止められる。しかしその斧に対して魔法が発動した。斧のヴォイドグラヴィティの効果によって斧にかかっていた重さがなくなる。急に軽くなった斧にバランスを崩したボーダンがたたらを踏む。すかさずミニックがボーダンの頭に拳銃を突き立てた。
「終わりなのです」
「そこまでです!」
受付嬢がミニックの勝利を宣言した。
<天命ポイントが更新されました>
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
やさしい魔法と君のための物語。
雨色銀水
ファンタジー
これは森の魔法使いと子供の出会いから始まる、出会いと別れと再会の長い物語――。
※第一部「君と過ごしたなもなき季節に」編あらすじ※
かつて罪を犯し、森に幽閉されていた魔法使いはある日、ひとりの子供を拾う。
ぼろぼろで小さな子供は、名前さえも持たず、ずっと長い間孤独に生きてきた。
孤独な魔法使いと幼い子供。二人は不器用ながらも少しずつ心の距離を縮めながら、絆を深めていく。
失ったものを埋めあうように、二人はいつしか家族のようなものになっていき――。
「ただ、抱きしめる。それだけのことができなかったんだ」
雪が溶けて、春が来たら。
また、出会えると信じている。
※第二部「あなたに贈るシフソフィラ」編あらすじ※
王国に仕える『魔法使い』は、ある日、宰相から一つの依頼を受ける。
魔法石の盗難事件――その事件の解決に向け、調査を始める魔法使いと騎士と弟子たち。
調査を続けていた魔法使いは、一つの結末にたどり着くのだが――。
「あなたが大好きですよ、誰よりもね」
結末の先に訪れる破滅と失われた絆。魔法使いはすべてを失い、物語はゼロに戻る。
※第三部「魔法使いの掟とソフィラの願い」編あらすじ※
魔法使いであった少年は罪を犯し、大切な人たちから離れて一つの村へとたどり着いていた。
そこで根を下ろし、時を過ごした少年は青年となり、ひとりの子供と出会う。
獣の耳としっぽを持つ、人ならざる姿の少女――幼い彼女を救うため、青年はかつての師と罪に向き合い、立ち向かっていく。
青年は自分の罪を乗り越え、先の未来をつかみ取れるのか――?
「生きる限り、忘れることなんかできない」
最後に訪れた再会は、奇跡のように涙を降らせる。
第四部「さよならを告げる風の彼方に」編
ヴィルヘルムと魔法使い、そしてかつての英雄『ギルベルト』に捧ぐ物語。
※他サイトにも同時投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
孤高の英雄は温もりを求め転生する
モモンガ
ファンタジー
『温もりが欲しい』
それが死ぬ間際に自然とこぼれ落ちた願いだった…。
そんな願いが通じたのか、彼は転生する。
意識が覚醒すると体中がポカポカと毛布のような物に包まれ…時々顔をザラザラとした物に撫でられる。
周りを確認しようと酷く重い目蓋を上げると、目の前には大きな猫がいた。
俺はどうやら猫に転生したみたいだ…。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる